承認欲求が強い人の特徴9つ

承認欲求とは、社会を形成して生きる人間の持つ基本的な欲求であり、誰でもこの欲求はもっています。

そして度を越してこの欲求を持つ人には手を焼かされることもあります。

しかし、自己アピールは、生きてく上では絶対に必要です。

だって自分を知ってもらわないとお金にならないし、人付き合いもうまくできないし...誰からも覚えられない人間ってたくさんチャンスを失ってしまいます。

でも、自分をたくさん出しすぎる人って、近寄りがたいですよね。一生懸命頑張ってるんのは分かるんだけど、自分に向けて欲しくはない。そんな不思議な感覚ですよね。

正直なところ承認欲求が強い人というのはしんどいのではないでしょうか。なぜなら自分の都合しか考えていないから。そして自分の都合しか考えていないから、相手の領域にずかずかと入っていく。

では、どんなときに感じるのでしょうか。それが分かっていると対処も簡単です。

そこで今回は承認欲求の強い人の特徴をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。



承認欲求が強い人の特徴

承認欲求が強い人の特徴は寂しがりや

TwitterやFacebookなどのSNSにおいて、もっとも多いパターンが、人から注目を集めたり、反応があることで普段感じている寂しさを紛らわせるタイプの人です。

このタイプによく見られるのは、自分のすぐ近くにとても目立つ人がいたり、自分をごくごく平均の面白味のない人間だと思っているので、何か秀でたものや他の人が憧れるようなものを必死にアピールしたいと感じる人です。

他人からの承認を得ることにより、日頃感じる他人との劣等感や、平凡であるという無力感を紛らわせています。

他人から必要とされず、いなくてもよい人間と感じる恐怖感を回避させるために、そういったSNSをツールとして利用しています。

目立ちたがりなのも承認欲求が強い人の特徴

続いて多いのが、この他人より目立つことやすごいと思われることをしたがるパターンです。

関西の大学生が有名テーマパークで迷惑行為を行い、虚偽の写真をSNSに投稿したという事件は記憶に新しいと思います。

「自分が他の人とは違うんだ」というアピールしたり、人から注目されることで、自分が特別だと錯覚し、その行動がエスカレートするタイプです。

元々自己顕示欲が強く、自分が他人から認められることで、安心や快感を感じるこのタイプは、次々と突拍子もないことをやってみたり、誇張表現や嘘で注目を集めようとしています。



ストレス解消でバランスをとっている

例えば、学校ではいじめらているが、ネットの世界ではちょっと名が知れており、別の明るい顔を見せる学生や、仕事とプライベートで180度違う顔を見せる同僚はいませんか。

3つ目のパターンは、ひとつのコミュニティでは疎外感や閉塞感を感じているが、

別のコミュニティでそのフラストレーションを晴らしてバランスを取っているタイプの人間です。

人から注目を集めることで自分の存在意義や優位性を見出し、それをストレスの捌け口としていています。

しかし、普段の自分ではそういった満足が得られないため、別の自分が認められることで、

普段の自分のコミュニティから目を逸らし、もう一人の自分を作り出しているのです。

承認欲求が強い人は相手の話を聞かないくせに同意ばかり求める

承認欲求が強い人って、なんでも聞いてほしがる人ってイメージありますよね?

