浅ましい人間の特徴とその対応の仕方とは?
あなたの身近な人に浅ましい人はいるでしょうか。
そんな人が近くにいると不愉快極まりないですよね。
では具体的にはどのような人が浅ましい人間なのか。
そこで今回は浅ましい人の特徴と対処法をご紹介します。
浅ましいの意味とは
浅ましいとは、品性にかけた行動や発言、態度のことです。
つまり、下劣で下品という意味です。
類語としては卑しいなどがあります。
浅ましい人間の特徴
人のことをうらやましがってばかりいる
浅ましい人間というのは自分の損得に関して非常に敏感です。
それだけに他人の損得についても気になって仕方がなく、人が自分より得をしている、なんらかの恩恵にあずかっているという姿を見てはしきりにうらやましがってばかりいるもの。
それが見えないところで当人が努力した結果得られたものであったとしても関係なく、ただその成果だけを欲しがるので、周囲の人にはいやしい印象を与えてしまいます。
浅ましい人間はそうやって得をしている人を見聞きすると「ずるい」、「いいな~」といった口癖で自分の欲をあからさまに主張するのです。
よく言えば裏表がなく自分に正直だとも言えますが、オイシイところ取りをしたいという態度や物言いがあまりにもふてぶてしいので相手やその周囲をげんなりさせてしまうことも。
本当は誰だってオイシイ思いをしていたいものですが、そんなに都合のいいことばかりを言うのもみっともないから敢えて口にしないだけです。
また、相手のことを褒めよう、持ち上げようとした結果が空回って、このような浅ましい人間に見られてしまう場合もあるので注意しなければなりません。
お金にうるさい
お金に関する話題というのは時にデリケート。
人のお財布事情や年収を聞くなんて軽々しくするものではない、というのはマナーとして身につけていくものですし、お金についてあまりにもうるさく言うのは品のないことだというのが世間の共通認識です。
しかし、浅ましい人間はそんなデリケートな話題にも無遠慮に切り込んでいき、自分や他人の金銭的な事情を常に気にして探りたがります。
また、「無料」という言葉に目がなく、タダでもらえるものをゴッソリ持って行ったり、無料サービスをこれでもかと言うくらいフル活用したり、知り合いのコネを利用して無料で何かをしてもらおうと企んだり。
とにかく1円でも損をしたくないと躍起になっているのです。
取り繕わずそうやって「銭ゲバ」に振り切るのは、絶対に損をしたくないと強く願っているのであれば有効な手段ではありますし、お金持ちになるための方法のひとつとも言えるでしょう。
しかし、他人からは浅ましい人間だというレッテルを貼られてしまうことは必至。
それは自分の資産やお金のかかった持ち物などをひけらかす時も同様で、お金にばかり執着している浅ましい人だと軽蔑されてしまうこともあります。
無遠慮で図々しい
浅ましい人間は厚かましく、遠慮というものをしません。
「遠慮をしてせっかくの機会を逃す=損」だと考えているので、相手の都合を考慮せずに図々しく振る舞ってしまうのです。
他人から自分が一方的に得をするような魅力的な申し出があったとしても、一度は辞退してみたり交換条件を差し出してみるというのが礼儀というもの。
また、相手が自分の頼みごとを聞き入れるのが習慣化しているとしてもそれを当たり前のものだと思わず、常に感謝の意を表したり時には特別なお礼を渡したりするもの。
しかし、浅ましい人間というのは自分が一番得をするための道筋しか見えておらず、無遠慮にオイシイところだけ全部かっさらおうとしてしまうのです。
相手の厚意を無下にするのが美徳というわけではありませんが、どれだけ親しい仲でもある程度のギブアンドテイクは必要。
物でも謝意でも親愛の情でも手助けでも、なんらかの対価で相手に応えるべきなのです。
しかし、浅ましい人間というのはそこで自分だけが得をしたいという図々しさを発揮し、相手を利用するばかりの一方的な関係を構築してしまいます。
食べ放題の料理を残す
損得勘定で生きている浅ましい人が大好きなのが、「○○放題」です。
たとえば、スーパーマーケットなどで「野菜詰め放題」をやっていたとしましょう。
浅ましい人は率先して詰め放題に挑戦しますが、頭の中にあるのは「どうしたらより多く得ができるか」ということだけです。
とにかく少しでも多くの野菜を手にするために、ムリして詰め込みすぎた挙句、袋が破けてしまうのが、浅ましい人にありがちな行動パターンと考えていいでしょう。
そんな浅ましい人が「食べ放題」が好きなことは言うまでもありません。
