すぐあたふたする人の心理とあたふたするときの対策方法とは?
あなたはすぐあたふたしていませんか。
あたふたする人は、落ち着きがなく、なんだか頼りない印象を与えてしまいます。
社会においてそのような人はあまり信用されなかったりすることも懸念されます。
ではどうしてすぐにあたふたしてしまうのでしょうか。
そこで今回は、すぐあたふたする人の心理とすぐあたふたしてしまう人が余裕を保つ方法についてご紹介していきます。
すぐあたふたする人の心理
自分の能力に自信がない
ちょっとしたアクシデントやイレギュラーなことが起こるとネガティブになってしまうのが、あたふたする人の特徴ですが、そのもとにあるのは「自分の能力に自信がない」という心理でしょう。
仕事上のトラブルが起こったとします。
もし、そのトラブルについて過去にうまく処理できた経験があれば、あたふたする必要はありません。
前回うまくいった処理方法で問題に対処すれば、今度もうまくいくはずだからです。
つまり、「自分ならうまくできる」という自信さえ持っていれば、イレギュラーなことが起きてもあたふたすることはないのです。
あたふたしてしまう人には、そうした自信がありません。
たとえば、過去に問題が生じた時にうまく処理できなかったという経験があると、そのことを思い出して、ついマイナス思考になってしまいます。
「今回もきっとうまくできないに違いない」というようなネガティブな気持ちになるため、平常心で対処することができません。
そんな気持ちで対処したのでは、また失敗することにもなるでしょう。
そうした失敗体験から、さらに自信がなくなり、少しでもイレギュラーなことが起こると、ますますあたふたしてしまうようになるわけです。
人の評価が気になってしかたがない
人間はだれしも人の評価を気にするものですが、その心理が特に強いのが、すぐにあたふたする人と考えていいでしょう。
たとえば、上司から新しい仕事を指示されたとします。
今まで経験したことのない、少々難易度の高い仕事を任されると、あたふたしてしまうわけですが、そこにあるのが「上司の評価を気にしすぎる」という心理にほかなりません。
もちろん、その仕事をうまくこなせれば上司の評価は高まるに違いありませんが、たとえ、思うようにできなかったとしても、直ちに評価が下がるということもないでしょう。
経験したことのない仕事で、しかも難易度が高いとなれば、最初からうまくできないのは当然です。
上司はそのことを知っていますから、少々うまくいかなかったとしても、最初のうちは大目に見てくれるに違いありません。
ところが、上司の評価を気にしすぎる人は、最初から高い評価を得たいと強く思ってしまうのです。
そのため、難易度の高い仕事を任された時点で、「何とかうまくこなして、上司にホメてもらおう」という意識が働きます。
ところが実際にやってみると、なかなか思うようにはいかないでしょう。
うまくいかないと、「これでは上司から良い評価をしてもらえない」と思い、あたふたしてしまうわけです。
早く結論や成果を出そうとして焦る
あたふたする心理のもとにあるのは、「焦り」にほかなりません。
「うまくいかないのではないか」と思って焦るのもそうですが、もう一つ、「少しでも早く結論や成果を出したい」と思い焦るというのも、あたふたする人の心理と考えていいでしょう。
たとえば、人から何かの作業を頼まれたとします。
「悪いけど、この作業をやってくれない? できれば今日中にやってくれると嬉しいんだけど」というような依頼を受けて、OKしたとしましょう。
引き受けた以上、それをするのが自分の務めであることに間違いはありませんが、そういう依頼内容であれば、「何が何でも今日中に仕上げなければならない」というわけではありません。
やってみて、時間がかかるようなら、明日になっても別にかまわないと考えるのがふつうでしょう。
すぐにあたふたする人は違います。
そのような依頼を受けると、「なんとか今日中に仕上げよう」という気持ちを強く持ち、少しでも早く作業を終わらせようとするために、あたふたしてしまうのです。
なにかイレギュラーなことやアクシデントが起こった時も同様です。
早く処理したい、早く結論を出したいと焦るために、必要以上にあたふたしてしまうわけです。
すぐあたふたしてしまう人が余裕を保つ方法
事前準備を入念に
すぐにあたふたしてしまうメンタルを根本的に改善するというのは簡単なことではありません。
ですが、あたふたするような状況が生まれることを極力阻止すれば余裕を保てるようになれます。
時間的余裕さえあれば精神的余裕も保てるということで、できるだけ事前準備を入念に行いましょう。
