感情の起伏が激しい人の特徴と対処法7つ

あなたの周りに感情の起伏が激しい人はいるでしょうか。

また、感情の起伏の激しい人への対応に困っているという人も世の中には多いのかもしれません。

遠くにいる他人なら、まだしも、感情の起伏の激しい人が自分の肉親だったり、パートナーだったり、職場にいたりするとどうしたらいいのかわからず、困ってしまうものですよね。

そこで今回は、感情の起伏の激しい人の対処法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。



感情の起伏が激しい人

 

対応にメリハリをつける

 
感情の起伏が激しくても、喜怒哀楽の喜・楽の感情が激しい分にはまだ許せますよね。

ですが、周りが対応に困るのは怒・哀の感情がとびぬけている人であるともいえます。

楽しいやうれしいの感情に巻き込まれるのは、疲れるという問題はあるとはいえ、後味の悪いものではありません。

しかし、感情の起伏の激しい人が勝手に激しく落ち込んでいたり、怒りをあらわにやつあたりしてくることが周りにとっては迷惑なのです。

なので、対応としては、喜・楽の感情にはつきあうが、怒・哀の感情には一線をひいて対応するという風に努めましょう。
 

自分の気持ちと向き合う

 
前項では喜・楽の感情に巻き込まれるのはいいけれども、怒・哀の感情には一線を引くという対応をお伝えしました。

しかし、一線を引くといってもそうなかなかうまくいくものでもありませんよね。

理不尽にあたられた、落ち込みが激しすぎて雰囲気が辛気臭くなって困るなど、一線を引こうにも納得がいかないときもあります。

そんなときは、自分にも怒・哀のタネがないか気持ちを見つめてみましょう。

あたられて腹がたつのなら、どこかで感情の起伏の激しい人を下に見ているのかもしれません。

下に見ているから「こんなヤツに一方的にあたられて腹が立つ」のかもしれません。

やつあたりする相手を見て、自分も体や食事を気遣ってくれる母親に、機嫌が悪いのにまかせてやつあたりした経験をなんとなく思いだすから、(自分に)腹が立つのかもしれません。

自分はこんなことしないと言いきれるでしょうか。

ネガティブな感情に巻きこまれた時は、自分の心も見つめてみましょう。



相手の本心を理解する

 
感情の起伏の激しい人の怒・哀の感情に巻き込まれることが迷惑なわけですが、いったん、なぜその人が怒・哀の感情を激しくあらわにするのか、考えて見るのも巻き込まれないための一つの手です。

例えば、同僚の女性がたいしたことのない後輩のミスに怒りを爆発させているとします。

仮に感情の起伏の激しい先輩をAさんとします。

周りからすると、いくらでもリカバリーできる些細なミスに、なぜそんなに怒りを爆発させるのか不思議であるとともに、怒りを爆発させて説教に時間をかけるくらいだったら、さっさと別の仕事にとりかかったほうがAさんにとっても後輩にとってもはるかに生産性が高いだろうにという風に思うとします。

しかし、Aさん人にとっては、いくら周りからはささいなミスに見えるとしても、重大なものに思えるから怒りを爆発させるのです。

もし、日頃から若くてかわいい後輩ばかりがちやほやされていて、実力のあるAさんがなかなか周りからの自分への評価を感じられないのだとしたら、仕事のできない後輩のささいなミスでも許せないものになるかもしれません。

こういう風に感情の起伏の激しい人にもなんらかの理由があるのかもしれないという眼で見ることも大切です。

ついつい感情の起伏が激しい人に対して「めんどくさい人だな」という思いで見ていると、怒りを爆発させたり、はげしく落ち込んでいたとしてもあまり同情の念がわかなくなってしまうかもしれません。

いったん「めんどくさい人だな」という気持ちを脇において、なぜそこまで怒りを爆発させるのか、なぜそこまで激しく落ち込むのかという理由に踏み込むと、比較的感情の起伏の激しい人をフラットな目で見ることができるようになります。

彼らをフラットな目で見ることができるようになると、次第に巻きこれることもなくなっていきます。

だいたい、誰でも「自分のことを認めてほしい」「自分を大切に扱ってほしい」という思いを抱えて生きています。

感情の起伏の激しい人が、ネガティブな方向に感情を爆発させている場合、ほとんどの原因が「自分のことを認めてほしい」「自分を大切に扱ってほしい」というものにあてはまると考えてもいいでしょう。

先の後輩のささいなミスに怒りを爆発させるAさんについては、周りの人が後輩の方に、さくっと「もう少しAさんに感謝の意を伝えるようにしたら、あそこまで怒られないよ」などというアドバイスをすることができるわけです。



感情の起伏が激しい人の特徴

 

常に自分の中に主張したいものがくすぶっている

 
例えば職場に一人でも感情の起伏が激しい人がいると、周りで一緒に仕事をしなければいけない人は大変です。

なぜなら、感情の起伏が激しい人は、自分の主張を一貫して曲げようとしないという特徴があるからです。

新しいプロジェクトの立ち上げに際してチームで同じ方向を向いて頑張って行かなければいけない時、色々な意見が出るのは当然のことです。

大人であれば自分の意見とは違う意見を参考にして、良いところは認め、悪いところはよくなるように改善していくものですが、感情の起伏が激しい人の場合はそう簡単にはいきません。

