扱いにくい人の特徴と扱いにくい人の扱い方

あなたには扱いにくいと感じる人はいるでしょうか。

扱いにくい人が身近にいると、どうしてもストレスを感じてしまい、心身ともに悪影響があります。

できることなら早めに対処するべきでしょう。

そこで今回は扱いにくい人の特徴と扱い方についてご紹介していきます。



扱いにくい人の特徴

気分屋でその時によって接し方が変わる

「気分屋さん」というのは、大変に扱いにくいものです。

たとえば、職場の先輩に気分屋がいるとしましょう。

その先輩に仕事のことを相談した時、先輩の気分が良ければ、親切に相談に乗ってくれ、アドバイスもしてくれるはずです。

特に上機嫌の時なら、仕事に関する有益なサポートを自ら申し出てくれるかもしれません。

ところが、逆に機嫌の悪い時に相談をしてしまうと、「そんなこと、自分で考えて判断しろ」と冷たく突き放されてしまうことにもなるでしょう。

そういう先輩なり上司なりとつきあう場合は、常に相手の精神状態、機嫌の良し悪しを考えなければなりませんから、扱いにくいに違いありません。

「昨日はあんなに親切だったのに、今日は人が違ったように冷たい」というのが、気分屋の特徴です。

日によって態度や接し方が変わるだけでなく、「さっきはあんなに冷たかったのに、何があったのか、今は大変に明るく上機嫌で、自分の方から積極的に話しかけてくる」というのも、気分屋にありがちなことなのです。

気分が安定している人であれば、人間的に少々クセがあっても、「この人にはこう接すればいい」という判断できますが、気分屋はそうはいきません。

相手の現在の気分に応じて接し方を変えなければならないため、大変に扱いにくいのです。


自虐的ですぐ拗ねる

ネガティブな人も扱いにくいものですが、自分に対してネガティブな評価をしている人は、特に扱いにくいと考えていいでしょう。

自己評価が低い人の共通点は、「どうせ自分なんて」というネガティブな見方を自分に対してすることです。

ですから、たとえば人からホメられても、それを素直に受け取って喜ぶようなことをしません。

「どうせ自分なんて」という意識が強いため、人からホメられても「お世辞に決まってる」とか、「何か下心があって、そんなうまいことを言っているに違いない」とねじまがったことを考えるのです。

こういう人は、少しでも人から冷たくされたり、良くない扱いをされたり、仲間外れにされていると感じると、すぐに拗ねます。

たとえば、グループで楽しく飲食しているとしましょう。

ある話題でみんなで盛り上がっている時、自己評価の低い人だけがその話題に入れなかったとします。

その人の興味のない話題であったためにそうなったとしても、自己評価が低い人は卑屈に考えますから、「みんなで自分を仲間外れにしている」と感じ、拗ねてしまうのです。

職場でもどこでも、こういう人が一人いると、周囲の人はどう扱っていいか悩むに違いありません。

ホメてもすなおには受け取らず、冷たくされていると感じるとすぐに拗ねてしまうのですから、こんなに扱いにくい人はいないでしょう。


自己主張が強く協調性がない

人と人がうまくつきあっていく上で欠かせない要素の一つが「協調性」でしょう。

お互いに相手に合わせ、周囲と合わせようという意識を持っていれば、人間関係はうまくいくに違いありません。

つまり、協調性のある人は扱いやすい人であり、そうではない人が扱いにくい人ということになります。

協調性のない人は、自分の意見や希望を強く主張し、なんとか自分の思い通りにしようとする特徴があります。

グループのほかのメンバーの中であるコンセンサスが取れていたとしても、それに従おうとはしません。

そのコンセンサスに異論を持つと、自分の意見を声高に主張し、自分の意見に人を従わせようとするのです。

これでは、その人にほかのメンバーが従わない限り、グループ内のコンセンサスは成立しないでしょう。

多数決を取った結果、他のメンバーの意見が採用されたとしても、協調性のない人は自分の意見を変えようとはしません。

その結果、一人で勝手な行動をされたのでは、他のメンバーはどう扱っていいのか悩むことになるでしょう。

「あの人さえいなければ、このグループはまとまっていけるのに」と思わせるような人が、扱いにくい人なのです。


扱いにくい人の扱い方

自分の考えを押し付けない

こちらが扱いにくいと考えていれば、大抵の場合相手のほうからも合わない相手だと思われています。

そうした相手とはなるべく接触を避けたいものですが、どうしても付き合う必要がある場合には無理に相手を理解しようとせず、こちらのことを理解してもらおうともしないことが賢明です。

