判断力がない人の特徴と判断力を鍛える方法
判断力がない人は判断ミスをよく起こします。
良かれと思ってやったことが、そんなことしているんだったら違うことをやれ!と叱られたりすることが多々ある人は判断力が欠如しているかもしれません。
そこで本日は判断力がない人の特徴をご紹介しますので、
いくつ当てはまるか確認してみましょう。
【目次】
・判断力がない人の特徴
・判断力がない原因
・判断力を鍛える方法
判断力
出典
柔軟な判断力がない
あなたは昼食をとるためにあるレストランに入りました。
お昼を少し過ぎていたので、お店の中はだいぶ空いています。
窓から見える景色がキレイだったので声を掛けてきたスタッフに「窓際の席をお願いしてもいいですか?」と伝えました。
しかしスタッフはこう答えます。
「申し訳ございません。お一人様でのご来店はカウンター席をお願いしております。」
驚いたあなたは思わずスタッフに言いました。
「えっ?こんなに空いているのにですか?あっちの席には誰も座っていませんよ?」
「すみません。当店の決まりなので・・・」
さて、このスタッフは判断力があるでしょうか、ないでしょうか。
このレストランの最終的な目的はお客様に満足してもらいリピーターになってもらうことです。
多くの人にこのお店の料理や景色を楽しんでもらうために、このような決まりがあるのですが、このスタッフはその本質を理解せず、ルールだけを頭に入れてしまっていたため、このような状況を招いてしまいました。
判断力がある人はこのような判断ミスをせず、
顧客や会社にもたらす影響や利益を考えて判断します。
あなたは本質を理解していないまま判断していませんか?
狭い範囲で物事を考える
どうしても同じ環境、同じ人と長く一緒にいると視野が狭くなっていきます。
すると固定された範囲の中でしか判断ができないため、
アイデアの質や選択肢が乏しくなってしまいます。
「この計画を達成するためには人が必要だ。
でも雇う余裕はない。
今いる人員を割いてやるしかない。
でも全員未経験者だ。
時間をかけてやるべきか、中止すべきか」
色々な経験をしている人や判断力がある人はこの少ない選択肢を増やそうとします。
「例えば外注を頼んでみたらどうだろう。
今の人員を割いて残業させるよりコストがかからない。
しかも外注先はプロだからクオリティは申し分ない。
ゼロからやるよりも、外注するべきだ!」
狭い範囲でしか物事を考えることができない人たちは、
全て自分たちでやらなければいけないと思い込んでいるので、
「外注する」というベストな判断ができません。
目先のことにとらわれる
大小関係なく私たちは毎日何かしらの判断しながら生活してます。
「テレビを見るか、勉強するか」
「ケーキを食べるか、我慢するか」
判断力がない人は目先のことにとらわれがちです。
「大学に入って、〇〇について勉強して、将来独立する!」
という大きな目標を持っていたとしても、判断力がなければ誘惑に負けやすくなってしまいます。
誘惑に負け続けていると目標を達成するどころか、下の世代に「ちゃんと勉強しとけよ」なんて説教してしまうような30代に40代にあっという間になってしまいます。
サッカーの本田選手や、野球のイチロー選手などももちろん誘惑に負けそうになったことは数えきれないほどあるようですが、
その誘惑に負けたときに自分がどうなってしまうか判断できるからこそ、
今の偉業につながっているのではないでしょうか。
過去の経験にとらわれる
過去に大きな仕事のミスを起こしたり、失敗した経験をいつまでも引きずっていると適切な判断を下せなくなります。
起業したけれど、事業が失敗して借金を抱えてしまった、という人がいるとします。
その人はことあるごとに「起業はやめておけ。危険すぎる」と話すでしょう。
失敗したという経験をいつまでも引きずっており、
どうして失敗したかを考えません。
彼の失敗の主な原因は一気に勝負するために資金を一気に投入し過ぎたためでした。
では小資本で小規模に展開していったらどうなのでしょうか。
こればかりは頭で考えてもしょうがないことなのですが、
経験から学ぶのではなく、その経験がトラウマになってしまうと偏った判断しかできなくなってしまいます。
メディアや他人の意見に流される
テレビや新聞は小さなことでもかなり大げさに伝えることが多いです。
それも内容はハッピーなことより、不安や不幸を煽る風潮があります。
理由はもちろん不安や不幸を煽ったほうが人の目を引きつけることができるので数字や売上につながるというものなのですが、その大げさで偏った意見に流されてしまうと冷静な判断ができなくなります。
例えばどこかの国で暴動が起きていると報道されることが良くありますが、実際は極々一部の小さいはずれのコミュニティで起きていることが多いです。
