仏頂面な人の3つの心理と直す方法とは?
仏頂面な人とは、愛想があまりなく、パッとみたときに不機嫌かと思われるような顔をしている人のことです。
正直、仏頂面を意識している人は少数派で、多くの人は無意識にそんな顔になってしまっています。
そんな顔をしているとやはり周りの人はあまり良く思いませんし、あなた自身にとってもよくありません。
そこで今回は仏頂面な人の心理と直す方法についてご紹介していきますので、ぜひ今後の参考にしてみてください。
仏頂面な人の心理
感情の起伏を悟らせたくない
情緒不安定で感情の起伏が激しい場合だったり、心の中でいろいろな感情が渦巻いてどういう顔をしていいのかわからず混乱してしまっている場合などは、最終的に表情を作る余裕がなくなってしまい仏頂面になりやすくなります。
特にそういった動揺を表に出したくない意地っ張りな性格の人であれば、あえて心の内を悟られないように表情を消してしまうことが多いです。
仏頂面でいれば周囲から「なんだか怒っているかも」と思われやすいですし、そうすれば何も聞かれずにそっとしておいてもらえる可能性が高くなります。
なるべく周りと距離を置きながら、恥ずかしかったり悲しかったり、迷っていたり困っていたり、そうした際にどう対処していこうか一生懸命考えているのです。
何かが起こった際に「どうしよう!」と騒ぎ立てるタイプとは正反対で、プライドが高いからこそ、みっともなく慌てている姿を誰にも見せたくありません。
いつもクールで大人ぶっていたいので、感情がグルグルしているときほど仏頂面を作ってしまいます。
こういった人は、ムスッとすると同時に口数も少なくなってしまいがちです。
コンプレックスを刺激されている
自分に自身を持てず、接する人に対してコンプレックスを抱いている場合には緊張によって表情が強張って仏頂面になることがあります。
同じようなケースで逆に意味もなくへらへらと笑顔を貼り付かせるかたもいますが、理由は同じで相手に対する劣等感が表情になって表れることが原因です。
しかし、仏頂面になってしまう人の場合には、接する人から「感じが悪い」「いつも不機嫌そう」「ひょっとして嫌われているのかも」と悪い印象を持たれがちなのがネックになります。
それがさらに相手との関係をギクシャクさせるきっかけとなってしまい、ますます表情が暗く仏頂面を作りやすくするという悪循環に陥らせることになるのです。
相手より能力が劣っているのが悔しい、容姿が劣っているのが恥ずかしい、この人には勝てるところがないなど、一緒にいることで自分に自信が持てなくないそうな不安を抱いてしまうほどに、どうしても不自然な表情を作ってしまいがちになります。
ネガティブ思考な人ほどコンプレックスを刺激されることによって顔が暗く沈んでしまいがちで、表面上だけでも笑顔を繕う余裕もなくなってしまうのです。
交流を深めるつもりがない
人と関わることが好きではない場合には、そもそも交流を深めるために愛想を振りまいて自分の印象をよくする必要がなくなります。
下手に好印象を持たれてしまったら距離を縮められてしまいますし、そうしたことが面倒なので線引きするために仏頂面になるのです。
最低限の挨拶を返すだけ、必要事項を話すだけでプライベートなことには関わらせたくないと考えている人は、大抵表情に限らず全体的に人を拒絶するような空気を纏っています。
周囲からの印象も「怖くて近寄りがたい人」といった感じになりますが、それこそが狙いです。
また、基本的に人嫌いなので、誰と接していてもマイナスの感情が表に出てきやすくなります。
大人であれば、多少感情を逆撫でされるようなことがあってもイライラとした態度を表に出さないように配慮し、わかりやすく表情を不機嫌にして空気を悪くすることは避けるでしょう。
しかし、最初から人と関わることを好まない性格であれば我慢することなく仏頂面を作りますし、フォローしなくてはならない周囲の人の困惑もお構いなしですので、一緒にいる人は気を遣って大変です。
仏頂面を直す方法
表情筋トレーニングをする
自分ではそんなつもりはないのに、無意識のうちに仏頂面になってしまう人の特徴の一つに、「表情筋が発達していない」ということがあります。
