意思疎通ができない人の特徴と意思疎通を図る方法とは?
意思疎通の意味とは、自分の考えていることなどを相手に伝えることが、相手も理解をして、お互いの理解や認識を共有することです。
基本的には誰もが意思疎通を図ることができますが、たまに意思疎通ができない人に遭遇することがあります。
一体なぜこの人は意思疎通ができないのだろう?と不思議に思うこともあるでしょう。
そこで今回は意思疎通ができない人の特徴についてご紹介していきますので、ぜひあなたやあなたの周りの人に当てはまるかどうか確認しながら最後まで御覧ください。
また、円滑に意思疎通を図る方法についてもご紹介しているのでぜひ参考にしてみましょう。
【目次】
意思疎通ができない人の特徴
自分の話ばかりになってしまう
誰かと話をしている時に、途中で話を折ってしまう人、自分の話にすり替えてしまう人は、意思疎通ができない人の特徴です。
相手が何を言おうとしているか最後まで聞けない、最終的には主役を自分にすり替えて話を進めてしまうという人は、自分の主張や考えを相手に伝えることができても、相手の考えを理解することに乏しいのです。
自分は意思疎通ができると思い込んでいても、相手の話を十分に聞けていない状態では、当然相手は満足していません。
自分だけ満足し、理解したつもりでいるのに対し、「全然話を聞いてくれない」「自分の話にもっていかれる」と感じる相手は、話をしても意味がないとさえ感じるでしょう。
意思疎通ができない人には、話好きな人、自分が大好きな人、他人に興味が薄い人が含まれ、コミュニケーションをとる中での主役が、常に自分になってしまっています。
相手の話の結末を聞くまで、話を折ったり自分の話にすり替えないよう、聞く姿勢を持つようにしないと、相手の本音や考え方をしっかり理解することはできません。
自分のことを理解してほしかったら、相手の話も同じくらい聞くという姿勢を持つようにしましょう。
説明や言葉が足りない
相手と意思疎通を図ろうとしても、相手に伝わらない、間違った捉え方をされてしまうという場合は、相手への説明や言葉が足りない可能性もあります。
例えば元々口数が少ない人だとしたら、伝えるべき重要点を最小限にまとめてしまうため、相手が誤解したり認識違いで話が伝わってしまいます。
他にも、思っていることを上手く言葉に表すことができないという人もいるでしょう。
「こう伝えたいのに、なんて伝えればいいか分からない」と言葉を選んでいるうちに、伝えたいことを伝えきれず時間だけが過ぎてしまうケースです。
限られた時間の中で意思疎通を図るためには、正確な言葉と説明が必要になってきますが、それが足りず上手く伝えられないまま時間が経ってしまうのです。
このような場合は、聞いている相手も「これで合ってるのか」「こう言おうとしているのか」と不安の中で話が終わっているはずで、お互いに確信が持てないまま作業やコミュニケーションを進めることになります。
すれ違いが多かったり、認識の違いがあったりと、意思疎通ができていないことが原因で、トラブルやミスに繋がってしまうこともあります。
どのように説明すれば良いのか、予め頭の中で整理してから伝えるようにするだけでも、意思疎通が図れることもあるでしょう。
人に対して恐怖心がある
相手を理解するためには、相手に興味を示さないといけません。
ただ、人とのコミュニケーションが嫌いな人や、人を怖がっている人、距離を置いてしまう人は、意思疎通ができない傾向にあります。
相手が寄り添ってきていても、話しかけてきていても、どこかバリアを張ったような状態の人は、「理解しよう」という思い以上に、「怖い」という思いが先行してしまい、相手の言っていることを把握できないことがあるのです。
これ以上近付かないで欲しい、見透かされている気がするという恐怖心の中で相手と接するため、緊張を常にした状態で相手とコミュニケーションをとることになります。
「どう返せばいいのか」「どういう表情をすればいいのか」といったことに意識が集中してしまい、話の内容をまともに理解できなくなってしまうのです。
恐怖心を悟られないようにと必死でコミュニケーションをとっているつもりでも、意思疎通まではできないことも多く、距離を縮められないままの人もいます。
相手と意思疎通を図りたいと思うならば、まずは人に対しての恐怖心を和らげることが必要であり、時間と意識の改善が必要となるかもしれません。
ナルシストで人に興味がない
意思疎通ができない人の中には、人の話を聞こうとしないケースが少なくありません。
人と話をしているとき、相手の話に耳を傾けることをしなければ、相手の意見や考えを知ることはできないでしょう。
「人の意見を知りたい」という意思がなければ、相手の話に耳を傾けることはできないわけです。
つまり、意思疎通ができない人には、「人の意見を知りたいとは思わない」という心理的特徴があるのです。
どうして、そう思わないのか、それは、そもそも自分以外の人間に興味や関心がないからにほかなりません。
別に人間嫌いというわけではありませんが、他人に対する関心が極めて低いのです。
では、何に興味があるのかというと、それは自分自身に対してです。
自分のことには人一倍強い関心をもっている「ナルシスト」というのが、意思疎通ができない人の特徴の一つと言っていいでしょう。
ですから、人が話をしている時でも、いちおう、相槌を打つなどして、話を聞いているふりはするものの、その話はほとんど耳に入りません。
頭の中では、話とはまったく関係のない、自分に関することを考えているというのが、意思疎通ができない人の特徴なのです。
自信家で、なんでも自分一人で決定しようとする
意外に感じられるかもしれませんが、「自信家」というのも、意思疎通ができない人の特徴と言っていいでしょう。
なぜ、自信家は意思疎通ができないのか、それは、「人の意見など聞く必要がない」と考えてしまうからです。
たとえば、職場での仕事上のコミュニケーションを考えてみましょう。
