看護師を辞めたい理由と対処法10選
あなたは看護師を辞めたい・・・と思っていないでしょうか。
看護師を辞めたいと感じている人はたくさんいますが、多くの人はその不満を抱えたまま、辛い毎日を過ごしています。
もしかしたらあなたもそのうちの一人かもしれませんね。
しかし、そんな環境で働いていたらいつか体調を壊してしまうことになるでしょう。
できることなら、そうなる前に早めに対処することがとても大切です。
そこで今回は、看護師を辞めたい理由とその対処法についてご紹介していきますので、ぜひ今後の参考にしてみてください。
看護師を辞めたい理由と対処法10選
- 人間関係が理由
- 夜勤や残業、休暇が取れないなどの労働環境
- 給料が低い
- 結婚して仕事と子育てが両立できないから
- 看護の仕方による不満
- 医療事故へのプレッシャー
- やりたいことが出てきたから
- 看護師という仕事のすべてに疲れた
- 看護師を辞めたい理由はたくさんある
- 看護師を辞めたい時はステップごとに進めよう
人間関係が理由
人間関係で辞めたという看護師の方の中には、嫌がらせがヒートアップしてきてこのままでは医療事故を起こしかねないという恐れからいたしかたなく病院を辞めることにしたという方もいます。
陰で悪口を言ったり、話しかけても無視したりするというものから、大事な申し送り事項まで伝えずにミスをするように仕向けるなど患者まで悪影響を及ぼすような陰湿な嫌がらせを受けたという事例もあります。こうなると個々人の問題ではなく、人命にもかかわる重大な事態ですので、上司に相談するなど速やかに対応することが必要です。
相談を受けた上司はこの事態を軽々に判断して処理すると、同じ過ちを繰り返えし、最悪の場合は医療事故を生じる可能性も否定できません。人間関係のトラブルも医療事故の予兆として捉えて万全の処置を施すことも必要かと思います。
出典 看護師の職場の人間関係の悪さが退職原因
本音を聞くとほとんどの看護師から「実は職場の人間関係で悩んで辞めた」という方が意外にも多かったのです。
例えば師長や主任からのパワハラに耐えられなかった
職場内は会話もなく、伝達事項をわざと報告しないことがあった
先輩に質問しても無視されてしまう
根も葉もないうわさ話を流して職場に居づらくなるように仕向けられた
出典 看護師が明かす本当の退職理由は「職場の人間関係」だった!
私が看護師を辞めた理由は同僚からのいじめです。
看護学校を卒業してから大学病院に就職したのですが、運悪くいじめのターゲットにされてしまい、心身ともに疲れ果てて辞めました。
いじめの始まりは私の挨拶の声が小さいという理由からでした。
出典 1年未満に辞めた5人の新人看護師
人間関係が理由で看護師を辞めたいというのはかなりの多くの人が悩まされている問題です。
もちろんこれは看護師だからという理由ではなく、仕事をしているすべての人に当てはまる可能性がある理由だと言ってもいいでしょう。
これが原因の場合の対処法は、人間環境をよくするために自ら動いて改善するか、さっさと職場を変えるかの2択が確実であり、効果的です。
夜勤や残業、休暇が取れないなどの労働環境
看護師は忙しく、残業が多い仕事です。看護師という仕事を選んだ時点で「ある程度残業があるのは仕方がないこと」と覚悟している人も多いと思いますが、「毎日数時間残業するのが当たり前、定時帰宅できることは珍しい」という状況だと話は別ですよね。ある程度の残業は仕方なくても、毎日たくさん残業することを仕方ないとは思えないと思います。
また、どこの病院でも看護師不足が深刻であり、決められた年間休日を消化できないところも少なくありません。入職時の求人情報には「4週8休、年間休日110日」などと記載されていても、実際はスタッフ不足から年間休日が消化できず、4週8休すら守られておらず、休日が少なく、しかも連休も少なくて、いつも疲れが溜まっていることに不満を持っている
仕事内容がハードなことに加えて、看護師には夜勤があります、ただでさえ仕事がきついのに夜勤があると、仕事のつらさは倍増します。
夜勤は、普通の人が帰宅する時間帯に出勤し、寝ている時間に働かなくてはいけません。「何で自分だけがみんなが寝ている時間、家でリラックスしている時間に働かなくてはいけないのか?」と思い、気分が沈みますよね。
また、夜勤があると、生活リズムがどうしても不規則になります。生活リズムが不規則になれば、仕事の疲れは取れにくいですし、肌荒れや生理不順、不眠など体調不良になりやすくなります。
