話の腰を折る人の9つの心理や特徴とは?
あなたはよく人の話の腰を折っていないでしょうか。
もし、自覚しているのであれば、当たり前の話ですが絶対に相手からよく思われていないのですぐに改善するべきでしょう。
また、話の腰を折られている人であれば、せっかく自分の話のしていたのに・・・とヤキモキしたり、情けなくなったりしてしまいますよね。
それと同時に、「どうしてこの人は話の腰を折るのだろう?」と疑問に思うこともしばしばあります。
そこで今回は話の腰を折る人の心理についてご紹介していきますので、ぜひあなたやあなたの周りの人に当てはまるかどうか確認しながら最後まで御覧ください。
【目次】
「話の腰を折る」の意味とは
「話の腰を折る」の意味とは、相手が話をしているのにも関わらず、自分の話をしだして相手の話を途中で止めてしまうことです。
その類語としてあるのが、「話に水を差す」です。
多くの人が「話の腰を折る」と「話に水を差す」の違いがいまいちわかっていないことでしょう。
広義の意味ではそこまで大きな違いはありませんが、ちょっとしたそれぞれ異なる意味合いがあります。
「話の腰を折る」は、相手が話をしている間、急に自分の話をし始めて、それまでの話を壊してしまうことです。
つまり、突然話をし始めた人のペースにそのまま巻き込まれていってしまうのです。
一方で「話に水を差す」は、ただ邪魔をするという意味で使われます。
ちょっと邪魔をするけれども、最終的には最初に話をしていた人のペースに戻るというわけです。
そこまで神経質に使い分ける必要はありませんが、一応こうした違いを頭の片隅に入れておいてもいいかもしれません。
それではそれを踏まえて話の腰を折る人の心理や特徴を見ていきましょう。
話の腰を折る人の心理や特徴
空気が読めない
話の腰を折ってしまう人は、基本的に周囲の空気や顔色が読めないという特徴があります。
「目上の人が気持ちよく話をしている」「〇〇さんが深刻な顔で悩み相談している」という状況なら、普通の人なら話したいことがあったとして、話の腰を折らないように聞き役に徹します。
しかし平気で話の腰を折ってしまう人は、目上の人が話していようが、真面目だったり深刻そうな空気だったりしても、全く気にせず自分の話をしだします。
今がどういう時なのかという状況判断がうまくできない人が多いので、「話の腰を折らないでほしい」と叱られたとしても何で怒られているのか、ちゃんと理解できずに同じことを繰り返してしまいます。
空気が読めない反面、「天真爛漫」「怖い物知らず」とも言えるので、それも面白がる人もいます。
「あの怖い部長が話している最中なのに、平気で話の腰を折るとかすごいな」と、冷やかしのように面白がっている人がいたりするのです。
話の腰を折る人は、そんな冷やかしでさえも空気が読めないので、自分のことをプラスに評価されていると勘違いしていまい、自分の行動を改めることができません。
自分が主役でありたい
人の話の腰を折る人には、「自分が主役でいたい」「目立ちたい」と思っている人が多いです。
誰かの話で盛り上がったり注目されていることに、嫉妬に近い感情を持ち、つい自分の話をし出してしまったり、話を変えてしまったりとしてしまいます。
その場にいるのが多ければ多いほどその嫉妬心は強くなり、話の腰を折るタイミングを見計らったり、聞きながら自分の話のネタを考えたりと、どうにかして話の中心を自分にしたいと考えているのです。
輪の中の中心でありたいと考えるこうした人は、人から可愛がってもらったり、見られることを快感と感じるため、人の話を聞いている時は無関心状態。
「自分の方が面白いこと話せるのにな」「もっと盛り上がれる話を知ってるのにな」と、話をしている人と自分を比較して、自分の方が優れているとも感じています。
話の腰を折るのは、自分を見て欲しい、自分をもっと知って欲しいという「主役になりたい」という気持ちが強いからであり、注目されている人へ嫉妬心を持っています。
それでも見てもらえない、聞いてもらえないと、拗ねたり怒ったりと、目に見て分かる機嫌の変化があることも多いです。
認めてもらいたい
話の腰を折る人には、認めてもらいたいという思いを持っている人が多く見られます。
例えば、自分の話をして人から「すごいね」「そんなことができるんだ」と評価してもらったり、「もっと聞かせて」と言われることで、「必要とされている」という認識をします。
人から認めてもらいたくて、話の腰を折ってまで自分の話をしてしまう人は、実際は自分に自信が持てておらず、人から評価されたり褒められることによって自信を得ようとしていることが多いのです。
