卑屈な人の特徴や心理と卑屈な性格の直し方とは?

あなたはついつい卑屈な考え方になってしまっていないでしょうか。

卑屈な人は、周りの人から見ても扱いにくい存在でコミュニケーションを取ろうとしません。

そうした環境からますます卑屈になってしまうこともあるでしょう。

できることなら早急に直す必要があります。

また、あなた自身は平気でも相手が卑屈な人だったらどうするべきでしょうか。

そこで今回はについてご紹介していきますので、ぜひあなたやあなたの周りの人に当てはまるかどうか確認しながら最後までご覧ください。

また、卑屈な人への対応や卑屈な性格の直し方についてもご紹介していますのでぜひ参考にしてください。

【目次】



卑屈の意味とは

卑屈とは、自分の立場をとことん下にして卑しめることで、妥協したり諦めたりすることです。

つまり卑屈な性格の人とは、ちょっとしたことで「自分なんて・・・」となかば投げやりになって、「もうこれでいいや」とすぐに妥協してしまい、いじけてしまうような人をいいます。

それではもっと卑屈な人の心理の特徴を具体的に見ていきましょう。

卑屈な人の特徴や心理

自己評価が低く自分が好きではない

卑屈な人というのはそうした性格を充分理解しており、自分のことが好きではありません。

「どうせ自分なんて」というのが口癖で、自信のなさからマイナス思考に沈み込んでしまいがちです。

自分自身を必要以上に貶めてしまい、いつも何かにつけて「自分が悪い」と考えてしまうので、身に覚えのないことに対しても気がつかないうちに誰かに迷惑をかけてしまったのだろうと思い、すぐに謝罪の言葉が出てきてしまいます。

人に褒められた経験が少なく、逆に怒られたり貶されてしまうことが多いと臆病になってしまい、「自分はダメな人間なんだ」と思い込みがちです。

自己評価がとても低いので物事に対して悲観的になり、さらに自信を持てず悪いことばかりを考え、生き辛さを感じている自分のことを嫌いになってしまうという悪循環に陥ってしまいます。

暗いことばかり考えて卑屈になっていてもちっとも人生が楽しくないということはわかっていても、自分に自信を持てないからこそなかなか行動や思考を改めることができません。

ポジティブな人を羨んではみても、実際に自分もこうなろうと努力をすることがないのです。



傷つきたくないためにすぐに諦める

卑屈な人は、傷つきやすく繊細です。

傷つきたくないために必要以上に失敗を恐れており、積極的な行動を起こすことができません。

行動をしても「どうせ人に比べて使えないと思われている」と誰かと比較して勝手に劣等感を抱いてしまいますし、とても臆病で、誰かにがっかりされてしまわないように自発的に何かをしようとは思わないのです。

少し躓いたくらいで「頑張ったところで結果は出ない」「自分には無理」とすぐに投げ出してしまう人がいます。

努力を続けて何も得ることがなかったらと悲観的になりやすく、そうなった時のダメージを想像して怖くなり、努力を続けることができないのです。

そうした絶望感や失望感を味わう可能性があるのなら、最初から何もしないほうがいいだろう、傷が大きくなる前にやめてしまったほうがいいだろうと考えて、途中で諦めてしまいます。

卑屈な人は無気力に見えますが、デリケートでなるべく傷つきたくないからこそ、何かに夢中になったり頑張りたくないのです。

期待をしたり、大きなものを得るために壁を乗り越えようという気力がなく、殻に閉じこもって自分を守っています。



プライドがとても高い完璧主義者

卑屈な人の自信のなさは、本質的に完璧主義者であるということからも来ています。

何事に対しても理想どおりの結果を出したい、パーフェクトじゃなければ意味がないと考えるからこそ、それを達成できない自分のことをダメな人間だと思い込んでしまいやすいのです。

