開き直る性格な人の心理とその対処法とは?

開き直る意味とは、今までは弱々しい態度だったのに、急に態度が厳しくなり言動が荒々しくなることです。

そうなってしまった原因はいくつかあります。

もともとそういった性格だから開き直るケースもありますし、我慢の限界がきてとうとう開きなったなんてこともよくあります。

あなたが相手に開き直られたら「いったい何なんだろう?」と不思議に思うことでしょう。

そこで今回は開き直る性格の人の心理についてご紹介していきますので、ぜひあなたやあなたの周りの人に当てはまるかどうか確認しながら最後まで御覧ください。

また、あなた自身が開き直る方法についても触れていますので、なかなか実行できない人はぜひ参考にしてみてください。

【目次】



開き直る性格の人の心理

悩んだり考えても意味がない

何かで問題が起きたり悩みを抱えた時、「どうしよう」「こうしないといけないかな」と考えすぎてしまうことがあるでしょう。

つい真剣に考えてしまう人、気にしやすい人は、この考えすぎてしまう状況からなかなか抜け出すことができませんが、開き直る人は「考えていても意味がない」と自分に言い聞かせるようになるのです。

確かにどのように行動すべきか、どのような判断をすべきかということは考えたり悩んだりしなければならないものかもしれませんが、ずっと引きずったり深く考えたからといって、問題自体が解決する訳ではありません。

それに早い段階で気付けた人は、開き直ることができるということなのかもしれません。

「こんなに悩んでも意味がない」「こんなに考えたところで思うようにならないかもしれない」と気付き、早々と開き直る人。

やってみればなんとかなる、やってみないと分からないという考えを持っているのでしょう。

悩んだり考えても意味がなく、実際に向き合ったり行動することで解決に繋がると思っていることが開き直りに見えるのかもしれません。

悩みを持ち込まない、長く持ち続けないというスタンスがあるのでしょう。



面倒くさいことが嫌い

元々面倒なことが嫌い、適当にしていきたいと思っている人は、何かにぶつかった時、開き直ることが多いです。

自分で答えを出さなければならない、考えなければならないという思いは感じつつも、ややこしいことになったり複雑化してしまうことで、面倒に感じてしまうのです。

開き直ってしまうのは、頭の中が混乱し答えが出せず、モヤモヤした気持ちになってしまうからであり、そのモヤモヤした状態に「面倒」と感じます。

一度面倒だと感じてしまえば、例え人との縁を切ることになっても、開き直ることもあるでしょう。

その際には「この人と関わると面倒なことになる」「いつもこの人とは問題が起きる」と感じており、その人自体が面倒に感じてしまえば、急に関係を絶ちきることもあります。

何かを築いたり続けたりということよりも、面倒か面倒じゃないかに重きを置いているため、あっさりとした人付き合いを好む傾向にあります。

このようなタイプの人に相談しても、「面倒くさい」と思われるだけでなく、関わること自体に面倒だと思われてしまうため、適当に感じるような行動や発言があった場合には、開き直るタイプだと認識して、浅い付き合いをしていった方が良いでしょう。

誰にどう思われても良い

ある程度の大人になると、人からの評価や思いを気にして、我慢した行動や気遣いを見せるようになります。

ただ当然、本来の自分を出せないことが続けば、ストレスになり、悩みにも繋がるでしょう。

開き直る人は、基本的に「どう思われたって良い」という感覚を持っています。

「こうしたらあの人にこう思われるかも」と気にして自分をセーブするのではなく、「誰にどう思われたって、自分がこうした方が良い」と自分を主体にして考えている人が多く見られるのです。

誰かに嫌われる、誰かに悪く思われると気にするのではなく、本来の自分を出すことの方を大切にしている人。

開き直るのは、自分への評価や思いを気にしているのではなく、自分がしたいようにできているかを考えるからであり、その人にとっての自然体でもあると言えるでしょう。

一見開き直りで周りに迷惑や負担をかけているかのようにも見える人ですが、その人自身は自分のしたいように、思っているように行動できているため、後悔や反省というものは少ないです。

