後先考えない人の特徴とは?後先考える人とどっちが有利?

あなたは後先考えない人でしょうか。

面白そうだからやってみた、おそらくうまくいくと思うから挑戦してみた。

そんなことがきっかけで行動した経験は誰にでもあります。

しかし、その多くは失敗で終わっていることでしょう。

あなたが失敗している一方、そんな経験をせずスムーズに色んなことを達成している人が多くいるのも事実です。

その違いはどこにあるのでしょうか。

そこで今回は後先考えない人の特徴についてご紹介していきます。



後先考えない人の特徴

感情をコントロールできない

後先考えない人は、その場の感情に任せた行動をしてしまいますが、それは自分の感情をコントロールできないためにほかなりません。

たとえば、職場の上司に怒りを感じたとしましょう。

多くの人は怒りを覚えたとしても、相手は上司なのですから、怒りを何とかコントロールして、上司との衝突を避けようとします。

後先考えない人はそうではありません。

感情のコントロールができないため、怒りをそのまま上司にぶつけてしまいます。

上司のほうも怒りを返してくれば、ケンカになるでしょう。

ケンカになっても、何とかぎりぎりのところで自分の感情をコントロールして、関係をできるだけ悪化させないようにするのがふつうですが、後先考えない人にはそれができません。

感情のままに行動するため、上司とケンカをしたあげく、その場の勢いで仕事を辞めてしまうということもあるのです。

後先考えないで衝動買いしてしまう人も同じと考えていいでしょう。

「あれがほしい」という感情が湧き起こると、その感情に支配され、高額の商品を購入してしまいます。

その結果、次の給料日まで生活に困るということも少なくありません。

「あれがほしい」と思っても、生活のことを考えれば、自分の感情をコントロールして、衝動買いすることを避けるものですが、後先考えない人にはそれができないのです。


楽天的でプラス思考

後先考えず、その場の感情で行動する人は、楽天的と考えていいでしょう。

悲観的な人は、先のことをネガティブに考えますから、その行動は自然に慎重になるに違いありません。

たとえば、上司と衝突して「こんな会社、辞めたい」と思ったとしても、「でも、仕事を辞めると収入がなくなる。次の仕事が見つからないと生活に困ってしまう。そうなったら大変だ」と考えて、怒りを収めるのが悲観的な人です。

楽観的な人はそのようには考えません。

「こんな上司の下では仕事できない。こんな会社辞めてやる」という感情が起こった時、「仕事なんていくらでもある。もっと良い条件の会社に就職すればいい」というようにポジティブに考えるため、その場で退職を決意することができるのです。

人から見ると無謀としか思えない挑戦をする人も同じでしょう。

他の人は、「あんな無謀なチャレンジをしても、失敗するに決まっている」と思うようなチャレンジでも果敢にすることができるのは、楽観的でプラス思考だからです。

「きっとうまくいく。自分なら成功する」とポジティブに考えられるからこそ、思い切ったチャレンジができるのです。

本人にはそれなりの勝算があるのですから、自分が後先考えない行動をしているという自覚はありません。


運が良く大きな失敗を経験していない

運がいいというのも、後先考えない人の特徴と言っていいでしょう。

たとえば、就活に苦戦したのち、なんとか内定をもらうことができた会社を、一時の感情ですぐに辞めてしまったとします。

辞めた後、なかなか次の仕事を見つけることができず、生活にも困窮するという苦しい経験をしたとしましょう。

借金生活になり、結果、自己破産というようなことになれば、どんな人でも深く反省するにちがいありません。

「一時の感情で後先考えない行動をした自分は間違っていた」と反省すれば、後先考えない軽はずみな行動は慎むようになるでしょう。

次に就職した会社も、同じようにかんたんに辞めてしまうということはなくなるわけです。

後先考えない行動をする人は、そうした反省をしません。

それは、運がよく、一時の感情で仕事を辞めてもすぐに次の仕事が見つけられたからです。

次の仕事が見つからず生活に困ったり、まして自己破産というような状況になることがなかったのは、運がよかったためにほかなりません。

後先考えない人は、何度も同じような行動をくりかえすものですが、それは、軽はずみな行動をしても大きな失敗をすることはなく、これまで何とかなってきたからと考えていいでしょう。


