学生と社会人の違い10選
学生と社会人の違いとはいったい何なのでしょうか。
おそらく多くの社会人、あるいはほとんどの社会人は「すべて違う」と答えるに違いありません。
その通り、学生と社会人ではすべてが違ってくるのです。
しかし、その違いの中でも特に際立っていることがいくつかあります。
そこで今回は学生と社会人の違いをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
学生と社会人の違い
学生と社会人の違いは時間
自分にとって大切なものは何かを、時間軸で捉えた場合の違いです。
社会人にとってもっとも大切で、自分にとって大きな意味があるのは「今」です。
今やっている仕事が何より大切。
この「今」を充実させ、最高の成果をあげることが社会人の最大のテーマと言っていいでしょう。
学生にとっても「今」が大切であることは論を待ちません。
しかし、学生はそれよりも「明日」を常に強く意識して生活しています。
その典型的な例が「就活」でしょう。
これこそ、学生が「明日」を最重要視している証左なのです。
学生と社会人の違いは休日の意味と重さの相違
社会人にとって「休日」は、まさに宝物のような意味と価値を持っています。
多くの社会人は、休日を目指して、そこまでなんとかがまんして仕事をこなしていると言っても過言ではありません。
休日が宝、だからこそ「サザエさん症候群」というような言葉が生まれるのです。
その点、学生はそれほど休日の重要性は実感していません。
休みは楽しいものではあるにしても、社会人ほど「かけがえのないもの」という意識はありません。
学生にとって休日は、「今日、体調が悪いので」という理由でかんたんに手に入れられるものだからです。
学生と社会人の違いは目的や人生設計のリアリティ
学生も「人生」について考えるということはあるでしょう。
しかしそれは「なんとなく、漠然と」というレベルの「人生」に違いありません。
その点、社会人にとっての「人生」は、100%リアルで切実なテーマです。
これが、学生と社会人の大きな違いの一つでしょう。
人生設計をあくまでもリアルに考えるのが社会人、人生の夢を大きく広げるのが学生という言い方もできます。
つまり学生は、自分の人生をフィクションのように夢想することができ、社会人はより狭い範囲内でリアルな人生を想像し、さまざまな想定をしながら、着実に歩んでいくものなのです。
社会人は、社会に貢献する義務がある
学生のうちは、授業料を払って学校に行っているので、自分の勉強だけに集中すれば良いという生活です。
しかし、社会人になったら、給料をもらって働く身分になりますから、もらう給料の分、社会に対して貢献する「義務」が生じてきます。
税金を納めなければならないということも、その義務の一環です。
もし学生時代に社会に貢献することはあっても、それはボランティアの延長線上であり、「自分の意志で自由に行う」というものです。
しかし、社会人になったら否応なしに、世の中に貢献することが義務付けられます。
それは、社会人が必ず背負わなければならない責任です。
社会人になったら、人間関係を大切にする
学生時代だったら、もらったメールに返信するのが面倒な時、「見忘れていた」の一言で解決することができます。
しかし、社会人になったら、そのような言い訳は通用しません。
「メールをくれた相手にも都合があるのだから、なるべく早い段階で返信しなくては迷惑がかかる」という考えは、社会人が皆持っているべき考えです。
特に、仕事のメールで返信が遅れた場合、仕事全体に影響が出てきます。
「忘れていた」という1人の不注意では済まされない問題になることもあります。
たかがメール・されどメールという緊張感を持つのが、社会人の連絡のやり取りの仕方です。
社会人は責任感を持って行動する
学生時代だったら、友達同士の付き合いがほとんどなので、約束事があっても気乗りがしない場合、ドタキャンしても誤れば許されることがほとんどです。
しかし、社会人になったらドタキャンは絶対に許されなくなります。
特に目上の人に対してそれをしてしまった場合、信用を取り戻すのに、かなりの時間を必要とすることが多くあります。
体調不良など、やむにやまれぬ場合のドタキャンであっても、責任を持って次の埋め合わせを考えなくてはならないのが社会人です。
社会人であれば、約束を交わした相手の都合を、常に考えながら行動しなければならないのです。
必ず約束を守らなくてはならない