しかしその意見を真正面から受け取ってしまった人たちは、
その国には近々行きたかったけれど、しばらく行くのはやめておこう、と思うでしょう。
実際には何にも問題ないのにも関わらずです。
このように自分で考えたり、情報を集めないで、
流れてくる情報や意見を浴び続けている人は偏った判断ばかりしてしまいがちになります。
判断力がない原因
自分が何をすべきか分かっていない
判断力がない原因で一番大きいのが、自分が何をすべきかを理解していないことです。
今何をすべきなのか、何を目標として行うべきなのかといったことが曖昧なため、決断すべき事柄が分かりません。
判断する能力がないというよりは、判断すべき事柄が分かっていないことが多いと言えるでしょう。
まずは、物事のゴールを考えることです。
最終的にどうしなければいけないことなのか、何を目的に行うべきことなのかを考えます。
何をしていて、何のために行っているのか、それを知ることが欠かせません。
そうすることで、判断すべき事柄が見えてくるはずです。
他人のことを考えすぎている
判断力がない人の多くは、他人のことを考えすぎています。
何をすべきなのか、何を判断すべきか、自分はどうしたいのかよりも、他人はどう感じるだろうかということを優先してしまうのが原因です。
判断力を身に着けたいのであれば、人の気持ちや感情を考えるよりもまず、どうすれば物事が動くかどうかを考えることです。
他人のことを考えるのももちろん大切ですが、まずはどうすべきかを判断するようにしましょう。
物事の優先順位をつけるだけでも、判断力は身につきます。
行動を決めてから、他人について考えても遅くはありません。
心配性の傾向が強いこと
判断力がない原因は、判断することが出来ないのではなく、判断した後のことを心配しすぎている可能性が高いです。
AとBの決断があったとして、どちらがいいか決められないのは、その後のことをあれこれと心配してしまうからです。
Aを選んだらどうなるのかという前向きなことを考えられれば判断力は落ちないのですが、どうしても後ろ向きなことを考えてしまうせいで判断できないのです。
判断力を身に着けたいのであれば、判断した後のことを考えすぎないことです。
どうなるかもわからないことを心配しすぎていては、決めるべき事柄も決まりません。
常に誰かに判断を委ねてきた
人生には至るところで多くの選択肢があり、幾度となく判断をしなくてはいけない状況があります。
小さい判断にしても大きな判断にしても、本来は全てしっかりと自分で考え自分で判断をしなくては自分の人生を切り開く事ができません。
しかしながら、常に多くの判断を人に委ねてきてしまった人というのは、自分で判断をするという本当の意味での判断力がありません。
人生のレールを親がしいてしまった、とりあえずいつも人についていった、困ったら人の決めてもらって責任回避してきた、こういった人が判断力がつくわけがありません。
判断力というのは、自分で失敗や後悔を重ねながら自分の意志で判断をしていく事でしか身に付かないと覚えておきましょう。
絶対に失敗や損をしたくないと思っている
判断力がない人の中には、自分が絶対に失敗をしたくない、もしくは損をしたくないと強く思っている人が多いです。
そのため、これを選んだら失敗するかも、こうしたら後悔するかも、とうじうじ考えすぎてしまい、結局なかなかきっぱりと自分で判断をする事ができないのです。
全ての物事に対していつも正しい判断を下せる人というのはこの世にはいません。
皆色々と失敗を重ねながらも、それを経験値にして同じ失敗は繰り返さないように努力をしてきています。
なので、失敗や後悔を恐れるあまり判断ができない、なんていうのは間違った考えだと言えるでしょう。
失敗も後悔もあるもの、その中で学んでいくためにもしっかりと判断をしていくしかない、こう考えを切り替えてみてください。
人の顔色を伺いすぎてしまう
判断力のない人の特徴として多いのが、人の顔色を伺いすぎてしまうというものです。
確かに社会の中で生きていく上では、他人の顔色というのはとても重要です。
なので何か判断をするとなった時にも、自分の意志と相手の意志の両方を考えており合いをつけていくという作業が必要になるでしょう。
しかし、必要以上に人の顔色を伺ってしまうというのはよくありません。
そうすると自分でびしっと判断をする事ができなくなり、そういった優柔不断な態度というのはかえって相手に不愉快な思いをさせます。
時には自分の意志を通す、自分でさっと決断して人を引っぱる、こういった事も必要であり、なんでもかんでも人の顔色を伺って躊躇すべきではないと覚えておきましょう。
判断力を鍛える方法
思考のトレーニングを行うこと
判断力は身につけようと思ってすぐに身につくものではありません。
