独り言が多い原因と独り言をやめたい人の治す方法とは?
あなたは独り言が多いタイプでしょうか。
また、あなた自身は独り言はしないけれども身近な人にブツブツ言っている人はいるでしょうか。
独り言が多いと自覚していれば意識的にコントロールできるのであまり大きな問題ではありませんが、必ずしもそういう人ばかりではありません。
そこで今回は、独り言が多い原因と独り言の治し方、そして独り言がうるさい人への対処法についてご紹介していきます。
独り言が多い原因
ストレスが溜まっている
独り言が多くなってしまうのは、ストレスが溜まっていることが原因の場合があります。
私たちは知らず知らずのうちに毎日ストレスを抱えています。
仕事でも家庭でも友達関係でも、どんな環境に身を置いていてもストレスと無縁になるのは難しいでしょう。
そのストレスを上手く発散できている人はいいのですが、できていない人がどうでしょう。
どんどんストレスが蓄積され、限界がきてしまうはずです。
そんな時に多くなるのが独り言です。
独り言を口にすることによって、限界にきている精神バランスを保とうとしているのです。
人に対して言いたいことを言ってしまえばトラブルになることもあるでしょう。
でも、ただ独りでぶつぶつ言っている分にはそんな心配もいりません。
その時思ったことなどを好きなだけ口にして、溜まったストレスを発散させているのです。
実際に心理学の研究でも、独り言は緊張をほぐす効果があるとされています。
独り言を言うのは、心の健康を保つ為には有効なのです。
最近独り言が多くなってきたなと思ったら、ストレスが溜まっているサインかもしれません。
承認欲求の表れ
独り言はなんとなく自分の意思とは無関係に出てしまっているというイメージがあります。
でも、人によっては意識的に独り言を言っている場合があるのです。
それは、自分を周りにアピールしたい時です。
同じ空間にぶつぶつと独り言を言っている人がいれば、誰でも気になってしまいます。
正直耳触りで迷惑に感じますよね。
たとえその人自身に全く興味がなかったとしても、独り言が聞こえる方向をつい見てしまうでしょう。
独り言が多いこのタイプの人は、まさにそれが目的なのです。
「普通にしていても誰も自分を見てくれない」「興味を示してくれない」そんな寂しさや不満を、独り言を言うことによって解消しようとしているのでしょう。
「自分をもっと気にかけていて欲しい」そんな承認欲求の高さが、独り言を発せさせているのです。
その独り言を聞いて、誰かが自分に話しかけてくれるのを待っているのでしょう。
「頭痛いよー」と独り言を言ったら、それを聞いた誰かが「大丈夫?」と心配してくれることを期待しているのです。
独り言というよりも、周りへの過剰なアピールということでしかないのです。
精神的な病気にかかっている
独り言には色々な種類がありますよね。
周りへの自己アピールのような独り言や「よいしょ」などの掛け声など人それぞれ違います。
なかには、永遠と独り言を口にしているような人もいますよね。
その姿は明らかに他とは違った異様な雰囲気を出しています。
何を言っているのか分からなくても、ただひたすら独り言を言っていることだけは分かるといった感じです。
この場合は、ただ単に独り言が多い人ということではなく病気の可能性があります。
いわゆる精神疾患です。
ぶつぶつ独り言を言ってしまう症状がみられる精神疾患が統合失調症です。
統合失調症は、幻覚や妄想など様々な症状が出る病気でハッキリとした原因は分かっていません。
でも、対人関係などで何らかの大きな負荷がかかり発病するということは明らかになっています。
ストレスが原因ということかもしれません。
統合失調症で独り言を言っている場合は、幻聴が聞こえる世界で会話をしている可能性があります。
また、ただ意味のない言葉を並べているだけということもあるようです。
いずれにせよ、独り言を周りが聞いて理解できるような内容ではないことは確かでしょう。
独り言をやめたい人の治す方法
周囲の人に指摘してもらう
独り言の癖がある人に共通している特徴の一つが、「自覚が足りない」ということでしょう。
無意識のうちについ口にしてしまうのが独り言ですので、自分で独り言を言ってもそれに気づかないことが少なくありません。
