あら探しする人の心理と対処法

あなたの周りにあら探しする人はいるでしょうか。

相手の細かいところが気になり指摘しまうような人はどんな環境でも一人ぐらいいるものです。

ただのやっかみにも見えますが、その心理は意外と複雑なものです。

そこで今回はあら探しする人の心理と対処法についてご紹介していきます。



あら探しする人の心理

自分に自信がない

あら探しをする理由の一つは、自分に自信がないこと。

自分に自信がある人は、他人の事など目もくれないはずです。

しかし、自分に自信がない人は自分のしている事や、自分の環境に自信が持てないと、ついつい他人の事が気になってしまいます。

そして、自分がしていることやおかれた環境など、いまいち自信が持てないがために他人が羨ましく思えあらを探して妬んでしまうのです。

自分に自信がある人は、他人の目や環境の違いを羨ましく感じないもの。

何故なら、今置かれている状況でも何も問題なく前に進む力があるからです。

逆に、自信が持ない人は、これでいいのかあれでいいのか…と悩んでいるうちに自分の置かれている状況に不満を持ち、ついつい他人のせいにしがちになってしまいます。

そういったネガティブな感情を発散させるかのように、他人のあら探しをして自分を肯定してしまうのです。

自分には自信がなくて出来ないことを良い方向へと肯定してしまい、実際に出来ている人を見ると羨ましく思え、それが妬みに変わって否定していきます。

これがあら探しをする人の心理のひとつです。


自分を過信している

先程は自分に自信がないとあら探しをしてしまうとのべましたが、逆に自分に自信がありすぎてもあら探しをしてしまうのです。

例えば、こんなにも自分は出来ていて、他人よりも遥かに能力が高いのに、いまいち周囲の反応は良くない…あの人は自分より能力が高くないのに周りからは人気だ…あんなのに負けた…あいつは全然自分よりも能力は下なのに…。

と自分の能力を過大評価しているのが自分だけで、周りからはさほど相手にされてないと、周りの人に嫉妬心が募っていきます。

自分という価値のある存在を周りに認めてもらいたいがために、それに気づかない他の人へのあら探しが生まれるのです。

これは自分に自信がない人もそうなのですが、自己の欲求の真意を理解しそれが満たされていないと、他人に目がいってしまうのです。

自分に自信を持っているのはいい事ですが、その自信は自分の中で確立しているものなのか、それとも他人との優越をつけるための自信なのかで変わってきてしまうのです。

もし後者であるのならば、自分に自信がない人と同様で実は自己の欲求が満たされておらず自分を過信しているだけなのかもしれません。


人から承認されたい

あら探しをしてしまう人の心理のもっとも深いところは、幼少期に原因があります。

子供の頃に育まれた心は大人になってからの性格を形成するものです。

この幼少期にいかに親から承認されてきたか、否かでも変わってきてしまいます。

躾は確かに大切な事ですが、子供の時に行う事で本当にダメな事は他人に暴力を振るわない事や法律に触れてはいけない事だけではないでしょうか。

しかし、親の都合であれもダメこれもダメと言われ続けた子供の心は否定され続け、自分に自信が持てなくなってしまったり、逆に親に反発して自分という人間が分からないまま過信してしまうのです。

幼少期に否定され続けてしまったために、自分だけではく他人を受け入れる感情が育たなかったために、あら探しをしてしまうのです。

逆に、親から何も言われず放任されている子供も、認められる事がないためにこれでいいのか悪いのかが判断できなくなり、自分が見えなくなってしまうのです。

大人になってから、あら探ししてしまう原因は全ては親が悪いというわけではありませんが、そういった幼少期の心の状態も関係してくるのです。

あら探しをする心が生まれるのは、幼少期からの場合もありますし、大人になってから親以外に密接に関わる周囲の人たちに承認される事がなくなってしまうと、あら探しをしはじめることもあります。


