斬新なアイデアをうみだす4つの技術
「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」
これは『アイデアのつくり方』(ジェームズ・ウェブ・ヤング著)で
提示されたアイデアの定義です。
つまり悩みを一撃で解決できるような
斬新なアイデアはもしかしたら
あなたの目の前にあるかもしれないということ。
そこで本日は、
あなたが普段見ているものから
斬新なアイデアを閃くためのコツをご紹介します。
アイデアをうみだす技術
出典
欲しい情報を集める
突然ですが、
今、あなたの周りの「赤い色」はどんなものがありますか?
目を閉じて思い浮かべてください。
・・・・・。
思い浮かべましたか?
それでは目を開けて、周りの「赤い色」を確認してみましょう。
いかがでしょう、
「あっ、あんなところにも赤い色があった!」
となったはずです。
これは「カラーバス効果」と呼ばれており
意識をしたときから、それに関連する情報が
目に飛び込んでくるようになるといったものです。
わかりやすいのは占いのラッキカラーですね。
そのラッキカラーを意識すると不思議とその色が目につくようになります。
これは色に限ったことではありません。
問題意識を1つ決めておくと、
それに関連する情報が次々舞い込んできます。
そして意識しながら過ごしていると
「まてよ・・・。これは使えるかもしれない!」
と目に飛び込んできた情報がもとで閃くことができます。
この、一見関係なさそうなものたちが
自然に集まってしまうことがカラーバスの不思議なところ。街をぶらつくだけで新鮮なアイテムが
あなたの目の前に登場してくれます。
視点を変える
「視点を変えなさい」
とよく言われませんか?
そうは言っても視点の変え方がわからない人は多いものです。
そんな時は体を動かして実際に変えてみましょう。
例えば「子供たちが利用しやすい店舗」を目指すとします。
「子供目線で考えなさい」と言われたら
子供の目線の高さまでしゃがんでみましょう。
手も足もできるかぎり短くしましょう。
すると世界が変わります。
気づけなかったものに気づきます。
その気づきが新しい発想を生み出します。
「〇〇目線で考えよう」となったら
実際に体を動かして、その人の目線で行動してみましょう。
1人連想ゲームをする
これは名前の通り
一つのものからどんどん連想させていって
アイデアをだす方法です。
昔のテレビ番組、
マジカル頭脳パワーの「マジカルバナナ」というゲームを
ご存知ですか?
「バナナと言ったら黄色」
「黄色と言ったらマクドナルドの『M』」
と言葉を連想させていくゲームです。
これを1人でやりはじめると頭が回転しはじめて
頭の奥に押し込められていた言葉を引き出せるようになります。
言葉をひきだすとそれが引き金になって、
いろんな記憶が蘇ってきます。その記憶が、いま貴方が直面している課題・問題とぶつかります。
ぶつかるとアイデアが誕生します。
生まれたらすかさずメモっておいてください。
すぐ忘れちゃいますから。
連想ゲームは解決思考になるケースも多々あるので
メモを取りながらやるほうが効果的です。
オズボーンのチェックリスト
オズボーンのチェックリストとは、
ブレーンストーミングを考案したオズボーン氏による
アイデアが浮かばないときに、違った切り口で発想するためのリストです。
(ブレーンストーミングについては「会議の進め方」で少し触れています)
このチェックリストは全部で9つあります。
- 【転用したら?】
現在のままでの新しい使い道は?- 【応用したら?】
似たものはないか?真似はできないか?- 【変更したら?】
意味、色、動きや臭い、形を変えたらどうなる?- 【拡大したら?】
大きくする、長くする、頻度を増やす、時間を延ばすとどうなる?- 【縮小したら?】
小さくする、短くする、軽くする、圧縮する、短時間にするとどうなる?- 【代用したら?】
代わりになる人や物は?材料、場所などを代えられないか?- 【置換したら?】
入れ替えたら、順番を変えたらどうなる?- 【逆転したら?】
逆さまにしたら?上下左右・役割を反対にしたら?- 【結合したら?】
合体、混ぜる、合わせたらどうなる?
アイデアの定義は「既存の要素の新しい組み合わせ」です。
その組み合わせのために重宝するのがこのリスト。
オズボーンのチェックリストを用いることによって
同じ情報源から姿形の違う様々なアイデアを
うみだすことも可能になるでしょう。
アイデアはあなたの頭の中
アイデアをうみだすために大切なことをまとめると
- 問題意識を強く持つこと(カラーバス効果)
- 視点を変えるために体を動かすこと
- 連想ゲームをして言葉を引き出すこと
- オズボーンのチェックリストを使うこと
となります。
「なんか良いアイデアないかなー」
と頭を抱えそうになったらぜひ思い出してみてください。
あなただけのアイデアが生まれるかもしれませんよ。
また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。