侮辱する人の心理とは?侮辱された時の対処法をご紹介!

あなたは侮辱された経験はあるでしょうか。

人を侮辱することはあまりないかもしれませんが、それが普通になっている人もいます。

いったい侮辱する人はどんな気持ちでどんな理由があるのか。

そこで今回は、侮辱する人の心理や侮辱された時の対処法をご紹介します。



侮辱の意味とは

侮辱とは、相手のことをバカにしたり、見下してその人の言葉や態度を取り上げ辱めることです。

よく侮辱と侮蔑の違いに混同する人がいますが、侮蔑は人を見下す点は同じですが、無視するような対応をあらわします。

侮辱は相手の言動から辱める、侮蔑は相手にしないで無視をすると理解しておきましょう。

侮辱する人の心理

高揚感に浸っている

侮辱する人の心理として、高揚感に浸っていることがあげられます。

人を侮辱するというのは、常識的に考えれば決して良いこととは言えません。

言葉遣いの良し悪しに関わらず、他者の人格を否定したり、その人の特徴を激しく罵ったりすることは、人の尊厳を踏みにじる行為です。

人間には共感能力や想像力が備わっていますから、人を侮辱して攻撃するということ自体を不快に感じるものです。

普通の神経ならそういった行為を好んですることはありませんが、実際には人を侮辱する人は少なくありませんよね。

それは、人を侮辱する人には特殊な心理が働いているからです。

人を侮辱しているとき、その人は高揚感を得ています。

なぜ不快な筈の行為で高揚感を得るかというと、たとえ言葉であっても何かを攻撃するということは危険が伴うからです。

人間は古来より狩りなどの危険な行為をする場合、緊張や恐怖などを感じる反面、大量のアドレナリンが放出されて一種の高揚感を得るのです。

つまり、人を侮辱するということは、狩りなどの時と同様に高揚感を伴うと言うわけです。

そして、質の悪いことに強い高揚感は中毒性があるため、何度何度も繰り返してしまうのです。

そのため侮辱して高揚感に浸る人の、人を侮辱する癖は中々変わりません。


コンプレックスを隠している

侮辱する人の心理として、コンプレックスを隠していることが考えられます。

こういう場合は、自分が何かコンプレックスを抱えていて、それを人に触れられたり標的にされるのをとても恐れています。

コンプレックスを見抜かれたり指摘されたりすることを異常に恐れるあまり、絶対にそのことを言われないように優位な立場に立とうと必死になるのです。

人を侮辱することでコンプレックスが無くなる訳ではありません。

しかし、人を侮辱することで相手より優位に立てば、自分自身の劣等感が埋められます。

侮辱する人はコンプレックスから逃れるために、どうにか自分の存在を価値のあるものにしたい訳です。

そのため、人を侮辱し、自分よりも下の存在を作り上げることに必死になっているのです。

現在の日本には身分制度はなく、人を侮辱したからといって侮辱された相手が下の存在になることはありません。

しかし、人間は自分よりも弱いものを作り上げて生き残ろうという心理的な作用があります。

厄介なのは、周囲にもアピールして巻き込んでいくケースです。

人を侮辱する人は、プライドが高いために自分の立場にこだわりますが、気が小さいため自分に攻撃を加えてきそうな人より優位に立つことはしません。

その結果、反撃してこない特定のターゲットを作り上げて周囲を巻き込もうとするのです。

それが周囲にも受け入れられると、皆でターゲットになった人を立場が下のものして扱っても良いという空気になります。

特定のターゲットに攻撃が集中すれば、自分が攻撃の対象から外れるからです。

侮辱する人は自分のコンプレックスを隠すためだけに、平気で人を傷つけたり周囲の人間を巻き込みます。


自分を認めさせようとしている

侮辱する人の心理として、自分を認めさせようとしていることがあげられます。

人を侮辱する理由としては、大きくわけて二つの意味があります。

一つは相手を攻撃することで優越感に浸ったり、ストレスを発散するなど感情をぶつけることで精神的の安定をはかったり満足を得るためです。

もう一つは相手の欠点や落ち度などを激しく追及し、相手の立場を無くさせるためです。

後者は侮辱される側が卑劣な行為や犯罪などを犯した場合も含めば、必ずしも侮辱する方が悪いとは言い切れないケースもあります。

前者は自分の満足のために他人を利用して傷つけるため、あまり良いこととは言えませんね。