複数の人間が一緒の職場で仕事をする以上、必要に応じて、同僚との意思疎通を図る必要があります。
「この件について、どう思うか。どうしたほうがいいと考えるか」ということを同僚と話し合うことによって、円滑に仕事を進められると言っていいでしょう。
そこには、「自分一人で決定するよりも、同僚の意見や考えを聞いたほうが、よりよい仕事の成果が得られる」という考えがあるわけです。
自信家はそのようには考えません。
職場の同僚の誰よりも、自分は優秀で仕事ができると考えています。
そのため、何かの案件について、どうしようか迷った時でも、人の意見を聞く必要を感じないのです。
「同僚は自分よりも劣っているのだから、その意見や考えを参考にしても意味がない。自分一人で決めたほうがいい」と考えるのが、意思疎通ができない人の特徴ということになるでしょう。
めんどくさがり
人と意思疎通を図るというのは、手間暇のかかるものです。
自分の考えを相手に伝えるには、できるだけ分かりやすい説明をする必要があるでしょう。
そのためには、ある程度時間をかけて、頭の中で話すべき内容を整理しなければなりません。
意思疎通ができない人は、それがめんどくさいのです。
「自分はこうしたい」とか「自分はこう考える」という希望や意見はもっています。
しかし、その希望や意見を相手に理解してもらえるように話をすることを、「めんどくさい」と感じてしまうのです。
自分の意見を人にわかりやすく伝えることがめんどくさいだけではありません。
人の意見や希望を聞くことも、同じようにめんどくさいと感じてしまいます。
それが単純な内容のものなら、それでも相手の話を聞くことはするでしょう。
けれど、少々込み入った内容の話になると、真剣に話を聞こうとはせず、上の空で話を聞き流してしまいます。
また、相手の意見や考えを正確に理解するためには、話の中でわからない点を、相手に確かめる必要があるでしょう。
不明点を相手に確認して、正しく理解するということが、意思疎通には欠かせません。
めんどくさがりな人は、そういう手続きをめんどうと感じるために、意思疎通ができないのです。
意思疎通を図る方法
まめに相談をする
意思疎通を図るためには話し合いをする必要があることは言うまでもありません。
話し合いをする際に、特に大切なのは相談です。
ビジネスパーソンにとっての基本的なコミュニケーションを「報連相」と呼びますが、意思疎通を図るためには、報告や連絡よりも、相談が大切ということができるでしょう。
仕事を進めていく際、自分一人で判断するよりも、関係する人と相談したほうが、より良い結果になることが多いものです。
それは、仕事のシーンばかりではありません。
例えば、夫婦間の意思疎通を例にあげましょう。
夫がなにか大きな買い物をしたいと考えているとします。
その場合、妻には何も相談することなく、勝手にそのものを購入してしまうと、夫婦の間に亀裂が生じるということもあるでしょう。
そんなことを避けるためには、事前に妻に話をし、「こういうものがほしいと思っているんだけど、どう思う?」と、妻の考えを確かめておかなければなりません。
これはあらゆる人間関係に共通していることです。
意思の疎通を図るには、小さなことでもまめに相談をすること、これが有効な方法と言っていいでしょう。
疑問点をそのままにしておかない
意思疎通を図るために話し合いをする際に大切なことは、疑問点やあいまいなことをそのままにしておかないということです。
例えば、上司と部下が仕事のことについて話し合いをするとしましょう。
上司の話を聞いている部下が、「今、上司が話した意見については、ちょっとよくわからないな」と感じたとします。
その部下が積極的な性格の人であれば、そうした疑問点を上司に聞いて、その場で解決するに違いありません。
しかし、引っ込み思案な性格だったり、キャリアが浅いために上司に遠慮があったりすると、質問できないということもよくあります。
上司の意見をはっきり把握できないまま、話し合いが終わってしまったのでは、上司と意思の疎通を図ることはできません。
「おそらく、上司はこういうことを言いたかったんだろう」と勝手に解釈して、その結果、上司の意思を間違って受け取ってしまうということもあるでしょう。
そんなことにならないよう、人と話をする際には、その場で疑問点やあいまいなことを相手に聞いて、解決する必要があるのです。
つまり、相手の気持ちや意見、考え方をまちがいなく受け取るようにするのが、意思疎通を図る上で必要ということになるでしょう。
自分の考えをはっきりわかりやすく伝える
意思疎通を図るためには、相手の話を正確に理解するだけでは足りません。
相手の意見や考えを正しく知ることができたとしても、こちらの意見や考えを間違って解釈されてしまうということもあるでしょう。
意思の疎通というのは、あくまでも双方向のものですから、こちらの考えも相手に正しく伝える必要があるのです。
上司と部下の話し合いを例にして説明しましょう。
新入社員など、上司に対して遠慮があるような場合、自分の意見をはっきり伝えられないというケースが少なくありません。
一方的に上司の話を聞くような形になってしまい、「君はどう思うか?」と問われたとき、自分は上司と違う意見を持っていても、上司に同調してしまうということもあるでしょう。
これでは、自分の考えが上司に伝わらないのですから、意思の疎通が図れたとは言えません。
ですから、意思疎通を図るためには、自分の意見や考えをはっきり相手に伝えなければならないのです。
ただし、はっきり意見を話しても、それが相手にまちがって解釈されてしまったのではいけません。
そんなことにならないように、相手が理解しやすいよう、できるだけわかりやすく自分の意見を伝えること、これも意思疎通を図るための方法ということになるでしょう。
また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。