人を甘やかす人の6つの心理的特徴
あなたは相手に対して甘やかしてばかりいませんか?
嫌われたくない、いい人でいたい、指摘するのがめんどくさいなど、人を甘やかす心理は様々です。
これ以外にも多くの気持ちが隠されています。
そこで今回は、人を甘やかす人の心理についてご紹介していきます。
甘やかす人の心理
相手から好かれたい
人を甘やかす人は、自分本位の心理を持っていることが少なくありません。
それは「相手から好かれたい」という心理です。
たとえば、つきあっている恋人がひどいわがままばかりを言うとしましょう。
ふつうなら、相手のことを愛していたとしても、時にはそのわがままを否定し、強く相手をたしなめるということをするに違いありません。
恋人を甘やかす人は、相手をたしなめたり叱ったりすることはせず、どんなわがままを言っても「いいよ、いいよ」と許してしまうのですが、そこには「恋人から嫌われたくない。好かれたい」という心理があると考えていいでしょう。
実際には、わがままを叱ったからと言って、恋人から必ず嫌われるとは限りませんが、人を甘やかす人は「厳しく接すると、相手から嫌われてしまう」と思いこんでいます。
そのため、相手が何をしようとすべて許容してしまうわけです。
これは、子どもを甘やかす親も同じと考えていいでしょう。
「子どもに愛される父でありたい。母でありたい」という気持ちが強いため、子どもに嫌われる可能性のあるような強い言動をすることができません。
「相手から好かれたい。嫌われたくない」という心理は、相手のことを思ってのものではなく、自分本位の心理と言っていいでしょう。
相手を傷つけたくない
自分本位ではなく、相手本位の心理から人を甘やかすというケースもあります。
「相手を傷つけたくない」というのが、このケースでの甘やかす人の心理と考えられます。
親が子どもを強い言葉で叱ったり、非難するような言葉で責めたりすれば、子どもの心は傷つくにちがいありません。
もちろん個人差がありますから、子どもの受け止め方はそれぞれでしょうが、親から叱られて、なんとも思わない子どもはいないでしょう。
多少なりとも傷つき、あるいは親に叱られたことで悲しい思いをする子どももいるはずです。
優しい性格の親は、子どもがそのように傷ついたり悲しい思いをすることに耐えられません。
そのため、ふつうならば子どもを強く叱ったり、しつけたりするべきシーンでも、つい子どもを甘やかしてしまうのです。
恋人を甘やかしてしまう人も、同じ心理を持っていて、恋人に少しでも嫌な気持ちをさせないように、常に気をつかっていると考えていいでしょう。
たとえば、デートをドタキャンされたり、約束の時間を恋人が守らなかったとしても、それに抗議することはしません。
抗議することで恋人に嫌な思いをさせたくないのです。
このケースでは、相手から良く思われたいという自分本位の心理ではなく、相手のことを思う相手本位の心理を持っていると考えていいでしょう。
相手を褒めて育てたい
人間には褒められて伸びるタイプと叩かれて伸びるタイプがいると、よく言われます。
人を甘やかす人には、「人間というものは、叩かれるよりも褒められて伸びるものだ」という考え方をするケースが少なくありません。
たとえば、子どもがテストで良くない点数を取ったとしましょう。
ふつうの親なら「もっと勉強しなさい」と子供に厳しく諭すところですが、甘やかす親は良くない点数でも、子どもができた問題に注目し「この問題をよく解けたね」と褒めます。
それは、「褒められた子どもは、勉強へのモチベーションが高まって、勉強するようになるに違いない」と思っているためです。
こういうタイプの甘やかす人は、「人間にはだれしも潜在力がある」という見方をしていると考えていいでしょう。
恋人やパートナーを甘やかす人は、「褒め続けていれば、相手は自分の持っているポテンシャルによって、自然に人間的に成長するものだ」と信じているのです。
たとえば、パートナーが仕事をズル休みしてもそれを許してしまうのは、「自分で気づいて、まじめに仕事をする時がきっとくる」と信じているためにほかなりません。
「相手のことを褒めて育てたい」というのが、このケースでの甘やかす人の心理ということになるでしょう。
気が弱く人と衝突したくない
人を甘やかす人の中には「人と衝突したくない」という心理を持っているケースが少なくありません。
たとえば、恋人のことを甘やかす人の場合を考えてみましょう。
恋人が自分に経済的に依存していて、学生ではないにもかかわらずまったく働こうとしないとします。
その場合、恋人に対して「仕事をして、自立したほうがいい」とたしなめると、恋人がそれに対して異を唱えることもあるかもしれません。
