決断力がない人の特徴と心理5つ
決断力がない人というのはどこにでもいるものです。
また、決断力のない人は、人をイラつかせる他、自分自身の人生もだらだらと過ごすことが多くなります。
決断力がないということは、自分にも周りにも悪影響が大きいと言えます。
では、決断力のない人というのは、具体的にどんな特徴を持った人なのか。
そこで今回は決断力がない人の特徴をご紹介しますので、あなたや周りの人と照らし合わせてみながら最後までご覧ください。
決断力がない
頼みごとを断ることができない
決断力のない人は、人からの頼みごとを断ることができません。
内心は「こんなことやりたくない」と思ってはいても、心にブレーキがかかっていて、断る勇気がないのです。
特に、泣き落としなど情に訴えかけられるやり方で頼みごとをされたり、逆に、高圧的な態度で命令のように頼まれたりすると、益々断ることができなくなります。
これには、「頼みごとを断って嫌われたくない」「頼みごとを断って、嫌な人だと思われたくない」「頼みごとを断って、相手から責められたくない」という恐怖心が心の中にあるのが原因です。
この恐怖を取り払わない限り、嫌なことを何でも引き受けてしまう日々が続くのです。
決断力のない人にとって、「自分が『いい人』でなくなること」は、潜在的に大きな恐怖なのです。
自分の考えに自信を持てない
決断力のない人は、自分の考えに自信を持つことができません。
そのため、どんなに一生懸命考えて出した答えであっても、それを実行するということに踏み切れないのです。
自分の考えに100%自信を持っている人などまずいませんが、決断力のない人は、特にその傾向が強いと言えます。
常に、「自分の考えは間違いかもしれない」「自分の考えなど、形にする価値もないのではないか」という猜疑心が渦巻いているため、常に迷いがあり、「どこかで踏ん切りをつける」ということがいつまで経ってもできないのです。
仮に、何かの決断を何とか下せたとしても、自信のなさゆえに、すぐに決断を覆してしまうという危険も持っています。
人の意見に左右されやすい
決断力のない人は、自分の考えに自信がないため、何かと他の人に助言を求めることが多くなります。
そして、少しでも惹かれる意見があれば、すぐそちらの方向へと走って行ってしまい、自分で出した結論を簡単に覆してしまいます。
特に、強い人の意見に流されやすいので、少しでも強引に意見されれば、そちらの方へと方向転換してしまいます。
そのため、多数から様々な意見が出たりすると、「あっちにふらふら・こっちにふらふら」という状態に陥りやすく、いつまで経っても結論がまとまることはなく、時間だけが無駄に過ぎていきます。
そのため、大切な仕事の場では、「決して人の上に立たせてはならない人」です。最もリーダーには不向きであると言えるでしょう。
全てに関して、やることが遅い
決断力のない人は、自分の考えをまとめ上げるのが遅い人でもあります。
従って、一事が万事、全ての作業が遅いというのも、大きな特徴です。
大きな決断を必要としない場においても、常に迷いがある中で作業を進めているため、集中力に欠け、どうしても作業が遅くなってしまうのです。
潜在的な自信のなさのため、何かにおどおどしながら行動しているため、目の前のものだけに集中するということができないのです。
又、自信のなさのせいで、何度も何度も、しつこいくらい確認しながら作業をしないと安心できない、という心理もあるようです。
決断力のない人は、心配性でもあるのです。
このようなことから、決断力のない人に作業を任せると、仕事がどんどん遅くなってしまいます。
日常生活の全てにおいて、人に甘えたがる
決断力のない人は、精神的な自立が苦手です。
そのため、日常生活全てにおいて、人に頼り、甘えたがる傾向があります。
彼らは、「精神的に自立した、心の強い人」になることを、潜在的に拒否している傾向があり、「強い者から守ってもらいたい」と常に思っています。
それを長く続けてきたため、「自分で考えて答えを出す」という能力が欠けてしまい、決断力がなくなってしまったのです。
又、決断までのプロセスに欠かせない「悩む」という行為も苦手です。
悩むことに対して、あまりにも打たれ弱いので、「決断」というラストにまで行き着くことができないのです。
無責任
決断力のない人は、「自分で何かの結論を出し、それに対して最後まで責任を取る」ということを避けたがる傾向があります。
なので、できるだけ、自分が責任を取らなくても良い方法を選ぶため、物事をだらだらと先延ばしにするのです。
物事を先延ばしにして入れば、自分に責任が降りかかるということはないので、「できることなら決断など下したくない」というのが、彼らの本音でもあります。