大抵は歩み寄ろうとしてもいい結果を得られませんので、相手には相手の考えかたがあるのだと否定をせず、その価値観を受け入れてあげましょう。

扱いづらいと感じるということは、相手のことを思い通りに動かそうとして、それが上手くいかないからイライラしているのです。

その考えかたこそ自分本位のものであり、一方的に押し付けるだけで相手の個性を尊重できていないとも捉えられます。

合わない、扱いづらいと思ったらこの人はそういう人なのだと諦めて、その価値観や考えかたを認めて必要以上に期待しないことです。

その上で、扱いにくい人を扱っていこうとするのであれば、相手がどんな気持ちでどういったことをしたいのか耳を傾けてください。

こちらの意思を明確に示して、相手がその通りに動けないのであれば理由を問い、お互いにとっての妥協点を見つける相談をすることが大切です。


して欲しいことをわかりやすく説明する

思った反応が返ってこない、コミュニケーションを取るのが困難、面倒な人を扱う必要がある場合には何をして欲しいのか、何をするべきなのかをわかりやすいくらいに丁寧に説明をする手間を省かないことがポイントです。

扱いにくいタイプにもいろいろありますが、プライドが高いタイプも消極的過ぎて意思表示せず何を考えているかわからないタイプも、ただ漠然とあれをやってこれをやってと指示したところで期待した結果を出してくれませんし、失敗をしてもなんだかんだ理由をつけて責任逃れをします。

協力して何かをやろうとしたところで、和を乱す言動しかしません。

ですから、何故これをして欲しいのか、この作業が求められているのか、この作業をいつまでに終わらせなければならないのか、いざという時には誰に相談をしておくかといった細かい指示を最初に出しておきましょう。

扱いにくい人に対しては、最初に通って欲しいルートを作っておいて、その道を歩くように誘導することである程度わかりやすい行動を示してくれるようになります。

後は様子を見て、道を逸れそうになっているタイミングで声をかけて軌道修正するのが効果的です。

褒めて持ち上げる言葉をかける

扱いにくい人に対してはどうしても厳しい目を向けてしまいがちですし、ちょっとしたやり取りでもストレスを感じやすくなります。

知らず知らずのうちに口にする言葉もキツくなってしまい、相手からもよく思われないようになってギスギスしてしまいがちです。

そういった相手を扱おうと思うと余計に疲れてしまいますので、扱いにくさの中からできるだけ相手のいいところを見つける努力をしてください。

そして、接する際にはそのことを相手に伝えて褒めてあげることです。

確かに付き合っていくのが面倒な相手ではありますが、つっけんどんな態度を取って険悪になるのは悪手になります。

それよりも、ちょっとしたことでも褒めてあげれば気分をよくしてもらえますし、こちらの好感度を上げることで希望を聞いてもらいやすくなったり、話し合いに応じてもらいやすくなるなど、何かと操縦しやすくなるでしょう。

誰でも、好意を持って接してくれている相手には素直になりますし、なるべく期待に応えようという気持ちになるものです。

扱いにくいからこそ、あえて褒めて調子に乗らせてください。


職場の扱いにくい人と上手に付き合うには

いかがでしょうか。

扱いにくい人はたくさんいますが、基本的にはスルーすればいいだけの話です。

しかし、職場に扱いづらい人がいるとそういうわけにもいきませんよね。

そんなときはどうすればいいのか。

最もシンプルな方法は必要以上に踏み込まないことです。

当たり障りのないコミュニケーションを徹底すれば、扱いにくさを感じることもありませんし、相手も一定の距離を置いて付き合ってくれるはずです。

それでは根本的な解決ではない!と感じる人は、一度徹底的に向き合うようにするのがいいでしょう。

仕事終わりに食事や飲みに行くのもいいですね。

職場では話さないことを知り合うことで、イメージや印象が一気に変わることも少なくありません。

はっきりさせたいという人にはおすすめです。

大別すると距離をあけつつ付き合うか、一度距離を縮めて扱いづらさを解消するかの2つになります。

できそうな方を選択してトライしてみてください。

また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。

きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。



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