そうすれば突発的なトラブルが起こったとしても、焦燥感に駆られながらでも時間や備えがない場合に比べればしっかりと対処することができます。
仕事の大事な打ち合わせ、出張や旅行、面接といった失敗したくない局面を控えているのなら特に、それが随分先の日程に予定されているものだとしても、早いうちから準備を進めておけば直前になってあたふたすることにもならないはず。
リラックスして考えをまとめることのできるうちに、自分がするべきことや用意しておくものをリストアップしておくに越したことはありません。
すぐにあたふたしてしまう人は時間が迫ってくると冷静な判断ができなくなってしまいます。
それによってミスを引き起こし、さらにあたふたして収拾がつかなくなってしまうという悪循環に陥ってしまうことも。
だから時間に余裕を持つ、余裕のあるうちに物事をこなすということが重要となります。
事前準備さえ十分に整っていれば何かが起こっても一度目を閉じて深呼吸し、落ち着いて取り組めば大丈夫。
それができるようになればあたふた癖も次第に改善されるに違いありません。
メモとボールペンを常備する
すぐあたふたしてしまう人というのはキャパシティーが小さく、少しのことで限界に達していっぱいいっぱいになってしまいがち。
多くのものを一度に抱えきることができないから、ちょっとしたことから焦りに心を支配されてしまうのです。
そのキャパシティーを広げるために、まずはメモとボールペンを欠かさず携帯し、何かがあれば条件反射のように書き取る習慣をつけましょう。
人から指示を受けたり用事ができたりした時に「これくらい覚えておけるから問題ない」と自分の記憶力をあてにするのではなく、すぐさま書き残さなければなりません。
逐一外部にアウトプットしていかないと、小さなキャパシティーではすぐに満杯になってしまい事故を起こしてしまうからです。
そして、後で必ずメモを見返してスケジュール帳やToDoリストに清書することも必要です。
あまりメモに情報をためこんでしまうとごちゃついてしまい、後から整理するのが難しくなってしまうのです。
そうやって目視できる情報をこまめに仕分けし、それを通して自分の頭の中もキレイに整理することができれば、あたふたするような場面も減っていくことでしょう。
あらゆる可能性を想定しておく
いくら日頃から真面目に取り組んでいたとしても、想定外のことが起きるとついついテンパってしまうというのなら、「もしも」の事態について普段から想像を張り巡らせておくことが重要です。
物事が予定通りにすべてうまくいくなんていうのは滅多になく、必ずどこかにアクシデントの種が潜んでいるもの。
用心深い人なら「常に最悪の事態を想定して動け」と言うくらい、物事を確実に成功させるためには悪い想像をしておくに越したことはないのです。
例えば「乗るはずだった電車が急なトラブルで大幅に遅延してしまったら」、「頼れるあの人が急病で倒れてしまったら」、「今着ているスーツが不慮の事故で汚されてしまったら」など。
あらゆる不幸なシチュエーションを想定しておけば、そこまで極端なアクシデントとまではいかなくても、何か悪いことが起きた際に冷静な対応をすることができるようになることでしょう。
アクシデントを恐れるばかりではなく、それに直面した自分がどう立ち回って解決するかということをイメージトレーニングすることが大切です。
想像の中でも「不測の事態を自力で解決することができた」という経験を積み重ねることで、いざ何かが起きたとしてもどっしりと構えていられるようになるものです。
あたふたする人は準備を念入りにしよう
いかがでしょうか。
すぐあたふたしてしまう人は、想定していない出来事が起こっていないために焦ってしまいます。
つまり準備不足とも言えるわけです。
予期していないことが起こったり、言われたりしたらそれだけでテンパってしまいますよね。
対策としては、準備です。
ありとあらゆることに思考を巡らせて、「こうきたらああ」「ああきたらこう」と想定しておくのです。
とは言ってもすべてのことを想定するのは不可能です。
そのため最初は1つのことに絞って対策するのがおすすめです。
仕事などでは実行しやすいはずです。
みんなの前で話さなければ行けない状態などでは、うまく話すことだけをイメージするのではなく、どんな質問が飛んでくるのかも予想しておいて、答えを持っておくとあたふたする可能性は激減します。
準備をしっかりしていることで余裕を持つこともできるので、自信たっぷりに振る舞うこともできるでしょう。
大抵の人はただ準備不足なだけが原因だったりするので、まずはその点を見直してみましょう。
また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。