自尊心が高い人の6つの特徴と自尊心を高める方法とは?
自尊心が高い人とは、自分に対して肯定的な感情を持っていたり、自分自身を大切にすることができるような人のことです。
そんな自尊心が高い人は、日本人では少ないとされており、多くの人はもっと自分に自信を持ちたい、もっと大切にしたいと考えています。
しかし、そう思っているだけでは何も変わらないことはあなたも重々承知のことでしょう。
やはりすでにいるロールモデルから学ぶことが重要なのです。
そこで今回は自尊心が高い人の特徴と自尊心を高める方法についてご紹介していきますので、ぜひあなたやあなたの周りの人に当てはまるかどうか確認しながら最後まで御覧ください。
【目次】
自尊心が高い人の特徴
人が見ていないところでも不正やルール違反はしない
真の意味で自尊心が高い人には、「人目があってもなくても、常に正しい行動を心がける」という特徴があります。
人間は弱い生き物ですから、人の目がある所ではきちんとしたふるまいをしても、人がいないところではつい良くない行動をしてしまうということが少なくありません。
そういう人は、自分に甘い人間ということができるでしょう。
自分のことを尊いと考えている人は、自分に対して厳しい目を持っています。
そのため、「人目があるから正しくしよう、人が見ていないから、少々のルール違反やマナー違反をしてもいいや」というような考え方をすることができません。
人目のあるなしで行動を変えてしまうような自分が許せないのです。
ですから、たとえ周りに誰もいないようなところを歩いている時でも、ポイ捨てをするようことはしません。
誰も見ていなくても、「自分の目」は存在します。
自分が自分の行動を見ている以上、自分に恥じないようにしようと心がけるわけです。
人の目は気にしても、「自分の目」を気にする人は少ないでしょう。
そのため、「誰も見ていない」と考えるわけですが、自尊心が高い人は、常に自分の目を意識しながら行動しているのです。
責任感が強く自力でものごとを成し遂げようとする
自尊心が高い人は自分に対して厳しいために、「いいかげんな自分」を許すことができません。
手抜きをしたり、いいかげんに物事をすませてしまうことができないのです。
どんなことに対しても、責任感を持ってことに当たり、自力で完遂しようとします。
たとえば、上司から新しい仕事を任されたとしましょう。
難易度の高い仕事だったとします。
自分の仕事である以上、多くの人はまじめに取り組むでしょうが、仕事によっては途中でギブアップせざるを得ないケースも出てくるに違いありません。
しかし、自尊心の高い人は、どんなにむずかしい仕事であっても、自分の任務である以上、なんとか最後まで成し遂げようとします。
その場合、人に頼るということを好みません。
同僚や先輩に泣きついて、仕事を手伝ってもらうということができないのです。
そこには、「人に頼るような、意志の弱い自分を許せない」という心理があると考えていいでしょう。
会社や上司に対する忠誠心から、責任をもって仕事をしようとするわけではありません。
あくまでも、自分に対して恥じない行動をしようという心理、自分を尊い存在と思う気持ちから、自力だけでものごとをなしとげようとする強い意志が生まれるのです。
人に流されない
自尊心が高い人は、たしかな自分というものを持っています。
「これが自分の生き方だ」という意識をしっかり持っていますし、常に自分の意見というものを明確にしています。
何かのことに対して意見を求められれば、はっきりと「自分はこう考える」とうことを主張できるのです。
もちろん、自尊心は高いけれどおとなしい性格の人もたくさんいますから、強くアピールしないケースも少なくありません。
そのケースでは、たとえ黙っていたとしても、自分の意見はしっかり持っているのです。
気を使う性格の人の場合は、人が自分とは違う意見を持っているとわかった時、相手やその場の雰囲気を考え、相手に話を合わせるということもあります。
しかし、そのことによって、自分の意見が変わってしまうということはありません。
また、「みんながそうしているから、自分もそうする」ということはないのです。
たとえ、周りの人がすべてある行動をしたとしても、自分でそれはよくないと判断すれば、けっして同じ行動はしません。
ゆるぎない自尊心があれば、人に左右されるということはないという言い方もできるでしょう。
そこには「人に左右されるような自分を許せない」という心理が働いているわけです。
人に流されないこと、これも自尊心が高い人の特徴の一つです。
人に弱みを見せることができない
自尊心の高い人には、人に弱みを見せることを極度に嫌うという特徴があります。
たとえば、何らかの事情で金銭的にきびしい状況になったとしましょう。
そんな時は、友人や知人、あるいは親兄弟を頼って、必要なお金を借りようとする人が少なくありません。
しかし、自尊心が高い人にはそれができません。
金銭的に窮している自分の姿を、知っている人に見せることができないのです。
そんな姿を人にさらすことは、自尊心を傷つけることにほかならないでしょう。
そのため、利息を払ってでも、金融機関からお金を借りて窮状をしのごうとするのです。
仕事などでも同様です。
自分の手に余るような仕事をしていて、「これは自分の力では仕上がりそうもない」と感じていても、同僚や上司に弱音を吐くことができません。
あるいは、体調が思わしくなく、そのために仕事の効率が下がっていても、「具合が悪いので、早退させてください」と上司に申し出ることがなかなかできません。
過重な仕事を任されていても、体調が少々悪くても、周囲にはそんな弱みは見せず、無理してがんばってしまうのが、自尊心が高い人の特徴ということになるでしょう
向上心があり、努力を惜しまない
自尊心が高い人は、自分に対して常に厳しい目を持っています。
ダメな自分を許せないという意識が強いわけですが、その結果として、「向上心がある」という特徴が生まれると考えていいでしょう。
とはいっても、今の自分に対しても、決して低い評価をしているわけではありません。
