ワークライフバランスのメリット9つ

仕事をする上で、ワークライフバランスが大切という事は色々言われています。ではそのワークライフバランスのメリットとは、いったいどういうものでしょうか。

また、そのメリットはその会社で働いている人だけでなく、企業側としてもたくさんのメリットがあるものです。

そこで今回は従業員側と企業側のワークライフバランスのメリットをご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。



ワークライフバランスのメリット

残業をしなくなる

ワークライフバランスのメリットとして、終業時間が過ぎても働き続けるという残業をしなくなるという点があります。

ワークライフバランスをしっかり取る事によって、仕事の後の時間は、例えば趣味や育児にあてるようになります。そのため、残業をしなくなるのです。

仕事の後に趣味のお稽古を入れていたりすれば、当然終業時間に退社するようになるでしょう。

そのためには、仕事の時間にだらだらとする事なく、ともかく今日の分の仕事を終わらせようと頑張ります。

なんとしても残業しないで夜はプライベートの時間にあてるという気持ちがあれば、仕事の時間に集中してやらざるを得ません。結果、仕事の能率が上がるという事になるのです。

ワークライフバランスを取るメリットは、だらだらとやっていた残業をしなくなるという事です。これはとても大切な事なのです。

ワークライフバランスのメリットは仕事以外に世界が広がること

仕事の内容によっては、朝早くから夜遅くまで仕事をしっぱなしという職種もあるでしょう。

土曜日曜も休日出勤が入り、たまにお休みがちゃんと取れても疲れて一日中寝ていた・・・なんて事もあるかもしれません。そのような生活では、毎日が仕事一辺倒となってしまい、あまりにも世界が狭くなりすぎてしまいます。

