頭でっかちな人の6つの特徴と頭でっかちを治す方法とは?
頭でっかちな人とは、理屈っぽく、口はとても達者だけれども行動がついてこない人のことです。
すぐに論理をかざす一方で、自ら行動することは少ないため経験を積むことができません。
なのですぐに行動し、失敗しながらも経験をし、次に活かす人とは比較にならないほどレベルが落ちていることも多々あります。
そんな頭でっかちな人にはとても分かりやすい特徴があることをご存知でしょうか。
そこで今回は頭でっかちな人の特徴についてご紹介していきますので、ぜひあなたやあなたの周りの人に当てはまるかどうか確認しながら最後まで御覧ください。
また、頭でっかちを治す方法にも触れていますので、参考にしてみましょう。
【目次】
頭でっかちな人の特徴
勤勉で面白みがない
頭でっかちな人というのは、その言葉通り、頭に知識を沢山詰め込んでいる人です。
知識を詰め込むためには、本を沢山読んだり、インターネットで情報を得たりする時間が必要です。
勿論、そのようにして見聞を広げること自体はとてもとても良いことです。
しかし、頭でっかちな人というのは、そういったことに没頭しすぎててしまう傾向があります。
所謂、勤勉でバカ真面目と呼ばれてしまうような、そんなタイプの人間が多いのです。
そして、そのようにして得た知識がまるで全てであるかのように振舞ってしまうことも、頭でっかちの人の大きな特徴です。
人は生きていく上で、実際にした経験やその時に感じた感情、そういった感覚的な部分が人間らしさを育てるものです。
そして、世の中には頭では分かっていても、理屈通りにいかないことも沢山あります。
しかし、頭でっかちな人というのは得てして、自分が机上で学んだことが全てであると堅く考えがちです。
その融通の利かなさ故に、周りの人からは、机上の空論ばかりで堅くて面白みのない人だと見做され、疎まれる存在になってしまうのです。
行動力がない
知識を沢山持つ、その理由は知的好奇心が旺盛であるという面と、とても臆病であるという面があります。
後者の特徴としては、これをやったらどんなことが起こってしまうのかという未来への恐怖から、必死に知識で武装する傾向があります。
なにも行動をしないうちから、「結果は目に見えている」「こんなことが起こるからやらないでおこう」と、自身の行動を制約してしまうのです。
それが仕事や仲間内でやる行事などの時には、知識や見識をひけらかしてばかりで、全く行動が伴わない人と映ってしまうことでしょう。
逆に、「懸念材料はあるけど、まずはやってみる」「ハプニングもあったけど、これも人生経験だ」そのように生きている人は人生経験が豊かだといえます。
全てを成り行きに任せ、おおらかに受け止めて生きている、そんな人は周りを魅了する力を持っていて、着いていきたいと思わせるでしょう。
しかし、頭でっかちな人というのはその臆病さ故に、行動の範囲を極端に狭めてしまっているのです。
結果として、知識はあるのに人生経験が浅く行動力のない人間になってしまうのです。
自分に自信がない
頭でっかちな人は、なぜ知識を沢山つけて理論武装したがるのでしょうか。
その一番の原因は、自分に自信がないということです。
自分に自信がないからこそ、人が知りえないような知識を沢山つけ、その知識を以てして自分が人より優位に立ちたい、といういう心理が働いているのです。
同じ頭でっかちでも、それが単純に自身の知的好奇心を満たすものであったり、自身を向上させる為になされているのであれば、その行為は尊敬されるべきものでしょう。
そういった頭でっかちタイプな人であれば、知識をひけらかしたり、その知識で他人を貶めるようなことはしません。
しかし、自分に自信がないタイプの頭でっかちな人は、その知識を武器に周りを貶めようとしたり、周りの行動を制約してしまったりしがちです。
会社でいえば、「あの人は頭でっかちな人だなぁ」「頭でっかちな人だから放っておこう」そんな陰口をたたかれてしまう存在になってしまいます。
そして、そういった人は大抵、他の人が何をいっても聞き入れないような頑固さも持ち合わせています。
周りから煙たがられるだけでなく、嫌われてしまう、そんな存在へと発展してしまうでしょう。
慎重に物事を考える
他の人から見れば、頭でっかちの人は何を話していても、すぐに答えが出ないことが多くて、少しイライラさせられるかもしれません。
でも、なかなか動き出さずにじっとしているからと言って、その人が何も考えていないと決めつけるのは間違いです。
頭でっかちの人は、どんな些細な物事でも、まずじっと考えてからでないと答えを出せない、慎重な人なのです。
ふつうは、会話の流れやその場の勢いなどで話すような内容でも、頭でっかちの人にとっては、簡単に答えることができる内容には思えません。
どうしても慎重に考えてからでないと、答えることができないのです。
みんなでわきあいあいと楽しく盛り上がっているときでも、一人むっつりと黙っていたりするのは、一見冷たい印象やノリの悪いイメージを持たれがちです。
だからといって、会話の内容に反発したり、冷ややかな気持ちから、そういった態度をとっているわけではないということも、充分にあり得るのです。
頭でっかちの人が、その場にいながら、どうしても会話に飛び込んで来ないときは、そう思ってときどき様子をうかがって見ていると、そのような慎重な様子が理解できるようになります。
臆病なイメージがある
誰にでもきっと、過去の失敗を振り返っては、思わず赤面してしまうような思い出があるはずです。
そんなとき、頭でっかちの人にとって、それは自然に忘れられる類の事などではなく、深く掘り下げて考え続けてしまう出来事となります。
次に、同じようなシチュエーションのときだけでなく、一見なんの関係もないようなシーンに出くわしていたとしても、その人にとっては躊躇してしまう出来事につながってしまうのです。