周りの人、他人のことよりも、自分のことを大切にしていて、人からの評価や思いを気にしていないことから、開き直って見えるのでしょう。



開き直る人への対処法

責任があることを理解させる

開き直る方の特徴として、自分のミスから展開される流れが理解できない方が多いです。

社会に出れば自分の仕事に責任を持つことを強いられますし、仕事以外にも人間関係や趣味といった一見関係無い事柄でも、責任によって均衡が保たれるのです。

だから物事への関心を当事者に問いかけつつ、一緒に打開策を考えることが、責任があることを認識させる方法です。

何故開き直る性格をしているのか、本人でも理解していないことが多い。

だから開き直ることについて厳しく指摘しても、かえって逆効果となってしまいます。

指摘する側も一度冷静に考える必要がありますし、闇雲に怒鳴ったり人格を否定するような言葉、行動は絶対にしてはいけません。

時間が掛かっても良いから、少しずつ責任を自覚させることを目指しましょう。

そうすることで信頼が生まれますし、開き直る癖が何故あるのかを自分で考えるキッカケを作ることもできます。

本人の認識を高めること、さらには本人以外の人間も改善策を考えること繋がります。

個人だけでなく、組織全体で指導することも一つの手で、他者の協力も必要不可欠です。



コミュニケーションを取る

コミュニケーションによって、開き直る性格を考えさせることも可能です。

一人だけでなくて、関連する人物を集めて「ここはこう思う、あなたはどう考える」といった問いかけを行います。

身近な人物はもちろん、学校の教師や社会人なら上司など、目上の方にも協力してもった方が効果があるでしょう。

開き直る方の根本にあるのは、開き直ることによって自分に非が無いことを証明しようとする意思です。

だから他者に対して迷惑行為をしても、自分は悪くないと開き直ろうとする。

中には自分が悪いと自覚すら無い方もいますが、コミュニケーションを取ることで、他者に与える影響を認識させることも大切なのです。

人との出会いで考えが変わるように、コミュニケーションによって本人に問題を提示し続けることも、意識を変えるキッカケになります。

開き直る方は多方面から嫌われている可能性があります。

しかし、積極的にコミュニケーションを取ることで、他者からどう思われているのかを意識させることに繋がるのです。

開き直る方の対処に困ったら、是非コミュニケーションを取りましょう。



開き直る人の意見を尊重する

多くの方が「何故、迷惑を受けている人の意見を尊重しなければならないのか」と疑問に思うことは承知です。

しかし、本人の意見や考えを理解することも大切ではないしょうか。

一方的に「あなたが悪いから」と言っても何も解決にはなりませんし、開き直る方の意見を無視する形になってしまいます。

どんなに疑問に思う意見でも尊重することで「どうして、その考えに行きつくのか」など、本人について理解することができるのです。

理解できれば解決策を模索しやすくなり、本人や他者にとって険悪な関係性を壊せる可能性もあります。

意見を尊重すれば「私の意見を良く聞いてくれる」と思われますし、開き直る性格について反省する環境を作ることができます。

尊重することによって本人もこちらの意見を尊重し、良い関係性を構築しやすくなるのです。

人間関係は非常に難しい問題ではありますが、関係を保つために最も有効な手段は他者を尊重することではないでしょうか。

開き直る方への対処法で「これだ!」という方法はありませんが、コミュニケーションと本人を否定せずに尊重することが大切なのです。



開き直る方法

人生には複数の選択肢があると考える

精神的に追い詰められて、にっちもさっちもいかないように感じたときは、「人生には必ず複数の選択肢がある」と考えるといいでしょう。

たとえば、職場の上司からパワハラを受けて、精神的に参ってしまったとします。

人間、そのような状態に陥ると、四六時中、その上司のことばかり考え、その上司と自分との関係にこだわりすぎてしまうものです。

そうしたこだわりは、ますます自分を苦しくさせてしまうことにしかなりません。

ぜひ、一度冷静になって、客観的に考えてみてください。

上司と自分の関係は、不変なものではありません。

たとえば、転職をすれば、上司との人間関係は消滅するわけです。

つまり、「転職」という選択肢を選ぶことによって、今抱えている問題はまちがいなく解決されます。

そのほかにも、社内異動を申し出たり、結婚して専業主婦や専業主夫になることで、問題解決をするという方法もあるでしょう。

このように、人生には選択肢が複数あると考えることができれば、開き直って、「パワハラ上司と対決することも辞さない。場合によっては会社側に訴える」という気持ちになれるに違いありません。

そのような気持になれれば、精神的な辛さはまちがいなく軽減されるのです。



命まで取られるわけではないと認識する

人生において、ほんとうの意味で「取り返しがつかないこと」は、二つしかありません。

それは、命を取られることと、人の命を奪ってしまうことです。

それ以外のことは、どんなに大きなアクシデントだったとしても、「生きている」ということに間違いはないのですから、また別の人生を歩むこともできるでしょう。

人間関係に悩み、苦しい思いをしているときなどには、ぜひ、「何が起きたとしても、命まで取られるわけではない」という認識を持つようにしてください。

たとえば、パワハラ上司に苦しめられていて、「転職したいけど、家族を養うために仕事を辞めるわけにはいかない」と考えたとしましょう。

それは、つまり「仕事を辞めれば、取り返しがつかないことになってしまう」という恐怖心による、ネガティブな考え方です。

しかし、これは間違った思い込みにすぎません。

上司とぶつかっても、それだけで懲戒解雇になることは、まずないでしょう。

上司と衝突したことで、仮に仕事を辞めることになったとしても、次の仕事を探せばいいだけのことです。

生きてさえいれば、別の人生を歩むこともじゅうぶんに可能なのです。

「命まで取られるわけではない、生きてさえいればどうにでもなる」と考えること、これが開き直るための方法ということになるでしょう。



先のことは考えず「今」にベストを尽くす

「今」に集中し、ベストを尽くすというのも、開き直るためのおすすめ方法です。

精神的に追い詰められてしまうと、どうしても、ネガティブな考え方になってしまいがちでしょう。

そうなると、先のことをあれこれ考えて、思い悩むケースが少なくありません。

ネガティブになってよけいなことを考えれば、ますます辛くなってしまいます。

ですから、そのような精神状態になった時には、ぜひ、「先のことは考えないようにしよう」と、自分に言い聞かせてください。

そして、「今に集中する」という意識を持つのです。

今やるべきこと、今やっていることにのみ神経を向けると、よけいなことは目に入らなくなるはずです。

たとえば、締め切りが迫った仕事を抱えているとしましょう。

そして、どうやら締め切りに間に合いそうにないという状況になったとします。

すると、どうしても先のことを考え。「締め切りに間に合わなかったらどうしよう」とか、「上司に怒られるにちがいない」といったネガティブなことを考えてしまうに違いありません。

そんなときは、「先のことを考えても、どうなるものでもない。よけいなことは考えず、とにかく今やっている仕事に専念しよう」という意識をもつようにしましょう。

そういう意識を持つことができれば、開き直れるはずです。

また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。

きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。



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