「決断力がない」ということは、「決断を下すことそのものを、潜在的に避けている」と言い換えることもできます。
決断力を鍛えて身につける方法
日常的な小さな決断を意識的に早くする
決断力のない人に共通しているのは、大きな決断だけでなく、小さな決断にも時間がかかってしまうということです。
人生に関するような大きな決断の場合、ある程度時間をかけて考えるのがふつうでしょう。
しかし、決断力のない人は、日常的なささいな決断にさえ、時間がかかってしまうのです。
ですから、その小決断をする時間を意識して短くすることによって、少しずつ決断力を鍛えていきましょう。
たとえば、外出する際に着ていく服選びや、外食の際のメニュー選び、買い物のときの商品選びなど、「どれにしようか」と考えるときに、「早く決断すること」を強く意識するのです。
そうした小さな決断は、毎日何度も経験するものですから、そのつど「早い決断」を意識することで、毎日着実に決断力が鍛えられることになるでしょう。
「早い決断」が習慣として身に着けば、より大きな決断をする際も、優柔不断にならずにすむのです。
「やるかやらないか」で迷ったときは、やってみる
決断力に欠けている人は、「やるか、やらないか」で迷った場合、「やらない」という選択をすることが大変に多いものです。
優柔不断な人は臆病で、失敗を怖れるため、「やって、失敗するよりも、やらないほうが安全」と考えるためでしょう。
しかし、そのように挑戦を怖れ、逃げてばかりいては、いつまでたっても決断力を身に着けることはできません。
人生を左右するような大きな決断の場合は、「やらない」という選択もありですが、そうでないスケールの決断なら、「やる」という選択をするようにしましょう。
「とりあえず、やってみる」とか「試してみる」という意識をもって、ポジティブな選択をするクセをつけるのです。
やってみるとわかりますが、実際にうまく行くことが多いものですし、うまくいかなくても、自分の成長につながることは少なくありません。
「やらない」という選択をした場合、そこから何かを学び、成長につながるということはないのです。
3つ以上の選択肢がある場合は、消去法で選んでみる
「やるかやらないか」、あるいは「AかBか」という二者択一でもなかなか決断できないのですから、3つ以上の選択肢がある場合、どれを選んだらいいのか決めれれないのは当然のことでしょう。
二者択一よりもさらに選択に時間がかかり、結局、どれを選んだらいいのか決められないという結論になることも少なくないはず。
その場合は、「消去法で選ぶ」というやり方を習慣にしてみることをおすすめします。
たとえばA、B、Cの3つの選択肢が用意されている場合、「どれが一番ナシか」を考えてみましょう。
人間の心理は面白いもので、「どれがいいか」は決められなくても、「どれがダメか」は決めやすいものなのです。
そして、2つが残ったら、その2つの内の「よりダメな選択肢」を決めましょう。
こうした消去法を習慣にすれば、決断に要する時間は確実に短くなっていきます。
その結果、決断力を身に着けることができるというわけです。
「あとで変更、調整すればいい」と考えるようにする
ものごとを大げさに考えてしまうというのも、決断力のない人の心理的な特徴です。
決断すべきテーマが目の前にある時、「この決断を失敗したら、たいへんなことになる」と考え、「一度下した決断を変更することはできない」と決めつけてしまうのです。
世の中には、それほど重大で深刻な決断は、そうはありません。
あなたが下すべき決断は、ほとんど場合、変更可能であったり、あとから微調整することで対応できるものなのです。
ですから、決断すべきことを大げさに考えることをやめ、「あとからじゅぶんに対応できる」という意識を持つようにしましょう。
この意識をもって決断する習慣を身に着ければ、決断に要する時間は、かなり短くなるに違いありません。
実際にそうした決断と、その後の対応を経験するうちに、より早く、より正確な決断ができるようになるものです。
決断力がない心理は誰にでもあるから要注意
いかがでしょうか。
決断力のない人は、自信のなさゆえに、自分の考えをなかなか持つことができず、又、心のどこかで精神的自立を避けている傾向があると言えます。
そのため、急ぎの場合や大事な仕事などでは、大事な決断を一任してはいけません。
特に、リーダーを選ぶ際には、決断力のない社長や上司を選んでしまうと、全ての方向性が狂ってしまうので、気をつけたいものです。
また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。