話が通じない人の6つの特徴や思考と対応方法とは?
あなたの友人などに話が通じない人はいるでしょうか。
あなたがどれだけ丁寧に話そうが、噛み砕いて伝えようがまったく話が通じない人がある一定する存在します。
話が通じなさすぎて「これってわざとやっているのかな・・・」なんて思うこともしばしばあることでしょう。
そんな人はいったいどんな思考回路をしているのか、気になるものですよね。
そしてどんな対応をするのがベストなのかも知りたいところでしょう。
そこで今回は話が通じない人の特徴や思考と対応方法についてご紹介していきますので、ぜひ今後の参考にしてみてください。
【目次】
話が通じない人の特徴や思考
自分の意見ややり方が正しいと思い込んでいる
話が通じない人は、人の話に耳を貸そうとしません。
それは、自分の意見ややり方が正しいと強く思い込んでいるからです。
たとえば、会社の上司に、部署内の仕事のやり方について具申するとしましょう。
「このようにしたほうが、仕事がより効率的になると思うのですがどうでしょう」というように、自分の考えたやり方を上司に伝えるわけです。
話が通じない上司は、部下からのそうした申し出や具申を、必ずその場で却下します。
それは、「自分が考えて実践している、これまでのやりかたが正しい」という思い込みがあるからにほかなりません。
実際には、部下の考えたやり方の方が効率的で、そちらに変更すれば部署の業績がアップするようなこともあるでしょう。
しかし、自分のやり方や考え方に自信があるために、人の意見やアイディアについて、検討してみるということをしないのです。
「そういうやり方もあるのか」というように柔軟に考えることができれば、少なくてもその意見を検討してみるということはするでしょう。
しかし、かたくなに自分の考えが正しいと思い込んでいるために、検討してみようとすらしません。
最初から聞く耳を持たないのが、話が通じない人の困った特徴なのです。
すぐに感情的になる
話をしていると、すぐに感情的になるというのも、話が通じない人の特徴の一つです。
たとえば、職場内で、「A案」と「B案」のどちらを選択したらいいかのミーティングをしたとしましょう。
それぞれが意見を出し合うわけですが、「自分はA案がいい」と発言した人に対し、反対意見が出たとします。
「A案には小さくないリスクがありますから、リスクのより小さなB案の方がいいと思います」というような意見です。
この場合は、2つの案のリスクについて、冷静で論理的な検討をするのがふつうでしょう。
意見が衝突した時にこそ、冷静にならなければ、建設的な議論はできませんし、正しい答えを出すことはできません。
しかし、話が通じない人は、こういうシーンで冷静さを欠き、感情的になってしまうのです。
反対意見を述べた人に対し、「自分の意見にいちゃもんを付けるのか」というように、ケンカ腰になってしまいます。
そのように頭に血が上った段階で、自分とは違う意見を受け入れようという心の余裕はまったくなくなるに違いありません。
冷静さを失って、人の意見をシャットアウトしてしまうというのが、話が通じない人の特徴ということになるでしょう。
理解力がないのに「わからない」と言わない
いうまでもありませんが、話を理解するには、その内容を正しく把握する能力がなければなりません。
話が通じない人には、その能力が欠けているという特徴があります。
たとえば、新しい仕事のレクチャーを受けるとしましょう。
「この仕事はこういう内容です。進め方はこうで、注意すべきポイントはこれこれです」というようなレクチャーです。
理解力のない人は、そのように説明を受けても、正しく理解できません。
ふつうは、わからないことや疑問点があれば、それを質問して、わかるようにするでしょう。
しかし、このタイプの話が通じない人は、そうしません。
レクチャーした人から「わからない点はありますか」と聞かれても、「ありません」と答えてしまうのです。
そのため、レクチャーした人は「理解してくれたんだ」と思うわけですが、実はぜんぜん理解できていないのです。
その人が理解できていないことが判明するのは、実際に仕事を始めてからのことになるでしょう。
レクチャーした人は、その時になって初めて、話が通じていなかったことを知るわけです。
話が通じるためには、最低限、その話の内容を理解してもらう必要がありますが、その最低限の条件すら具えていないのが、話が通じない人と言うことになるでしょう。
融通が利かず人の話を受け入れない
話が通じないタイプというのは自分独自のルールや価値観を持っており、なおかつ自分とは違う意見を受け入れられない度量の狭い人が多い傾向にあります。
普通の人であれば自分とは違う意見と遭遇した際にはある程度参考にしたり、客観的に見てどちらが正しいのか見極めようとするところですが、まず第一に自分の考えかたを優先してしまうところがあるため、よほどのことがなければそれを曲げようとはしません。
理屈っぽくさまざまな理由をつけて他の人の意見を却下します。
論理的な思考を持っており一見するとマイペースにスマートに生きているように見られますが、しかし、柔軟性に欠けてしまっているために障害に立ち止まってしまったりミスをしてしまうことも少なくありません。
そういった場面に遭遇した際に他人の意見に耳を傾けられないのが話が通じないタイプであり、自分に落ち度を見つけてもそれをなかなか認められませんし、他人からの指摘にはますます頑なになってしまいます。
あまり感情的にはならない人は分かりにくいのですが、いわゆる頑固者として見られていることが多くなります。
自分の気持ちが理解されている前提で話す
自分の気持ちや考えていること、伝えたい会話の内容は接している周囲の人も当然みんな理解しているという前提で話をしていることが多く、一方的な内容になってしまうことがよくあります。
そもそもそんなわけがないのに、わかってもらえていると思い込んでいろいろな話をするため、相手をしている人は何故、どうしてという意味のわからない会話の内容になってしまうことが少なくありません。