もうとにかく話します。相手が話していることにさえ割って入ってきます。

そのくせ自分の話を切られると嫌な顔をします。

しかも、「○○でしょ?」としきりに同意を求めてくるので面倒なことも少なくありません。

あれは全部自分の都合を優先しているから起きています。

言い方を変えると自分が満たされてないから起きてしまうのです。



求めていないのに自分語りをはじめる

よくSNSで自分の今頑張ってることとか、自分がどれだけ充実しているかとか、自分の過去にどんなことがあったのか、などなど。

「それ、誰が得するの?」と思うようなことを平気で発信している人がいますが、こういうのを嫌だと感じる人もたくさんいます。

そして、もう一つ、意外に気づいていないけど「自分語り」になっているものがあります。それが「主張」です。

ニュースをシェアしては「私はこう感じた」「私はこう思う挙げ句の果てには「みんなこうするべき」と押し付け始めます。

このような意見が鼻につくのも「自分語り」だからです。理由は簡単、発信する必要がないからです。

そしてこういうことは相手を考えていないので、逆に言えばブロックしても全く問題ありません。容赦なくブロックしてしまいましょう

承認欲求が強い人はすぐに相手のせいにする

どうして一方的に責任を押し付けるのかというと、自分を守るためです。なのでそういう人とは離れてしまいましょう。

相手がどんな噂絵を立てても、みんな最後にはあなたの判断を支持してくれますよ。

家族、身内を大切にし過ぎる

承認欲求の基本的な対象は自分と家族と友人などの身内関係にあります。

ですので、承認欲求の強い人はある意味”仲間思い”のいい人です。

ですが、明らかに自分の身内に非があるトラブルなどが発生した時に事の真相を無視して盲目的に「身内をかばう」性質を持っています。

人間の性格にかかわるような精神的な悩み事を相談できる相手では無いかもしれません。



基本的に仕事は頑張る

いわゆる「スタートダッシュ」の速い人が多いです。承認欲求は言葉を変えると「褒められたがり」なので、目立ちたがり屋でもあります。

何か新しい企画などが立ち上がった時などは素晴らしい段取り力と行動力で仕事を進めます。

問題はその後なのです。

ある程度その仕事ぶりが認められて一段落ついたり、全く上司から認められない状態が続くと気分が萎えてしまいます。

”持久力の無さ”が承認欲求の強い人の特徴かも知れません。

他人をよく褒める

承認欲求の強い人はフレンドリーで友人も多いことがほとんどです。自分自身も他人から褒められることを至上の喜びとしている分、他人に対しても褒めることを怠りません。

ただ人をランク付けしてみたり、自分の居場所、キャラに異常にこだわる傾向にあります。

承認欲求が強い原因

他人の目が気になる性格

承認欲求が強い原因として、他人の目が必要以上に気になってしまう性格が挙げられるでしょう。

他人から自分がどう思われているのかと、いつも気になってしまっているのです。

そのため、自分が良かれと思っていることに対して、他人も良いと評価してくれることによって必要以上にホッとして安心するのです。

さらに、自分がどうしたいか、自分はどう思ってそうするのかといった自分軸が弱いため、他人の価値観に振り回されてしまいます。

十人十色の価値観がありますので、自分の価値観を大切にしなければなりません。

しかし承認欲求が強い人は、その場その場で他人の言うことを重視してしまい、まずは自分がどうなのかという確固たる信念が無いため、さらに承認欲求が強くなってしまうという悪循環に陥っていると言えるでしょう。



両親の愛情を得られないで育った

両親から褒められずに否定的な言葉で教育されてきた人は、特に承認欲求が強くなるでしょう。

自分はこれだけ頑張っているのに、両親からはその頑張ったことに対して褒めてくれもせず、それよりも結果の良し悪しで判断されてしまい、認めてくれないという経験が多ければ多いほど、欲求不満が溜まってしまうのです。

そのため、このような環境で育つことによって、認められたいという承認欲求が強まるのです。

一番身近で愛情をもらいたい両親から、自分を満たしてくれるような言葉があまりもらえず、愛情もあまり感じられないで育ったということが大きな原因だと言えるでしょう。

その心の寂しさが大人になっても癒されないため、必要以上に肯定して欲しい、認めてほしいという気持が強まり、他人にもそれを求めてしまうことになるのです。

大きな挫折を味わった経験がある

子供のころからの夢や目標のために頑張てきたことがあったのに、ケガや環境の変化などでそれが達成できずに大きな挫折を経験したということも原因となるでしょう。

自分は長年これだけ頑張てきたことなのに、その夢や目標達成への道を突然失ってしまうことで、大きな心の傷を負って癒せないでいるのです。

プライドが高いタイプの人は特にそうでしょう。

本当は、自分が納得のいくもっと上のレベルにいるはずだったのに、今は自分とマッチしない不本意なレベルにいるというような、自意識過剰な思いをずっと持ち続けてしまっているからです。

そのため、その心の穴を埋めるために、自分の頑張りに対して必要以上に他人からもっと認められたいと思い、納得のいくような称賛が得られないと心が収まらなくなってしまっているのです。



過去の栄光にしがみついている

過去に一度でも他人から称賛されるような出来事や賞を得た経験があり、その過去の栄光にしがみついていることで承認欲求が強まってしまうということもあります。

自分はそれだけ凄い人物なんだという自己顕示欲が強いため、それが満たされないでいる状況が続くことにより、本来の自分はこんなもんじゃないという自惚れが出てきてしまいます。

そのため、自分をもっと認めてほしい、本当は凄いんだということを認めさせたい、分からせたいという承認欲求が強くなるのです。

特に結果を出すための行動をしたり、努力したりしていないのにもかかわらず、過去に得た栄光に関わるジャンルにおいて、これだけは周りの人間よりも自分の方が秀でているんだという、自意識過剰な思いを募らせていることで、さらに承認欲求が強まるのです。

