人格否定する人の6つの心理とは?

人格否定する人とは、相手の人間性や性格などを真っ向から否定する人のことです。

相手を避難するといった生易しいものではなく、その人の存在そのものを否定するので、滅多にそんなことをする人はいません。

しかし、実際に人格否定する人がいるのはあなたもご存知でしょう。

では、なぜ人格否定する人がいるのか。

そこで今回は人格否定する人の心理についてご紹介していきますので、ぜひあなたやあなたの周りの人に当てはまるかどうか確認しながら最後まで御覧ください。



人格否定する人の心理

 

嗜虐心が強い

 

ふつうの人は、相手に対して強い不快な感情を抱いて相手を責めるときでも、人格までを否定しようとはしません。

たとえ、人格を否定するような言葉が頭に浮かんでも、「そこまで責めるのはかわいそうだ」という気持ちになり、自制をするのがふつうでしょう。

人格否定する人は、そうした心理を抱くことはありません。

それは、「人がかわいそうな目にあうこと」を好むからです。

人から人格を否定されるようなことを言われれば、誰でも大きく傷つきます。

それが顔に出ることも少なくないでしょうし、時にはショックで泣いてしまうこともあるでしょう。

人格否定をする人は、そうした相手のようすを見た時、「かわいそうなことをした」と思い、反省することはありません。

相手が傷ついたようすを見せれば見せるほど、「いい気味だ」と思い、内心ほくそえんでいるのです。

傷ついている人を見ることが快感になるのですから、人格否定をする人には、嗜虐心が強いという心理的特徴があるということができるでしょう。

そうした嗜虐心というものは、エスカレートする傾向があります。

そのため、人格否定をくりかえすうち、より過激な物言いで相手を精神的に強くいたぶるようになるのが、人格否定をする人なのです。



劣等意識がある

 

人間は、心に少しでも余裕があれば、人のことをそこまで深く傷つけるような発言はしないものです。

心に余裕がないからこそ、人格を否定するようなことを口にすると考えていいでしょう。

では、どうして心に余裕がないのか、それは、小さくない劣等意識を持っているからです。

自分に自信がなく、自分が人よりも劣ってることを認識しているために、相手の人格を否定することによって、少しでも心理的に優位に立とうとするのです。

人格を否定する人の例を考えてみましょう。

自分よりも立場が上の人、力が強い人に対して、人格を否定することはまずありません。

部下が上司の人格を否定するということはほとんどありえず、逆に部下の人格を否定する上司はめずらしくないのです。

つまり、相手が自分と同等か、立場や力が下の場合に限って、人格否定をするわけです。

「自分は弱い」とか「自分は劣っている」という認識があるために、自分より下の人の人格否定をすることで、劣等意識から逃れようとしていると考えていいでしょう。

部下の人格を否定するような発言をする上司は、劣等意識から逃れたくて、自分より立場の弱い相手を強く責めてしまうのです。



フラストレーションが溜まっている

 

ストレス解消のために、人の悪口を言ったり、相手を責めるような発言をする人が少なくありません。

いらいらしているときなどに、相手を責めてすっきりするということがあるわけです。

人格否定をする人にも、多分にそうした心理があると考えられますが、ただし、人格まで否定する場合、ストレスよりもフラストレーションの方が大きいと考えたほうがいいでしょう。

ストレスというものは、溜まりすぎるとうつ状態になってしまいます。

つまり、それが溜まると心理的に内向きになるのがストレスというものなのです。

それに対し、フラストレーションは、溜まりすぎると爆発するという傾向があるのです。

欲求不満が溜まりに溜まって、それが爆発したために、相手に対して人格否定をするというケースが、実際に少なくありません。

相手に対して特別な恨みなどはなくても、自分の中に溜まったフラストレーションをどうにも処理できず、ついにはそれが爆発して、相手を深く傷つける発言をするわけです。

もちろん、人格否定をしたからと言って、それでフラストレーションが処理できるというわけではありません。

しかし、自分の中のもやもやに抗しきれず、目の前にいる相手の人格までを否定せずにはいられなくなるのです。



自分は正しいと思っている

 