おそらくその場合、自分の意見と違う意見に対しては猛烈に反対するでしょう。

そして、あたかも違う意見が悪い意見かのような態度を取って、否定までするかもしれません。

それは、その人の中に常に自分が中心でいなければ気がすまないという意識があるからです。

結果的に自分の意見が正しいに決まっているという自信があるから、そうでない意見に対しては怒りすら覚えるでしょう。

そして自分の意見が通らなかった場合、その時の嫌な気持ちは解消される事がなく、心の中にくすぶったままの状態となっているはずです。

そしてまた、ふいに自分の中でふつふつとした怒りを思い出して、急に怒鳴ったりするようなタイプです。



周りの人に注目してもらいたいと言う思いが強い

 
幼い子供がスーパーでお母さんと買い物に行ったとします。

そこで、自分が食べたいお菓子を見つけてお母さんに買って欲しいとねだりますが、お母さんは買うことを許してくれません。

聞き分けの良い子供ならそこで泣く泣く諦めるか、次回の買い物の時に交渉をするでしょうが、たいていの子供はそこで引き下がることはないでしょう。

お母さんの手を引っ張り、お菓子売り場から動こうとせず、大声でお菓子を買ってとねだり、仕舞いにはスーパーの床に転がり込んで両足をバタバタと動かして駄々をこねだすはずです。

これは幼い子供の行動ですが、これと同じ事が出来るのが、感情の起伏が激しい人の特徴です。

要するに幼い子供と同じで、周りの目などお構い無しに物事を大げさにしてしまう傾向にあります。

どんなに些細な事柄でも、自分が嫌だと思ったら周りを巻き込み迷惑をかけてまでも自分に注目をしてもらって、関係ない人達までも自分の味方につけようとするのです。
 

必要以上に相手のことを考えすぎてしまう

 
相手のことを考えて行動することと、感情の起伏が激しい人というのはなかなか結びつかないような気がしますが、それは違います。

感情の起伏が激しい人というのは、良く言えばとても素直な人なのです。

その為、目の前の相手や大切な人の為に喜ぶことをしてあげたいという素直な思いから親切心で相手のために先回りした行動を取る事があります。

その行動を「相手が喜ばないはずがない」という前提で行動していますから、もしその相手が少しでも「こんなことしてくれなくても良かったのに」などという態度を取ったり言葉を発しようものならそれまでの柔和な態度は一変して、一気に険悪になってしまうでしょう。

喜ばそうと思ってやったことなのにそれを一切認めてくれない相手に対して、必要以上に攻撃的になるはずです。

自分はこんなに親切にしているのに「やってあげて損をした」「深く傷ついた」「もう2度とこんなことするもんか」「あなたはなんてひどい人だ」というように相手に対しての非難が止まらなくなるのです。



先のことまで考えて計画を立てすぎてしまう

 
物事を順序だてて理論的に考える事が出来る人というのは一見冷静な人のように感じますが、それが極端なケースとなると少し事情が変わってきます。

例えば家族で旅行に行ったとしましょう。

お父さんはいわゆる「感情の起伏が激しい人」です。

子供と奥さんを連れてドライブ旅行に出かけました。

この時すでにお父さんの頭の中には2歩も3歩も先の事まで計算されているはずです。

○時○分にどの場所について、着いたらまず何を買って何を見て、という事が全て組み立てられているのです。

ですから、運転中に渋滞にはまってしまったり交通事故などのトラブルに巻き込まれてしまったらとたんに機嫌が悪くなってしまうでしょう。

子供が車に乗っていることなどお構い無しに「なんで動かないんだよ」「これじゃあ間に合わないじゃないか」「こんなことなら来なけりゃ良かった」「もう止めだ、帰るぞ」「2度と連れて来ない」等とどうしようもない事情に対しても文句や不満を吐き続けるのです。

一緒に車に乗っている奥さんや子供の立場になってみたらせっかくの旅行が台無しです。

多少予定が変わっても家族旅行を楽しめればそれで良かったのに、感情の起伏が激しい人は一度カッと頭に血が上ってしまうとすぐには冷静な判断をする事が出来ません。

予定を変えて違うコースや行き先にするなど、臨機応変に対処する事が出来ないというのも感情の起伏が激しい人の特徴と言えるのです。
 

感情の起伏が激しい人との付き合い方を見直してみよう

 
いかがでしょうか。

今回は感情の起伏の激しい人の対処法や付き合い方をご紹介しました。

感情の起伏の激しい人は、持ち前の性根というものもあるのかもしれませんが、その人の思いをきちんと周りが理解していると、だんだん落ち着いてきます。

自分のことを周りがわかってくれているという安心感はなにものにも代えがたいものです。

ですので、感情の起伏の激しい人に巻き込まれたくないのなら、なおさらその人の気持ちを見つめるようにし、自分の気持ちをみつめるようにするというアプローチがお互いにとっていいこととなるはずです。

また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。

きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。



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