ワークライフバランスを取る事によって、プライベートの時間をちゃんと確保するという事が大切です。

それによって何か別の興味の時間などを持つ事が出来たら、仕事以外の世界というのを知る事ができるのです。

仕事以外の世界を持つ事ができるようになるのは、ワークライフバランスのメリットとしてとても大きいといえるでしょう。



体調管理につながる

ワークライフバランスを取るメリットとして、仕事にのめり込みすぎておろそかになりがちな、体調管理をコントロールするというのをコントロールする事です。

ワークライフバランスがきちんと取れていないで、仕事にばかり集中していると、つい働きすぎになったり、残業が続いて体調を崩すといった事になりがちです。

こわいのは、ワークライフバランスを無視して働きすぎますと、無理がたたってある時急に倒れてしまうという事もあるのです。

そうなったら場合によっては取り返しがつかない事もあります。

ワークライフバランスをちゃんと取る事で、睡眠時間や休息する時間の確保につながり、結果的には体調管理もきちんと行うようになるのです。

体調管理を怠る事は、仕事だけに差しさわりがあるわけではありません。

命を落とす事もあるのですから、しっかりとワークライフバランスを取る事によって、働きすぎで体調を崩さないように気をつけましょう。

ワークライフバランスの企業にとってはリスク回避に有効である

ライフワークバランスには会社での様々なリスクを回避できるメリットあります。

長時間労働を強いる職場では働く人たちの健康が損なわれやすく、離職のみならず過労死や鬱による自殺に発展することがあります。

いわゆる「ブラック企業」というレッテルを貼られると人材の確保が難しくなるだけでなく、何か問題が起こると訴訟のリスクを抱えることにも繋がります。

ライフワークバランスを導入することで、このような企業にとってのリスクが回避できます。



ワークライフバランスの取り組みはキャリアップに繋がる

ライフワークバランスは、特に子育て世代に有効とされています。

しかしメリットは決して子供と多くの時間を共有できることだけではありません。

ラフワークバランスを取り入れることで、働く人たちは心にゆとりができ、余暇を楽しむことができます。

そこから新たな能力を身につけたり、画期的なアイディアを生み出す視点を得ることも可能です。

つまりキャリア形成につながるのです。

ライフワークバランスは決して家庭がある人、子育てをしている人のみに有益なのではなく、全ての世代の人たちに役立つのです。

優秀な人材の確保が可能になるのもワークライフバランス企業のメリット

職場環境が良ければ良いほど、自然と働く人は定着します。

ライフワークバランスを取り入れている職場は、その働きやすい環境を整えようとしている企業です。

つまり、人材が留まりやすいというメリットがあるのです。

長く働いて貰えればスキルを持った人材を育成することができますし、職場環境の良い場所には、優秀な人材も集まりやすくなります。

ライフワークバランスを実行するにはコストがかかります。

しかし、昨今は働く側が職場を選択する意識が強いです。特に優秀な人材ほど場所を選べるので、よりよい企業に流れてしまいます。

ライフワークバランスの導入することで、このような質の良い労働力を確保できるというメリットがあるのです。

不景気だからこそ優秀な人材を損なわないためにも、ライフワークバランスを導入することが必要と考えられています。



仕事が効率化する

ワークライフバランスを意識しはじめると、仕事の進め方が効率的になります。

ちゃんと「ライフ」の時間を確保しなければならないので、どうやったら仕事が早く終わるのか、残業しないで済むやり方を工夫しなければなりません。

職場全体でワークライフバランスを導入する場合は、同僚や上司と仕事を見直すことになります。

その結果、必要な仕事と無駄な仕事が分別されたり、面倒な仕事の手順が改善されたりするので、とても気持ちよく働ける職場になっていくのです。

自分がするべき、いい仕事に集中できるのもワークライフバランスのメリットと言えるでしょう。

家族との時間が充実する

家族との時間は非常に大切なものです。

生活を支えてくれるのは家族。安心して仕事をするためにも、家族との時間はとっておきたいものです。

ワークライフバランスが進めば、帰宅時間も早くなり、家族と話す時間、遊ぶ時間は必然的に増えます。

家事や子育てを手伝うことも、もちろん可能です。

今まであまり手を出せていなかったのであれば、家事や子育ての楽しさを感じるチャンスにもなります。

家族のことに、片手間ではなくて、じっくりと取り組むことができれば、仕事以外の生き甲斐を見つけられるかもしれません。

仕事一筋になってしまうと、仕事がうまくいかなくなったときに煮詰まってしまいます。先の見えない時代です。家族は荒波を一緒に乗り越える仲間。

強い絆をつくっておきましょう。



習い事やスポーツを楽しむことができる

独身であれば、早く終わった分の時間で習い事やスポーツにいくのもオススメです。

習い事やスポーツは単純に楽しいというだけではありません。

体を鍛え、頭を鍛えることは仕事での思考力・発想力を高めます。

また、習い事やスポーツで知り合った友達が思わぬところで仕事を手伝ってくれることもあります。

こういった仕事外でのつながりは、人生の幅を広げ、より広い視野に立って物事を考えさせてくれるものです。

もちろん異性とのいい出会いがあることもあります。

今まで気になっていたスポーツや習い事があるなら、是非チャレンジしてみてください。

ワークライフバランスの問題点

一人の考えで出来ることには限界がある

例えば、仕事の拘束時間が長すぎる場合、ワークライフバランスをとるために、その拘束時間を少しでも緩和してほしいと願っても、それはなかなか通りにくいですよね。

自分だけが早く帰るというわけにはいかないのが実態です。

かといって、改善提案としてみんなの帰宅時間を全体的に1時間2時間早くしよう!としても、その減った1時間2時間分の仕事量が減るわけではありませんよね。

つまりは、早く帰った翌日はもっと仕事が追い詰められてしまうというリスクがあります。

それらを防止するために、仕事が出来る人ならば、「今日は早帰りの日だから」といつもよりもペースアップを意識して仕事をしたり、前倒しでの業務に取り掛かることが出来ますが、それが出来ない人も数多くいます。

仕事が出来ない人ほど残業しているということも事実ですよね。

このように、あらゆる人が働いている職場では、自分一人の考えだけでは何とも出来ないという問題点があります。



人それぞれ、バランスのとり方が違う

例えば、あなた自身が家庭を持っていて、毎日幼い子どもが寝るまでには帰りたいから、日常の業務時間を早く切り上げるようにしたいと思っていても、他の社員はそうでない場合があります。

平日の帰りが遅くなろうとも、土日にしっかりリフレッシュしたいタイプの人は、平日は仕事を遅くまでする、その代わり休日出勤は絶対しないというようなワークライフバランスの取り方をしている人もいるでしょう。

このように、ワークライフバランスの取り方は人それぞれであるため、一辺倒な対応ではすべてを解決することは出来ません。

あらゆる人の考えがある中で、誰か一人のバランスのとり方に合わせてしまうと、一方の誰かは今以上にワークライフバランスが取れなくなってしまう可能性もあるのです。

そのため、企業側としてもなかなか「この制度を設けるから、ワークライフバランスは取れるはず」という特効薬が無いことに悩んでいることが多くあります。

勤務時間を減らしても、量は減らず負担だけが大きくなることもある

企業によっては、既にワークライフバランスをとるための対策として、強制的な早帰りデイ・ノー残業デイと言われる曜日を決めているところもあります。

さらに、徹底している会社はパソコンなどの稼働時間で管理し、しっかりと決められた時間までに帰社しているかなどの管理をされたり、強制的に電気を消されるといったこともあります。

でも、それが本当に働いている人間たちにとって100%良いことか、といったらそうでないこともあります。

曜日で決められた早帰りデイ・ノー残業デイなどは予定が組みやすく、モチベーションの向上につながる反面、仕事量は減らないことからより仕事の質やスピードを求められるようになります。

これが、必ずしも全員が上手くこなせるとは限りませんよね。

それに上手く対応できない人は、「こんなに期限に追われるなら、毎日残業した方がましだ」と考える人も少なくありません。



まだまだ昔の風習が残っている

日本はなぜか昔から職場に於いて、「残業して、私生活を犠牲にすることが美徳だ」とか、「男は外、女性が家庭を守るもの」という感覚が強く根付いています。

そのため、男性の育児休暇取得についても、いくら政府が斡旋したところで、職場の雰囲気が「そんなの必要ないでしょう」という雰囲気だと、取得することは出来ません。

実際、男性の育児休暇取得率が1桁であることがそれを顕著に物語っていますよね。
残業に関しても同じです。

いくらしっかり自分のやるべき仕事をこなしている、むしろ他人の分まで手伝って、仕事のこなした量や品質が良くても、定時に「ではお先に失礼します」とすっと帰ることが出来る雰囲気の職場はどれくらいあるでしょうか。

そうやって帰っていく同僚を見て「あの人はすでに私が20時まで働くのと同じだけ仕事をこなしたから帰って当然だ」と納得してくれる人がどれくらいいるでしょうか。

結局は、まだまだ昔の考え方が強く根付き、そうあるべきだと政府が言っても、そうは出来ないのが現状なのです。

ワークライフバランスの企業に転職するのも1つの手段

いかがでしょうか。

以上、ワークライフバランスのメリットについて、従業員目線と企業目線でお伝えしました。

ワークライフバランスを取る事で、仕事もプライベートもしっかり充実させていく事ができますし、

企業側としても人が定着し、優秀な人材を確保することができるきっかけになるので、積極的に意識してみることをおすすめします。

また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。

きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。



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