さらに夜勤は看護スタッフの人数が少ないので、急変や緊急入院があった時の忙しさは日勤以上になりますし、夜間は師長など病棟責任者が不在ですので、何か問題が起こった場合、夜勤の看護師の責任が大きくなります。
残業や夜勤が理由で辞めたいと感じている人も少なくないでしょう。
しかし、これは看護師をしている間は必ずと言ってもいいほど、付き合っていかなければいけない問題です。
こうした問題を解決するには、看護師そのものを辞めて違う仕事に就くなり、結婚して家庭におさまるなりの方法がいいでしょう。
とはいっても、こうした仕事環境でもやりがいを感じることができれば、あまり苦にならずに活き活きと働いている人もたくさんいるので、仕事にやりがいを見出せるかどうかがカギとなるかもしれません。
給料が低い
給与や福利厚生制度といった待遇面に不満を感じる看護師が多く、特に30代では、「現在の給与」55.9%、「福利厚生制度」51.2%と過半数が不満を抱えていることがわかります。
出典 看護師の「不満」
お給料が安くて、仕事量に見合っていなかった場合、お給料は仕事へのモチベーションを保つどころか、大きく下げるものになり、「仕事を辞めたい」と思うようになるでしょう。
看護師の給料は、一般的に高いと言われています。確かに、一般平均よりは高いのですが、実際に働いている看護師さんは、給料に不満を持っている人が多いんです。つまり、一般平均よりは高い給料だけど、仕事内容に見合っていないということですね。
残業手当は残業した時間分、しっかりついていますか?サービス残業にはなっていませんか?特に、残業の多い人は、残業時間と手当額を見比べてみましょう。
もし、「残業手当がきちんとついていない」、「サービス残業を強いられている」という場合は、師長に残業手当をしっかりつけてほしいと伝えてみましょう。1人では言いにくいこともあるでしょうから、同じような不満を持つ同僚と一緒に行くことをおすすめします。師長も1人だけに言われるよりも、複数人から言われることで「職場内の大きな不満」として捉えて、改善に動きだしてくれるかもしれません。
仕事内容と給料が見合っているかどうかの判断は、その人によるところが多いのが現実ですが、やはり不満を感じる人がいます。
とはいっても、この理由で辞める人は、どっちにしろなかなか満足しにくい傾向があるようです。
つまり、少なすぎても不満だし、ある程度もらっていても忙しければそれはそれで不満を感じてしまうということです。
そうであれば、まずは経験している看護師という仕事で給料が良い職場を探すのが、一番不満を感じるリスクを減らせると言ってもいいでしょう。
その間に、給料が上がる資格などをとれば、少しずつ楽になっていくことは間違いありません。
結婚して仕事と子育てが両立できないから
周囲のサポートが全くなく、自分ばかりが頑張っている状態だと、「あぁ、もう疲れた・・・」、「仕事辞めようかな・・・」と考えてしまいますよね。
特に、小さなお子さんがいるママさん看護師は、看護師の仕事と育児を両立させることの難しさを実感している人がほとんどだと思います。
子供を保育園に預けても、「子供が熱を出した」などの理由で仕事中に呼び出されることも多いですし、残業があってお迎えの時間に遅れてしまうこともあるでしょう。
こういう時、配偶者や両親、義両親など家族のサポートがあったり、職場の理解があると良いのですが、なかなかそういうわけにもいかないことが多いですよね。
仕事中に保育園から呼び出されて、「仕事を早退しようとしても人数が足りなくて早退できなかった」、「早退できても職場の上司や同僚から白い目で見られて、職場に居づらい」という経験がある人も少なくないでしょう。
なるべく仕事時間に都合をつけてくれる環境を見つけることが最優先ではないでしょうか。
または、サポートしてくれる人を見つけることに全力を注ぐことも1つの方法かもしれません。
看護の仕方による不満
「患者さんの希望が看護計画に反映されていない」「看護師スタッフ一人一人が
自分の仕事に対する責任感がない」「仕事に対する負担感が大きい」
「患者さんやその家族の思いが看護師間できちんと情報共有されていない」
「患者さんの個別性をとらえた看護の問題が捉えられていない」
「患者さんの状態変化と看護計画があっていない」「看護処置にエビデンスがない」
「日々の看護師スタッフのケアレベルに違いが大きい」などの項目への不満が大きければ大きいほど、
その職場に対して不満足の評価が生じやすいということが分かっています。
出典 看護師が今の職場に不満足な理由
