責任転嫁する人の心理と対処法9つ

あなたの周りには責任転嫁する癖がついてしまっている人はいるでしょうか。

また、あなたはどうでしょうか。

「自分のせいではない」「自分が悪くない」が口癖で、何でもかんでも人に責任転嫁する人がいます。

押し付けられた人としてはたまりませんね。

しかし、いついかなる時でも人に責任を押し付けてしまう人は、一体どのような心理でそのようなことをしてしまうのか。

そこで今回は責任転嫁する人の心理についてご紹介していきますので、ぜひあなたやあなたの周りの人と比較しながら最後までご覧ください。



責任転嫁する人の心理

 

「自分は悪くない」と無理矢理思い込んでいる

 
何でもかんでも人に責任転嫁する人は、「自分は何も悪いことはしていないはず」と、無理矢理思い込み、自分に言い聞かせながら生きていることも少なくありません。

これは、自分に対する自信のなさの裏返しであると言えます。

過去に何かトラウマになる出来事があったりすると、自分で自分を守るために、「自分は悪くない」と、自分にも他人にもごり押ししてしまうのです。

このようなタイプの人は、自分で自分の非を認めてしまったら最後、自分のプライドは崩壊してしまうのではないかと恐れているのです。

そんな自分の内面を守るために、虚勢を張るような形で、人に対して責任転嫁をしてしまうのです。
 

自分の間違いを認めたことで、自分だけが責められたくない

 
自分の間違いを認めるということは、それに対する責めも、自分が受けなければならなくなります。

社会人になってしまえば、その点に対する覚悟は誰もが持っていて当然なのですが、「責められたくない」という恐怖に似た気持ちが強い人は、他人に責任転嫁することで、自分だけ助かろうとします。

このタイプの人は、「つらいことは絶対に嫌だ」という気持ちが強く、「人から責められる」などということは最も苦手なのです。

小さい頃から叱られ慣れしていない人や、逆に、あまりにも両親や教師などから叱られ過ぎて育った人などは、無為着式的に防衛本能が働き、「自分だけは責められない方法」を必死で考えてしまうのです。

そして、必死になって自分の正当性を主張したがるのです。



責任逃れをしてラクをしたい

 
人に責任転嫁をしたがる人の中には、「なるべくラクをして世の中をうまくわたっていきたい」という人もいます。

そのため、「自分が責任を取る」などという無駄な労力を費やすのなら、それを人に押し付けてしまった方が早いと考えているのです。

このタイプの人達による責任転嫁は、確信犯的な行動であると言えます。

自分の中では自分がしでかしたミスをきちんとわかっています。

しかし、それをわかっていながら人に全てを押し付けて逃げ、自分はおいしい部分だけを持って行こうとします。

そのため、あまりにも人が良過ぎる人は、このタイプの人達のターゲットになりやすいので、一緒に仕事をする時は注意が必要です。
 

「自分はミスをしない完璧な人間」であると周りにアピールしたい

 
他人に対して、必要以上に見栄を張りたがる人に多いパターンですが、「自分は仕事のミスなどしない、完璧な人間」だと周りにアピールしたがる人は、責任を他人に押し付ける傾向があります。

自分の間違いを認めてしまうと、「完璧な人間」というイメージやキャラが壊れてしまいます。

それだけは我慢できない、と見栄を張り、責任転嫁をしてしまうのです。

このような人達は、我が強くプライドも高いのが特徴です。

なので、「確実に責任を押し付けられる人」を選んで責任転嫁することがほとんどです。

自分より弱い立場の人や、気が弱そうな人をターゲットにして、確信犯的に責任転嫁をするのです。



心のどこかで「自分だけは特別」だと思っている

 
他人に責任転嫁をする人は、心のどこかで「自分は特別な存在」であると思っていることが少なくありません。

「自分だけは、何かの責任を取らされたり、人から責められたりするなんてことはあり得ない」と思い込んでいるため、「反省」「謝罪」という概念が全くないのです。

それどころか、自分がミスをして責められたとしても、なぜ人から責められるのかが全く分からない、という人も、現代社会には多いようです。

この原因として考えられるのは、「プライドが、屈折したまま大きくなってしまった」ということです。

精神的に大人になりきれず、「自分だけは、いつまでも王子様・お姫様でいて当然」という思い込みが、他人に対する責任転嫁を生み出します。

ただこの場合、本人には全く悪気がないのが厄介なところです。

そのため、本人の知らない所で、思いもよらない敵がどんどん増えていきます。
 

責任転嫁する人への対処法

 