しかし、侮辱することで自分を認めさせようとするという心理は、この二つのどちらの要素もあります。

自分を認めて欲しいという気持ちが強い人は、自分の実力以上の自己評価をする傾向があります。

自信家で好戦的な面があり、もしその高い自己評価にみあう評価が得られないものなら気持ちも激しく乱れます。

そのため、相手が自分を認めていないと感じれば、相手を侮辱して攻撃してでも認めさせようとします。

激しく感情を爆発させることでストレスを発散しつつ、相手を侮辱することで相手の立場を悪くさせて発言の信憑性や価値を落としているのです。

このタイプは非常に思い込みが強く、批判や指摘にも冷静に対処できません。

そのため、周囲から浮いてしまうことも多々あります。


人を侮辱する言葉

「これは君の為に言っているんだ」

「これは君の為に言っているんだ」という言葉があります。

この言葉は言われている人物に非があったり、言っている人物が相手の事を思って正論を言っている場合は忠告の言葉となります。

例えば、多額の借金をしてもなおギャンブルにお金を注ぎ込もうとするような人間に、友人が「それ以上お金を使ってはいけない、これは君の為に言っているんだ」などと忠告する場合です。

しかし、この言葉を発している人物に嘲りの気持ちなどが少しでもあればたちまち、人を侮辱する言葉に変わります。

君の為に言っているというのは相手を下に見て、自分を上に見る行為となるので、この行為自体に快感を覚えるような捻くれた精神の持ち主がよく使用する言葉です。

例えば会社などでよく見られます。

自分の権力に酔っている上司が、仕事ができない平社員を皆の前で呼び出して色々注意し、これは君の為に言っているんだと言います。

この上司は、大勢の前で自分は権力のある偉い人間だとアピールする事ができて強い快感を得ています。

さらに、本人は「忠告」をしているつもりなので、仕事ができないような人物に上司の自分がわざわざ時間を割いて忠告しているのだから、自分は優しい素晴らしい人物だと思い込んで優越感も得ています。

このように、「これは君の為に言っているんだ」という言葉は使う人物の心次第で忠告にも、侮辱の言葉にもなります。


「こんな事も出来ないのか」

「こんな事が出来ないのか」や、「こんな事を知らないのか」などという言葉があります。

これは完全に相手を侮辱している言葉です。

「こんな事」とは、その程度という意味です。

つまり、「その程度は自分なら簡単にできる」、「その程度の事は知っていて当たり前」と言っているのであり、相手を「その程度」もできない劣っている人物だと侮辱しているのです。

これは劣等感をもっている人物がよく発言する言葉です。

たまたま、相手に出来ない事が出来たり、相手の知らない事を知っているから普段では得られない「優越感」を得る為に使っています。

例えば、普段勉強が全くできず、知識も拙い成績の悪い劣等生がいたとします。

普段は成績の良い優等生がたまたま出来ない・知らない事を、この劣等生が偶然に出来る・知っている場合に、「こんな事が出来ないのか、こんな事を知らないのか」と言って、それを出来る・知っている自分は、優等生よりも優秀な人間だと思って優越感を得る事があります。

このように、「こんな事」を使った言葉は自分が優越感を得る為に相手を侮辱する言葉となります。

「こうした方がいいよ」

「こうした方がいいよ」という言葉は日常的に使われている言葉の一つです。

ただ純粋に、相手を助けたい気持ちで自分の経験からアドバイスをする場合などに使うのならば全く問題のない言葉です。

例えば友人に、「ライブに行くならサイリウムを持っていった方がより楽しめていいよ」などとアドバイスする場合です。

しかし、相手を見下す気持ちがある場合は、相手を侮辱する言葉に変わります。

相手を見下しながら「こうした方が良いよ」と言って経験を語る気持ちには、あなたが成功していない事を自分は成功している成功者なのだと自慢する気持ちが隠されている為です。

「こうした方が良いよ」という言葉は、自慢する事で相手より有利な立場に立って満足感を得たい人物がよく使用します。

例えば、彼氏がなかなか出来ない女性がいたとします。

この女性に対して、「私はこんな格好をして、こんな内容の会話をしたら彼氏が出来たからあなたもこうしたほうがいいよ」などと自分に彼氏が出来た経験を語ってアドバイスする場合があります。

