心を閉ざした部下の原因と対処法を徹底解説!
あなたの周りにも、自分に対して心を開いてくれない部下はいませんか。
心を開かないというより、むしろ心を閉ざしてしまったと言った方が良いかもしれません。
ここでは、そんな心を閉ざした部下について見ていきたいと思います。
また、原因や接し方などについても触れていますので、ぜひ最後まで読み進めてみてください。
心を閉ざした部下の特徴
良好な人間関係を築くため、コミュニケーションを取るためにはお互いに心を開くことが欠かせません。
しかし、心を閉ざしている部下もいますよね。
以下のような特徴のある人は、心を閉ざしている可能性が高いです。
覇気がない
心を閉ざしている人は、感情を表に出そうとしません。
仕事で言えば、やる気や意欲を感じることはないでしょう。
いわゆる覇気がない状態で、勤務中でもぼーっとしていたり、聞かれたことにただ答えるだけということも少なくありません。
パッと見はただのやる気のない人なので、上司からは怒られることも多いです。
自分の意見や考えがない
心を閉ざしている人は、自分のことを相手に知ってもらおうという気持ちがありません。
むしろ、自分のことを知られたくない、相手のことも知りたくないと思っていることの方が多いでしょう。
そのため、仕事面で何か質問をしたり意見を求めたりしても、「わかりません」「特にありません」などに留まってしまいます。
喜怒哀楽を出さない
時々、職場でも構わず自分の感情を出している人もいますよね。
職場なのに…と思ってしまいますが、感情を出す人は心を閉ざしてはいません。
何があってもヘラヘラしていたり、苦笑いでやり過ごしている人ほど、心を閉ざしているもの。
あなたと距離を置きたいと思っているからこそ、喜怒哀楽を出さないようになるのです。
会話が続かない
人と仲良くなるためには、会話を重ねることは欠かせません。
会話のキャッチボールができる人は、それなりに心を開いてくれていると言えるでしょう。
あなたが一方的に話しかけるだけで、部下は返事をするだけで会話が続かない場合、おそらく部下はあなたに対して心を閉ざしてしまっています。
質問してこない
職場では、報連相が欠かせません。
心を閉ざしている部下でも、最低限の報連相は行えますが、自分から質問することは少ないです。
聞かれたことには答えるものの、自分から進んで仕事に取り組むということはほとんどなく、分からないことがあってもなかなか聞けずにいることが多いでしょう。
部下が心を閉ざす原因
人との距離感というのは個人差がありますが、なぜあからさまに心を閉ざしてしまう人がいるのでしょうか。
部下がなぜ心を閉ざすのか、その原因を探っていきましょう。
やはり原因は、会社にあることが多いです。
上司からの叱責
部下が心を閉ざしてしまう一番の理由は、上司に叱られたこと。
上司からすると、そこまでキツく叱ったつもりはなくても、部下の性格によってはひどく落ち込んでしまうこともあるでしょう。
もう同じような思いはしたくない、と思い、自分の心を守るために、部下は心を閉ざしてしまったのかもしれません。
悪い噂
職場にはたくさんの人がいるので、自分と合う人もいれば合わない人もいます。
それは当然なのですが、場合によっては自分の悪い噂が流れている…ということもあるでしょう。
たまたま自分の悪い噂を聞いてしまったとき、周りから自分はこんなふうに思われてるんだとショックを受け、誰にも本心を話さないようにしようと思うのです。
同僚と比べられる
先程も触れたように、職場にはたくさんの人がいます。
仕事内容によっては得手不得手がありますから、あなたの苦手とする分野を得意としている人も当然いるでしょう。
そういうとき、できる人と比べられた経験があると相手を信用できなくなり、だんだん心を閉ざしていくのです。
仕事のミス
世の中に完璧な人というのはいません。
どんなに優秀な人であっても、ミスをすることはあります。
ただし、自分が完璧主義なタイプであったりすると、一度のミスを許せないこともあるでしょう。
そして、そのミスを周りが笑っていると思い込んでしまうことで、誰にも本音を話せなくなるのです。
ひどい裏切りにあった
仕事だけではなく、プライベートでの出来事が原因で心を閉ざしてしまう人もいます。
たとえば友人や恋人からひどい裏切り行為にあった人などは、誰のことも信じられなくなってしまいます。
信用して裏切られるくらいなら、最初から信じない方がいいので、心を閉ざして自分を守ろうとしているのでしょう。
心を閉ざした部下への上手な接し方
自分に対してだけ、もしくは周りの人全員に対して壁を作り、心を閉ざしてしまう人もいます。