100できないことは、たとえ80や90できていて他人から見れば充分なものであっても、自分自身が納得できません。

挫折や行き詰まりに弱く、自分の能力を疑って自信をなくしてしまいます。

また、自信がないわりに矛盾するようにプライドだけは高く「できない自分」を自覚していながら素直に受け入れることができません。

できないことがあるということがわかっていても認めたくないために、できそうにないことには挑戦しようとはしませんし、達成できないことは途中で放り出してしまいます。

完璧主義者ゆえに失敗を認められず、プライドが高いゆえに理想どおりに結果を出せない自分のことがどんどん嫌いになっていくのです。

こうしたタイプは衝撃にとても弱く、ちょっとしたことで劣等感を募らせて卑屈さを拗らせてしまいます。



卑屈な人を嫌い・うざいと思う理由

付き合いきれない「かまってちゃんタイプ」だから

卑屈な性格の人は、典型的なナルシストタイプの場合があります。

必要以上に自分を卑しめる言動をされると、ほっとくわけにはいきません。

たとえば飲み会の席で、「自分は何をやってもダメだ」という発言をされたら、周りはどんな反応をするでしょうか。

「大丈夫かな」と心配になって、「気にすることはないよ」と、ついつい慰めの言葉をかけたくなるはずです。

結局、その人を励ますためだけの飲み会になってしまった、という経験をした方も多いことでしょう。

気をつけなければいけないのは、相手を心配させる言動をしながら周りから注目を浴びている自分に酔っている人もいるということです。

いわゆるナルシストタイプです。

そんな方は、さながら悲劇の主人公にでもなった気分でしょう。

しかし、それがいく度となく続けば、付き合わされる側は「またか」とうんざりしてしまいます。

しまいには、「二度と顔を合わせたくない」という気分になってしまうのです。

相手の発言をさえぎってまで卑屈な発言をする人は、ナルシストタイプと言えるでしょう。

心当たりがある人は注意が必要です。



実は自分のことが好きで、自分の話ばかりするから

卑屈な人は自己評価が低く、自分に関するよくない話、あえて自分を貶めるような話をしますが、実は、「そんな自分のことが好き」なのです。

表面的には、「そんな自分が嫌い」と言っているように思われますが、ほんとうに自分が嫌いな人は、自分の話を積極的にすることはありません。

ほんとうに自分が嫌いなら、嫌いな自分のことには極力触れないようにするのが、自然な人間心理と言っていいでしょう。

卑屈な人は違います。

人から聞かれてもいないのに、「自分はダメだ」というような話を自分から進んでして、「どうせ自分なんて」といじけて見せます。

わざわざ、ダメな自分のことを積極的に話すというのは、つまり、自分に対して強い愛情を持っているからにほかなりません。

そのため、人と話をするとき、自分のことばかりを話そうとするのです。

その意味で、人一倍自己主張が強いのが、卑屈な人なのですが、自分のことを悪くいう言葉の端々に、「そんな自分が、実は好き」というところが見え透いてしまいます。

自分のことが実は好きで、自分の話ばかりすること、これも、卑屈な人が嫌われ、うざいと思われてしまう理由なのです。



強い人や上の人にゴマをするのが見苦しいから

卑屈な人は、自分よりも立場が上だったり、強い人に対しては、必要以上にへりくだり、おもねるところがあります。

たとえば、会社の中で、上司や力のある先輩に対し、お世辞を言ったりゴマをすったりして、なんとかして気に入られようとするところが、卑屈な人にはあるのです。

強い立場の人と良好な関係を築くために、時にはお世辞を言うということは、誰にでもあるでしょう。

愛想をよくして、相手に好印象をもってもらおうとすることは、多くの人がするはずです。

しかし、ふつうの人は自尊心がありますから、自尊心が傷つくような極端なゴマのすり方をすることはありません。

それに対し、卑屈な人は、そのお世辞の言い方やゴマのすり方が、露骨で、自尊心のかけらも感じさせないのです。

取ってつけたようなお世辞を言ったり、露骨でいやらしいゴマのすり方を平気でできるのが、卑屈な人と言っていいでしょう。

それは、はたから見ている人にとっては、大変見苦しい行いと言うしかありません。

「あの人は、なんてみっともないことをしているんだ」と、見る人に嫌悪感を抱かせるわけです。

見苦しいゴマのすり方をするため、人に不快な感情を抱かせること、これも、卑屈な人が嫌われ、うざいと思われる理由ということになるでしょう。



人の意見を聞き入れない「頑固者」だから

卑屈な人は基本的に頑固です。

周りの意見を素直に受け入れる心の広さを持ち合わせていません。

たとえば、仕事でミスばかりする自分を責めている人がいたとします。