相手を思って純粋にアドバイスするならば問題ありませんが、自分が相手より有利な立場にいる事を認識して満足感を得たいという気持ちでいるならば侮辱になります。

このように、一見問題のなさそうなマイルドな「こうした方がいいよ」という言葉ですが、この言葉を使う人の気持ち一つで、相手を侮辱する言葉に変わってしまいます。


侮辱されたときの対処法

その場でやり返そうとはしない

「侮辱されたのをやり返したら同じレベルになる」とはよく言ったものですが、全くその通りで侮辱をし返すというのは自分のことを「相手を侮辱する程度の人」におとしめるだけです。

ひどいことを言われたからには黙っていられない、論破してやらないと気が済まない、というのは人間として当たり前の感情です。

しかし、そこでついカッとなってしまえば相手の思うつぼ。

戦いのリングに上がったあなたをさらにやりこめてやろうと、意地悪な相手がヒートアップするだけです。

目の前の人間を侮辱するような人は、自分が道徳的に正しいかどうかではなく相手をおとしめて自分を優位に立たせることしか考えていないのです。

罵りあいというのはけっして決着のつかない不毛な争い、時間とエネルギーの無駄です。

また、あなたが相手を侮辱するために発した言葉はあなた自身の脳や身体に記憶されます。

そのネガティブな言葉は、たとえあなた自身に向けたはずの言葉ではなくても、あなたを知らず知らずのうちに蝕んで悪い影響を与えます。

いわゆる「言霊」ですが、これは脳科学の分野でも研究が進められているくらいに信憑性のある理論なのです。

侮辱し返してしまうと損するのは自分だ、となんとか自分をなだめすかせましょう。


「かわいそうな人」と思う

相手を侮辱する人というのは、そこまでモラルのない低次元なことをしないと自尊心を保てない、かわいそうな人です。

精神的に余裕がなく、劣等感でいっぱいなのになんとか自分の価値を見出したい、という人が他人を攻撃します。

自分のレベルが低いという自覚があるだけに、現実を直視せず周りの人間のレベルはもっと低いと思い込まないと耐えられないのです。

だからあなたがまともに取り合う必要はありません。

これは接客のテクニックとしても取り入れられている考え方です。

この人はかわいそうな人なんだ、と憐れみながら対応すると、不思議と腹も立たず冷静な対応をすることができます。

スルースキルの高い人、あまり怒らない人もこういう考え方で自分をコントロールしている場合が多いそうです。

相手を「かわいそう」だなんて見下すのには抵抗がある、という優しい人もいるかもしれません。

しかしそう気にする必要はありません。

むしろそうやって自分と相手の立ち位置を自分がはっきり理解しておくことは大事なことです。

相手はあなたを侮辱した時点で確かに、あなたより下の次元にいるのですから。


幸せになることで復讐する

どうしてもやり返したいと思うのであれば、とてもいい方法があります。

それはあなたが怒りのエネルギーを原動力に、もっと幸せになる努力をすること。

侮辱の言葉の裏側には、あなたのことをうらやましく思う気持ちやあなたが幸せになってもらっては困るといった感情が渦巻いています。

あなたに対して劣等感や嫉妬心を抱いているからこそ、何かあなたの落ち度を探して引きずり落とそうとしているのです。

したがって、侮辱するような人は、その人自身の弱みを露呈しているだけです。

たとえば容姿をバカにする人は、容姿以外の点であなたに劣等感を抱いているか、あなたがもっとキレイになることを恐れています。

それなら、あなたがキレイになればますます相手はあなたへのコンプレックスをこじらせていきます。

何よりも効果のある最高の復讐方法です。

あなたがそうやって自分を向上させていくことで、あなたはさらに自分を磨いていくことができるので、いいことだらけです。

侮辱をする人は、あなたがもっと素晴らしい人になるためのヒントを与えてくれているようなものだということですね。


侮辱への対処を身に付けよう

いかがでしょうか。

侮辱された時は自分が情けなくて、悔しくて、辛い気持ちになります。

怒りがこみ上げてくることもあるでしょう。

復讐を心に誓う人もいるかもしれません。

しかし、そのことばかりに囚われていたらあなたの心はどんどん荒んでいきます。

重要なのは侮辱してきた人と同じ立場にならないことです。

悔しいという気持ちをエネルギーに変えて前へ進むのです。

この切り替えができる人とそうでない人がいますが、明らかに前者の方が圧倒的な結果を残しています。

さらに侮辱してきた人のことなんて眼中にありません。

侮辱してきたということはあなたが成功に近づいている証拠でもあるので、どんどんエネルギーに変えて行動し続けましょう。

侮辱の言葉なんて虫の音ぐらいに気にならなくなりますよ。

また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。

きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。



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