懐疑的な人の特徴や態度と懐疑的な思考を改善する方法とは?

懐疑的とは、常に物事を疑っている状態のことです。

そのような人のことを懐疑的な人と言います。

あなたは、人のことを真っ向から信用することはできているでしょうか。

すぐに「何か裏があるんじゃないか?」と、勘ぐってしまう人は懐疑的な性格をしているかもしれません。

もしそうであれは少し注意が必要です。

そこで今回は懐疑的な人の特徴や態度と、そのような思考を改善する方法についてご紹介していきます。

ぜひあなたに当てはまるかどうか確認してみてください。

【目次】



懐疑的な人の特徴とは

警戒心が強い

懐疑的な人には、過去に人から騙された経験を持っているケースが少なくありません。

たとえば、うまい投資話を人から持ちかけられ、言われるとおりに出資して、まんまとそのお金を巻き上げられたという経験があるとしましょう。

そういう経験があれば、誰でも「もう二度と騙されないようにしよう」と思うようになるはずです。

人に騙されまいという意識があれば、自然に人を警戒するようになるに違いありません。

「そんなうまいことを言って、自分をだまそうとしているのではないか」と警戒し、人を疑ってかかるわけです。

自分自身がそのように騙された経験はなくても、身近に詐欺被害にあった人がいたために、それを見て、警戒心を持つようになるというケースもあるでしょう。

まったくそうした具体例を身近に経験しなくても、生まれつき人に対する警戒心が強いという人も中にはいます。

いずれのケースにも共通しているのが、人から騙されることを人一倍恐れているという心理的特徴でしょう。

懐疑的な人は、人に騙され自分が傷ついたり実害をこうむったりすることが恐ろしくて仕方ありません。

そのため、人に対して疑いの目を持って接するわけです。


理屈っぽく論理的に考えることが好き

懐疑的な人は、人の話を聞いた時、それを額面通りには受け取りません。

「何か裏があるのではないか」とか「よからぬ下心があってそんなことを言っているのではないか」と、裏に隠された真意を推し量ろうとするのが、懐疑的な人の思考の特徴と言っていいでしょう。

つまり、「なんとなく怪しい」と疑うのではなく、「言葉とは別の真意が隠されているのではないか」と裏読みをするのが、懐疑的な人なのです。

そこにあるのは、「理屈っぽい」という特徴と考えていいでしょう。

たとえば、人から財テクを勧められた場合、懐疑的な人は最初からまったく話を拒否するということはしません。

まずはひととおり、その人の話をじっくり聞きます。

そして、その話の中のおかしなところ、理屈に合わないところ、矛盾する点などを的確に指摘して、「だからあなたの話は信用できない」と結論づけるのが懐疑的な人なのです。

直感的に「怪しい」と決めつけるのではなく、論理的に考えて、怪しい個所を指摘した上で相手の話を否定するわけです。

論理的にものごとを考えて、理屈で疑うというのが、懐疑的な人の特徴ということができるでしょう。

自分の判断に自信があり人に左右されない

精神的に自立しているというのも、懐疑的な人の特徴でしょう。

自立できていない人は、人からの影響を受けやすく、人の話に左右されやすいものですが、懐疑的な人はそうではありません。

相手がどんなにうまい話を持ってきても、それが自分にとって一見メリットがありそうに思えたとしても、その話に左右されないのが懐疑的な人なのです。

そのもとにあるのは、自分の考えや判断に自信があるという心理的特徴と考えていいでしょう。

たとえば、何かのセミナーでが「こうすれば必ず出世できる」という話を聞いたとします。

その話の内容がいかにも本当らしく感じられたとしても、かんたんにその話を信じるということはありません。

自分の思考力に自信があるため、必ず自分の頭で考えて、判断を下そうとします。

多くの人が「自分もその方法で出世した」という経験談を語ったとしたとしても、「それなら間違いない」と判断することはありません。

自分の頭で考えて納得できない限り、その話を信じることはないのです。

それはつまり、自分の思考力に自信があるからなのです。

「自分は正しい判断ができる」と信じているため、人に左右されることがないのが、懐疑的な人の特徴ということになるでしょう。


懐疑的な態度とは

否定的な発言をする

疑い深い分だけ、否定的な発言を行う傾向があります。

「この商品、どうせ効果が無いんでしょ」「やっぱり仕事でうまくいかなかった」といった、ネガティブ発言が多いのが特徴的です。

また、「どうせ」「やっぱり」「ほら」といった、最初から諦めていたかのような言葉を多用するケースがあります。

これは、うまくいかなかった時に傷が浅く済むように、事前に予防線を張っているのです。

本来は素直に受け入れたいのですが、実際にダメージを受けた時の傷がでかいので、傷が浅く済むのであれば否定的な発言をしておいて、心の痛みを最小限に留めておこうという考えの下で行うのです。

