秘密主義な人の6つの心理とは?
秘密主義な人とは、自分のプライバシーをひけらかすことはしない、むしろ隠すような人のことです。
そのため、「この人は普段何をしているのだろう」「何を考えているのだろう」といった疑問を持つことでしょう。
そこで今回は秘密主義な人の心理についてご紹介していきますので、ぜひあなたやあなたの周りの人に当てはまるかどうか確認しながら最後まで御覧ください。
秘密主義な人の心理
自意識過剰であまり内面を知られたくない
自意識過剰なタイプは、いつも自分が他人からどう思われているのかが気になってしまいます。
仲のいい友達同士であれば自然と恥ずかしい話や失敗談、あまり面白くない悲しい出来事などを明かすことがあるでしょうが、普通であればそうした話を口にした自分がどういう評価を受けるかということを気にしません。
しかし、自意識過剰な上にプライドが高い人は自らそうした話をすることを嫌います。
話したところで同調されたり同情されたり、意見されることが嫌で仕方がなく、自然と自分の話をしなくなりますので結果的に秘密主義になってしまうのです。
こうしたタイプは完璧な自分を演じようとして内面を隠す傾向にありますので、自分から提供する情報以外のことをあまり詮索してほしくないと思っていて、必要以上に興味を持たれることを良しとしません。
自分を下げるような内容の会話もしません。
完璧な自分のメッキが剥がされるようなヘマをしたくないからこそ、秘密ごとが増えてしまうのです。
本当はどういう人物なのかと分析されないように、プライドが瓦解するようなことにならないように注意しています。
人と距離を置いて接したい
秘密主義の人は、基本的にあまり他人のことを信用していません。
誰かに自分のことを話せるということは、その相手を話しができる人として信じているからです。
初めて会った人にパーソナルな話題は提供しようとは思いませんし、嫌いな人にもそうしたことを話そうとは思わないでしょう。
どんな内容であれ、自分の話題を提供する際には相手を選びます。
しかし、秘密主義の人はこうしたことを話す相手に求める条件が高く滅多なことでは心を開かないので、必然的に自分のことを周りの誰にも話さなくなります。
話したことを誰か他の人に漏らされるかもしれない、影でバカにされるかもしれない、そうやって疑心暗鬼になってしまうなら、初めから何も話さないほうがずっと楽なのです。
その代わり、自分からも他人に深く踏み込もうとはしません。
必要以上に他人のことを詮索しようとはしませんし、あまり個人的なことを聞いてくることもないので、深い人間関係を作ったり交友関係を広げることが苦手です。
接していても、どこか壁を作っていることがわかります。
人と一定の距離を保っておくことで、自分自身を守ろうとしているのです。
気を許して失敗したくない
秘密主義の人の中にも昔からそうだったわけではなく、過去には比較的オープンであったケースは少なくありません。
今まで生きてきて、そのどこかで秘密主義にならざるを得なかった出来事があったという人もいます。
トラウマになってしまうようなきっかけがあり、そこから自分自身のことを話せなくなってしまったのです。
たとえば、相手を信用しているからこそ打ち明けた秘密を広められてしまったり、失敗談を思いっきりバカにされて傷ついたら、もうその後からは自身のことを喋ろうとは思わなくなるでしょう。
もしまた裏切られてしまったらと思うと、とてもではありませんが自分のことを話せません。
本当は誰かに話してみたいことはあるけれども、どのくらいまで受け入れられるのか、自分が傷つかない範囲で話すことができるのか、その匙加減もよくわからなくなってしまっているので、結局は何も話せずに秘密主義になってしまいます。
しかし、傷ついた経験のある人はとても優しくニコニコしていて、自分のことは話しませんがその分聞き上手です。
ただし、聞いているうちは自分の話をしなくて済むという打算的なところも含んでいます。
放っておいてほしい
秘密主義者の心理の代表的なものの一つが、「人間嫌い」ということでしょう。
そもそも、人とかかわりを持つことが嫌いなのです。