これを治すには、「自分はよく独り言を口にする」という自覚をしっかり持つ必要があります。
そのためにおすすめしたいのが、周囲の人に頼んで、独り言を口にしたらそれを指摘してもらうようにするという方法。
たとえば、同じ職場の人にこのように頼んでみましょう。
「自分には独り言の癖があるけれど、無意識のうちに独り言を言ってそれに気づかないことがよくあるようだ。周囲の人にも迷惑をかけるので、なんとか治したいと思っている。そこで、私が独り言を言ったら、リアルタイムで教えてほしい」
周囲の人もあなたの独り言を迷惑に感じているかもしれませんから、おそらく多くの人はこの依頼を受けて、協力してくれるに違いありません。
そのようにして、独り言を口にしたらその都度、人から注意してもらうようにすれば、「自分で気づかないまま独り言をくりかえす」という悪癖が改善され、少しずつ独り言が減っていくはずです。
家族や友達にも同じ依頼をするといいでしょう。
ボイスレコーダーに録音してセルフチェック
独り言は、なにも周囲に人がいるとき限定で口にするものではありません。
自分の部屋に一人だけでいるときなどにも、独り言を口にするケースが多いものです。
むしろ、一人でいるときに言葉をつぶやくことが癖になってしまい、それが人のいるところでも出るというケースが多いものでしょう。
これを自分でチェックすることで自分を客観視し、それで独り言の癖を治すという方法もあります。
一人で部屋にいる時、特にゲームやパソコン、スマホなどに集中している時などに、独り言を口にするケースが少なくありません。
そこで、そういう時にボイスレコーダーを使って、自分の声を録音するのです。
ある程度長時間録音して、後から再生、チェックしてみましょう。
自分で自分の声を聞くということ自体、ちょっと恥ずかしい気がするものですが、自分が無意識のうちに独り言を口にしている声を聞けば、誰しも大いに恥ずかしい思いをするに違いありません。
「自分は、気がつかないうちにこんなことを口にしているのか」ということを知り、恥ずかしい思いをすることで、「こういう癖は治さなければならない」という気持ちを強く持てるようになることでしょう。
その結果、独り言の癖が改善されるというわけです。
独り言を言う人を反面教師にする
独り言の癖がある人は少なくありません。
ですから、家族や友人、知人、サークル仲間やクラスメイト、職場の同僚などの中にも、独り言を言う人が、一人や二人はいるのではないでしょうか。
そういう人を観察し、反面教師にするというのも、独り言を治すために効果的な方法です。
近くに独り言を口にしている人がいたら、その人に注目し、自分の姿をその人に重ね合わせてみましょう。
独り言というのは、傍から見ていて、みっともなく感じられることが少なくありません。
それは、その瞬間、その人が自分の世界に没頭して、周囲が見えなくなってしまっているためと考えていいでしょう。
人のそういうみっともない姿をしっかり観察し、「自分も同じだ」という意識を持つようにするのです。
ボイスレコーダーで自分の声を録音するというのも、自分を客観視するためのやり方でしたが、同じ癖を持った他の人を観察するのも、その人に自分の姿を重ねることによって、自分を客観視するための方法なのです。
「あの人と同じみっともない自分」という自覚を強く持てれば、改善へのモチベーションはアップするに違いありません。
独り言を治すためにもっとも大切なのは、「治さなくてはいけない」という意識をできるだけ強く持つことなのです。
独り言がうるさい人への対処法
その都度リアルタイムで指摘する
独り言がうるさい人の特徴の一つが、「その自覚がない」ということでしょう。
自分がしょっちゅう独り言を口にしていることに気づかないケースもありますし、独り言の癖があることは自覚していても、それが周囲の人にうるさく思われているということに気づいていないケースも少なくありません。
ですから、独り言がうるさい人には、まずその自覚を持ってもらう必要があります。
ポイントは、独り言を口にしたら、その都度、リアルタイムで指摘するということ。
「あなたの独り言で迷惑しているから気をつけてほしい」と注意しても、相手はピンとこないこともあるからです。
