ビジネス成功するには | マクドナルド社長の考え方4つ
現在、1000円バーガーが話題になっているマクドナルド。
そのマクドナルド社長兼CEOである原田泳幸氏の著書「大きく、しぶとく、考えぬく」からビジネス成功への考え方をご紹介します。
ビジネス成功を導く
出典
ビジネス成功には目の前の数字に一喜一憂しないこと
原田氏はあのアップルの日本法人社長から2004年に日本マクドナルドの社長に転身しました。
その後の代表的な改革の1つであるのがもはや常識となっている「100円マック」です。
100円マックをやるとしたらもちろん客単価は下がることになります。
しかしその100円マックをフックに新しい顧客を増やそうと試みて、当時のCMも「チキンタツタ」などの高価格商品を中心としていましたが、100円商品のCMだけに変更しました。
その戦略はうまくいき新しいマクドナルドファンの獲得につながりました。
また、その後に続いて「えびフィレオ」や「クォーターパウンダー」などの高価格商品を投入し客単価を戻した結果、8年間連続の既存店売上高のプラスに成功しました。
当時100円マックをやると言ったら大変驚かれたそうですが、目の前の小さな数字をみるのではなく大きな流れで数字を見極めることが重要であると述べています。
相反する2つの要素でも「両方追う」のがビジネス成功への道
ビジネスには相反する要素が存在します。
例えば、お客様満足度と利益の場合。
お客様満足度を上げようとするなら店舗スタッフを増やし、商品の提供スピード上げることで、確実に満足度は上がるそうです。
しかしスタッフを増やせば人件費がかかり利益を圧迫します。
原田氏はこの相反する要素に対して「満足度と利益、どちらをとりますか?」とよく聞かれるそうですがその際は「両方とれ」と伝えるそうです。
現場にいっても「予算で追いかけますか?」、「受注予測で追いかけますか?」といった場合に「両方だ!」と返す人がなかなかいないことを気にしているのだとか。
やると決めたらやる姿勢がビジネス成功を導く
原田氏はとにかく物事をやる時はビジネスでもプライベートでも徹底してやるそうです。
ゴルフを始めた時は初めの365日は休まず毎日400球以上は絶対打つと決めて、雪が降っても、肋骨が折れても続けたそうです。
マラソンも最初の1年間は絶対に休まず、時には夜中の3時に起きて走り、今現在も早朝に10キロ走っているそうです。
一つのことに集中できない姿勢は
何事も上手くいきません。
挫折せず、徹底的に取り組む姿勢がビジネス成功の要因の一つでもあります。
やると決めて、少しでも欠けるのであればもうやめてしまおうというぐらい、一度やると決めたら徹底的にやる。
やらないのだったら、まったくやらないとはっきりしています。
ビジネスチャンスを議論する
先述した100円マックで新しい顧客を獲得して、「えびフィレオ」などの高付加価値商品に誘導する戦略の際にこんなことがあったそうです。
えびフィレオを開発して早く発売するように社員に言うと、
「テスト販売をして、どれぐらい売れるかを検証しないと、サプライチェーンで素材の過不足が起こります。廃棄も増えて、財務負担が重くなるなどいろいろなリスクが生じます。今年だすのは無理で、来年になります」
とみんなが言うのです。
しかし、
「テストをしないで発売するリクスと、テストをして今年発売しないリスクと、どちらが大きいと思うか?後者の方が大きい。だから、サプライチェーンのリスクがあっても今年発売しろ」
と私は言いました。
結果的にえびフィレオはレギュラーメニューにもなるぐらい売れに売れました。
あれこれリスクを考えすぎてしまう人は、
新しい出会いがない、または大切にしない傾向があります。
今のままがいいと考えてしまうからです。
このことからできない理由を述べて挑戦をあきらめるより、リスクをチャンスに変えるぐらいの力でやりきるがもう一つ成長できる要因だと伝えています。
ビジネス成功の秘訣
いかがでしょうか。
最近何かと話題を提供し、メディアに叩かれることもあるマクドナルド。
しかし原田氏は常に大きな流れを見て次の一手を打っていることが本書を通じてよく伝わってきます。
そのブレない姿勢がビジネス成功への近道なのかもしれませんね。
また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。