教師を辞めたい理由10選

もう教師を辞めたい・・・とあなたは思っていないでしょうか。

夢とやる気をもって憧れていた教師になったのに、いつからか辞めることばかり考えるようになってしまったというケースが後を絶ちません。

なぜ、多くの人は辞めたいと考えるようになってしまったのか。

そこで今回は教師を辞めたい理由をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。



教師を辞めたい理由

 

激務に見合うだけの収入がないから教師を辞めたい

 

教師が仕事を辞めたいと思う理由はさまざまですが、もっとも代表的な辞めたい理由が、「心身ともに大変な激務なのに、それに見合うだけの収入がない」というものです。

昔は、教師は休日の多い、一般のサラリーマンなどからみると「うらやましい職種」でした。

しかし、今はまったく事情が違います。

仕事に拘束される時間も、以前とは比べものにならないぐらい多くなっていますし、仕事量も増加、責任の重さも増しているのです。

それでも、それに見合うような報酬が約束されているのなら、まだ我慢もできるでしょう。

ところが、教師はそれほど高収入の職業ではありません。

仕事の質と量を考えると、すべての職種の中でも、かなり割の悪い仕事と言うことができます。

教師という職業によほど強い思い入れがあり、優れた使命感を持っていない限り、「これではやってられない」と思うのも、やむを得ないと言っていいでしょう。

 

教師を辞めたい理由としてモンスターペアレントへの対応にうんざりしている

 

少し前から激増している「モンスターペアレント」の存在も、教師が仕事を辞めたいと思う、大きな原因になっています。

以前の「うるさい親」と、昨今のモンスターペアレントではまったく質が違います。

昔の「うるさい親」は、自分の子供かわいさに、わがままな要求を教師にすることはありましたが、それでも一定の範囲内のものでした。

しかし、今のモンスターペアレントは、限度とか範囲とかいう「枠」がありません。

ほとんど無制限に、自分のわがままだけを主張し、教師や学校を自分の支配下に置こうとするのです。

それに対応せざるをえない教師は、当然精神的な大きなストレスを抱えてしまいます。

そのため心身両面で病気になるケースもめずらしくありません。今や教師は、ほとんど命がけの仕事になっているのです。



生徒との関係に疲れたから教師を辞めたい

 

いうまでもなく、教師の仕事は生徒との関係の上になりたっています。

その関係そのものが原因で、「教師を辞めたい」と思うケースが少なくありません。

昔は、教師は無条件で生徒から尊敬される存在でした。

しかし、今はちがいます。

親の影響で、生徒は教師を「仰ぎ見る存在」と考えなくなっています。

それどころか、「教師は生徒のための奉仕者」とみなす生徒もいるのです。

これでは、教師と生徒の間に良好な関係を築くことは不可能でしょう。それで「教師を辞めたい」と思ってしまうわけです。

 

保護者からのクレームが度を超しているから

 

先述でも触れましたが、最近は、ほんの些細なことでもいちいち学校にクレームを入れる保護者が多いようです。

その相手をずっと続け、解決方法が何も見つからず、ストレスばかりが溜まっていった時、本気で教師を辞めたくなる人が多いようです。

クレームを言ったところで、解決に時間がかかるデリケートな問題もあれば、教師が解決できないような問題まであります。

それら全てを教師の責任として押し付けられ、「早く解決しろ」とプレッシャーをかけられると、教師は八方塞がりになってしまうのです。

子どもを心配する気持ちはわかりますが、学校に預けている以上、ある程度は教師を信頼して任せないと、問題は大きくなるばかりです。



生徒を指導するという仕事に対して、自分の能力の限界を感じるから

 

これは真面目な教師であればある程陥りやすい悩みなのですが、生徒を良い方向に導ききれない時、自分の教師としての能力に限界を感じ、「辞めたい」と思ってしまう人も少なくありません。

「自分は教師なのだから」という使命感に燃え過ぎてしまい、「何が何でも、生徒たちを良い方向へ導かなくては」という熱意が、現実の壁にぶち当たった時に空回りして、自分に自信をなくしてしまうようです。

そして、「自分には教師としての素質がない」と思い込み、もう辞めたいというところまで追い詰められてしまうのです。

 

いつまで経っても生徒たちから慕われないから

 

本当は生徒たちに教えたいことがたくさんあるのに、肝心な生徒たちからバカにされ、いつまで経っても慕われないという状態が続く時、教師を辞めたくなってしまう人が多いようです。

