看護師になるには【社会人・主婦・働きながら・専門・国際】
看護師になるにはいったいどうすればいいのだろう・・・と思っている人はたくさんいます。
どれぐらいの期間があれば看護師になれるのか、看護師になるためにかかる費用は?などさまざまな疑問もあることでしょう。
また、あなたの今の環境によって目指すための方法が変わることもあります。
そこで今回は看護師になるにはどうすればいいのか、様々なシチュエーションからご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
社会人が看護師になるには
看護学校に入るのが王道
社会人が看護師になる方法として、
①看護専門学校や看護大学の一般入試を受け入学→国家試験を受け合格する
②看護専門学校や看護大学で社会人入試を受けて入学→国家試験を受け合格するです。年齢的なことを気にされていたので、准看護師から看護師にいくルートは省きました。
つまり、社会人経験者は、一般入試と社会人入試の2回受験できるのでチャンスは広がります。
社会人入試の方が狭き門なので、本気で看護学校を目指すなら、一般に向けて勉強してください。
年齢を重視する学校もありますし、そんなことを気にしない学校もあります。オープンカレッジがあるなら参加して、
「在学者の最高年齢」「過去に何歳位の人がいたか」をきいて、現在の年齢でも可能性のある学校を探してください。
看護学校にはいくつかの種類がある
社会人から看護師になるには当然「看護学校」に入らなくてはいけません。この場合、考えられるのは、看護専門学校、看護短期大学、看護大学、准看学校の4つです。
しばらく学業から遠ざかっていた人は受験勉強で少し苦労するかもしれませんので、過去の問題を調べたり、医療系の予備校で情報収集をするとよいでしょう。
看護師になるには年齢は関係ない
シングルで子供3人いる方で、看護大学行かれてた方いらっしゃいましたよ。
年齢は軽く40歳超えてると思います。
なので年齢的には大丈夫じゃないかと。ちゃんとその方は今は働いて
いらっしゃいますし。
准看護師になるには
准看護師とは
准看護師(知事試験合格者)は、主に病院や診療所に勤務し、医師・歯科医師・看護師(国家試験合格者)の指示を受けて、病気やけがで苦しむ患者さんや、心や身体に障害を持つ方、妊娠・出産時の方たちの病状や健康状態の推移を予測し、身体的苦痛を少しでも和らげ、病気や障害のために自由にならない生活行動を、医学的知識、技術を用いて援助します。また、医師の診療や治療の補助を行います。
出典 准看護師とは
准看護師も看護学校へ入学
准看護師になるには方法がいくつかあります。
①中学、高校卒業後准看護師学校(2年制)へ入学
②中学卒業後、高等学校衛生看護課(3年)定時制であれば4年を卒業この2つの方法で准看護師試験の資格が得られます。
出典 准看護師になるには
看護学校の中で、最も早く看護師になれるのは、准看護学校に2年間通い、准看護師資格を取得する方法です。
しかし、准看護師は給与、昇格において正看護師と格差があり、就職先も限られてきます。いずれ正看護師の資格を取るのであれば“まわり道”になってしまうでしょう。
専門学校であれば、入学は准看学校より入学は大変ですが、
(ピンからキリまであります。私の通っていた学校は、
めちゃめちゃ一般入学=国語・英語などの学科試験が簡単だったみたいです。
他の学校では、数学や生物の問題がでる学校もありますが、
本当に様々です。色々な学校を見比べる事をお勧めします。)
3年間で正看護師受験資格が得られます。
(国家試験合格すれば晴れて正看護師です♪)同時に准看護師の試験も保険として受験する事が多いので、
もし国家試験に落ちても最悪、准看護師で雇ってもらえます。
准看護師試験の合格率は、正看護師学校の方が高く、ほぼ100%といえます。
働きながら看護師になるには
働きながら目指すのはかなり厳しい