こちらもどちらかというと、その職場の方針などに対する不満が理由のようです。
周りを改善させるために自ら指揮を執って改善させるか、職場を変えるかがいいでしょう。
医療事故へのプレッシャー
“看護ケア業務以外の雑務が多い”が57.8%、“医療事故を起こすのではないかと不安を感じる”が61.6%、“ナース一人の業務量が多い”が57.9%、このうちの約60%の人が育児をしながら夜勤をこなすという結果を2009年に日本看護協会が発表しています。
出典 進む看護師の離職・看護師の不満
看護師にとって医療事故への可能性は切っても切れないものです。
これに対して常にプレッシャーがかかってしまうのであれば、考え方を改めるか、看護師を辞めたほうがあなた自身にとっていい選択になることでしょう。
やりたいことが出てきたから
新人の時に将来の可能性として考えていた”認定看護師”,という言葉はどこかへ消え去り、なんとなく仕事をしてきた看護師としてのキャリア。この考えがようやく具体的に長期的にみれるようになったのです。
今後どうしよう?どういう方向性でいこう?って何度も考える事で私の中で習慣化されたのが良かったですね。そこで、考え方や関わり方などを学ぶ自己啓発本を読むようになったり、外の事をもっと知りたい!というわけで、沢山の方と会いたい・知りたい!と思うようになったのです。
受け身な生活をしていた私に自主性がでてきました。
変わりたい!変えたい!という思いがうまれ始めました。
変わりたい!変えたい!思ってからは思考が止まりませんでした。あれもやりたい!これもやりたい!他にもやりたいことがたくさん!
あれもこれも出てくるのです。
もし前向きな理由で看護師を辞めたいのであれば、真っ先にやりたいことへ時間を使うことをおすすめします。
悩んでいる時間がもったいありませんし、動き出せば新しい問題が出てくるものです。
問題が出てくるということは、前に進んでいるということになりますので、早めに問題にぶち当たるためにも早め早めに行動するように心がけましょう。
看護師という仕事のすべてに疲れた
看護師ってほんと疲れる。年々夜勤がしんどくなるし、リーダーとかで仕事量も増えて肉体的にも精神的にも限界。仕事中、ピリピリしている自分もいや。感情がコントロール出来なくなってきている。
寝ても寝ても眠たい。寝たいのに逆に眠れなかったり。普通に昼間働いて土日、祝日が休める仕事がしたい。かといって何か他に資格があるわけでもなく、結局看護師で働いている私。
出典 看護師を辞めて違う仕事についた人はいらっしゃいますか?
全てが嫌になってしまっている状態です。
少し休暇を取ったり、旅行にいって気分転換するなりすると少しは気持ちに変化が出てくるかもしれません。
看護師を辞めたい理由はたくさんある
病院は「普通の人なら1日も持たない」異常な世界と言われています。
・医療ミスの恐怖
・難しい患者さんへの対応
・極限のプレッシャー
・陰湿な人間関係
・嫌がらせ
・イジメ
・サービス残業
・休みが取れない日々
・休みでも勉強会
・命を削る夜勤
・不規則なシフト
体がズタボロになり、精神を壊され、過労死や自ら死を選ぶ看護師もいます。
出典 看護師を辞めたいとき
看護師を辞めたい時はステップごとに進めよう
いかがでしょうか。
あなたにも当てはまる理由があったかもしれませんね。
看護師を辞めたいと感じたときはすぐに辞めてやる!と思って行動してしまう人もいますが、感情的になることはおススメしません。
まずは、何に対して不満を感じているのかを明確にしましょう。
すると、看護師として仕事を続けるのか、それとも看護師自体を辞めたほうがいいのかがわかってきます。
給料や今の職場の仕事の仕方、人間関係が原因であれば、まずは他の職場の体制や待遇などをチェックしてみましょう。
自然と目に留まるものが出てきます。
できることなら看護師を続けた状態で環境を変えるほうが、経験もあるし、改善点もわかっているので、待遇が良くなる可能性が大幅に高まるので、おすすめです。
なので、あなたが看護師で転職を少しでも検討しているのであれば、今すぐにナースフルを見ておくようにしましょう。
あなたもご存知のはずですが、リクルートが運営しているナースフルは業界では鉄板の看護師転職サイトと言われており、ほとんどの看護師に知られていて、そして看護師の多くが常に利用している業界最大級のサイトです。
もしあなたが、少しでも今の環境に不満があるのなら、一度よく見てみましょう。
給料がアップしてプライベートが充実したり、人間関係が改善し楽しく仕事ができるようになるきっかけになるはずです。