人をけなす人の6つの心理とけなす人への対処法とは?

人をけなす人とは、悪口を言ったり、その人にとって悪いことを本人に言う人のことです。

大抵の場合は、自分の事を棚に上げたり、上から目線で言ってくるのが一般的です。

あなたの周りにそのような人はいるでしょうか。

もし、けなされたら腹が立ちますし、どうにかしてやろうと思うこともあるでしょう。

一体なぜ、人をそんな気持ちにまでさせておいて、けなしてくるのか不思議ですよね。

そこで今回は人をけなす人の心理についてご紹介していきますので、周りの人に当てはまるかどうか確認しながらご覧下さい。

そして人をけなす人への対処法についてもご紹介していますので、こちらも参考にしてみてください。

【目次】



人をけなす人の心理とは

自信家で人をバカにしている

自分に自信があるため、人に対して上から目線になっているのが、人をけなす人の心理状態と考えていいでしょう。

たとえば、職場の同僚のことをしょっちゅうけなす人がいます。

「A君はほんとに仕事ができないよね。ミスも多いし、あんなことでは出世はとてもおぼつかないし、へたしたらクビになるかもしれないぞ」というような悪口をいうわけです。

そこにあるのは、「自分は仕事ができる」という自信にほかなりません。

自分自身が仕事ができないという自覚があれば、人のことを悪く言ったり、酷評したりすることはないでしょう。

そんなことをすれば、「そう言うあなたはどうなの?」と、人から突っ込まれてしまいかねません。

人のことをけなすには、自分にそれなりの実力がなければなりません。

その自己評価は正しいとは限らず、人から見ると「自分だって、たいして仕事ができないくせに」と思われているケースもあります。

しかし、本人は正しい自己評価をしていると信じていて、だから自分よりも劣った人に対して、悪口を言ったり、厳しい評価をしたりするのです。

自信があって、人のことをバカにしているというのが、人をけなす人の心理ということになるでしょう。



自分の優位性を示したい

自分に確固たる自信を持つことができないタイプの、人をけなす人も少なくありません。

このタイプの人は、常に人と自分を比較して、少しでも人の上にいこうとする意識をもっています。

たとえば、職場に同期入社のライバルがいるとしましょう。

自分のほうが明らかに実力が上で、ライバルよりもまちがいなく早く出世できるという確信があれば、あえてライバルをけなす必要はありません。

何もしなくても、ライバルより優位に立っているのですから、わざわざライバルをけなすことはしないでしょう。

人をけなすというのは、決してほめられたことではないため、必要がない限り、できるだけ人をけなすということはしないものです。

人をけなす人は、つまり、自分の優位性に自信が持てていません。

同期のライバルに対し、自分のほうが明らかに上だという確信が持てないために、ライバルをけなすことで優位性を示そうと考えているのです。

そこには、自分が向上して、ライバルよりも優位に立とうとするのではなく、ライバルを貶めることで自分が優位に立とうとする心理があると考えていいでしょう。

自分の優位性を示したいというのが、人をけなす人の心理なのです。



ストレスや鬱屈した気持ちを晴らしたい

人をけなす人がターゲットにするのは、職場の同僚やクラスメート、サークル仲間、友人知人ばかりではありません。

たとえば、テレビを友達といっしょに見ているときに、テレビに登場するタレントや俳優などをけなす人がよくいます。

美人女優が出てくると、「性格悪そう」とか、「美人だけど、話すと頭が悪いのがバレるよね」というように、その人の悪口を言うわけです。

この場合は、けなす人とその女優にはなんのかかわりもありません。

ですから、女優の悪口を言って自分の優位性を示す必要もありませんし、自分に自信があって、女優をバカにしているわけでもないでしょう。

では、どうして直接関係のない有名人をけなすのか、それは「ストレス解消」です。

残念なことに、「人の悪口を言うと気分がすっきりする」という人が少なくありません。

そういう人は、テレビタレントやアスリートなどをけなすことで、日ごろ溜まっているストレスを軽減したり、解消したりしようとしているのです。