特に、教師になりたての頃に、このような悩みを抱える人が少なくありません。

本当は生徒たちと心を通わせたいという思いがあるのに、なぜかすれ違うばかりという状態が、教師という仕事に対する自信を奪っていってしまうようです。

しかし、焦れば焦る程、その焦りを生徒たちに感じ取られ、益々バカにされてしまうという悪循環になることも多く、ストレスは増える一方です。

「生徒たちに慕われなくては教師失格」という思いを一旦捨て、1人の人間として、落ち着いて生徒たちに向き合わなければ、この問題は解決しないかもしれません。



休日出勤が多いから

 

教師という仕事は子どもの頃から夢みてなる人も多い仕事です。

しかし実際に働き始めてみると、夢が崩れていくものです。

もちろん理想通りの楽しい時間もあるでしょうが、それ以上に休日の少なさに疲れてしまうのです。

寧ろ、自分が目指す教員、理想とする教員になるためには、休日に出勤しないと仕事が終わらないのです。

本当に最低限の仕事だけをしていたとしても休日出勤は必要になります。

それ以上に、熱心に仕事に取り組みたければ、もっと勤務時間が必要になり、どんどん休日は減っていくのです。

また、自分個人の仕事がなくても、土曜日に授業があったり、中学校や高校の教員の場合は部活があったりします。

振替の休みがあるわけでもありません。

はじめは耐えられても、だんだんと心も体も疲れがたまっていき、最終的に辞めたいと思ってしまうようになるのです。

 

生徒とかかわる以外の時間が多いから

 

教員の仕事は、生徒に勉強を含めて様々なことを教えることです。

しかし実際の教員の仕事は、生徒とかかわる時間はほとんどありません。

授業の中で、勉強を教えるための時間はもちろんありますが、ゆっくり一人一人と話す時間はないのです。

つまり、誰かが怪我をしただとか、大きな喧嘩が起きただとかの本当に緊急の対応などでしか子どもとかかかわることができず、世間話のような話をしたり、一緒に遊んだりするような時間はないのです。

それは、宿題の確認や連絡帳の確認など、その日の生徒が学校にいるうちに済ませなければならない仕事がたくさんあるため、そちらが優先されてしまうからなのです。

生徒と深くかかわることを夢みていた人は、それが叶わないため、教員を辞めたい、もっと子どもとかかわる仕事に就きたい、と思ってしまうということなのです。



職員同士の人間関係が悪いから

 

誰でも一人一人に考えがあるものです。

ですから、意見が合わない人とはぶつかってしまうものです。

社会人になり就職すると、たくさんの人と関わるようになります。

ただ、普通の会社勤めであれば、会議の時に少しぶつかるくらいで済みます。

しかし教員の場合、教員全体で行う行事などが多かったり、教育に対する考え方が強い人が多かったりします。

ですから、ちょっとしたことで熱が入ってぶつかりやすくなったり、行事などでも一人一人が意見を曲げずに言い合ったりしてしまうことが多いのです。

また、自分は子どもの気持ちを考えているのに、子どもの気持ちを考えない教員がそばにいると、とても嫌な気持ちになり、仕事へのやる気も失われてしまうものなのです。

そういった人間関係の中にいると、教員を辞めたいという気持ちにもなってしまうのです。

 

公務員であることに疲れてしまったから

 

どのような仕事をしていても、仕事以外のプライベートの時間というものはあるものです。

プライベートの時間は何をしていても自由なわけで、仕事には何の関係もありません。

しかし公務員、特に教員は別です。

仕事以外の時間も、誰がどこで見ているかわかりません。

例えば、車が通らないからと赤信号を渡ったところを、子どもの保護者にみられてしまって大問題になることがあります。

もちろん子どもが見ていても、子どもが真似してしまうこともあります。

つまり、教員である以上、プライベートでも教員でいなければならず、常に人の見本であり続けなければならないのです。

常に気が抜けない毎日は、知らず知らずのうちにストレスとなって体にたまっていきます。

そして、ある時ぷっつりと糸が切れたようになり、辞めたいという気持ちになってしまうのです。

 

教師を辞めたい理由はわかりやすい

 

いかがでしょうか。

教師を辞めたい理由はいくつかに絞られます。

モンスターペアレンツとの対応、生徒からの反応、収入面あたりが主な理由です。

生徒から好かれる教師になるぞ!と意気込んで、いざ教員になったはいいけれども、理想と現実のあまりの違いに心が折れてしまう人は少なくありません。

しかし、多くの人は教師以外の道を目指してこないケースが多いので、転職しようにもどうにもできず、体調を崩すまで続けてしまうというパターンも増えてきています。

仕事は健康が資本なので、体調不良になってまでやることは絶対にありません。

教師からでも、やる気と努力でいくらでも転職するチャンスはありますので、辞めたいならさっさと辞めるに越したことはありません。

また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。

きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。



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