自分の部下がこのタイプだった場合、どんな風に接するのが正解なのでしょうか。
あまり距離を詰めず、慎重に対応していくことが大切です。
責めない
心を閉ざした部下とは、会話が続かないなどもどかしいことも多いです。
しかし、だからといって心を閉ざした部下のことを責めてはいけません。
なんでできないの?もう少しハッキリしたら?など、相手を追い詰めるような発言はしないように気をつけてください。
責められると、余計に心を閉ざしてしまいます。
無理に話をさせない
心を閉ざした部下がいると、どうしても「話をさせたい」と思ってしまうもの。
確かに、話をしてくれなければどうすることもできないのですが、無理に話をさせようとするのは逆効果でしかありません。
余計に関係が悪くなってしまうだけなので、無理に話をさせないことが大切です。
相手の話をよく聞く
上司と部下という関係であっても、話をするときには対等に接するようにしましょう。
特に、相手は心を閉ざしているわけですから、しっかりと話を聞いてあげることが大切です。
自分から話しかけるときだけでなく、相手から声をかけてきたときこそしっかり話すチャンスですよ。
他の人と同じように接する
相手が心を閉ざしており、少しでも心を開いてほしいと思っていると、どうしてもその人を特別扱いしてしまうもの。
しかし、特別扱いは心を閉ざしている人にとっては逆効果なので、できるだけ他の人と同じように接するようにしましょう。
裏表のない、素直な態度で接することを心がけてみてください。
感情的にならない
そして、心を閉ざしている人は人の感情の変化に敏感です。
だからこそ、感情的になることなく、冷静さを失わないようにしましょう。
本性を隠すというわけではなく、あくまでも冷静に接していかないと心を閉ざした人と上手に付き合っていくことはできません。
自分の感情は、できるだけ抑えて接してみてくださいね。
心を閉ざした部下に心を開いてもらう方法
既に心を閉ざしてしまっている部下に心を開いてもらうのは、簡単なことではありません。
できることなら自分には心を開いてほしいと思うものの、強引な行動はかえって追い打ちをかけてしまいますから、相手が動くのを待つのが大切です。
自分の言動に筋を通す
心を閉ざしている部下は、他人を信用することができません。
その理由の1つに、「言ってることとやってることが違う」というものがあります。
心を閉ざした部下に心を開いてもらいたいのなら、最低限自分の言動には責任を持ちましょう。
小さなことでも筋を通していくことで、信用を獲得するのです。
少しずつ自分の話をする
現時点で心を閉ざしている部下には、いきなり距離を詰めることはおすすめしません。
なぜなら、相手を警戒させるだけだからです。
最初は何気ない会話、当たり障りのない世間話から始め、相手の様子を見ながら自分の話をしていきましょう。
あまり重たい内容ではなく、くだらないことやどうでもいい話をしてみてくださいね。
適度に声をかける
部下に心を開いてほしいと思っても、その人のことばかり気にかけるのはやめましょう。
心を閉ざしている人は疑心暗鬼になっていますから、あなたの優しさを「何か裏があるのでは」と思ってしまう可能性があるのです。
だからこそ、適度に声をかけるに留めておくことをおすすめします。
相手から話すのを待つ
心を閉ざした部下に心を開いて欲しいというのはあなたの都合であり、相手の都合ではありません。
あなたからしつこく悩みを聞くのではなく、できるだけ相手から話してくれるのを待ちましょう。
待つのは苦手という人もいるかもしれませんが、一度心を閉ざした人に心を開いてもらうには、それ相応の時間が必要なのです。
時間を作って話を聞く
もし、心を閉ざした部下があなたに話しかけてきたときには、「ながら会話」ではなくしっかり話を聞いてあげてください。
あなたが自分の味方だということが分かれば、少しずつ部下も心を開いてくれるようになるはずです。
ただし、ここでも無理に話を聞き出そうとするのは禁物ですよ。
まとめ:心を閉ざした部下と上手に付き合っていこう
自分の悩みをなかなか他人に打ち明けられない、トラウマがあることなどがきっかけで、上司に心を閉ざしてしまう人というのもいます。
上司の立場としては、部下に心を開いてほしい、今のままでは仕事がやりにくいなどと感じているかもしれませんが、心は非常にデリケートなもの。
部下がなぜ心を閉ざしてしまったのか原因を知ることは大切ですが、基本的には相手から話してくれるのを待つようにしましょうね。
また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。