そんな卑屈な人を前にすると、かわいそうだなという感情が芽生えるのが当たり前です。

親切心から「もっとこうしたらいいんじゃないか」とアドバイスする人も多いでしょう。

しかし、それが裏目にでるパターンがあります。

せっかく善意でアドバイスしたにも関わらず、不機嫌な態度をとられることがしばしばあるのです。

これには、卑屈な人特有の心理が深く関係しています。

自分のことをよく知っているのは自分しかいないと思い込んでいるのです。

仕事でミスばかりして苦しんでいる気持ちを周りの人は理解できないとハナから決め付けています。

そんな人にいくらアドバイスしたところで「馬の耳に念仏」です。

むしろ、何も知らないくせに助言するなと反抗的な態度をとらてしまいます。

卑屈な人に対してどう接すれのが正解なのでしょうか。

それがわからず、周りは途方にくれてしまいます。

最終的に、ほっとくしか方法がないのです。



卑屈な人への対応や接し方

褒めちぎる

卑屈な人は、「私なんか何をやってもダメ」というマイナス思考ばかり。

マイナス思考は自分に自信がないからで、自信を付けさせることと、より良い関係を築くために褒めちぎってみましょう。

惚れられることが嫌だと感じる人は少ないし、惚れられて自信がついて性格が改善されることもあります。

相手の良い所を見つけて褒めて、「そんなことない、自分なんか」と言われたら間髪入れる「そんなことない」とさらに褒めましょう。

卑屈な人は自分のことを自己分析できているので、卑屈な性格になってしまうのです。

何も考えずに「私なんかダメ」と発言している訳ではないことを理解しましょう。

そして褒めちぎって良い所を相手に理解させてあげることが大切です。

褒めることは過剰でも、相手が「私にも良い所がある」と折れるまで褒めても良くて、うっとうしい位のコミュニケーションを取ることも良いでしょう。

卑屈な人のマイナス思考を消せるような態度を示し、褒めることによる相乗効果は絶大です。

相手よりも此方の方が労力を使いますが、より良い関係性を築くために褒めちぎりましょう。



前向きな言葉で対応する

卑屈な人の対処方法は難しく、何をするにもマイナス思考な一言を放ち周囲の人間たちにも影響を及ぼします。

厄介なのは、卑屈さの中に理論的な感情と相手を論破できる能力を持つ人の接し方です。

「いい加減にしてよ」と卑屈さを注意しても、簡単に論破されて一向に改善できないのが悩みの種。

そのような環境では卑屈な人と一定の距離を保つことが大切で、周囲の人間関係の均衡を保つためにも前向きな言葉で対応することをオススメします。

卑屈な意見に対して「そんなこともあるよね」と肯定しつつ、「それじゃ、こうすれば上手くいくね」と前向きな意見を出すことで口論は起きづらいです

前向きな言葉は卑屈な方に効果があるだけでなく、その場全体の雰囲気を良くする効果もあります。

その場の雰囲気が良くなれば卑屈な言葉を言いづらい環境に出来ます。

周囲の環境を構築するにも前向きな言葉が必要で、卑屈な人が居心地が悪いと感じさせることも対処法です。

やはり人間関係の構築における雰囲気作りが大切で、マイナス的な雰囲気では善良な人でも気が滅入ってしまいます。

明るく前向きな言葉が卑屈な人の毒となるのです。



卑屈というワードを使う

「卑屈」という言葉には悪い印象がありますよね。

誰もが「卑屈な人だね」と言われたら傷つきますし、「私は卑屈な性格だったのか」と自分の卑屈さを理解して落ち込むでしょう。

いつも人の揚げ足を取ったり、卑屈さから人間関係に悪い影響を及ぼす人には、一度「卑屈」というワードを使用してコミュニケーションを取ることをオススメします。

性格を改善してほしいのなら、相手に自分の卑屈さを分からせる必要があります。

理解させるのは簡単で、「卑屈だね」と会話の中に自然と混ぜることで気付かせることが可能でしょう。

もちろん相手が傷つかない柔らかな口調で言うことも方法で、「卑屈」であると気づかせることが重要です。

一度でも言われたら自分の卑屈さを考える機会を得ます。

普段の会話で「卑屈だね」というワードが頻繁に使われたら嫌な気持ちにもなります。

卑屈な人に態度や行動で理解させようとしても難しく、直接相手に言葉で話すことで分からせるのです。

関連ワードを巧みに使うことで、労力を使わず対応できることがあります。

卑屈な人には「卑屈」を含むグサッとくるワードを投げかけましょう。



卑屈な性格を直したい人がやるべきこと

自分を加点方式で採点する

卑屈な性格を直すための有効な方法は、「自己評価をするとき、加点方式で採点する」ということです。

卑屈な人に共通しているのは、「自分はこれしかできない」という見方を自分に対してしてしまうことです。