自分のことを語りたがらないのみならず、人とコミュニケーションを取ること自体が、嫌いで苦手です。
こういう心理を持つ人には、自分の殻に閉じこもっている時に、もっとも強い安心感を得られるという特徴があります。
自分の部屋に一人きりでいる時間がもっとも好きですし、人といっしょにいるシーンでも、できれば人とコミュニケーションを取らず、一人で妄想や空想の世界に遊びたいと思っています。
つまり、放っておいてほしいのです。
人間嫌いなのですから、自分の話など、積極的にするはずがありません。
ですから、この心理を持つ秘密主義者は、自分が秘密主義であるという自覚を持っていないと考えていいでしょう。
人間と関わりたくない、コミュニケーションを取りたくないという意識を強く持つ結果、自分のことを話さないということになっているだけなのです。
「あなたは秘密主義者だ」と人から指摘されても、それは的外れな指摘だと思っています。
けれど、人とコミュニケーションを取ることが嫌いなのですから、相手のまちがいをただすということはしません。
人からかまわれることが嫌いで、「とにかく放っておいてほしい」と思っているのが、このタイプの秘密主義者の心理ということになるでしょう。
コンプレックスを持っている
強い劣等感があるために、結果として秘密主義になるケースも少なくありません。
たとえば、自分の容姿に強いコンプレックスがある場合、内面的にも自信が持てないということがよくあります。
けっして能力が人よりもひどく劣っているわけではないにも関わらず、「どうせ自分なんて」と思ってしまうケースです。
このような心理を持っている人は、「ダメな自分のことなんて話しても、誰も興味を持たないだろう」と思い、「自分のことを話せば話すほど、ますます人から蔑まされてしまうに違いない」と考えます。
つまり、すでに自分は人から蔑まされているという思い込みから、せめてこれ以上、人から軽蔑されないようにしたいと考えるために、秘密主義になってしまうのです。
こういう心理から秘密主義になる人は、たとえば「休みの日は何をしているの?」というようなたわいもない質問にも、正直に応えようとしません。
正直に答えた結果、人から軽蔑されるのは嫌だと考えるからです。
そこには一種の自己防衛本能が働いていると考えていいでしょう。
自分を守るために、自分のことを人に知られまいとするわけです。
その裏には、けっして小さくない自己愛が隠されているのです。
プライドが高く、人のことをバカにしている
秘密主義の人には、それとは正反対の心理もあります。
それは、相手のことをバカにしているという心理です。
自尊心が大変に高く、しかもじゅうぶんすぎるほどの自信がある人が、こういう心理を持つようになると考えていいでしょう。
話をしている相手に対し、「あなたと私では、レベルが違いすぎる」という見方をしています。
そして、「レベルが私よりも格段に低いあなたに私のことを話しても、理解できるはずがない」と判断し、自分のことを話さないようになるのです。
たとえば、大人が幼稚園児から自分のことをいろいろ聞かれても、まともに取り合わないことがあるでしょう。
いちおう質問には答えても、いい加減な答え方をしたり、正直には答えないというケースです。
そこには、「幼稚園児に自分のことを話しても、正確に理解できるはずがない」という意識が働いています。
つまり、相手がある程度のレベルの人間でないと、人は自分のことを正直に話そうとはしないものなのです。
相手が大人であっても、プライドの高すぎる自信家は、そのように自分のことをまともに話そうとはせず、その結果、秘密主義になってしまうということがあるのです。
秘密主義者の心理は様々
いかがでしょうか。
秘密主義者だからといって、その心理は単純に何かを隠したいというわけではありません。
恐れを抱いていたり、人と近すぎる距離感を築きたくないなどといった心理もあるのです。
それを理解せずに秘密主義な人と接してしまったら、どこかで大きなミスをしてしまい、関係が一気に悪化するかもしれませんので、注意が必要です。
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