そのことがきっかけで、恋人と言い争いになったり、ケンカに発展するということもあるでしょう。
気が弱い人は、そのように人とぶつかることが大の苦手です。
よく言えば平和主義ということになりますが、人と争ったりぶつかったりすることが嫌いなために、恋人が自分に経済的に依存している状態にあっても、それを甘やかしてしまうのです。
後輩を甘やかす先輩も、同じような心理を持っていることがよくあります。
後輩をいさめたり、厳しく指導しようとすると、それに後輩が強く反発するということもあるでしょう。
気の強い後輩なら、こちらの指導に真正面から歯向かってくることもあるに違いありません。
気が弱い性格の人は、そういうことになって後輩と争うのが怖いと感じるため、強く後輩に接することができず、甘やかしてしまうのです。
めんどくさい話はしたくない
「めんどくさい話はできるだけしたくない」というのも、人を甘やかす人にありがちな心理と言っていいでしょう。
たとえば、子どもをしつけるとします。
子どもの言動について、「こうしなさい」「そんなことをしてはいけません」としつけるのは、手間暇のかかることに違いありません。
子どもは一度言ってもなかなかその通りにしないものですし、反抗期であれば、厳しくするほどかえって親の言うことを聞かないということもあるでしょう。
そんな子どもを相手にしつけることを、「めんどくさい」と感じるために、結果として子どもを甘やかしてしまうのです。
この心理を抱くけケースでは、別に気が弱いために人との衝突を嫌っているわけではありません。
厳しく接して相手から反発を受けることが怖いわけではなく、そうなることが「めんどくさい」と感じるだけなのです。
子どもをしつけることもめんどくさいですが、たとえば恋人の悪い所を直そうとして厳しく接し、恋人に反抗されるというのもめんどくさいと感じてしまいます。
人に厳しく接するというのは、それなりの時間や労力がかかることと考えていいでしょう。
それがめんどくさいために、人を甘やかしてしまうわけです。
相手のことを心底大切に思っていない
子どもを甘やかさず、厳しくしつけるというのは、言うまでもなくその子のことを思ってのことです。
「わが子にはよりよい人間になってほしい。わが子が社会に出て恥をかいたり、人から疎んじられるようなことがないようにしたい」と思うからこそ、親は子どもを厳しくしつけるのでしょう。
そこには子どもに対する強い愛情があります。
子どもを甘やかす人には、そうした真の愛情が欠けていると考えていいでしょう。
子どもに対する愛情が希薄で、心底大切に思わないからこそ、子どもを平気で甘やかすことができるのです。
これは、恋人やパートナーを甘やかすケースも同じです。
恋人のことを心底大切に思っていれば、恋人のために良くないところを治してあげたいと思うに違いありません。
甘やかす人は違います。
もちろん、恋人のことを愛してはいるでしょうが、心の底から大切に思っていないところがあるため、恋人がわがままを言ったり、自分に依存したりしても、「まあ、いいや」ですませてしまうのです。
このケースでは、ですから、すべての人を甘やかすとは限りません。
心の底から大切と思える人に対しては、時には厳しいことを言うこともあるでしょう。
相手のことを心底大切に思っていないというのが、このケースでの甘やかす人の心理なのです。
人を甘やかす心理を理解する
いかがでしょうか。
甘やかしたいという心理の多くは、人に嫌われたくない、強く言いたくないという思いです。
つまり、人間関係を良好に保ちたい気持ちが強く、結果として甘やかすような言動を取ります。
あなたが相手に対して距離感を保ったまま付き合っていくのであれば、それが最善かもしれません。
しかし、相手があなたにとって大切な人であれば、甘やかすばかりだと関係が破綻してしまうでしょう。
相手はあなたに対してなんでも思い通りにしてくれる人として認識するからです。
相手がそのような態度を続ければあなたにもストレスやイライラが募りどこかのタイミングで爆発してしまうかもしれません。
そうなると一気に関係は崩れます。
そうならないようにするためには、初期段階でのコミュニケーションがとても大事になります。
この人は甘やかすばかりの人ではないな、と思わせれば相手の言動も自然と変わりますし、あなたも余計なストレスを抱えずに済みます。
本当に相手を思い、自分を大切にしたいのであれば嫌われる勇気を持つことが大切です。
また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。