はっきり「ストレス解消」という意識をもって、人をけなしているわけではありません。

本人は無意識のうちに、人の悪口を言うことで、鬱屈した気持ちを晴らそうとしていると考えたほうがいいでしょう。



誰でもいいからかまって欲しい

人をけなす人の心理として、「誰でも良いからかまってほしい」というものがあります。

人をけなしている人は、一人暮らしだったり、長年恋人がいなかったり、家族がいてもあまり相手にされないといった寂しい特徴を持っていることが多いです。

プライベートで、身近な人から相手にされないので、コミュニケーション不足のような状態に陥っています。

そんな人にとって、誰かをけなすことで会話が生まれ、言い返されたりすることによって、普段のコミュニケーション不足が解消されるような気持ちになるのです。

世の中には完璧な人がいないので、褒めるよりもけなす方が簡単にできます。

そのため、誰もがけなそうと思えば材料はすぐに見つかるのです。

「〇〇さん、最近メイク濃いよね」「〇〇さんのファッションセンス、ヤバいよね」など、人によってはどっちでも良いようなことでけなします。

同じように人をけなしたり、悪口が好きな人からは「そうですよね」「私もそう思っていました」と同意してもらえたり、もしくは「そうですかね」「そんなことないと思いますけど」と反論してもらいます。

人をけなす人は、このように人をけなすことで、多くの人とコミュニケーションを取るキッカケを得ようとするのです。



けなした相手と仲良くなりたい

普通は人と仲良くなりたいなら、相手のことを褒めたり、優しくしようとします。

しかし、人をよくけなす人は、けなすことで、相手の本音を聞き出したり、表面的ではない本質的な深い付き合いができるようになると考えているのです。

そのため「〇〇ちゃんのことをお気に入りだから」と言いながら「〇〇ちゃん、こんなことも分からないなんて、ちゃんと学校行ってたの?」「朝、鏡を見てこなかったから、そんな顔なの?」と、けなすようなことを言ってくるのです。

言った方は、相手はそこまで嫌がってないと思っていますし、けなせるということは、仲良しの証拠とさえ考えているのです。

こういった心理を持っている人は、周囲の人が「それは言い過ぎですよ」「かわいそうですよ」と注意したとしても、仲良くなるために必要な行動だと信じているので、注意をちゃんと受け取りません。

けなされた方が泣き出したり、無視されるようになって始めて、自分の行動が間違っていた、やりすぎだったと気付くのです。

けなすことが普通のことだと思っている

人をけなす人の中には、育ってきた環境が日常的に人をけなし合うような環境だった可能性があります。

例えば、家族の仲が悪くて、母親がいつも父親のことを「給料が低くてろくでもない男」「くさくて、気持ち悪い」などとけなしていたり、祖母が母親のことを「頭の悪い母親だから、言うことを聞かない方がいいわよ」「母親は見た目が悪いし、どうしようもない」と日常的にけなしているような中で育つと、けなすことを特別なことと思わずに、日常的な普通のことと思ってしまいます。

その結果、職場や友人に対しても「おはよう」「こんにちは」の挨拶と同じように「またその変な色の服を着てるんですか」「今日も変な髪型ですね」と、悪気なく相手のことをけなしてしまうのです。

このタイプの人は、子供の頃から人をけなし合う環境にいたので、他人をけなすことが思考にクセづいてしまっています。

そのため逆に、人を褒めたり喜ばすような言葉が全く思いつかず、なかなか口から出てこないのです。

人をけなす人の中には、このように悪気がない心理が原因になっている場合もあるのです。



けなす人への対処法とは

あなたの身近にも、他人を落とすことで自分を大きく見せようとする人はいないでしょうか?

本当にどうでもいいような粗探しをして、そのたびに激しく他人をけなす人のことです。

頻繁に他人をけなす人は、相手が笑ってその言葉をやり過ごしたりすると、ますます付け上がる傾向にあります。

けなされた側はその場を丸く収めるためにそうしているのですが、残念ながら逆効果になってしまうケースの方が多いのです。

では、正しい対処法とはどんなものなのでしょうか?