バイキング料理の店に行くと、「元を取った上で、いかにして少しでも多くの得をすることが出来るか」を必死に考えます。
ですから、より原価の高そうな高級料理や食材ばかりをターゲットにし、皿に山盛りにします。
普通の人でもそのように「少しでも得したい」と考えることはありますが、大人にはそこにおのずと「節度」というものがあるでしょう。
食べられないような量の料理を取ってきて、結局食べきれずに残してしまうというのは、マナーに即しているとは言えません。
ふつうの大人は、それを知っているため、食べられるだけの量を持ってくるようにするものですが、そんなマナーは考えず、食べきれずに料理を残してしまうのが、浅ましい人の特徴なのです。
人の悪口や陰口、告げ口が大好き
人の悪口や陰口が大好きというのも、浅ましい人の特徴と言っていいでしょう。
必ず、その人のいないところで噂話としてその人の話題を持ち出し、その人にとってよくない情報や悪い話を口にするのです。
たとえば、職場の同僚Aさんの前で、Bさんの悪口を言うとしましょう。
「あの人は人間的に悪い人ではないけれど、とにかく仕事が遅く、しかもミスが多いから迷惑している」という話をしたとします。
それ自体がBさんに関する悪口になっているわけですが、浅ましい人が品性下劣なのは、単に悪口を言うからだけではありません。
その会話の中で、Aさんが話に同調して、「ほんとにそうだね」と言ったとしましょう。
すると、今度はAさんがいないところでBさんに向かって、「あなたのことをAさんが『仕事が遅くてミスも多いから困る』と言っていた」と告げ口するのです。
自分で言ったことをAさんが言ったように話すわけですが、そんなことを聞けば、BさんはAさんに対して良くない感情を抱くに違いありません。
その結果、二人の関係がギクシャクしてしまうということもあるでしょう。
二人が険悪なムードになっているのを見て、「しめしめ、おもしろいことになってきた」とほくそえむのが、浅ましい人の浅ましい特徴なのです。
保身のために人に責任転嫁する
誰しもわが身がかわいいものです。
ですから、できるだけ自分が傷つかないようにし、自分の身を守ろうとするのがふつうの人間心理でしょう。
ただし、自分を守るために人を貶めたり傷つけたりすることは避けようとするのも、ふつうの人間心理です。
しかし、浅ましい人はそういう心理を持ちません。
自分を守るために、平気で人を貶め、人を傷つけることが出来てしまうのが浅ましい人なのです。
たとえば、あるサークルの中で、自分のミスによって他のメンバーに迷惑をかけてしまったとしましょう。
自分に非があることを自覚していても、浅ましい人は頭を下げようとはしません。
頭を下げれば、自分の評価が下がり、自分に傷がつくと考えるからです。
そこで、浅ましい人は他の人に自分の責任を転嫁しようとします。
その場にいない人のことを持ち出して、「あの人が『こうしたほうがいい』と言ったから、それに従ったまでのことだ。だから悪いのは自分ではない」と弁明するのです。
自分の身を守るために、うそをつくことも珍しくありません。
ありもしない話をでっち上げてまで責任転嫁し、自分を守ろうとするのが、浅ましい人の特徴と言うことになるでしょう。
浅ましい考えの人への対応
いかがでしょうか。
浅ましい人とはどんな状況でも一緒になりたくないですよね。
その考えや言動に触れると不快に感じることは間違いありません。
では、そのような人が近くにいた場合どうすればいいのか。
最も効果的なのは関わらないことですが、状況によってはそれが難しいこともあるでしょう。
もし不可能ならば、一気に自分のテンションを下げて不機嫌な振る舞いをしたり、無視を決め込みましょう。
人に振り回される人の共通点は相手のことを過度に考えてしまうことです。
自分がこんな態度をしたら相手に悪いな、嫌われてしまうかもしれないという自意識過剰が自分を苦しめています。
大切なのは嫌われる勇気を持つことです。
嫌われても理解してくれる人は必ず存在しますし、むしろ表面的な付き合いが減って本当に大切にするべき人が分かっていいでしょう。
仕事場でも同様です。
自分にスキルがあれば、その会社に依存することなく、辞めたくなったらさっさと辞めることができます。
一番大切なのは自分です。
浅ましい人に合わせる必要はありません。
むしろ相手が自分に対して気を使うべきだと考えましょう。
いきなりここまで吹っ切るのは大変かもしれませんが、意識するだけでも行動が変わりますし、心の軽さを実感できるはずです。
また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。