心が温かい人の特徴と心が温かい人になるには?
あなたの周りに心が温かい人だなと感じるような人はいるでしょうか。
心が温かいと、自分まで温かくなれます。
そんな人の近くにいると、いつしか自分もそうなりたいと思うものですよね。
そこで今回は心が温かい人の特徴と心が温かい人になる方法についてご紹介していきます。
心が温かい人の特徴
話し方がゆっくりしている
心が温かい人というのは、相手の気持ちや立場を常に考えることのできる、思いやりにあふれた人です。
したがって、話をする時もただ自分の意見を伝えようとまくしたてたり早口になったりすることもなく、相手が落ち着いて聞き取ることのできるようゆっくりと話すことができているのです。
こういう人は常に何事に対しても寛容に接することができるため、ゆっくりとした口調や落ち着いた物腰は心の余裕の表れでもあるでしょう。
心地よいペースで会話ができるので、当人と周りの人たちはリラックスした状態で話を楽しむことができます。
心が温かい人とはそうやって、自然に居心地のいい空間を作り上げることができる人物なのです。
ゆっくりしているとは言っても、これはただのんびり屋なだけだというのとは少し違います。
脳内では頭をフル回転させて様々なことを考えたり気を遣ったりしているため、けっして会話が冗長になったり人を退屈させたり不快にさせたりすることはありません。
そんな心配りによって、心の温かい人と接しているとまるでおもてなしを受けているかのような気分になれることでしょう。
意外と経験豊富
表面的にひけらかすことがないので一見してわかりづらいのですが、心の温かい人というのは人生経験が豊富な場合が多いです。
それは人の心を掴み信頼されやすいその人格から、コネクションが広くあらゆるところに誘い出されたり相談を持ち掛けられたりすることがよくあるため、自然と様々な人生経験を積み重ねていくことになるからです。
のほほんとしているように見えても、思ってもないところと繋がりがあったり珍しい経験をしていたりして、とても驚かされることになります。
逆に、経験が豊かであるからこそ後天的に心の温かい人としての人格形成がなされていったというパターンも。
優しくてできた人間だと慕われている人が元々苦労人としての生い立ちを秘めていたり、若いころはかなりのやんちゃをしていたり、なんていうことってありますよね。
こういった人は色々な人生、痛み、境遇、考え方などを見聞きし、または自身の体験をもって知っているからこそ温かな心をもって人に接することができるのです。
したがって良き相談相手ともなってくれますし、雑談をしていても話のネタが尽きることがありません。
都合よく利用されることもある
心の温かい人というのは寛容で人に優しく献身的。
基本的に見返りを求めたり計算ずくで行動したりしないものなので、人に利用されて損をすることになっても悲しみこそすれあからさまに悔しがることはありません。
「折角○○したあげたのに」、「私のおかげで○○できたくせに」といった押しつけがましい文句も言いません。
しかしそれゆえに、運が悪いと都合のいい人扱いを受けてしまうことだってあります。
それは本人に問題があるというよりは、ていよく利用してやろうと企んでいる相手に原因があるというもの。
周りがうまく庇ったり逃がしてくれたりしてくれることだってありますが、そういう環境に恵まれなければ親切心や温情につけこまれてしまうのです。
落ち度がないのに割を食うという損な性分ですが、その分け隔てない優しさや大らかさに救われて感謝をしている人だって少なからずいるはず。
その優しさが仇となって悪いことが起きたとしても、必ずどこかで救いの手が差し伸べられて報われるものなのです。
「情けは人の為ならず」という言葉もあるように、その無償の優しさがあるからこそ巡り巡って救われるのが心の温かい人です。
自己犠牲の精神に溢れている
美徳として知られる自己犠牲の精神は、心が温かい人ならば大抵が持ち合わせています。
損得勘定にとらわれずに自らを犠牲にして相手のことを全力で助けるからこそ、助けられた相手からは尊敬の念を抱かれることが多いです。