承認欲求が強い人への対処法

その人が頑張ったことは、素直に認めて褒めてあげる

承認欲求が強い人は、褒めてもらった経験が少なかったり、幼少期に否定されてばかりいたというような原因が当てはまります。

その他、いくら努力をしても報われないといった経験から、異常に「人に認められたい」と感じてしまうのです。

あなたがもし、承認欲求が強い人と仕事上などで関わりをもった場合は、まず、認めて褒めてあげることから始めましょう。

他の人にとっては「そんなの出来て当然だよ」と言われるようなことでも、その人にとっては苦手分野で、とても努力をしてこなした業務かも知れません。

もしくは、自分の気持ちを保つために、「出来て当たり前のこと」と分かっていながらも、それでも人に認めてもらいたいという要求からしょうもないことを言ってくることもあるかもしれません。

でもそれを認めて褒めてあげることで、その人の中で納得がいき、次のステップへと踏み込むチャンスとなります。

まずは、認めて褒めてあげることを意識してください。



あまり深くは関わらない

承認欲求が強い人が、まれに「自分が一番でないと絶対に気が済まない」という心理にまで陥っているケースがあります。

そう言う人は「過去にライバルに負けてとても悔しい経験をした」というようなことから承認欲求が強くなっているというようなケースが多いです。

こういう人と深く関わってしまうと、あなた自身が大変な思いをすることになります。

「ただ頑張りを認めてほしい」「認めて、褒めてくれたら満足する」というタイプとは違い、「自分が一番でないといけない」上に、相手からの共感も欲しがるのです。

つまりは、このタイプの人と深いかかわりを持ってしまうと、常に相槌をうって首を縦に振ってあげながら、相手を追い越さないように「2番手」を上手くキープしてあげないと激高するといったとても面倒くさいことになりかねません。

こういう「自分が一番でないと気が済まない」タイプの人間とは、あまり深くは関わらないことをおススメします。

相手が部下であるなら、目標を一緒に考えてあげる

例えば、自分の直属の部下が承認欲求が強くて悩んでいるといった人もいるのではないでしょうか。

そういった場合は、まずは部下自身と一緒に目標のすり合わせをしましょう。

あなたにとって、平均的な仕事のこなし方であっても、それをしっかりと相手に伝えてあげないと相手はそれを過剰に認めてほしがります。

それを受け入れて認めてあげるのも良いのですが、あまりに出来て当たり前のことに対してずっと認めてあげて褒めてあげて、ということをしているとあなた自身もストレスが溜まるでしょうし、相手のステップアップにもつながりません。

まず、「1→2→3の成長過程があるとして、この時期までには、2まで出来るようになっておこうね」などと具体的な目標を掲げてあげてください。

これによって、1が出来るようになっただけで「認めて認めて!」と言われてしまうというような、不都合を予防することが出来ます。



自分に自信をつけさせてあげる

承認欲求が強い人の中でも、実は自分に自信がなくてそうなっているタイプの人もいます。
「私は本当は何もできないやつだ」と思いながらも、誰かに「そんなことないよ」と言ってほしいという願望がそうさせることがあるのです。

この場合の根本的な原因は、その人自身が自分に自信がないことですから、自信がつくように日ごろから言葉がけをしてあげることが効果的です。

「○○は良く気が利くね」「この分野は、○○はすごい得意だね」などと些細なことでも少しずつ自信をつけさせてあげることで、承認欲求から解放され、イキイキとしだすこともあります。

承認欲求が強い=承認されたい願望が満たされていないということですから、その願望を適度に満たしてあげれば、解消につながるという考え方です。

人によってはそれで図に乗ってしまう人もいますので、「適度に」解消してあげるようにしましょう。

承認欲求が強い原因は複雑だけれども、その人はそこまで悪い人間ではない

いかがでしょうか。

以上が承認欲求の強い人の特徴と性質ですが、その欲求の持つ度合いが良ければ非常に付き合いやすく、仲間思いの友人になりやすい人達です。

逆にこの欲求が弱すぎる場合はそれはそれで問題があります。

承認欲求の強い仲間を持ってしまったら”褒める”ことを怠ってはいけません。そしてコミュニティ内での『居場所』をきちんと与えて認めることが大切です。

少し面倒に感じますが、逆に一度仲間になれば心強い味方になることも多く、本当に困った時に無条件に味方になってくれるのも、この承認欲求の強すぎる人達なのです。

また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。

きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。



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