学生時代と違い、社会人になったら必ず約束を守らなければいけません。
特に提出物の期限などは重要です。
学生であれば、レポートが間に合わなくなりそうなときは先生に頭を下げれば期限をのばしてもらったりした人も多いと思います。
しかし、社会人になったら○○日までに提出と言われたら基本的にはその期日を守らなくてはなりません。
そのために勤務時間外に仕事をしたり、家に仕事を持ち帰ったりしてなんとかしなくてはなりません。
また、学生であれば授業に遅れても、何か言われたり怒られることは少ないかもしれません。
しかし、社会人になれば遅刻は当然厳禁のこと、会議などの時間についても自分できちんと把握して間に合うように行動する必要があります。
学生時代には緩かった約束が社会人になると必ず守らなくてはならないものになります。
少しぐらい体調が悪くても休めない
学生時代は体調が悪かったり風邪を引いたら、軽い気持ちで学校を休み、休んでいた間の授業の内容は友達などに聞いたりすることができます。
しかし、社会人となると少しぐらい体調が悪いぐらいで頻繁に会社を休むことは許されません。
何度も会社を休んだりすると周囲の人からの評判が悪くなることさえあります。
そして、学生時代であれば学校を休んでも、その間の授業内容は周囲の人に聞いたりして助けてもらうことができますが社会人は仕事がたまってしまう一方です。
休んでいる間に同僚が処理を進めてくれている場合もありますが、自分一人でしていた仕事については、休みが長くなればなるほど積もっていくものです。
そのため、少しぐらい風邪をひいていたり熱があるぐらいでは、仕事がたまってしまうの恐れて、無理をして会社に行く社会人が多いのです。
協調性を大事にしなくてはならない
社会人としてもっとも必要な能力は協調性です。
学生時代であれば、奇抜な意見を言ったり他人とは少し外れた行動をしていたとしてもそれは個性として捉えられ、認めてもらえます。
しかし、社会人となると他の人と違う方向に向かっていったり、自分勝手な行動をとってしまうと上司から注意されることでしょう。
基本的に、社会人とは共同体として皆、同じ目標に向かっていくものです。
自分だけ別の行動をしたり、ルールに従わないという行為は許されるものではありません。
そのような行動を会社でとってしまうと、周りからも白い目で見られ周囲からの評価も下がってしまうので絶対に避けるべきといえます。
学生時代に個性的と言われ人気があった人も、社会人となればその個性を少し抑えて周りと歩調を合わせるようにして行動した方がよいでしょう。
不満があっても従わなくてはならない
社会に出れば誰しも不満が出てくるものです。
学生時代であれば、不満などがあれば改善するように自分から働きかけたり、周りに変えてもらうように口を出すこともできたかもしれません。
しかし、社会人となると会社の中で少しぐらい不満があったとしても我慢をしてやり通すことも必要となってきます。
例えば、上司から理不尽なことを言われたとしても、そこで反発したり不満をもらすことは避けるべきです。
会社でうまく人間関係を築きたいのであれば、少しぐらい嫌なことがあっても堪える力が必要です。
頻繁に会社で不満や文句を漏らす人は、上司から使いにくい人だと思われ、自分自身の仕事に支障がでる可能性もあります。
自らの首を絞めないためにも、周りの同僚や上司との関係を良好に保ち、快適な社会人生活が送れるようにしましょう。
学生と社会人の違いは責任の重さが大きく違う
いかがでしょうか。
学生と社会人の違いはたくさんありますし、そのどれもが大きく異なるものです。
その中でのもっとも大きな違いは責任の重さです。
成人になれば自己責任という言葉がついて回るものですが、学生はそこまで重く考える機会はあまりありません。
何かあったとしても、周りの大人が何とかしてくれることもよくある話です。
しかし、社会人になるとそういうわけにはいきません。
自分で責任をとるために決断しなければいけませんし、会社を辞めることも避けられないこともあります。
すべては自分の責任なので文句を言う相手もいません。
このため、学生気分のまま社会人になると、甘い気持ちのまま、大人の世界に飛び込むことになるので、痛い目にあうのです。
学生の世界と、社会人の世界はあまりにも違うということを認識しておかないと、出だしからつまずいてしまうかもしれませんね。
また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。