このケースは、過去に痛烈な出来事やトラウマが発生し、これ以上無い程の心理的な痛手を負ってしまったが為に起こりうる事で、心に傷を作りたくない恐怖心と防衛本能から起こるのです。

その為、傍から見たら口調がきつく、暗く、接していて嫌な気分になりますが、本人としてはそうでもして自身の身を守るのに精一杯な態度を取っているのです。

もし、誰かがその発言に対して注意をしたら、否定的な発言をさらに上塗りして、「どうせ」「やっぱり」「ほら」といった言葉をさらに言うようになるでしょう。

そうなると、より疑り深くなり、より否定的な発言が多くなります。


人のアドバイスを素直に聞き入れない

懐疑的な態度故に、「その話本当なの?」という疑問から入り、素直に聞き入れようとしなくなります。

例えば、仕事先で先輩や上司にアドバイスをして貰ったとして、「もっと効率よく仕事できるんじゃないかな?」と疑問に思い、結果としてアドバイスを無視して、自分なりに効率の良い方法を探そうとしていしまいます。

また、恋愛へのアドバイスも「それは自分にも当てはまる事柄なの?」と、自身の該当項目でなければダメかのような判断をしてしまうのです。

結果論として、アドバイスをすることが無意味になってしまうのですが、本人としてはより良い方法はもっとあるのではないかという最大限度の答えを追求してしまうのです。

これが余りにも強く懐疑的な態度を見せると、周囲からは「この人に何を言っても無駄」というレッテルを貼られて、誰からにもアドバイスされなくなってしまいます。

そうなると、本当ならたくさんの効率的な仕事の手法や恋愛テクニックを人づてで得ることができるはずなのに、その人に回って来なくなり、結果的により良い方法を見つけることができなくなるしょう。

懐疑的な態度を出してしまったが故に、疑いを解決できる糸口を自ら切ってしまう事がありえます。

「もっとよい方法」を見つける為にも、多くの人のアドバイスを素直に聞き入れて、咀嚼してから判断するようにしましょう。

買い物をする時にかなり悩む

例えば、服を購入する時に「お気に入りの服が見つかったが、果たしてこれは似合うのだろうか」「仮に似合ったとしても、他の服と合わせられるのだろうか」「そもそも似たような服を持っていたら、もう一着の方が無駄になってしまうのではないか」と、長々と考えてしまい、買い物にかなり時間がかかってしまうのです。

「買って失敗したくない」という気持ちが全面に出過ぎてしまい、時間ばかりが経過し、本来他の買い物もするはずだったのに、結果として買えずになってしまうケースが発生します。

もしかしたら、別のお店でもっと好みの商品が見つかるかもしれなかったのに、それをみすみす逃してしまう可能性が発生します。

つまり、余りにも時間がかかり過ぎると、チャンスを逃す上に時間のムダになってしまうので、「買って失敗したくない」より大きな損失を生む原因にもなりえるでしょう。

また、友人や恋人等と一緒に買い物していた時に、もしそのような状況下に置かれていたら、「勘弁してくれ」と思い始めます。

そうなると、「この人との買い物は御免だ」と思って、今後一緒に買い物をしなくなる可能性が高くなるでしょう。

買い物の際は事前に時間を決めて、制限時間内に判断することができなかったら、諦めて次へ行くようにして下さい。

悩む時間よりも効率よくお店を回る時間の方が損をしないので、それを心掛けることにより、失敗したくないが少なくなるでしょう。


懐疑的な思考を改善する方法とは

問題を特定して早めに解決させる

懐疑的になってしまうのであれば、疑わしく思っていることを特定し、早めに自分の中で納得がいく答えを見つけてしまうことがおすすめです。

ひょっとして信じていることが嘘ではないのだろうか、こうは言っているけれども根拠のあるものなのか、頭の中であれこれと考えているだけでは一向に答えが見つかりません。

不信感を抱いてしまったり、どうしても信用できそうにない物事があれば、自分が信じられるように裏づけをしてしまえばいいのです。

無理矢理信じ込もうとしても、懐疑的な人は余計にストレスになってしまいますから、それならただ考えて行動をしないよりも、スッキリするためにできることをやってしまいましょう。