深く掘り下げた中での記憶は躊躇する原因となって、さまざまな行動を起こすのにストップがかかります。
何に対しても一瞬躊躇する様子が見られるので、他の人たちから見れば、とても臆病な人に思われてしまうのです。
一方で、多くの人たちは、時間の経過とともに、失敗の記憶はどんどん薄れます。
そのときは、とても忘れられない出来事だと思っていても、意外と簡単に忘れてしまっているものなのです。
そういったことから考えても、頭でっかちの人は、臆病とは言ってもむやみに怖がっているだけではないことが分かります。
深く掘り下げて記憶していく性質が、何か行動を起こすときに、臆病な態度となってしまうだけなのです。
探究心や好奇心が旺盛
頭でっかちの人は、探究心が強く、勉強家である場合が多いものです。
1つの物事に対して、まずは深く知ったり考えたりしてからでないと、行動したり答えを出したりできないため、物事に対する情報や知識を集めることに夢中になってしまうのです。
他の人は、ふだんの他愛もない会話の中などでは、相手にちょっとした共感や相槌をうってもらえば満足な場合がよくあります。
しかし、頭でっかちの人はどんな場合でも、本質はどこにあるのか答えを見つける事として、ガッチリと受け止めてしまうのです。
でもそういった事は、他の人にとっては多くの場合、ほんの些細な事だったり、興味の対象外であることが多いので、共感してもらえることはどうしても少なくなります。
でも、そもそも頭でっかちの人は、ただ単に知識をひけらかしたり、他の人を論破しようとするために、探求したり勉強したりしているわけではありません。
自分にとっても相手にとっても、最善の答えを探求するために、他の人が求めている簡単な返事や、その場の空気に合わせた共感を、受け止め損ねてしまっているだけなのです。
頭でっかちを治す方法
苦手なジャンルの習い事を始める
頭でっかちな人は、自分の得意ジャンルのことに関して、特に頭でっかちになる傾向があります。
それを改善するためにおすすめなのは、自分の苦手なジャンルの習い事を始めるという方法。
頭でっかちな人は、「勉強は得意だけど、体を動かすことやスポーツは苦手」というケースが少なくありません。
そういう自覚のある人は、ぜひ、スポーツ関係のスクールに通いましょう。
これまでやったことのないスポーツ、たとえばテニスやゴルフを完全な初心者として始めるのです。
完全な初心者なのですから、うまくいくはずはありません。
最初は、まったくうまくできず、自分でもいやになってしまうかもしれません。
しかし、スクールに通い続けることによって、だんだん上達していくことでしょう。
「体で覚える」という体験が、頭でっかちな自分を治すことにつながるのです。
スポーツに限定する必要はありません。
たとえば、料理教室。
これまでまったく料理をしたことがないとか、したことはあるけれど料理が苦手という人には、料理教室に通うことをおすすめします。
料理にはもちろん、理論も必要ですが、それよりもモノを言うのは経験です。
「こうすると、美味しい料理ができる」という経験を実際に積むことによって、頭でっかちな体質は改善されるにちがいありません。
「人から学ぶ」という意識を強く持つ
頭でっかちな人は、自分の頭脳に自信がありますので、人の意見に耳を傾けることを嫌うという傾向があります。
そのため、人から何かアドバイスされても、それを迷惑としか感じないのが、頭でっかちの人の困った傾向と言っていいでしょう。
そのままにしておいたのでは、いつまでたっても頭でっかちのままです。
それを改善したいと思うのなら、人の意見を尊重するという姿勢を取らなければなりません。
先ほど、苦手なジャンルの習い事を始めるという方法を紹介しましたが、そうすることによって、「先生やコーチ、先輩から学ぶ」という経験をすることができます。
まったくの初心者である自分が、いかに頭でいろいろ考えようとも、実際に経験を積んできた先輩たちにかなうはずはありません。
たとえ先輩が、頭脳に関して自分よりも劣っていたとしても、その分野のスキルが上である以上、その先輩に学ばない限り、上達はしないのです。
仕事でも、同様です。
「人から学ぼう」という意識を持つようになれば、たとえば、後輩からでも学ぶことはできるでしょう。
後輩の仕事ぶりを見ながら、そこから何かしら学ぶことを見い出すことができれば、そこに謙虚さが生まれ、頭でっかちな体質が改善されるにちがいありません。
「行動開始してから考える」という習慣を作る
頭でっかちな人は、行動に移す前にあれこれ考え、結局、行動に移すことはやめるというケースが少なくありません。
「何か新しいことにチャレンジしようか」と思ったとしましょう。
その時、頭でっかちな人は「そのことを始めた際のメリットは何か、デメリットは何か」を考え、「そもそも、そのことをする意味が、自分にはあるのか」といったことを考察します。
その結果、「そのことをするのは、自分にとってたいしたメリットがない」とか、「リスクが小さくない」と考えて、結果、「やめておく」と言う判断をすることがよくあるのです。
頭でっかちな人には、それだけものごとを慎重に考察する能力があると言っていいでしょう。
その能力を、別の形で生かすことを考えてみてはいかがでしょうか。
つまり、「熟考した後で、行動に移すかどうかを決定する」というやり方はやめて、「とにかく行動開始して、行動しながら考える」というやり方にするのです。
「このチャレンジはした方がいいかどうか」を考える前に、まずはそのチャレンジを開始して、チャレンジする過程で、「どう対応したらいいか、どうすればうまくいくか」を考えるようにしてみてください。
頭でっかちな人には、もともとすぐれた思考力があるのですから、そうすることによって、「行動できる人」に変わることができるはずです。
また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。