看護学校は卒業するまでに3年が必要です。なのでこの期間は、勉強と仕事を両立させなければいけません。この両立はなかなか過酷でして、働きながら看護師を目指すには、まずこの困難を乗り越えなければならないのです。
なにせ看護学校には夜間がないので、自ずと仕事の幅も狭まってしまいますし、そして学校で勉強中は実習や課題レポートなどで大忙しです。准看護師になるにはでも紹介していますが、まだ准看護師学校は働く時間があります。しかし看護師は実際実習が始まれば体力的には厳しいでしょう。夜中まで実習があるわけではありませんが、レポートなどをこなす事を考えれば相当無理をする必要があるでしょう。
出典 働きながら看護師
実際、働きながら勉強して資格を取るのは大変です。
それも准看までの最低でも3年、看護師までは最長で6年です。
長い道のりだと思うでしょ?患者と接するのが実習なので、夜間コースもありません。
スケジュールを調整してもらえば何とかなることもある
准看として働きながら学校へ通う人が人がほとんどです。わたしも、勤務しながら2年間定時制の准看専門学校、3年間定時制の正看専門学校に通いました。
大変ではありますが、学費や生活費などの収入が得られること・学校での学びと現場での実際を比較し、学びを深めることができるメリットがあります。ただ、働きながら学校へ通うことは、職場の理解と協力が必要になってきます。
理解ある職場だと、学校のスケジュールに合わせた勤務や、希望すればテスト前に休みをもらうといった配慮もされます。ただ、休めば給料はもらえませんが・・・。
専門看護師になるには
専門看護師とは
専門看護師は、専門看護分野において以下の6つの役割を果たします。
個人、家族及び集団に対して卓越した看護を実践する。(実践)
看護者を含むケア提供者に対しコンサルテーションを行う。(相談)
必要なケアが円滑に行われるために、保健医療福祉に携わる人々の間のコーディネーションを行う。(調整)
個人、家族及び集団の権利を守るために、倫理的な問題や葛藤の解決をはかる。(倫理調整)
看護者に対しケアを向上させるため教育的役割を果たす。(教育)
専門知識及び技術の向上並びに開発をはかるために実践の場における研究活動を行う。(研究)
出典 専門看護師
専門看護師になるための条件
まずは日本国内における看護師・保健師・助産師いずれかの資格を有していることが大前提となります。
次に、看護系大学院修士課程修了者であること、日本看護系大学協議会が定める専門看護師の教育機関において、専門看護分野所定のカリキュラム総計26単位を取得することが義務づけられています。
出典 専門看護師になるには
専門看護師資格を受験するための条件としては、以下の3つの条件があります。
日本国の看護師の免許を有すること
実務研修が通算5年以上あり、うち3年間以上は専門看護分野の実務研修であること
看護系大学院で専門看護師のカリキュラムの教育課程を修了していること
既に看護師として病院で働いていたとしても、専門看護師資格受験に必要な臨床経験を積む必要があります。現在勤務している病院に、希望する専門看護分野があれば、継続して実務経験を積むことができます。
もし、希望する専門看護分野がない場合は、転職をする必要があります。専門看護分野で3年以上の実務経験を積み、実務経験を通算5年以上にましょう。
出典 【状況別】専門看護師になるには?最短で資格取得できる方法
専門看護師は定期的に更新審査がある
認定審査は毎年1回実施されています。書類審査と口頭試問を行い認定を受け、申請することで専門看護師として認定証が交付されます。
この資格制度は高度な看護が出来るようになる訳ですから、当然のことながら審査はかなり厳しく、単に知識や技術があるだけではなく、看護師として資質や教養を備えていることも重視されます。
また、一度認定されるとずっと専門看護師として働けるわけではありません。
実は、専門看護師には5年ごとに更新審査を受ける必要があるのです。したがって、認定を受けた後も日々勉強と努力を続けることが求められます。
出典 専門看護師になるには?大学院や給料なども合わせて紹介!