小さなことでも大丈夫と確信できることが積み重ねていけば、自分の中で信じられるものがどんどん増えていきます。

そうすれば、疑わずに済む事柄多くなっていきますし、次第にいろいろなことに安心感を覚えていくようになるのです。

懐疑的になってしまうのであれば、そうした自分を自覚して、疑いの原因を早急に排除してしまう努力をしてください。

悪い考えに捉われているだけの時間はもったいありません。


ポジティブな人と一緒に過ごす

懐疑的な人というのは、基本的に思考が後ろ向きです。

何にでも否定的で、自分の考えに自信を持つことができないからこそ、あらゆることを信用することができません。

とても傷つきやすいことから、そのネガティブさは過剰に物事に期待せず、ショックを受けないよう自分を守るためでもあります。

改善を試みたい場合には、そんな自分とは正反対のポジティブで自分に自信を持っている人と一緒にいるようにすると、いい影響を受けることができるでしょう。

前向きな人と交流を持つことで、何でも素直に受け止めて信じられる強さ、例え失敗をしてしまっても笑顔で受け止められる強さを学んでいくことができますから、信じても大丈夫、疑わなくても問題がないということを少しずつ知っていくことができます。

疑い深い元々の性格をいきなり何でも受け入れる性格に直そうとするのは難しいでしょうが、楽観的な人と一緒にいると、必要以上に懐疑的にならずに済むのが大きなメリットです。

こちらがいくら慎重になろうとしても、ポジティブな人はどんどん先に進んでいきますから着いて行かざるを得なくなりますし、なんだかんだで上手くいけば、思い悩む無駄な時間を取られずに済みます。

人や物事に程よく距離を置く

必要以上にあれこれと考え、そのうち深みに嵌ってしまうのが懐疑的な人の悪いところです。

物事や他者のことは簡単に信じませんし疑ってばかりいるのに、自分で考えている悪いことばかりはなぜかそうに違いないと思い込みがちで、結果的にますますマイナス思考に捉われてしまいます。

懐疑的な人は物事や人に対し、全てを知りたい、把握したい、信用に値するものであるかどうか見極めたいと真面目に考えがちですが、良くも悪くも適当でいいのです。

無理に寄り添おう、近くに感じようとする必要はないので、適当に距離を置いてあまり期待をせず、何かがあってもそう深刻に感じないで済むようにしておくと、ストレスが溜まりにくくなります。

とても真面目なところがあって、1から10まで何もかもを把握して、最終的に全てを信用したいと考えるからこそいろいろなものを疑ってかかってしまうのです。

物事も人も、本当はいろいろなものが適当でできていて、適当なりに上手く関わりあって回っています。

いいところも悪いところもあって、ありのままの状態を「そういうものだ」と受け止めるように癖付けし、適当に距離を置いて何事も客観的に見られるようにしておきましょう。

あとは自分に都合よく解釈してあまり深く関わらないようにすれば疲れません。


懐疑的な見方をするのはやめよう

いかがでしょうか。

懐疑的な人は、人を信用しないので生きにくくなってしまっていることでしょう。

すぐにそのような思考は改善したいところですが、急に切り替えられるほど簡単なものではありませんよね。

これには、ネガティブな考えをポジティブにするリフレーミングがとても有効です。

孤独を感じているのであれば、一人で自由気ままに生活できる。

このように捉え方を切り替えるのがリフレーミングです。

このリフレーミングであなたのメンタルはどんどん良くなっていき、最終的には懐疑的な見方をすることはなくなるでしょう。

重要なのは習慣化させることです。

スマホの待ち受け画面にリフレーミングと一言書いておいたり、どこか目につくところに貼り付けておくことをおすすめします。

懐疑的な見方をして、そのような態度をしてしまうことで、人とのつながりも失われてしまいます。

気づいた時がチャンスなので、今すぐに行動するようにしましょう。

また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。

きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。



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