自己中心的で周囲の人を考慮しない

自己中心的で、周囲の人に迷惑が及ぶことを考えずに行動するのが、後先考えない人の特徴の一つです。

後先考えない行動をすれば、自分が損をすることが少なくありませんが、同時に自分以外の人に迷惑をかけてしまうこともあるでしょう。

たとえば、後のことをまったく考えず、その場の思い付きで仕事を辞めたとしましょう。

当然、無職になり、次の仕事を探す必要が出てきますが、自分一人の身であれば、自分が苦労するだけですみます。

しかし、結婚していて家庭を持っていれば、そうはいきません。

自分の収入で家計を支えている場合、突然仕事を辞めてしまうと、「どうやって家族は生活して行くのか」という問題が生じるわけです。

収入が絶たれてしまえば、家族が生活に困るということも出てくるでしょう。

家族に多大な迷惑をかけるわけですが、後先考えない人は家族に対する考慮をしません。

仕事上のトラブルや人間関係が原因で退職を思いつくと、家族のことをまったく考えることなくすぐに実行に移すのが、後先考えない人の特徴です。

家族以外でも、後先考えない人は周囲の人に迷惑をかけることが少なくありませんが、自己中心的なため、周囲のことは目に入らないと考えていいでしょう。


せっかちで結論を急ぐ

後先考えない人は、何かを判断する時、じっくり時間をかけて考えるということをしません。

考えること自体が苦手というケースもありますが、多くの場合、せっかちな性格によるものと考えていいでしょう。

たとえば、街でたまたま自分の趣味に関する新商品を目にしたとします。

それがかなり高価な商品で、買うかどうかの判断をペンディングにすべきものだったとしても、迷わず購入し、後で金銭的に苦労するのが後先考えない人の行動パターンです。

「欲しいな」と思うものを目にしても、「これを買った場合、生活費に影響が出てしまうのではないか」ということを考えれば、その場では買わず、がまんするに違いありません。

人間は、少しでも冷静になって考える時間を持てば、後先考えない軽はずみな行動はしないものです。

せっかちな人は違います。

「欲しい」と思うと、「買った場合、どんなデメリットが考えられるか」ということを考慮することなく、すぐに「買う」という結論を出してしまうのです。

仕事でもなんでも、その場で結論を出さず、ペンディングにしてゆっくり判断したほうがうまくいくことが少なくありません。

後先考えない人は、せっかちな性格なために、判断をペンディングすることが出来ず、その場で結論を出してしまうのです。

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決断力がある自分のことが好き

意外に感じられるかもしれませんが、後先考えない人は自己評価が高い傾向があります。

人から見ると、後先考えない性格というのは短所としか思えませんが、本人は意外にそういう自分を高く評価しているものなのです。

たとえば、友達から「いっしょに起業しないか」と誘われたとしましょう。

今の仕事を辞めて新たに会社を興すのは人生にかかわる重大事ですから、ふつうは時間をかけて考え、慎重にどうするか判断するに違いありません。

後先考えない人は、そうではなく、短時間で「OK」の返事を友達に返します。

そういう人を、「軽はずみにものごとを判断する浅薄な人」と評価する人もいるでしょうが、違う見方をすると、「決断力のある人」という評価をすることもできるでしょう。

ふつうの人はなかなか決められないようなことを短時間で決めることができるのですから、その点で、「決断力がある」と評価することはまちがっているとは言えません。

後先考えない人は、自分がそのような人間であるという自負を持っています。

多くの人は迷ったりためらったりして、なかなか結論を出せないないようなことでも、すぐに決断して行動できる自分のことが、後先考えない人は好きなのです。


後先考えない性格は強い

いかがでしょうか。

後先考えずに行動する人は、良く言えば積極性があり行動力があります。

悪く言えば無計画で無鉄砲と言えるでしょう。

後先考える人は、先のことまであれこれ考えすぎてしまい、動けなくなってしまいますので、そう考えると後先考えない人のほうが優位かもしれません。

しかし、明らかに無謀だと思うものでも、「まあなんとかなるでしょ」と突っ込んでいってしまうと立ち直ることが不可能なほどダメージを受けてしまうこともあります。

結論を言えば、後先考えない人は行動する前に一度立ち止まって考えてから行動するようにすれば、今までより大きな成果を上げることができるでしょう。

もとから持っている行動力と、一歩立ち止まる冷静さを身につければ滅多なことでしくじることはありません。

逆に後先考える人が、行動力をある程度身につけても、成果はそこまで上がらないはずです。

その理由はシンプルで、何かを成し遂げるには最後までやり切る行動力と忍耐が必須条件だからです。

つまり、考えることよりも行動することのほうが圧倒的に重要なので、行動することよりも考えることが先にきてしまう後先考える人は不利というわけです。

とはいっても人は少しずつ変わることができますので、今からでも行動力や積極性を身につけて、考えることの比重を少なくすれば問題ないでしょう。

また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。

きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。



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