自分が存在すること、自分のしていることに自信が持てていないため、人から認めてもらうことで初めて「これで良いんだ」という自信を持つことができる人。
時に空気や状況を読まず、全く別の話をし出してしまうことで、今話をしている最中の人を傷つけたり的に回してしまうこともありますが、こうした人にとってはそのような思惑はなく、単純に「自分も認めて欲しい」という思いからの行動なのです。
つまり承認欲求が強く、認められたい気持ちさえ満たされれば、話の腰を折るという行動もしなくなっていくということです。
その人が話し出したら褒めてあげる、認めてあげることで、逆に話の展開を元に戻すこともできるかもしれないのです。
今すぐ伝えたい、我慢できない
人の話の腰を折ってしまう人には、我慢ができないというタイプの人もいます。
誰かが話をしている最中に、面白いネタや出来事を思い出したり、自分の悩みを吐き出したくなったりと、その時に思い浮かんだことをすぐに口にしてしまうため、結果的に話の腰を折る形となってしまうこともあるのです。
ある意味計算など隠されていない素直な人と言えますが、考えていること、思っていることをそのまま話し出してしまうため、今流れている雰囲気や流れを瞬間的に壊してしまうことも多々あります。
ただその人の中では、「今すぐ伝えたい」「これは言っておかないと」というだけの思いであり、「話を変えたい」「目立ちたい」という思いではない可能性もあるのです。
こうした人は空気が読めないタイプの人に分類されますが、悪気があったり計算されている行動ではないため、どこか憎めない印象を持つでしょう。
急に話の方向性が変わったり、全く別の話題を出すその人は、話を聞きながらも別のことを考えていることが多く、思いついた面白いことや考えたことを、ぽろっと口にしてしまうため、結果的に話の腰を折ってしまうことになるのです。
思い込みが激しい
話の腰を折ってしまう人は、頭の中で「〇〇が□□だから、こうなるはず」「〇〇は□□してほしいはず」など、周囲の人に対しての思い込みが激しいです。
そのため、相手が「今何を話しているか」を全く聞いていなかったり、どうでも良い内容だと考えています。
例えば「昨日見たテレビの話を〇〇ちゃんにしよう。〇〇ちゃんが好きなアイドルが出てたから、喜んでくれるはず。絶対話さなきゃ」と、朝から頭の中はいっぱいになります。
以前〇〇ちゃんが、そのアイドルよりも別のアイドルが好きという話していたのも覚えていないし、目の前にいる〇〇ちゃんが、ヘアスタイルの話で盛り上がっているということも考えません。
そしていきなり「昨日のテレビに好きなアイドル出てたよ」と、今誰も聞きたいと思っていない話題を話しだすのです。
周囲の人が微妙な空気になったり、誰一人話題に乗ってこなかったりしても、頭の中で〇〇ちゃんは喜んでくれると思い込んでいるので、現実が想像と違ったとしても「〇〇ちゃん、恥ずかしかったのかな」「別のアイドルが好きな人がいたのかな」ぐらいで、自分の行動が的外れなだったと気付けません。
周囲に甘やかす人がいる
話の腰を折ってしまう人は、家族や友人に普段から甘やかされていることが多いです。
普通なら「ちゃんと人の話を聞きなさい」「今は〇〇が××の話してたでしょ」と叱られる場面でも、周囲の人が誰も注意しないまま「この子が、別の話したいみたいだから良いか」と、そのまま受け入れてしまうような環境で育った可能性が高いのです。
そんな家庭や友人に囲まれて育ってしまうと、全く今までとは違うメンバーに所属するようになっても、話の腰を折ることをやめられません。
そもそも「話の腰を折ることはいけないこと」という認識もないので、悪いことをしているという気持ちもありませんし、今までと同じことをしているだけなのです。
こういった特徴を持っている人は、中学まではうまくいっていたのに、高校や大学や就職などの環境が変わったのがキッカケで挫折をするという可能性が高いです。
今までは自分が甘やかされていたので上手くいっていただけで、大きな社会ではそれが通用しないのです。
話の腰を折ってしまう人の中には、挫折を味わったことで自分のそれまでのやり方を改めるようになる場合もあるのですが、「上手くいかないのは新しい環境がよくないせい」だと考えるタイプだと、一生自分が悪いとは思わず、居心地の良い狭いの中で世界で生きていこうとします。
頭の回転が速い
話の腰を折る人の特徴でまず挙げられるのは「頭の回転が速い」ことです。
こうしたタイプでも、話の腰を折ることは十分にありえます。
頭の回転が速い人とは、決して悪気があって話の腰を折る訳ではありません。