優位に立ちたい

あら探しする人に多く見られる心理が「人より優位に立ちたい」というものです。

人より優位に立ちたいという心理事態は誰しも持っているものですが、それがネガティブな形として発露してしまうとあら探しという行動に結びつきます。

優位に立ちたいという気持ちは本来であれば自分自身の成長や努力といった前向きな形で表れるのですが、すべての人が思うように努力できるわけではありません。

人より優位に立ちたいのに努力しても結果が出ない状況が長く続くと自分を高めるのではなく他人を低く観る方向へと心が歪んでしまいます。

結果として自分を成長させるのではなく他人を下げる、つまりあら探しという行動に結びついてしまうのです。

このような形であら捜しをするタイプの人は勝ち負けに強くこだわるスポーツマンや勝負師に多く見られます。

彼らにとって何よりも重要なのは勝負に勝つことであり、すなわち人よりも優位に立つことです。

失敗したけれど思い切りチャレンジした結果だから納得している、全力を出せたのだから結果はどうでもいい、と言った考えは彼らにとっていいわけにしか聞こえません。

敗北や自分のふりを認められない心理からあら探しという行動に出てしまうのです。


分析したい

物事を突き詰めて考えるタイプの人に多く見られるのが「分析したい」という心理に由来するあら探しです。

彼らにとってあら探しは悪口ではなくあくまでも公平に分析し批評した結果に過ぎません。

普通の人なら口にしにくいこと、言葉にするのを控えるようなことであっても公平な目線で意見を述べるのが正しいと考える彼らはいいことも悪いことも包み隠さず率直に言葉にしてしまいます。

彼らは物事を突き詰めて考える習慣から重箱の隅をつつくように細かいことにまで注目してしまうため、往々にして他人からするととるに足らないような些細な事まで取り上げて分析します。

どうでもいいこと、無視しても問題ないような小さなことまでいちいち言われるのは分析される側からすれば気持ちのよいものではなく、それがどんなに的確な内容であってもあら探しにしか聞こえません。

分析したいという心理からあら探しをしてしまうタイプの人は悪気がないどころか自分があら探しをしていることすら自覚がありません。

むしろ他の人が気づかない細かいことにまで気づいてあげている、他の人が言えないことも意見してあげているとまるでいいことをしているように考えていることが多く、人から注意されて初めてあら探しをしていることに気づくケースも多く見られます。

悪気がないぶんかなり扱いにくく、あら探しをやめさせるのに苦労するタイプです。


好かれたい

意外に思われるかもしれませんが「好かれたい」という心理であら探しをする人もいます。

あら探しをされて喜ぶ人などいるはずもないのになぜ?と思いますが、彼らはあら探しもコミュニケーションの一種だと考えています。

普通ならあら探しがコミュニケーションになるはずないと分かりそうなものですが、このタイプの人たちは何故か自分は人から好かれている、他人が自分を嫌うはずがないという根拠のない地震を持っています。

小さな子供には好きな子を逆にいじめたり辛かったりしてしまう行動が見られますが、彼らにとってのあら探しはそれと似たようなものです。

普通なら好かれたい相手に対するコミュニケーションは相手が喜ぶことや興味のあることをきっかけにするものですが、彼はら自分が嫌われるはずがないと考えているのであら探しをコミュニケーションの手段にしても問題がないと考えています。

その考えは大きな間違いなのですが、根拠のない自信に支えられた彼らは自分の行動が間違っているなどとは微塵も考えません。

むしろ積極的にコミュニケーションをってあげているのだから自分に好意を抱かない相手のほうがおかしい、という考えを抱きがちです。

ある意味でとても幼稚なタイプですが、純粋なだけにとてもやっかいです。


あら探しする人への対処法

いかがでしょうか。

あら探しする人ははっきり言ってめんどくさいですよね。

適切に対処しないともっと大変なことになります。

対処法には3つあり、1つめは真っ向から伝えることです。

相手自身も言ってこないだろうと高をくくっていることもよくあるので、言われたらすぐに引きます。

2つめは相手にしないことです。

相手にしないことで相手が調子に乗るかもしれませんが、それでも無視をします。

ここで重要なのはあなたが成長しさらに先へ進むことです。

相手は足を引っ張ることが目的なので、その場に留まってしまったら相手の思うつぼです。

相手があら捜ししている間に努力しどんどん上を目指しましょう。

第三者から見たらどっちを応援したいかは一目瞭然です。

最後は環境を変えることです。

仕事を変えたり、コミュニティを変えるのも効果的です。

これは即効性がありますが、今まで積み重ねたものも失ってしまうのでそのバランスを考えて行動しなければいけません。

このように3つの対処法を紹介しましたが、あとはあなたに合った方法を選択して継続していきましょう。

変な相手に絡まれたのは事故みたいなものなので、すぐに受け入れてどう対処するかにフォーカスすると時間を無駄にせずに済みます。

また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。

きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。



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