ニートになる原因7つ
ニートになる原因にはどのようなものがあるのでしょうか。
近年、社会問題にもなっているニート。
ニートの人物には共通点があり、ニートになる原因も似通っています。
内向的、消極的、安全や安心を求め刺激を嫌う、親が裕福であり働く必要が無い、などが主な原因だと言われていますが、実際はどうなのでしょう。
そこで今回はニートになってしまう原因についてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
ニートの原因
親が生活の保護をしている
ニートとは、働かない、学ばない若年層を指しますが、生活が保護されているからこそ働く理由が無い、学ぶ理由が無くニート生活を送っているケースが多々です。
ニートは主に親に扶養されている身分が殆どです。
親の収入があるために自立をする必要が無く、消極的な人物ほどわざわざ社会に出てプレッシャーやストレスに耐えながらも働く気になれません。
もし親がおらず、養ってくれる人物もいなければニートになる方法などないでしょう。
例外として、独り身ながらも資産を持っており、貯金などを崩しながら生活をしているニートも存在しています。
資産を持っていても、他人の目が気になる、他人から認められたい、目標を持ちたい、時間が余ってしまうから、社会に参加していたい、と働く傾向に有り、独り身のニートは希少です。
親が働かない現状を容認してしまうのも問題。
厳しい親ならば家にいても居心地が悪くニートになりにくいものであり、子供の事を思う親ならば子供のためを思い、社会へ出すものです。
他人への関心が薄いため
ニートは他人への関心が低く、交流を嫌ったり他人を遠ざける傾向にあります。
幼少の頃から活発であり、目立つ事が大好き、他人と交流をする事が大好きであった人間はニートになりにくいです。
ニートになる人物は登校拒否、友達が少ない、異性経験が極端に少ない、社会に認められたいとの自己承認欲が低い、などと社会から遠ざかっています。
もし、恋人や大切な友達がおれば、ニートになってしまったら見捨てられてしまう、恥ずかしい、
と目を気にしてしまうために、働いたり社会に出るものです。
登校拒否まではいかずとも、周囲との交流が少ないながらも小学校から大学まで通い、
大学を退学、卒業後にニートになってしまう人物も少なく有りません。
大学を卒業できなかった、留年をしてしまった事が切っ掛けでニートになってしまう人物もいます。
大学は超難関大学でもなければ通っておれば単位が取得でき、留年、退学に繋がる事はまずありません。
それでも留年、退学に繋がってしまう人物とは、大学に友達がいない、大学に居場所がない、大学で一人で過ごす事に恥じてしまう、
との周囲との関係から大学に行く必要が無い、もしくは大学に行きたくなくなってしまい、結果留年、退学、に陥ってしまうのです。
大学に通うために実家から出て一人暮らしを始める大学生も多いのですが、
一人暮らしであるために生活を管理する人物がおらず、遅刻、ずる休みを行いやすい環境にあり、ずるずると大学と疎遠になってしまうのです。
母親、父親と同居であれば子供の異変に気付き、学校に出向くよう尻を叩いてもらえますが、
一人暮らしですと家にこもっていても親もおらず、兄弟もおらず、他人の目が無いために大学を休む事は容易になってしまいます。
大学に仲の良き友達がおれば、通学が面倒であっても大学に赴くものであり、
もし大学を休んでも友達からメールや電話などが送られ、友達と会いたい、周囲に遅れを取っていると焦り、再び大学に赴きたい意欲が沸いてきます。
家にいても楽しめるから
最近は一家につき家族分のパソコンが与えられるのが当たり前になりました。
ニートになる人物はインドア派が多数です。
働かず学ばなければ、どうしても毎日の時間が余ってしまいますが、インターネットの普及のためにいくらでも時間を潰せる時代となりました。
働かない、学ばない人間はインターネットが無い大昔から存在していますが、インターネットが普及した時代に、ニートとの言葉が流行し、働かない、学ばない人物が目立つようになりました。
インターネットはパソコン一台と通信費さえあれば掲示板、チャット、サイト閲覧、動画視聴、オンラインゲーム、と多種多様、長時間楽しめます。
もし、インターネットが無ければテレビを見て過ごすニートもいるでしょうし、漫画、小説、図書館、などと低額で楽しめる娯楽もありますが、それでも退屈を感じてしまいます。
今現在ニートをしている若者からインターネットを取り上げれば、あまりにもの退屈に耐えかねて外に出る頻度が多くなるでしょう。
退屈だと人間はお金を使いたくなります。
お金を使うためには働かなければならず、働くためにニートから脱却となります。