正看護師になるには
准看護師から正看護師への最短ルート
もっとも最短で准看護師から正看護師になるのは「高等学校衛生看護科(3年)を卒業後、看護短期大学または看護学校(いずれも2年)」というコースです。
これなら高卒でストレートで3年制の看護学校に行くよりも1年早く正看護師の免許が取れます。
高校卒業後、准看護学校に2年通い資格を取得した後に、看護短期大学・看護学校に2年通う方法なら、看護大学と同じ4年で国家試験受験資格が与えられます。
中卒・高卒で正看護師になるには
■中卒で准看護士を経ずに正看護師になる方法
・5年制の看護学校に入る
5年制のとなるのでかなり長く感じるかもしれませんが、基本的に最短ルートとなります。
中学卒業時点で将来看護師になりたいと決めているのであれば、このルートも検討するべきです。
■高卒で正看護師になる方法
・看護系の専門学校で3年間学ぶ
・看護大学で4年間学ぶ
・看護短期大学で3年間学ぶ高卒からの場合は、3年から4年の学習期間が必要になります。
社会人であった場合にも、こちらのルートから正看護師を目指すことになります。
いくつかの学校が出てくるわけですが、それぞれの特徴があるので、自分に合っている学校を探して選ぶのもおすすめです。
出典 正看護師になる方法|学校と学習期間に注目!
認定看護師になるには
認定看護師とは
認定看護師は特定の看護分野において、以下の3つの役割を果たします。
個人、家族及び集団に対して、熟練した看護技術を用いて水準の高い看護を実践する。(実践)
看護実践を通して看護職に対し指導を行う。(指導)
看護職に対しコンサルテーションを行う。(相談)
出典 認定看護師
看護師さんなら、誰もが聞いたことがあるであろう「認定看護師」
皆さんの病院にも何名かいらっしゃるのではないでしょうか?ハイレベルな看護技術と知識を兼ね備えた看護師さんが持つこの資格は、日本看護協会による認定審査を突破した方に与えられています。
1995年に認定看護師制度が発足して以降、徐々に人数を増やし、2012年現在で約1万名が全国で活躍しています。医師不足が叫ばれる医療現場において、特定領域における高度な知識とスキルを持つ認定看護師は、看護のエキスパートとして欠かせない存在となっています。
出典 認定看護師になるには
認定看護師になるには実務経験が必要
認定看護師になるために必要とされる実務経験期間は5年間です。この期間は、転職・休職などでブランクがあったり、勤務施設が変わったりしても通算することができます。
ただ、気をつけたいのは、資格取得したい認定分野での経験も3年以上必要ということです。
たとえば、あなたが緩和ケア認定看護師になりたいとしたら、看護師として5年以上、そのうち3年以上は緩和ケアの経験が必要ということです。つまり、いくらなりたくても未経験分野にはチャレンジすることができません。
いつか認定看護師になりたいという人は、希望する分野での経験が積めるように配属希望を出すようにしましょう。
この実務経験という条件をクリアしたうえで、認定看護師教育課程を修了して初めて認定審査を受けることができます。
出典 認定看護師になるには
認定看護師のメリット・デメリット
≪メリット≫
スタッフの教育ができる
給料が増える
自己のスキルアップが図れる
現場において信頼される≪デメリット≫
取得・更新に費用がかかる
夜勤から外されることがある
多忙を強いられる主なメリットは自分自身のキャリアアップやスキル向上です。指導やコンサルテーションといった業務範囲が広がり、技術向上のためにスタッフの教育に携わるなど、より一層のやりがいを持てるようになります。
出典 認定看護師になるには?種類や合格率、更新など詳しく紹介!