日常生活において普段の何気ない行動1つとってみても、他人に対して別け隔てなく手助けすることを厭わないので、見ている人も温かい気持ちになれます。
例えば、妊婦さんが両手に荷物を持っていたら先回りしてドアを開けて押さえていたり、横断歩道で年配者が渡りきれるか心配ならば周囲の車両へサインを出すといった具合です。
特に相手からの感謝を期待することなく、時には自らを危険に晒すリスクを気にせずに、目の前で起きていることに対して手を差し伸べずにいられない優しさに満ちています。
頼られた時にも何とかしてあげようと奔走する姿に周囲の人は心配になりがちですが、心が温かい人の周りには似た気質の人が集まっているので自然と上手く行くわけです。
特に身構えることなく自然な形で自己犠牲の精神を行動で表せる人は、心が温かいと周囲からの評価も高いです。
気配り上手
心が温かい人ほど、他人の感情を推し量って行動出来るので、気配り上手という評判を得ている人が多いです。
常に周囲にいる人の状況を観察して把握しているので、本人が困っていて言い出せない状況を素早く察知して、真っ先に手を差し伸べる優しさを持っています。
周囲の人に対して常に誠実に向き合っていなければ、つい本人が何を考えているのか心情を考慮せずに傷つける発言をしてしまいがちです。
心が温かい人ほど相手の心の痛みを分かってあげられるだけの配慮に富んでいるので、発言内容が慎重かつ言葉を選んだソフトな言い回しになります。
時には言葉を発するよりも所作で示すこともあるので、必ずしも周囲への配慮は言葉で伝えるものとは限りません。
目上の人に対してだけでなく、後輩や年下の人に対しても気を使うことが出来るので、社会人として誰もに好かれるタイプとなります。
一度助けられた人は好印象を持ってくれるので、心が温かい人であるほど周囲に味方となる人が常に溢れているわけです。
言葉・行動・態度全てを通して気配りを行っているからこそ、心が温かい人の周囲では揉め事があっても大事には至りません。
本当の悲しみを知っているからこそ義理人情に厚い
過去に辛い経験をしている人ほど本当の悲しみを知っているので、余程のことが無い限り争いを好まず義理人情に厚いことが心が温かい人と思われることに繋がっています。
相手と意見の相違があっても喧嘩になることは無く、何とか妥協点を見つけられないかと時には自分の意見を取り下げることも厭わないです。
感情的にならずに相手の意見や周囲の意見に耳を傾けて、平和的な解決の糸口を探します。
道徳心が強く決して人を裏切らないからこそ、周囲の人達からの信頼が強く義理人情にも厚いわけです。
相手を不愉快にさせないように配慮出来るので、何かをしてもらえばお返しを忘れず、約束をしっかり守り埋め合わせが必要な時は積極的に誘います。
周囲の誰からも好かれるほど義理人情に厚いことは、二度と悲しむ人を出したくないという心が温かい人の特徴となっています。
時には一緒に涙を流して悲しい気持ちを分かち合おうとする姿を見れば、周囲の人もすぐに輪に参加して皆で共有する雰囲気になるわけです。
心が温かい人は義理人情に厚いので、周囲の人もつられて義理人情に厚くなる傾向にあります。
心が温かい人になるには
いかがでしょうか。
心が温かい人になるためには、他人への想像力を働かせることに尽きます。
目の前の相手が何を望んでいるのか、何をしたがっているのかを言動から察知し、先回りするのです。
これを継続していけば、温かい人だと思われるだけでなく、機転が利く人や気配りができる人、優秀な人だと思われます。
温かい人だけだと、ただ優しくすればいいと思いがちです。
もちろん優しさも大切な要素の1つですが、諸刃の剣になってしまうことも少なくありません。
つまり、心が温かいと思われやすいのと同時に、この人は何をしても怒らないと思われたり、都合の良い人だと思われたりもしやすくなってしまうのです。
心が温かい人と舐められやすい人はまったく違いますよね。
優しさだけを追い求めてしまうと、後者になってしまうこともよくあるので注意しましょう。
また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。