人間の顔にはたくさんの筋肉があって、それが働くことで表情が作られ、表情が変化していくわけです。
その筋肉が発達していればいるほど豊かな表情になり、発達度が低ければ低いほど、表情に乏しくなると考えていいでしょう。
そして、仏頂面はすなわち、表情に乏しい状態のことを指すのです。
ということは、表情筋を発達させることができれば、仏頂面を改善できるということになります。
そのために有効なのが、表情筋トレーニングです。
一日に何度か、鏡の前で顔の表情を思い切り動かしてみましょう。
自己流でかまいません。
目を大きく見開いたり、口を左右にひねってみたり、笑顔を作ったり顔をしかめてみたり、とにかくできるだけ大げさに顔の筋肉を動かしてみるのです。
最低でも、朝、顔を洗ったときと、夜、歯を磨いた時に、洗面所の鏡に向かって数分間動かしてください。
それを習慣にすることで、確実に表情筋が鍛えられ、その結果、表情豊かになりますから、仏頂面を改善することができるというわけです。
鏡を見る機会をできるだけ多くする
表情筋が鍛えられるまでには時間がかかります。
ですから、トレーニングを始めてすぐに効果を期待しない方がいいでしょう。
そこでおすすめなのは、できるだけ頻繁に自分の表情をセルフチェックするという方法です。
常に小さな鏡を持ち歩き、鏡でチェックしましょう。
たとえば、仕事でデスクワークをしている場合は、常にデスクに小さな鏡を置いておき、ときどき鏡を見てチェックするのがベスト。
今、自分はどんな表情をしているか、人に不快感を与えるような仏頂面になっていないか、確かめてみましょう。
もちろん、仕事中にずっと鏡を見続けているわけにはいきません。
しかし、そのようにしてチェックする回数を多くすることによって、仏頂面になってしまう悪い癖を改善していくことは可能です。
あなたにとって、仏頂面は無意識のうちに身についてしまった習慣なのですから、それを改善するためには、新しい習慣を身に着けるのが効果的なやり方です。
常に鏡を携帯し、ことあるごとにチェックするという習慣が身に着けば、仏頂面をしてしまうという悪い習慣が改善されていくに違いありません。
むりのない範囲で、チェックする頻度を高める努力をしてください。
「口角を上げる」という意識を持つ
そう頻繁に鏡をチェックすることはできないという方におすすめなのが、「口角を上げる」という意識を持つようにするという方法です。
人に好印象を与える表情の特徴は、「目元の筋肉が緩んでいる」ということと、「口角が上がっている」ということです。
逆に言うと、この2つのポイントを押さえておけば、人に好印象を与える表情になるということになるでしょう。
ただ、目元の筋肉を緩めようと意識しても、なかなかうまくいきません。
その意識をあまり強く持ちすぎると、かえって硬い表情になってしまうものです。
それに対して、「口角を上げる」というのは、意識しさえすれば、誰にでもかんたんにできることでしょう。
ですから、人と対面した時に、「口角を上げよう」という意識を持つだけで、相手に与える印象はまちがいなくよくなります。
「口角が上がっている仏頂面」というものはありえません。
口角が上がれば、ほかの顔のパーツはどうであれ、必ず仏頂面でなくなるのです。
これも習慣ですから、できるだけひんぱんに「口角を上げよう」という意識をもつようにすることで、やがて意識しなくてもよい印象の表情になることができるでしょう。
目の入る場所に「口角」と書いた小さな紙を貼っておく、というようなやり方もおすすめです。
仏頂面な人は損をする
いかがでしょうか。
本人は意識していなくとも、仏頂面の時点で人を避けさせる効果があります。
コミュニケーションが取りにくくなりますし、多くの人はその見た目で人柄などを判断するため、損をすることがとても多いでしょう。
やはり可能であれば仏頂面になるのを改善したいものです。
今回ご紹介したことを参考に改善していけば、周りからの反応もガラリと変わる可能性があるので、一度試してみることをおすすめします。
また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。