同調するのが上手い人の特徴や心理とは?

同調の意味とは、周りの人の考え方や意見と、自分の考え方や意見を合わせることです。

すでにあるものに対して、あなたが合わせにいくことを同調するといいます。

類似する意味の言葉として共感がよく使われます。

この同調するのが上手いと、人との繋がりがより強固になったり、新しい人間関係が生まれるきっかけになります。

やはり同調するのが下手な人よりは上手な人の方が圧倒的に有利でしょう。

そこで今回は、同調するのが上手い人の特徴や心理をご紹介します。

ぜひあなたに当てはまるかどうか確認しながらご覧ください。

【目次】



同調するのが上手い人の特徴や心理

自己主張をしない

同調は、人に調子を合わせる行為です。

他人の意見や行動を支持したり、支援したりする行動を指します。

同調するためにはまず相手の考えを受け止め、自分の考えとしてそれを受け入れる必要があります。

同調に求められるのは、意見に対する賛成や同意の意思であり、それ以外の反対や疑問といった感情は全て同調を阻むものとなります。

同調するのが上手い人の特徴として、自己主張をしないというものがあります。

自己主張は、自らの意見を他人に伝えようとする行動のことです。

他人の意見を受け入れることとは全く真逆のそれは、すなわち他人に同調を強いる行為に他なりません。

意見に対して反論や提案を返して、自己の主張を続けていく限り、他人と同調を果たすことは難しくなります。

同調するのが上手な人は、他人の前では自己の主張を行わず、ひたすら相手の意見を受け入れる側に回って、同意や肯定を示して同調を果たします。

自己主張をしないといっても、同調している相手の前で行わないだけであって、場所やシチュエーションが変われば、同調の上手い人でも意見を主張する側に回ることはあります。

目的のためなら自分自身の考えを封じることもできるその行動は、きわめて合理的なものです。


決断が早い

決断が早いというのも、同調を上手に行う人の特徴の一つです。

同調の上手い人は、目の前の人の意見に賛成しよう、同意を示そうと、意見を聞くなり即座に決断し行動することができます。

他者の意見に反応を返すまでの時間が、とにかく早いのです。

会話中のコミュニケーションは、相手の話を聞き、それに応えることで成立します。

耳から得た情報を脳で処理し、それに対して考えを述べるためには少なからず時間を要すもので、思考の時間が長くなればなるほど反応は遅れてしまい、会話のテンポは悪くなります。

会話の内容以外に、テンポというものも会話の印象に大きな影響を及ぼします。

話を聞くなりテンポよく同意が返ってきた場合と、長々とした熟考の末に同意が返ってきた場合とでは、受ける印象は全く違うもので、後者は前者ほどに良い印象を残すことができません。