それを伝えたところで、その人としては相手が自分を理解しているのが当たり前のことだと思っていますから、理解してくれない相手のほうが悪いのだと思い込んでしまいがちです。
甘やかされて育ってきた人や、自分が何かをしたいと意思表示をする前に先回りして用意されてしまうような環境に長いこと身を置いていると、大人になってからもその意識が抜けずに自分のことを理解されているのが当然だと考えてしまいます。
自分のことをみんながわかっているという態度で接してしまい、受け入れられなければ喧嘩になってしまうこともあります。
相手の気持ちを探るというコミュニケーション能力に欠けてしまっているのが問題です。
そもそも価値観が違いすぎる
話が伝わらないタイプというのは、変わり者として見られている人も少なくありません。
独特の価値観を持っていてなおかつ他人と合わせることが苦手なので、コミュニケーションを取ろうと思った時に譲歩することができないのが欠点です。
会話をするためにはある程度基準となる一般的な常識や物の見かたがあって、そこを中心にして自分はどう思っているのか、どう捉えているのかという意見を交換していくことになりますが、そもそもこうした共有できる標準的な価値観を持ち合わせていないため、当たり障りのない無難な接しかたが通用しないのが問題になります。
普通なら会話をする際、こう話したらこう返ってくるだろうというやり取りをある程度パターン予測できるものですが、話が通じない人はそのどれにも当てはまらず対応に困ってしまうのです。
価値観が非常に特徴的で一般的なものとはかけ離れてしまっているので、話をしていても何を言いたいのか理解するのに時間がかかりますし、どうしても会話のテンポが悪くなってちぐはぐになってしまいます。
また、物事の捉えかたも独特なので、こちらは意図していないのにちょっとした言葉で急に怒り出してしまうこともあり、扱いづらい人が多いのも面倒なところです。
話が通じない人への対応や対処法
具体的に丁寧に話す
「こう言えば分かるだろう」と、自分の理解度や認識によって説明すると、話が通じない人には一向に通じません。
話しが通じにくいと感じた時点で、一度原点に戻り、具体的に丁寧に説明したり話すことが必要です。
話しが通じない人の多くは、言葉を省かれたり、コンパクトな説明では、理解しにくく違った認識をする場合があります。
それによって、「そういう意味じゃないのに」「なんでこうも通じないんだ」と自身がイライラする羽目になり、両者にとってメリットがありません。
多少面倒で時間がかかるものの、一から具体的に丁寧に、小さい子供でも分かるように説明したり話をしてみることを試みてください。
それまで話が通じなかった人が、「そういうことか」「そこまで言ってくれれば分かる」と理解を示すようになります。
話しが通じない人に指示をしたり説明する場合は、遠回りな手段となり効率が悪いと感じるかもしれませんが、一度具体的で丁寧な話をしてみれば、意外と通じるものなのです。
何度も怒ったりその都度意味を説明するよりも、最初の話し方を変えてみることで、その後の流れがスムーズになるでしょう。
自分の立場になって聞いてもらう
相手に「こうでしょ」「違うでしょ」と指摘しても、「間違ってるとは思わない」「あなたの方こそ何を言ってるの」と話が通じないことがあります。
あなたが常識的なことを言っていても、あなたの思いが通じず、「そういうことを言ってるんじゃない」と感じることも多々あるでしょう。
このように、自分が非常識なことをしている、あるいは一般的な意見ではないということを分からせたいのに分かってもらえない場合は、相手に自分の立場になってもらうことで、相手にも分かりやすい状況を作ります。
「もしあなたがこうされたらどう思う?」とか「周りでこういう人がいたらあなたはどうする?」と、相手側の立場に立たせることで、状況を理解させるのです。
話が通じない人は、「こうだ」という思い込みによって意見を曲げず、頑固になっている可能性があります。
それは自分の都合、自分の立場でしか物事を見ていないためであり、相手側の気持ちや立場に気付いていないからです。
説得しよう、分からせようと必死に自分の思いを伝えるよりも、話が通じない相手には、自分の立場に立たせて考えてもらうことで、すんなりと通じることがあります。
例え話や具体例を用いて、その人に一度自分のしていること、言っていることがどんなことなのかを冷静に考えさせてみると良いでしょう。
分かり合うことをやめて認めること
人それぞれ育った環境も違い、これまでの経験からの価値観も違います。
お互いに分かり合い、同じような思考を持つということは不可能に近いのに、「どうして分かってくれないの?」と相手に期待し求めてしまいます。
あなたが「話が通じない」と思っていることに対して、もしかしたら相手も「理解できない」「違う意見ばかり」と思っているかもしれません。
同じように生きて同じような価値観を持つことを期待して、相手と分かり合いたい、通じ合いたいと思うのではなく、受け入れて認めることも一つの対処法です。
「理解はできないけど、そういう考えもあるんだ」と、一つの生き方としてその人の意見を認めてあげるのです。
大人になるとそれなりに価値観が固定してきて、「これはこうだ」という決めつけや思い込みができてきてしまいます。
ただそれはあなたの中にある価値観であり、相手も同じように感じているとは限りません。
「話が通じない」とあなたは怒るかもしれませんが、「理解できない」と相手は納得できていないこともあり、「分かり合う」ということを求めてしまっては、一向に話がまとまりません。
どちらかが正しいと決めるのではなく、「そういう考えもあるのか」と一つの価値観を認めることで、あなた自身も成長していくものです。
相手のことも認めることができた時、「通じないこともある」という余裕を持てるようになり、イライラや不快さを感じなくて済むでしょう。
また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。