たとえば100点満点のテストで60点取ったとしましょう。

卑屈な人は「60点しか取れなかった。満点からは40点も低い。自分は出来ない人間だ」と思ってしまうのです。

つまり、減点方式で自己採点するために、自己評価がどうしても低くなり、その結果卑屈になると考えていいでしょう。

それを直すために、加点方式で評価するのです。

「満点は取れなかったけれど、60点も取ることができた」というように考えることができれば、「次はもっとがんばろう」という前向きな気持ちになれるにちがいありません。

仕事に関しても同様です。

100の仕事のうち半分できたのなら、「半分もできた。50点の仕事をすることができた」というように考えるようにしましょう。

日常生活でもなんでも、そのようにポジティブに自分を評価することができるようになれば、卑屈な性格は直っていくはずです。

ポジティブに自分を採点する習慣を身につけること、これが卑屈な性格を直すための方法です。



常に最善を尽くし、最後まであきらめない

卑屈な性格を直すためには、できるだけ多くの成功体験をしなければいけません。

「自分はダメだ」と考えてしまうのは、失敗体験が多いからにほかならないでしょう。

仕事をする場合でも、うまくいかず途中で放り出してしまったり、挫折してしまうために、「自分は仕事のできない人間だ」と考えるようになるわけです。

それを改めるには、ぜひとも成功体験を重ねていかなくてはなりません。

では、成功体験を増やすにはどうしたらいいか、それは、常に最善を尽くし、最後まであきらめないという意識を持つことです。

人間、卑屈になってしまい、「どうせ自分はダメな人間だ」というように思ってしまうと、最善を尽くす気持ちにはなれないものです。

最初から「自分にはできそうもない」とか、「今度もうまくいかないだろう」と思っていたのでは、当然モチベーションはあがりません。

やる気がない状態で成功体験が得られるはずはないでしょう。

ですから、何をする場合でも、「全力を尽くして、絶対に最後までこのことをやり抜こう。成功させよう」という意識を強く持つようにするのです。

困難なことがあっても最後まであきらめずにやり遂げることができれば、それが自信になって、卑屈な性格は改まっていくに違いありません。



人と自分を比べない

卑屈な性格の人の大きな特徴の一つが、すぐに人と自分を比べるということです。

人と自分を比べることをまったくしなければ、「自分はダメだ」という意識を持つことはありません。

人と比べるからこそ、「自分は劣っている」というネガティブな自己評価が生まれるのです。

たとえば、仕事に関して、同僚と自分の仕事ぶりや能力を比べて、「同僚より自分は仕事のできないダメな人間だ」と思ってしまうわけです。

ですから、卑屈な性格を直したいと思うなら、すぐに人と自分を比べるという習慣を改めなければなりません。

長年の習慣になっているのですから、それを変えるのは、そうかんたんなことではないでしょう。

しかし、「人と比べるのはやめよう」という意識を持ち続けることによって、少しずつでもその習慣は改まっていくはずです。

時間はかかるかもしれませんが、いつでもその意識を強くもっていれば、これまでのように何でも人と比較するという悪い癖は改まっていくはずです。

そして、「人と比較しない」ということが習慣になり、「人は人、自分は自分」と考えられるようになれれば、卑屈な性格は改善されるに違いありません。



卑屈な考え方になってしまうなら原因を見つける

いかがでしょうか。

あなたがついつい卑屈な考え方になってしまうのは原因があるからです。

その主な原因は、育った環境も多少影響がありますが、やはり今の生活に十分な満足感を得られていないことが大部分を占めています。

あなたは今、何か目標に向かって努力をしているでしょうか?

気の会う友人とコミュニケーションをとることができているでしょうか?

目標に向かって進んでいる人は卑屈になる前に次にどうすればいいかすぐに考えますし、友人に相談することで悩みを早い段階で解決することができます。

つまり卑屈な性格になってしまう人は時間を持て余している、またはやるべきことから目を背けている可能性が高いというわけです。

卑屈な性格を直したいのであれば、真正面からあなたがやりたいこと、やるべきことを洗い出して向き合って見ましょう。

それがあなたの目標となり、前へ進む原動力となります。

また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。

きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。



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