アウトドア派の人間は、どうしても交通費、服飾費、交際費、飲食費などにお金が掛かってしまいまいますし、外に出ることが苦痛ではないために働く事に対するハードルも低くなっています。
勉強ができずに劣等感を抱えていた
子どもは学校という小さな世界で社会を形成し、大人になった時の準備をします。
しかし、そんな学校は勉強や運動の能力で格差が生まれやすい環境でもあり、さらに逃げ場がなく、追い込まれてしまった子どもは挫折をする可能性が高くなってしまいます。
上手くケアすることができれば問題ありませんが、特に学力に関してはレベルの違いで学校を振り分けたり、学校内でも順位付けをしてクラス分けをしたりなど、差が目に見えやすいものです。
そこで苦い思いをして成績不振を改善しようと努力をしても成果が得られなかった、どんなに頑張っても無駄になってしまうという経験をしてしまうと、自分は何をやっても駄目な人間なのだと思いこみやすくなってしまいます。
社会に出てもどうせ底辺の自分は何もできないと考えて、労働意欲が湧きにくくなるのです。
他に得意分野があればそれを活かした職に就きやすいのですが、そういったものがない人にとっては社会は厳しいものになってしまいます。
イジメで心に深い傷を負っている
子どもの頃のイジメであっても、一生もののトラウマになってしまうことがあります。
イジメを行った側に大した気持ちがなくすっかり忘れてしまっているようなことであっても、やられた側からすれば深く傷つけられてそれを抱えて生きていかなければなりません。
辛いイジメで克服できない障害を抱えてしまった場合、人に関わることを避けるようになることが多いために後に引きこもりやニートになりやすいのです。
信頼できる人を作るか自尊心を高めて克服するしかありませんが、そもそも人に会うこと自体を怖いと思ったり信用することが出来ないために、カウンセリングなどを受けたいと思わないタイプも多く、結果的に誰とも顔を合わせない生きかたを望むようになります。
生活が苦しくなっても、面接が必要となるアルバイトなどで一対一で人と接することができないためになかなか働けません。
社会に出ようとして初めて挫折をした
これまでの人生で何の苦労もせず勉強もできていい大学に入り、さあいざ就職活動をしようとしたところでこれまで学習してきたことが何も通用せずにちっとも内定が取れない、また社会に出たはいいものの思ったように仕事をすることができずにお荷物扱いされてしまったことでプライドがいたく傷ついてしまうと、ニートになってしまうことがあります。
経験したことがなかった挫折を大人になってから始めて味わうとダメージが大きく、なおかつこういったタイプは打たれ弱いので、一度失敗してしまうとどん底まで落ち込んでしまいます。
面接に落ち続けて自己否定されたような気持ちになったり、学校では先生に叱られたこともないのに仕事では上司に怒られてばかりの状況になったりなど、これまで自信のあった自分が幻想であったと打ちのめされてしまうため、外に出るのが怖くなってしまうのです。
早い段階で立ち直り就職先を探す気力が出れば問題ありませんが、そのまま10年以上社会に出られなくなってしまうエリートというのは少なくありません。
理想主義者で世間と折り合いがつかない
社会ではあれこれと汚い部分も見ることがありますし、正しいことが必ずしも正しいとされるわけではありません。
したくないこともしなくてはなりませんし、どこかで折り合いをつけながらさまざまな感情を押し殺して生きています。
理想主義で潔癖な性格の人にとっては、そういった世の中は生きにくいことは否めません。
間違ったことを行っているわけでもなくむしろ理想と正義に則り正しいことをしようとしていますが、会社に否定をされてしまった、我慢を強要されてしまったなどなかなか上手くいかないことが重なってしまいやすく、それを受け入れることができずに徐々に折り合いがつかなくなってしまうのです。
逞しく図太く生きられればいいのですが、汚れることを嫌い汚い世間自体に辟易してしまうことで、社会との関わりを絶つ選択をすることがあります。
ニートになる原因は親と人間関係が大きなウェイトを占める
いかがでしょうか。
余程のお金持ちでもなければ、ニートを続けていて良い事などありません。
ニートを続けていると社会からの疎外感、焦り、就職の遅れ、意欲の低下、働かないための体力の減少、などどんどんと負債が大きくなって行きます。
他人と接する、他人から評価される喜びを知り、自立心を持ち、外に興味を抱けば自ずとニートからは脱却できるはずです。
短時間のアルバイトを行なうだけでもニートではなくなります。
自分でお金を稼ぐと自尊心が生まれ、働く事で充実感も得られます。
ニートの人物はまずは短時間だけでも働いて労働の楽しさを実感してみてはどうでしょうか。
また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。