3分間スピーチに必要な3つの要素

3分間スピーチ
by foeock

3分間スピーチをしなければいけない瞬間は突然訪れたりします。

3分ぐらいテキトーに話せるだろうと頭では考えていても、
実際に話す立場になるとノープランでの180秒はとてつもなく長く感じるものです。

そこで本日は3分間スピーチをそつなくこなすための話の組み立て方をご紹介します。

この構成さえ覚えておけば突然話さなければいけない時や友人代表スピーチの時などでスムーズに話し始めることができるはずですよ。

【目次】
3分間スピーチ
3分間スピーチの目的
3分間スピーチのネタ探し方法


3分間スピーチ

3分間スピーチは次の3つに分けて話すことがポイントです。

  • 過去の話題
  • 現在の話題
  • 未来の話題

そしてもちろん話し始める順番も過去→現在→未来の流れでスピーチすると話全体がまとまりやすくなり、相手もあなたの話をすんなり受けとめてくれやすくなります。

ではそれぞれのパートをどのような内容で話せばいいのかちょっとした例を交えて見てみましょう。

3分間スピーチの最初は過去の話題から

過去について話し出しやすいのはだいたい次の3つです。

  • 何かを始めたキッカケ
  • 今までの経験
  • かつて悩んでいたこと

これらをスピーチの最初に当てはめてみると、

  • 私は3年前に〇〇を始めたキッカケはある上司の言葉でした
  • 今までの人生の中で〇〇したり、△△などを経験してきました
  • わたしは以前〇〇で悩んでいたのですが、みなさんの中でそのような悩みを抱えている人はいるでしょうか?

と言った具合で話し始めることができます。

後はその過去の話題について詳細な描写を加えていけば、
スピーチにボリュームが生まれ、聞き手もその場面が想像しやすくなります。

注意点としてあまりにも内容が細かくなると3分間では収まりきらないのでほどほどにしましょう。

では続いて過去→現在に流れるように話します。


現在の話題で3分間スピーチを盛り上げる

過去から現在に話を移行させましょう。

とはいっても簡単です。

先述の例から「現在の話題」に流すとすると

  • ・・・というわけで、その上司の言葉がキッカケで今は〇〇をしています
  • その多くの成功と失敗の経験から現在は〇〇に取り組んでいます
  • 今ではその悩みに苦しめられることがほぼ無くなりました

という流れでスピーチの内容がスムーズに過去→現在と移行します。

こちらも「過去の話題」と同じように具体的な描写をして、
話に厚みをもたせます。

そして「未来の話題」ですが、
「過去の話題」、「現在の話題」のように長く話す必要はありません。

詳しくは次を見てみましょう。

3分間スピーチの最後は未来の話題で締める

「未来の話題」に入ったらスピーチをキレイにまとめる方向へ持っていきます。

ここでは時間を使う必要がありません。

  • 将来は〇〇をしたいです
  • いつかはこれを通じて〇〇できればいいなと考えています
  • この悩みから得たことを世の中に伝えていきたいです

とすればすんなり話はまとまります。

時間配分としては、未来についてあれこれ話すよりも、過去と現在の内容に時間を割いたほうが簡潔にスピーチを終わらせることができます。

あなたは最後までダラダラ話してしまう人の話を聞いたことがありませんか?