同調の上手い人は決断が早く、求められている時にベストのタイミングで同意を返して、最も効果的な状況で同調を果たすことができます。

他人の意見に即座に答えを返すためには、相手の話を聞こうとする姿勢も必要です。

同調の上手な人は、いつでも人の話に耳を澄ませ、相手が求める答えを即座に返せるように努力している人でもあります。


空気を読むのが上手い

人や場の空気に同調するためには、状況に対して肯定的な姿勢を示さなければなりません。

意見を否定し、場の空気に染まることを拒んでいては、環境との一体化は果たせず同調もできなくなります。

とはいえただ場の意見に同意を示していればよい、というわけではありません。

同意を繰り返すばかりでは、反対の意見がマジョリティとなった時に、同調からはじき出されてしまう恐れがあります。

同調の上手い人は、場の空気を読むのが上手いという特徴を持ちます。

自分がいる場所にどんな人がいて、自分はその人にどんな行動を期待されているのかということを、同調の上手い人は読み取ることができるのです。

周囲の空気に合わせて、その都度見合った行動をとることで、場の空気を乱すことなく、空気の読める人は上手に周囲と同調します。

空気を読む能力をつけるためには、周囲のことに常に気を配るということが必要になります。

自分のことばかり考えていては、周りの人の行動や考えを読み取ることができず、人や環境が求めているものを知ることもできません。

同調の上手な人は、自分の感情よりも場の空気の維持を優先することで、周囲との一体化を果たします。


相手からよく思われたい

相手の言うことになんでも同調する人には、その相手によく思われたいという心理を持っていると考えていいでしょう。

たとえば、職場の同僚と話をしているとします。

その同僚の発言に逆らって「自分はそうは思わない」とか、「その考えは間違っている」いう主張をしたとしたら、同僚はあまり良い気持ちがしないに違いありません。

逆に「ほんとにそうだよね。自分もそう思う」と同調すれば、同僚は「この人は自分の意見を理解してくれるいい人だ」という印象を持つでしょう、

人間は、誰しも、自分の意見に対して肯定的な見方をしてくれる人に好意を感じるものなのです。

「相手からよく思われたい」という心理は、恋愛を例に出すとわかりやすいでしょう。

片思いの相手と話している時、相手が自分とは違う意見を話したとします。

相手は片思いの相手なのですから、できるだけ相手から良く思われたいと考えるのがふつうですから、意見が違っても相手に同調し、相手に好印象を与えようとするに違いありません。

中には、誰と話していても相手に同調する人がいますが、そういう人は、つまり、誰とでもうまくやっていきたい、誰からも好かれたいと考えている、八方美人と考えていいでしょう。


小心者で人と争うことを恐れている

人は時として、意見が異なる相手と言い争いをすることがあります。

たとえば、会社の会議などで、意見が衝突し、論争になることもあるでしょう。

会議などは、そのように違う意見を持った人が論争することで、建設的な結論を得ることがめずらしくありません。

しかし、人に同調する人は、そういう論争を好まないのです。

それは、同調する人の多くが、人と争うことを恐れているからにほかなりません。

性格にもよりますが、自己主張が強く、短気な人は、自分が話した意見を人から否定されると、感情的になるものでしょう。

感情的になると、つい強い口調で相手を否定し、その結果、口げんかのようなことになってしまいます。

小心者で臆病な人は、人とけんかをすることを恐れていますから、なんとかそうならないようにします。

その結果、相手の意見に話を合わせて、ことを荒だてないようにしていると考えていいでしょう。

人の話に同調をしてさえいれば、少なくても相手を怒らせてしまうということはありません。

相手に「なんでもこちらの話に同調する信用できない人だな」と思われてしまうことはあっても、けんかや争いになることはないはずです。

平和主義者で人との争いを恐れているというのが、同調する人の心理です。


自分の意見、思考能力に自信がない

友達どうしで話をしている時、一人の友達が話題になっているニュースに関する意見を述べたとしましょう。

その意見が、自分の考えとは正反対のものであっても、自分の意見を主張することなく、相手に同調してしまうという人が少なくありません。

そういう人は、「自分の意見に自信がない」という心理を持っていると考えていいでしょう。

もし、自分の意見、自分の考えに自信があれば、はっきり自己主張できるはずです。

逆に言うと、「私はあなたとは正反対の意見を持っている」ということを友達に伝えるには、自分の意見に対する自信がなければなりません。

違う意見を持っているにも関わらず、それを口にすることができないで相手に同調してしまうのは、つまり、自分の意見に自信がないのです。

人間はだれしも、自分の意見に自信がない場合は、あえて自分の意見は主張せず、相手に同調するということがあるでしょう。

いつでも相手に同調してしまう人は、いつでも自分の意見に自信がありません。

それは、要するに、自分の思考能力に自信がないためと考えていいでしょう。

ものを考える力、判断する力が人よりも劣っているという自覚があるため、常に自分の意見に自信が持てないわけです。


悪口に同調する人は自分を持っていない

いかがでしょうか。

良い意味での同調は、いわゆる共感と同じです。

同調することで、同じような考えを共有したり、親近感が湧いて仲が良くなります。

しかし、全ての同調が良いわけではありません。

悪口に同調して、陰口を言ったりすることも少なくないのです。

本当に相手のことを憎いぐらい悪く思っていて、ちょうど同じように感じているの人が現れたら同調してしまう気持ちもわかります。

危険なのが、悪口を言われている相手のことをよく知らないのにも関わらず、同調してしまう人です。

これは自分の主体性の無さを露呈しているだけでなく、周りからの信用も失ってしまう行為です。

あなただったらそんな人と仲良くなろうとは思わないですよね。

ついつい周りに流されてこのような状態になってしまう人が多いので気をつけましょう。

悪口に同調するか、笑ってやり過ごすか、真っ向から否定するかはあなた次第です。

また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。

きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。



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