自己憐憫(じこれんびん)の心理と克服方法7つ
あなたは自己憐憫(じこれんびん)という言葉を聞いたことはあるでしょうか。
あまり耳慣れない言葉かもしれませんが、間違いなくあなたも自己憐憫の感情に陥ったことはあるはずです。
そして、その感情はポジティブなものではないので、できるだけ早く克服する必要があります。
そこで今回は自己憐憫という心理と克服方法についてご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
自己憐憫(じこれんびん)の心理と克服方法
- 自分を世界で一番不幸だと思い込む
- 自分で自分のことを憐れむがナルシストな心理もある
- 自己憐憫を理解して、その感情と向き合う
- 自己憐憫は不幸を引き寄せることを知って、強い意志を持つ
- やせ我慢することも必要
- 自己憐憫というのもプラス思考する
- 自己憐憫な人との付き合い方
自己憐憫の心理とは
自分を世界で一番不幸だと思い込む
「自分はなんて不幸なんだろう。」
「なんで自分ばかりこんな目に合うんだろう。なんてみじめな人生なんだろう。」
「自分は哀れな人間だ。」
出典 自己憐憫はためにならない
自己憐憫というのは、結局、自分はかわいそうな人だ、被害者だとみなすことです。
出典 自己憐憫はためにならない
自分で自分のことを憐れむがナルシストな心理もある
やはりどこか、『かまって欲しい』『自分を守って欲しい』という気持ちが根底にあるのでしょうか。
『自分に酔ってる』とはまた違いますよね‥。
嫌な事から逃げてしまいたいともいえますか。
自己憐憫の憐憫は、あわれむことです。哀しんだり、落ち込むこと、鬱っぽくなるとは違います。「気の毒に、かわいそうに」などと自分で自分のことを思うことが自己憐憫です。
自分のことに酔ったり、自己賛美するナルシシズムと似た面があります。 自己憐憫も、自己愛も、『自分に酔ってる』も類似の面があります。違うのは、自己憐憫が「かわいそうに」という方向であるのに対して、自己愛や自分陶酔は「素敵だ」という方向であることです。
自己憐憫も自己愛も、程度が進むと、実態無視・現実無視というかバランスを欠いて、「哀れむ感情を嗜好する」「賛美している気分を嗜好する」ようになります。
自己憐憫を克服する方法
自己憐憫を理解して、その感情と向き合う
「どうして私ばっかり、こんな目に遭うの」
「あいつのせいで、何もかもメチャクチャ」
「どうせ誰もわかってくれない」
「結局、みんな裏切るんでしょ」
「私はいつも仲間はずれにされてしまう」
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こんな思いが日常的に出てくるようであれば、まずは「これって、自己憐憫ってやつじゃないのかな?」
と思ってみてください。
自己憐憫は不幸を引き寄せることを知って、強い意志を持つ
自己憐憫の感情は決してその人を幸福にしません
自己憐憫は必ず不幸を引き寄せます
もし、自己憐憫を持つ経営者であるならばいづれ倒産するか、或いは大きな成功をすることはできません
もし、自己憐憫を持っているならば何らかの環境等の変化でうつになる可能性があります
もし、自己憐憫の傾向性があるならば、いつもいろんな苦難や困難を引き寄せ辛い人生を生きてきたはずです
自己憐憫は、八方塞で不幸になる道です
出典 自己憐憫こそ不幸の原因
強い、強い決意をしてこの自己憐憫を乗り越えなければなりません
1年や10年経ってもこれを克服する決意がなければ難しいです
心を見つめて、今どういう心なのか知ることです
意志力を使い習慣化して、あきらめないで自己変革することはとても大切です
出典 自己憐憫こそ不幸の原因
やせ我慢することも必要
もちろん信頼できる人と、悲しみを分かち合うことも大切です。しかし「神様からの哀れみ」ではなく「人からの哀れみ」ばかりを求めてしまうとき、私達は「ますます哀れな」人になってしまうのです。
人間とは弱いものです。
辛いことや悲しいことがあると、誰かに頼りたくなったり、それを共有したくなるものです。
しかし、それで今のネガティブな感情が消えることはありません。
共有しただけで消えるような感情は、最初から大したことではないでしょう。
自分がかわいそうだと思われれば、その一瞬だけは満足するかもしれませんが、ふとしたときに「何であんなことをしたんだろう」とますますかなしくなります。
自己憐憫はこういった悪循環を生み出しやすいのです。
それを食い止めるには、最初の感情の流れをせき止めること。
つまり、やせ我慢でもいいので、他人に共有しようとしないことです。
逆にむりくりにでも明るく振る舞えば、自己憐憫は少しずつ小さくなります。
自己憐憫というものをプラス思考にする
自分が可哀想、って思えるのは、自分の事を、別の自分が、キチンと見ているからでしょ。客観的になっている、自己監査部分があるから・・なのでは?そして、その自己の振り返り(監査)はある程度の年齢になれば、誰でも自然と身に付けているものです。だからこそ、ダイエットしようと思ったり、新たな資格を身に付けようとしたり、それぞれが向上心を持って『もがく』のでしょ。
自分って可哀想・・そう思うのは、私的な意見ですが、自分で心の傷を癒している・・その一環だと思います。
自己憐憫な人との付き合い方
縁は切らなくていいけど、こういう人にはしばらく距離をおかないといけません。
なにをどう言っても自分の考えしか頭にない人だからです。
他に対処はないですよ。あなたが自分の思ったことを(間違ってません、正しい答えです)ちゃんと言って、それに対して「でも・・・」と反論が来たら、
「でもじゃなく、ちゃんとやりなよ。できないとか辛いじゃないんだよ。私は冷たいんじゃないよ、それしか解決策はないんだから」と言うしかないです。
それでも聴かないのなら、あなたは我慢するしかないです。
ある意味キレないでずっと聴いて甘やかしてきた責任はあるかと思います。
自己憐憫度をチェックしてみよう
自分の境遇を憐れみ、どんなことがあっても自分だけは自分を見捨てないと決意していることが自己憐憫です。この感情は自分らしさを現在発揮できていないのでストレスがたまり、辛くてどうしようもない自分を紛らわすために自己憐憫的な行為をします。理屈ではよくないことと分かっていても止められず、反対にそんな自分を憐れみ「こんなに自分は辛いのだからこれくらいのことをしても仕方がない」と自分を許しています。これは本人または親が母親に十分甘えられず、また父親も冷たかった成育史を抱えていて、「自分のことは自分で守るしかない」というイメージをもっています。自己憐憫度が強いほどストレスホルモン(副腎皮質ホルモン)の分泌が高いことがわかっています。
出典 あなたの心は自身の記憶に由来する-ストレス心理テスト-自己憐憫度尺度
いかがでしょうか。
自分をかわいそうだと思いやすい人とそうでない人とでは大きな差が生まれます。
もちろん後者の方が、人生を充実させることができやすくなります。
自分を憐れみたくなるような感情や、悲劇のヒロインを演じたくなる感情は誰にでもありますが、その感情をできるだけ排除するようにしないと、あなたにとっても、相手にとっても良いことはありません。
周りからは、付き合いにくい人間だと思われて、孤立してしまうこともあるでしょう。
そうなれば、ますます状況は悪くなりますよね。
なので、できるだけ自己憐憫は克服するに限りますので、ぜひ気持ちから変化させてみるようにしましょう。
気持ちが変われば行動や習慣が変わるはずです。
また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。