多くの場合ではそんなに印象に残らないのではないでしょうか。

ダラダラ話すよりも、話の終わりはピシっと一気に終わらせるほうがスッキリしますし、印象も残りやすくなります。


3分間スピーチの目的

自分の考えを簡潔にまとめること

3分間というのは思っているよりも短い時間です。

3分間に話をまとめるためには、自分の考えを整理しておかなければいけません。

時間制限のないスピーチデあれば、思いついたことを次々に話していき、適当なところで話を終わらせることが出来ます。

しかし3分間という時間制限がある以上、適当なところで話を終わらせることはできません。

3分間スピーチの目的は、自分の考えをまとめ、時間内に結論を相手に伝えるところに有ります。

自分が話すべき内容を簡潔にまとめ、それを相手に伝える能力を養うチャンスだと思いましょう。

頭の中で構成を立てる練習になる

3分間スピーチでは、短い時間で話の出だし、内容、結末の3つを盛り込む必要があります。

何にどれだけの時間を使うのか、時間配分や構成を考えるための練習にはうってつけです。

一般的には、出だしの部分と結論の部分をトータルで1分程度に収めます。

中身の部分は2分程度と比較的ゆっくり話してもいいでしょう。

結末の部分を長々と話さず、いかにインパクトを残して伝えるかがポイントです。

構成がうまく立てられない時は、紙に書いて考えを整理することです。

たった3分だからこそ、しっかりした構成が必要なのだということを知っておきましょう。


相手を短時間でひきつける練習

3分という時間の中で、話に興味を持ってもらい、最後まで相手の興味を引き付けられるかが勝負です。

長い時間与えられているのであれば、話の中盤で何かしら相手が興味を持つ内容を盛り込むことも可能です。

しかし、3分間スピーチでは、そのような時間の余裕がありません。

最初の出だし部分でいかに相手をひきつけるかが勝負なのです。

出だしがインパクトに欠けると、結末部分も盛り上がりに欠けます。

たかが3分ですが、相手の興味を引くことが出来れば、長時間のプレゼンテーションにも役立ちます。

どのようなフレーズを使うか、抑揚はどうするかといった技術面を鍛えることも出来ます。

意見を簡潔に伝えられる

3分間スピーチの目的は、意見を簡潔に伝える訓練ができるということです。

3分間という短い時間だからこそ、必要最低限な話を行わないと時間がなくなってしまいます。

その分余計な情報をそぎ落とす能力が自然と身につき、必要な情報だけを伝えることが可能になるというわけです。

これこそが3分間スピーチをやる目的です。

ただし一、二回程度では簡潔に伝える能力は身につきません。

数十回、数百回と何度も繰り返し3分間スピーチを行うことでその目的は達成されるというわけです。

またなぜ3分間なのかと言うと、人がちゃんと話を聞いてくれる時間の限界が3分だからです。

これ以上は話が長いと思われるため、3分以内に簡潔に伝えないと相手に伝わらない可能性があるのです。


情報の取捨選択能力が身につく

3分間という時間は非常に短いため、必要最低限の情報しか詰め込むことができません。

必要かそうでないかを見極める必要があるため、3分間スピーチをやることで情報の選び方の能力が身につくのです。

また必要な情報を選ぶ能力だけでなく、情報の探し方の力も身につくという利点もあります。

3分間スピーチを繰り返すことで、次第に情報をどうやって探せばいいのか、あるいはこの話に必要な情報はどういったものなのかが自然と分かるようになってきます。

正しい情報、間違った情報が世の中には出回っているため、見極める力を身につけることは非常に重要なのです。

どういう人物なのかといったことが分かる

3分間スピーチは学校や職場で導入されることが多いです。

その理由はどういう人間なのかが分かりやすいからです。

3分間のスピーチを聞くだけでもこういう考えの持ち主でこういった性格なんだなということがある程度分かります。

コミュニケーションの多い学校や職場だからこそ、人物像を伝えやすい3分間スピーチをやる意義があるのです。

また3分間スピーチ自体がコミュニケーションの役割を果たしています。

3分間のスピーチで興味が惹かれたのなら、もっと知りたいという欲求が沸いてきます。

結果、お互いが話しかけあう機会が増えるというわけなのです。


3分間スピーチのネタ探し方法

日常生活の中で発見したこと

3分間スピーチのネタを探す際のコツは、「日常のちょっとした経験に着目する」ということです。

大きなテーマである必要はありません。

むしろ、誰もが身近に感じることのできる小さなネタの方が、3分間スピーチに向いていると言っていいでしょう。

たとえば、会社の朝礼でのスピーチなら、「駅前に新しくできた飲食店」を話題にしてみましょう。

「その店で食事をしたところ、オープン記念でこんなサービスをしていたので、感心した。客に対するこうした気遣いは、我々の仕事にも参考にできるのではないか」というような話の展開にするのです。