まずは、毎日の生活の中で思考のトレーニングを行ってみましょう。
自分で仮説を立てて、それを解決する練習を行うのです。
仕事なり家事なり、なんでもいいのでトラブルを1つ想定しましょう。
そのトラブルの現状を頭で整理し、その原因を考えます。
そして、その原因を解決するために何ができるのか対策を考えるのです。
対策の中から、どれを実行するか判断していきます。
こういった思考のトレーニングを繰り返すことで、何を判断すべきかというかということが身についていきます。
他人の意見を積極的に取り入れる
判断力を鍛えるためには、物事を多方面から見る力が必要です。
判断する基準が、自分の経験したことや考えに限られてしまうと、どうしても限界が来てしまいます。
判断力を鍛えようと思ったら、さまざまな人の意見を聞く機会を設けましょう。
自分より若い人と話すのもいいですし、経験豊富な人と会話をするのも有益です。
なかなか他人と接するチャンスがないというのであれば、書籍から考え方を取り入れてもいいでしょう。
重要なのは、自分の考え方の枠にとらわれすぎないことです。
さまざまな考え方、判断の方法を知るように心がけてみてください。
何事もやってみること
判断力を身につけるために、あれこれと頭だけを使って考えていても経験は増えません。
判断すべき事柄があったら、躊躇せずにどんどん挑戦してみることです。
最初は失敗するかもしれませんし、判断するのに時間がかかるかもしれません。
もし失敗したなら、何が原因で、どう判断したのが災いして、失敗したのか考えましょう。
これも判断力を養うためのトレーニングになります。
失敗なくして判断力を身につけることはできません。
失敗した経験を活かして、次に同じような失敗を繰り返さないための思考のトレーニングを行ってみましょう。
日ごろから様々なことに関心を持つ
毎日、社会には様々な出来事や事件が起こっています。
ネットや新聞に一通り目を通している方は多いと思いますが、自分のこととして考えたり、物事を深く掘り下げたりする事は少ないかもしれません。
人から意見を求められた時に、いつでもさっと答えることができるますか?
やっぱり、何でも自分で考える週間がないと、いざ判断をしなければならない場面で迷ってしまって決められないのは自然なことです。
日ごろから、問題意識を持ってニュースを見ている人というのは、自分の意見を持てるということです。
自分だったらどうだろう、と考える事から始めてみると、段々と見えてくるものがあります。
広い視点で物事を捉える
自分の視点で物事を捉えると、様々な感情と自分の倫理観などが合わさって、しっかりとした意見になってきます。
でも、広い世界には色々な人がいて、多くの違った意見が存在するのも事実です。
だからと言って、自分の意見なんてくだらないと思わないで、どんどん変えていって構わないんです。
自分以外の視点をたくさん聞くことで、良いと思ったものは取り入れて、ダメだと思ったものは自分とは違うと分けて考えればいいわけです。
そうすることで、自分の意見がどんどん洗練されますし、また自分がどうしてその意見に至ったのかという根拠をいくつも見つけることができるはずです。
自分の判断に責任を持つ
いったん自分が出した判断に責任を持つことも、広い意味で判断力があるということだと言えます。
責任を持つという事は、生半可な気持ちで意見を言わない、ということです。
信念のない判断には、決定的に説得力が欠けています。
時には、判断に誤ることもあると思います。
でも、きちんと信念を持って選んだ判断であれば、後で後悔することはありません。
そういった、物事を真摯にとらえ、真面目に考えて判断した経験は必ず自分の血や肉になります。
判断力と歯、勉強ではない、自分を高めてくれる一つのスキルです。
日々精一杯の誠実な判断を積み重ねることは、自分の人生を切り開くための判断力を磨いていくことにつながっていきます。
判断力を鍛えるには
適切な判断をするためには、
物事の本質をとらえ、多くの知識や情報を吸収し、自分の頭で考えて経験値を増やすことが大切です。
どんな判断をするときでも、全て自分の過去に得た情報から導き出しています。
つまり成功体験でも、失敗体験でも何でもいつか必ず来る将来の判断材料になるというわけですね。
そして多くのケースでは仕事で判断力が鍛えられます。
仕事に本気で取り組んでいる人、仕事を楽しんでいる人などは適切な判断が下せるようになり、それが信頼や評判につながっています。
あなたは本気で仕事に取り組めているでしょうか?
仕事を楽しんでいますか?
もし「そうでもないなぁ」という人はますます判断力がなくなって、損ばかりしてしまうかもしれません。
また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。