自分の感情をハッキリと示す

最も効果的な対処法をひとつ挙げるとするなら、それは「自分の感情をハッキリと示す」といった方法になるでしょう。

たとえば、けなされたときあなたが非常に不愉快だったとします。

そのときは、ハッキリと相手にもわかるように不愉快そうな表情を浮かべ、場合によっては言葉にも出してそういった感情を伝えるべきです。

もちろんそれだけで完全にけなしてくる相手を封じ込めることはできませんが、少なくとも付け上がってさらに酷い言葉を浴びせてくるケースは回避できます。

そして何よりも、そんなハッキリとした態度こそが、相手に「こいつは手強いぞ」と思わせる牽制の意味を持つのです。



真剣に接しない

他人をけなすことに喜びを感じているような人が、一番嫌がる瞬間を知っていますか?

それは、「どれだけけなしても相手が全くダメージを受けていないと感じたとき」です。

元々けなすのがクセになっている人は、実力はともかくとしてプライドが妙に高く、自分がまともに相手にされていないといった事実を正面から受け止めることはできません。

つまり、「真剣に接しない」という対処法を用いることで、逆に相手の精神面に対してダメージを与えられるのです。

極端なやり方にはなりますが、たとえばけなしてくる言葉が聞こえたとしても、完全に聞こえないフリをするのもひとつの手でしょう。

当然ながら相手は怒り、さらに語気を強めてあなたを罵ってくるかもしれませんが、そんなものは全く意に介する必要はありません。

どうしても完全にスルーできないときは、わざと薄ら笑いを浮かべて、何も言い返さずに相手の目をチラッと見るだけにしましょう。

どれだけけなしても一切手応えがなければ、相手もそのうちに諦めモードに入ります。

わざわざ真剣に接しなくても向こうから離れて行ってくれますので、この対処法はたいへんおすすめだといえるでしょう。



周囲の人を味方につける

どうして自分がこんなにみんなの前で恥ずかしい思いをさせられなければいけないのか…。

あなたも些細なことで揚げ足を取られ、徹底的にけなされてそんな屈辱感を味わった経験はありませんか?

そういった状況を打開するキーマンは、実はそのとき近くにいる人たちになります。

つまり、いかに周囲の人を味方に付けられるかどうかが勝負なのです。

あなたがけなされている様子を見て、一緒になって笑っている人もいるでしょう。

そんな状況になるとますます心細い思いをするでしょうが、実はそこまで悲観する必要はありません。

どうしてかというと、そのとき周囲にいる人たちは、たとえ表面上は笑っていたとしても、心の中では「けなす人を軽蔑している」ケースが多々あるからです。

ですから思い切って、自分はここまでけなされる覚えはないことを、周囲の人に伝えてみましょう。

言葉に出してそう伝えれば、さすがに周囲の人たちもそれを無視できません。

すると「もうその辺にしておけ」といった空気になり、あなたの味方に付いてくれる人が増えるのです。

上から目線で他人をけなすような相手に対しては、無理をしてひとりで対処しようとせず、まず少しでも力になってくれる人を作りましょう。



顔や容姿をけなす人は最低の人間

いかがでしょうか。

けなす人の心理はどうであれ、けなされた方ははっきり言って不愉快ですよね。

そんな人とは一切関わりたくないと思うものですが、仕事や職場でコミュニケーションを取らないといけない場合はそうもいきません。

しかし、貶す言葉は軽いものから重たいものまでありますが、顔や容姿をけなしてくる人間は一切無視もしくは怒りをあらわにしてもいいでしょう。

相手が上司とかであれば第三者機関に相談したり、社内にセクハラやパワハラとして報告するのがおすすめです。

彼氏に貶されると言うのであれば、さっさとそんな男とは別れてもいいでしょう。

あなたが傷ついてまで一緒にいる必要は一切ありませんよ。

また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。

きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。



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