つまり、身近な日常の中で経験し、発見したことをネタにすることで、聞く人の関心を引くという方法です。

自分の趣味や読んだ本などから学んだこと

スピーチが苦手という人におすすめしたいのは、自分の趣味や最近読んだ本などから、ネタを探すという方法。

好きな趣味に関することなら、ネタを探しやすく、また、実際に話しやすいに違いありません。

ポイントは、そこから何を学んだかを明確にすることです。

たとえば、前から何かスポーツを趣味にしているとしましょう。

その場合、「これまで、ずっと同じやり方でやってきたのを、ある後輩のやり方を見ていて、それをマネしてみた。すると、思ってもいなかったように、上達することができた」という話をし、「だから、仕事でも『後輩に学ぼう』という意識を持とうと思った」という方向に話をもっていくのです。


時事ネタを使う場合は、スポーツネタが無難

3分間スピーチの定番ネタとしては「時事ネタ」もあります。

ニュースなどで取り上げられ、話題になっているネタを使えば、聞く人の関心を集めやすいでしょう。

ただし、使いやすいネタもあれば、使わない方がいいネタもあります。

避けたいのは政治関連や、事件関連です。

政治ネタは主義信条に関わるものですから、そのネタを取り上げることを不快に感じる人もいます。

また、事件ネタも、楽しめる話題とは言えないでしょう。

そこでおすすめなのは、スポーツ関連の時事ネタ。

スポーツの試合を見て感じたことや、感心したプレー、試合後の選手のインタビューから学んだことなどをネタにするのです。

スポーツの話題であれば、誰もが嫌な気持ちにならず聞くことができ、こちらも安心して話すことができるのです。

興味のあることをネタにする

学校やサークル、仕事などで3分間スピーチをする機会がある場合、困るのは何をネタにして話すかです。

前もって3分間スピーチをすると分かっているのなら準備もできますが、突然3分話せと言われてもその時間は短いようで意外と長いもの、適当に話し始めてはすぐに行き詰まってしまいます。

3分間スピーチで何を話せばいいか迷う時はまず自分が興味のある分野の話をしましょう。

きちんとしないといけないと機を追いすぎて小難しいネタにするとすぐに話しに窮してしまいます。

興味のあるもの、好きなものならある程度の予備知識もあるので自分自身も楽に、楽しく話せるのではないでしょうか。


普段からニュースで情報収集

興味のあるもの、好きなものと言っても数に限りがあります。

そうなってくると興味があろうがなかろうが3分間スピーチのネタにしなければいけません。

新聞やテレビ、ネットなどで報じられているニュースは3分間スピーチのネタにはもってこいです。

今話題になっている時事ニュースや地元のニュース、または勤めている会社と同じ業種のニュースを普段から意識的に集めるようにしておきましょう。

何も3分間スピーチのネタ探しだと意気込んで目を皿のようにして情報収集する必要はありません。

ただ普段から周囲の出来事にアンテナを貼り、情報収集をしておけしておけば発的に3分間スピーチを任せられても困ることは少ないでしょう。

最後に締めることができるネタなら何でもいい

3分間は話すことがなければ体感的に異様に長く感じる時間ではありますが、何か重要な話しをするには短過ぎる時間です。

なので本来3分間スピーチのネタはそこまで深く考える必要はありません。

その3分をどう乗り切り、どれだけ内容を濃く相手に伝えるかが重要なのです。

自分の体験談、本や映画、最近の仕事内容、何でも構いません。

3分間スピーチを聞いてくれる相手の人たちが聞きたいことをネタにするのもいいでしょう。

こうなりたいという夢や希望を話してもいいですね。

必要なことは3分話を保たせることなのです。

それには序論・本論・結論の3つを意識することが大切です。

最後にきちんと締めることができるネタでスピーチを始めましょう。

3分間スピーチは終わりよければ全てよし

基本的に過去→現在→未来の順番で話していけば、
そこまでひどいスピーチにはならないはずです。

また、ノープランで話をスタートさせたとしても、何となく話すべきことがポンポン浮かんでくるでしょう。

そして「あぁ、この人はこんなことをしたいと思っているんだな」とたった180秒の時間に思ってもらえるだけで大成功と言えるでしょう。

そのためには過去と現在の内容を踏襲して未来の話題をシンプルに話すこと。

スピーチが間延びすると「何について話したいの?」と感じてしまいますからね。

というわけで3分と言わず短めのスピーチをするときはこの組み立て方を参考にしてみてはいかがでしょうか。

他の人よりも良い反応を得ることができるかもしれません。

また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。

きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。



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