自分という存在を尊いものであると認識しているのですから、それなりに高い評価を自分に与えてはいます。
しかし、現状にとどまって満足してしまうような自分を許すことができません。
現状でもそれなりのレベルにはいるという自覚を持ちながら、より高みを目指すのが、自尊心の高い人の特徴なのです。
そして、そのために努力を、けっして惜しみません。
たとえば、営業の仕事をしているとしましょう。
課せられたノルマを達成できれば、それで満足する人が少なくありません。
あるいは、部署内で上位の成績をおさめることで大満足し、現状にとどまる人もいるでしょう。
自尊心の高い人は、それでは満足できないのです。
たとえ、部署内でナンバーワンの成績を上げることができたとしても、自らより高い目標を設定し、その目標達成のための努力を続けていくのが、自尊心の高い人の特徴ということになるでしょう。
人に笑われることが大嫌い
自尊心の高い人が嫌うことの一つが、「人から笑われること」です。
自分で何かギャクを言ったり、笑わせようと思って行った言動は例外です。
「笑わせよう」という意図を持っている場合は、人に笑ってもらうことで、自尊心は満足されます。
そうではなく、何か失敗をしたり、思わずとんちんかんな反応をしてしまったり、天然な言動をしたために、人から笑われることが大嫌いなのです。
自尊心の高い人は、少しでも人からバカにされるようなことがあると、大いに傷つきます。
ですから、人から笑われることばかりではなく、人からいじられるようなことも許せません。
人が人をバカにする場合、そこには「バカにする人の方が、馬鹿にされる人よりも心理的に上位に立つ」という構図が生まれると考えていいでしょう。
自尊心の高い人にとっては、そんな構図に自分が立たされることが耐えられないのです。
ただし、だからと言って、自尊心の高い人は他の人のことを上から目線で見ているということではありません。
自尊心の高い人は、上から目線で人を見るような人間を嫌いますので、人には対等な目線を送るようにしています。
しかし、人から上から目線になられることは嫌うのです。
自尊心を高める方法
今の自分を否定せずに認めてあげること
何をやっても上手くいかない、周りよりも劣って見えるなど、今の自分に不満を強く持ち、自分で自分のことを否定してしまっている場合は、いつまでも自尊心を高めることができません。
上手くいかない、劣っていると感じる人は、自分を周りの人達と比べることで、自分に価値がないと感じてしまうことに原因があります。
このようなタイプの人が自尊心を高めるためには、まず今の自分を認めてあげることです。
「こんなんじゃだめだ」「どうして自分はできないんだ」と、自分を否定し続けるのではなく、「こういうところはきちんとできている」「他の人に負けないくらい勝っている」と認めてあげられる面は褒めてあげるべきでしょう。
今の自分を否定せずに認めてあげることで、自分を褒められるようになっていきます。
それと同時に褒めた分だけ自分に自信を持ち、自分のことが好きになっていきます。
周りや自分の理想の姿と今の自分を比較して、できていない自分を否定するのではなく、今できていること、勝っていることに注目して褒めてあげることが重要です。
自尊心を高めるためにも、今の自分を褒め好きになることから始めてみると良いでしょう。
周りからの評価を気にしないこと
自尊心が低い人は、「こう思われたい」「こうであるべき」という思いに縛られ、外では偽った自分を演出していることがあります。
「こう行動しておけば良い人に見られるだろう」という計算や考えのもとで生活しているため、当然自尊心は低くなり、また本来の自分に戻った時にかなりの疲労を感じます。
このような人は、一歩家から外に出ると常に神経を使ってしまう人で、人からの目、評価を過度に気にしているために、本当の自分を出せず、自尊心を高く持てません。
自尊心を高くするためには、周りの評価を気にせず、自分らしくいることで高くすることができるでしょう。
人は他人のことをそれほど観察したり考えたりはしないものです。
そこに執着し囚われてしまっては、自分を失い、また自分の行動によって疲れてしまうのです。
自分のありのままの姿で、必ずしも受け入れられるという保証はないものの、偽った自分を演じ続けることで、それが保障されるという訳でもないのです。
自分の本来の姿を出すことで、ため込んでいた疲れを解消することができる他、他人に対して過度な意識を持たなくなることから、自分に目が行くようになり、大切にできるようになります。
「こう思われたい」という周りへの評価を気にするのではなく、「こうでいたい」という本来の自分を大事にする意識でいると、自尊心が高くなっていくでしょう。
感謝される行動を増やす
自尊心の低い人が、自らの性格や考えを変えて高くするということは容易なことではないでしょう。
それまで自尊心が低い状態の生活を送ってきたために、ポジティブに捉えたり明るく切り替えることはとても難しいことです。
長年自尊心の低さに悩んできた人は、性格や考え方を変えるよりも、感謝される行動を増やしてみるという方法の方が良いです。
「人に親切にする」「人の助けになる」といった行動をとりいれるくらいであれば、今すぐにでも出来ることです。
例えば、重い荷物を運んでいる人に手を貸してあげるだけでも良いのです。
すると助けてもらった人は、あなたに対して「ありがとう」と感謝を示してくれます。
その「ありがとう」という言葉が積み重なることで、あなたは自尊心を高めていくことができるのです。
自尊心の低い人は、自分の価値の大切さや必要性に気付けていないことが多いです。
助けること、親切にすることによって、「自分が人のためになったんだ」「自分でも役に立つんだ」と価値を見出すことができるようになってきます。
親切にされて嫌がる人は少ないものですから、可能な限り感謝される行動をとりいれてみると良いでしょう。
「ありがとう」と言われるたびに自信を持てるようになり、少しずつ自尊心を高めていくことができるでしょう。
また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。