主婦が看護師になるには
主婦であっても学校へ行くのには変わらない
看護師になる方法は幾つかあります。准看護師・正看護師どちらを選ぶかによって通う学校や通学年数も変わります。正看護師を目指すなら4年間看護科大学や専門学校に通わなくてはなりません。当然、学費もかなりかかりますし、その間の生活費も必要です。家族から借りたり貯金を取り崩す等になるのでしょうが、家計を預かる主婦にとっては大きな出費になることは間違いないです。学校に通うための通学費・教材費など学費以外の諸雑費もかかります。少し余裕をもって費用計画を立てましょう。
シングルマザーの場合は、国の母子家庭自立支援給付事業の一つ「高等技能訓練促進費」が利用できる場合があります。「高等技能訓練促進費」では看護師や保育士・介護士などの資格を取るために勉強する期間、生活費の負担軽減のために月額最大10万円が支給されます。
主婦が看護師になるための費用
母子家庭だと、高等技能取得促進訓練費、とかの名目での補助がありますが、母子家庭でないと適用はありません。
私立だと、一年目に200万近くの費用がかかります。
その後は授業料として年間60万程度+研修費や授業料など、3年間で400万はくだらないです。
私は公立なので、年間40万弱の学費+教科書代が年間10万程度、その他もろもろで3年間で150万ちょっと位です。
公立の学校は、やはり倍率も高くなりますし、その後の就職のことを考えると入学自体が難しいかもしれません。
費用はかかりますよ。
男性が看護師になるのも同様
男性看護師も多くの病棟、外来で見かけますし何人も一緒に働いています。
・救急
・整形外科
・ICU
・手術室
・脳神経外科
・精神科
・透析室では全く珍しくないです。一つの病棟に数人いることも多いです。多いのが手術室や救急外来勤務。精神科も昔からそうですね。その理由は体力を必要としますし、病棟でも患者を移動したりしますので、何かと助かります。
出典 男性看護師になる
国際看護師になるには
国際看護師には免許がない
現時点では、世界各国で通用する国際看護師免許というものはありません。海外で看護師として就労するには、それぞれの国の看護師資格の取得が必要となるため、当該国の看護規制機関などの試験や審査を受ける必要があります。
国際看護師といっても、国際的に統一された「世界共通の看護師資格」があるわけではありません。 日本で看護師の資格を持っていても日本でしか適用されません。ただ、医師や看護師は国家資格を有していることで、医療ボランティアなどの医療に携わることができるようにはなっています。
海外で看護師として働く場合には基本的にその国の受験資格を持ち、看護師資格を取得する必要があります。 イギリス・ニュージーランド・オーストラリアでは外国の看護師資格がある看護師なら、登録制度という優遇措置によって試験が一部簡略化されており、限定的な資格を取得できる場合もあります。??
働きたい国を決めたら、その国の看護師資格の取得方法や看護師事情などの基本情報はしっかりと収集しましょう。資格の取得方法は各国により随時変更される可能性もありますし、海外での就労にはビザの取得も必要になります。各機関に直接問い合わせ、最新情報を確認してください。 なお、看護留学をサポートするエージェントも多数あります。費用なども含めて相談してみましょう。
看護師になるにはいくらかかる?
・看護専門学校(高校卒業→看護教育、3年間)
私立…入学金10~20万円、授業料他50~70万円(平均総額200万円)
公立…入学金7000~25000円、授業料他10~20万円(平均総額50万円)
出典 看護師の資格を取るのに費用はいくらかかる?
・看護短期大学(高校卒業→看護教育、3年間)
私立…入学金30~40万円、授業料他100~150万円(平均総額350万円)
公立…入学金10~20万円、授業料他30~60万円(平均総額150万円)
出典 看護師の資格を取るのに費用はいくらかかる?
・看護系大学(高校卒業→看護教育、4年間)
私立…入学金50~60万円、授業料他120~150万円(平均総額600万円)
公立…入学金20~30万円、授業料他40~60万円(平均総額250万円)
出典 看護師の資格を取るのに費用はいくらかかる?
私立はピンキリですが、学費のみで年間100万は掛かるようです。
いずれも、学費のみで入学金は5~20万。教科書代、制服等の準備に15万円ほど。実習の交通費や宿泊費用などは学校によって違うと思います。奨学金は、学校によって違います。一覧を見られて問い合わせをしてみてはどうでしょう。
看護師になるには事前チェックが大切
いかがでしょうか。
看護師になるには、看護学校に入学することが大前提となります。
そして、その中で准看護師になるのか、それとも正看護師を目指すのかでルートが分かれてくるでしょう。
その費用は学校によって様々なので、近くの学校を調べてみたり、通学費用を抑えたいのであれば通信系の学校もチェックしてみることをおすすめします。