人格否定する人は、よく自分と異なる意見を持った人間を否定します。

反対に、器が大きい人はたとえ意見が異なっても他人を否定したりしません。

そういう考え方もあるのかと納得することができるのです。

器が大きい人でなくても、自分と意見が違うからといって人を否定し傷つけようとする人はなかなかいないでしょう。

しかし人格否定をする人は躊躇わずに他人を否定します。

普通の人ならとても言えない酷い事を簡単に口にできるのはなぜか、それは人格否定する人に悪気がないからです。

酷い事を言っていても、自分が酷い事を言ってしまったという自覚はないのです。

何故なら、自分が常に正しいと思っているからですね。

だから、自分の正しい意見と異なるものを許さないのです。

正しくないことを考えている、正しいことを教えなければと熱くなるから酷い言葉を口にして相手を否定します。

そうすれば間違いに気付いてくれるのではと思っているのです。

実際は人格否定することで人に嫌われていくだけなのですが、本人はそんなことを考えていません。

他人には人格否定にしか見えない行為も、当の本人は正しいことを教えてあげただけだと思っているのです。



自分に自信がない

 

人格否定する人は自分の意見や行動を正しいと思い込んでしまいがちなので、一見、自信たっぷりの人間に見えるでしょう。

ですが実は自分に自信がなく、その弱さを隠すために人を否定しているのです。

そもそも自分に自信がある人はちょっとやそっとのことでは動じません。

自分に自信があるからこそ他人と意見が違ってもそれはそれで受け入れることができますし、人を否定しなくても生きていけるのです。

人を傷つける時間があったら自分のために使うでしょう。

自分に自信があるから、他人のことなどそれほど気にならないのです。

つまり人を傷つける人は、悩みがあったりストレスがあったりしてうまく生きていけていない人です。

自分が幸せではないから、人を否定してストレスを発散させているのです。

人格否定する人は、仕事やプライベートや人間関係で自信をなくしてしまうようなことがあったのでしょう。

そのため自分に自信がなく、自信がない自分を隠すために人を否定するようになったのです。

酷い事を口にしている人間は、実はそうやって追い詰めている相手よりもずっと弱い人間なのです。

 

人格否定すると安心する

 

人格否定する人の中には、人を否定し見下すことで安心している厄介なタイプもいます。

自覚なく人を傷つけている、自分が常に正しいと思っているタイプとは違って悪質なのです。

傷つけている自覚はあるけれど、人格否定することで安心してしまうためにやめられないのです。

このタイプは非常に自分に自信がありません。

あまりにも自信がないので、人格否定した相手の傷ついた顔を見てほっとしたりします。

相手を傷つけることができたのだから、自分は相手よりも上の立場になったと勘違いしてしまうのですね。

友人知人にこういうタイプがいると困りますが、嫌だったら近寄らなければいいだけなのでまだいいでしょう。

問題なのは人格否定する人が自分の上司や恋人だった場合です。

上司だった場合は、とにかく気にしないようにするしかありません。

傷ついた顔をすれば安心させてしまうので、平気な顔をしていなければならないでしょう。

恋人だと尚更問題です。

好きになってしまったばかりに別れられず、ずっと相手から人格否定され続けている人もいるのです。

本当は優しい人だからと目を瞑っていないで、きっぱり別れないと精神が病んでしまうので注意が必要です。

 

人格否定されたら受け入れない

 

いかがでしょうか。

もしかしたらあなたも人格否定された経験があるかもしれません。

しかし、それをそのまま受け入れてしまうのは危険です。

あなた自身のメンタルが崩壊してしまうかもしれませんし、仕事が手につかなくなってしまうことだってあるでしょう。

人格否定した人の心理がおかしいことが多々あります。

相手がおかしいのに、おかしくないあなたが傷つくのはどう考えても不自然です。

そんなときはさっさとその環境を変えるべきです。

逃げたって構いません。

とにかくあなた自身を大切にすることを最優先にしないと取り返しのつかないことになってしまうかもしれません。

また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。

きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。



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