このタイプに共通して言えることは、人とのコミュニケーションをする意識はしっかりと持っている点です。
ただし、人と会話のキャッチボールをする意識はあるものの、ある理由でつい話の腰を折ってしまうのです。
実はこのタイプの人は、人の話を聞くつもりはありますが、頭の回転が速いからこそ話を聞いている内に相手が何を言おうとしているのを途中で理解してしまいます。
頭が良いからこそ、相手の話の序盤でも「こういうことをこの人は言いたいのだな」と気付いてしまうのです。
特に話の内容が物事の説明や方法など理解力が必要なことであればある程、話の途中にも関わらず意図を理解してしまいます。
そして話の核心を理解した頭の回転が速い人は、つい「つまりこういう意味だよね」と相手の話の腰を折ってより分かりやすく解説したり、自分なりに説明しようとしてしまいます。
決して悪気がある訳ではなく、善意のつもりで話を遮るケースが殆どなのです。
話の腰を折られた側からすれば釈然としませんが、頭の回転の速い人からすれば「理解した話をダラダラと聞くことは時間の無駄」「すでに理解しているのに相手に話をさせることはむしろ失礼」となります。
関連記事▽
頭の回転が速い人の特徴9つ
お喋りが大好き
世の中にはとにかく「人と話をすることが大好き」な人種が存在します。
そうした人達は決して悪い人ではありませんが、賑やかで少し騒がしい印象があるのではないでしょうか。
お喋りが大好きな人間と聞いて、誰しも思い当たる人間が一人はいるはずです。
そうしたお喋り好きも、時と場合によっては人の話の腰を折ることがあります。
お喋りな人はお喋りである自覚を持つ人が多いです。
だからこそ日常生活において喋り過ぎない様に気をつけています。
周囲の人間の喋る分量にあわせて自分の話すボリュームを調整したりと、案外人を見て行動しているのです。
そんな最中に、もし長めの話を平然としつづける人が現れると、お喋りな人はフラストレーションが溜まります。
「自分も話したいことが沢山あるのにズルい」と不満を持つのです。
そんな負の感情が我慢の限界に達した時、お喋りな人はつい人の話を遮り話の腰を折る行動に出てしまいます。
そして、「次は自分の番だ」と自分のお喋りを始めます。
お喋り好きの人が我慢して限界に達した時にもまた、こうした話の腰を折る行為が発生するのです。
議論することが好き
人の話の腰を折る人の中には、議論好きの人も含まれています。
議論好きの人とは、相手の話を聞いて自分の意見を展開しぶつかり合うことが大好きです。
何故なら議論好きの人が好む「議論」とは、ああでもないこうでもないと人の話の弱点を指摘し、自分が良しとする意見を全員が主張しあう空間だからです。
ただの会話でも、すぐにそうしたぶつかり合いの場として使おうとするのが議論好きの特徴と言えます。
そして面白いポイントが、議論好きの人は自分が話の腰を折られても気にしません。
それは白熱した議論の場では、他人の話の腰を折ってでも自分の意見を主張し激しくぶつかり合うことが頻繁に発生するからです。
むしろ話がぶつかり合い白熱すると、議論好きの人はワクワクします。
議論ではしばしば話の腰を折り合う展開になるため、議論好きの人の思考では話を遮ることが必ずしも悪だと言う認識はないのです。
問題は周囲がその会話を議論の場として認識しているかどうかですが、議論好きの人はすぐ議論したがるため、そうした周囲の空気を読む能力は少し欠けている傾向にあります。
話の腰を折る夫や上司に注意
いかがでしょうか。
いつも話の腰を折る人は決まっていませんか?
一般的に多いのが、旦那さんであったり、職場の上司です。
彼らの共通点として挙げられるのが、話者(あなた)の意見よりも、自分(夫または上司)の意見のほうが正しいとすでに決めつけているため、よく聞きもせずに急に途中で話をしだすというもの。
おそらく一度くらいはこのような経験をしたことがあるでしょう。
こういった凝り固まった相手を改善させるにはかなり大変です。
なぜなら、相手はあなたを下に見ていて、いくらあなたの言葉を伝えてもなかなか伝わりにくいからです。
対処法としては、あなた自身の凄さ、偉大さを実際に理解させるような体験をさせたり、別の第三者から伝えてもらい少しずつ改善していくといったものがいいでしょう。
前者はそれなりのインパクトが必要ですし、後者は時間がかかる上に目に見える効果が表れないかもしれません。
とはいっても、今の状況がとてもストレスフルであればすぐに行動するべきなのは間違いありません。
また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。