たとえば、その人が職場の同僚だったとしましょう。
仕事中にその人が独り言を口にしたら、そのタイミングで、「今、あなたはこういう独り言をいった」という指摘をするのです。
今、口にしたばかりのことを人から指摘されれば、どんな人でも「確かに自分はその言葉を言った」と気づくはず。
そして、それが相手に迷惑をかけたことにも気づき、「気をつけよう」という気持ちになるに違いありません。
ただ漠然と「独り言に注意して」と言うよりも、そのようにリアルタイムで具体的に注意したほうが、本人の自覚を促すことができるのです。
声を録音して聞かせる
自分が独り言をいっていることになかなか気づかない人、気づいていても改善しようしない人の自覚を促すのに、もっとも効果的なのは、「自分の口にした独り言を実際に聞かせる」という方法でしょう。
具体的には、ボイスレコーダーなどでその人の独り言を録音しておいて、本人にその声を聞かせるのです。
自分が独り言をしょっちゅう口にしているという自覚の乏しい人は、その録音を聞いて驚くに違いありません。
独り言の癖を自覚していながら、それを改めようとしない人も、実際の録音を聞かされれば、さすがに「これはまずい」と思うでしょう。
独り言というのは、その内容に関わらず、後から本人が聞くと恥ずかしい気持ちになるという共通点を持っています。
言葉の内容がポジティブなものであっても恥ずかしいですし、グチなどネガティブな内容であればいっそう強い羞恥を感じるに違いありません。
本人は自分がそんな恥ずかしいことを口にしているということを自覚していないために、独り言を繰り返し、周囲の人に迷惑をかけているわけです。
それに気づかせるためには、実際の声を本人に聞かせるのが一番。
こっそり録音しておいて、何かの折に直接聞かせましょう。
これは効果があるはずです。
複数で抗議する
無神経で人の迷惑を考えないというのが、独り言のうるさい人の心理的特徴と言っていいでしょう。
神経が細やかで、人に気を遣うタイプの人がそんな迷惑なことをするはずがありません。
鈍感なために人に迷惑をかけてもそれに気づかず、あるいは人から指摘されても、進んで改善しようといないのです。
そういう人には、一人で抗議してもなかなか効果はあらわれません。
その人との力関係にもよりますが、特に相手がこちらを軽く見ている場合は、抗議の効果はあまり期待できないでしょう。
そこでおすすめしたいのが、複数でいっしょに抗議し、改善を要求するというやり方です。
その人が職場の同僚だった場合は、自分一人ではなく、他の同僚も誘っていっしょに抗議をするのです。
特に、その人の先輩といっしょに話をするのがおすすめです。
どんなに無神経な人でも先輩から指摘され、改善を要求されれば、耳を傾けるに違いありません。
職場に独り言がうるさい人がいるような場合、それを迷惑と感じているのは、おそらく自分一人ではないでしょう。
ですから、同じように迷惑を受けている人を誘って、いっしょに話をするのです。
職場で独り言がうるさい人はうざい
いかがでしょうか。
独り言は一人でいる環境であれば、いくらいっても誰も気にする人はいません。
しかし、職場などでブツブツ独り言を言っている人が近くにいると、やはり気になりますよね。
その声が割と大きめだったり、ネガティブなことだと怖く感じられたり、うざいなぁと思うこともあります。
これは一人では気づくことがなかなかできません。
誰かが指摘してあげたり、遠まわしに伝えてあげないと独り言を言っていることすら認識できないのです。
上手な伝え方としては最初に「どうしたの?」と問いかけてみて、何度か反応をします。
それが続いたら、その人との独り言がどうしても気になってしまうことを伝えます。
普通の人であればこれで収まるでしょう。
それでも治らない場合は、誰かに伝えてもらうか、複数人で伝えるか、その人から離れるようにするなどの対策が必要です。
相手が何も気にしていないのに、あなただけが我慢するのはおかしな話です。
できるだけ溜め込まないうちにサクッと伝えるのが上手なやり方だと言えるでしょう。
また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。