言い訳を徹底的に否定する

 
いつも責任転嫁ばかりしているような人の言葉を聞いていると、思わず虫唾が走ってしまうこともありますよね。

出てくる言葉は自己の保身のためのものばかりで、周囲への影響など一切考慮されていないからです。

そんな責任転嫁ばかりしている人にきっちり対処するためには、とにかくそういった言い訳を封じなければなりません。

つまり最も有効な対処法は、「言い訳を徹底的に否定する」ことだといえるでしょう。

本来は責任があるはずなのにそれを回避しようとしているわけですから、責任転嫁している人の言い分には必ず穴があります。

そんな穴をできるだけたくさん見つけて、全く言い訳できない状況に追い込んでしまえばいいのです。

もちろん否定する方にも論理的思考が必要になりますが、おかしいのはそもそも相手の方ですので、それほど難しいことはありません。

ぜひ勇気を出して、言い訳を思い切り否定してみてください。



適当に相槌を打って放置する

 
いつも責任転嫁をしているような人は、常に周囲の人たちとトラブルを起こす傾向があります。

本来なら自分にあるはずの責任を他人になすりつけようとしているわけですから、それも当然です。

しかし、もしもそれがあなたに直接的な影響を与えていないのであれば、あまり積極的にかかわらない方が賢明だといえます。

つまり、「適当に相槌を打って放置する」という対処法が最も無難な選択になるのです。

もちろん言い分を真っ向から否定して対立するという手もありますが、誰かが責任転嫁をするたびにそういった対処をしていると、どうにも疲れ果ててしまいます。

主張をするのは自分に大きくかかわるケースだけにしておき、それ以外ではあまり真剣に向き合わない方が負担も少ないのです。

責任転嫁をする人とは基本あまりかかわらないようにし、どうしてもかかわる必要があるときも最小限に留めておきましょう。
 

上の立場の人に報告して助けを求める

 
気がつけば責任転嫁をしているような人は、自分の立場を最大限に利用する能力に長けています。

たとえば、部下が言い返せないのをいいことに、自分の主張を強引に押し通そうとしたりするわけです。

もちろん徹底抗戦しても構わないのですが、それで自分の立場が危うくなってしまっては本末転倒になります。

そこでぜひとも試してみてほしいのが、「上の立場の人に報告して助けを求める」という対処法です。

仮に責任転嫁ばかりしている人が自分の上司なのであれば、さらにその上の立場の人にそういった事実を報告し、注意を促してもらうようにしましょう。

責任転嫁する人は自分の立場を利用するのは上手ですが、裏を返せば自分よりも強い立場の人には言い返すことすらできません。

立場を飛び越して報告することに多少の抵抗があるかもしれませんが、責任転嫁する人を追い込むには最適の方法になりますので、ぜひやってみましょう。



周囲の人たちを巻き込んで追い詰める

 
自分に責任を押し付けようとする人が現れた…

想像以上にたくさんの人が、一度はそういった経験をしたことがあるのではないでしょうか。

そんなときもちろん立ち向かう勇気も必要ですが、孤軍奮闘するのはなかなかに心細いものですよね。

そこでぜひともおすすめしたいのが、「周囲の人たちを巻き込んで追い詰める」という対処法です。

いつも責任転嫁ばかりしているような人は、当然のことながら人望がありません。

つまり、その人に何かしらの不満を抱えているのは、あなただけではない可能性の方が高いわけです。

そこでもしも責任を押し付けられそうになったときは、まず周囲の人たちに相談するようにしましょう。

そのとき、なるべく多くの人に相談するのがポイントです。

不満を口にする人が多くなれば、責任転嫁しようとしている人もその声を無視できなくなります。

しっかりと外堀を埋めて、確実に締め上げていくようにしましょう。
 

責任転嫁する上司とは一緒に働けない

 
いかがでしょうか。

自分で責任を取ろうとせず、何でもかんでも人に責任転嫁しようとする人は、言い換えてみれば、「屈折した自己愛が強過ぎる人」であると言えます。

「自分を守りたい」「カッコイイ自分を常にアピールしたい」「自分だけは良い思いをしたい」という願望が、そのような行動に走らせるのです。

彼らには、反省を求めても無駄です。

ターゲットにされないように気をつけ、危険を感じたら黙って離れていくことが得策です。

また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。

きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。



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