心を閉ざす人の6つの心理や特徴とは?

あなたの周りに心を閉ざす人はいるでしょうか。

心を閉ざす人というのは、相手を信頼しない、常に疑ってかかる、コミュニケーションを積極的に取らずできるだけ人を避けるという行動があります。

では、なぜそのような行動を取ってしまうのか、また心を閉ざす人はどういう心理なのか。

そこで今回は心を閉ざす人の心理や特徴についてご紹介していきますので、ぜひあなたやあなたの周りの人に当てはまるかどうか確認しながら最後まで御覧ください。



心を閉ざす人の心理や特徴

 

過去に人から裏切られ傷ついた経験がある

 

心を閉ざす人は過去に親しい人から裏切り行為を受け、心が傷ついた経験を持っている場合が多いのです。

信頼していた友人に陰で悪口を言われていたと知ってしまった、恋人が浮気をしていた、そうしたトラウマが心を閉ざす原因となっています。

どんなに明るくポジティブ思考な人でも、信じていた相手からの突然の裏切りは、心に相当な傷を残すことになります。

体の傷は時が経てばかさぶたとなってやがて痕も残らず癒えていくでしょう、しかし心の傷はそうではありません。

心の傷は時が経つごとに少しずつその人を蝕み、やがて心全体に傷が広がってしまうのです。

見えないからこそ自分でも「もう他人を信用しても大丈夫」とは思えず、いつまでも人間関係に不安感が残ってしまうのでしょう。

心を閉ざす人は閉ざしたくてそうしているのではなく、自分の心の傷がこれ以上広がらないようにするため、自己防衛のために心を閉ざしています。

そうでもしないと生活できないからで、心を閉ざすことこそが自分を保つ行為なのです。

だからトラウマから心を閉ざす人は、ちょっとでもトラウマを刺激するようなことがあればすぐに落ち込みます。

その落ち込みがますます心の傷を抉り、人間不信を悪化させるのです。



繊細な心の持ち主で自分に自信がなく現状維持を望む

 

人一倍繊細な心の持ち主である心を閉ざす人は、人の機微に非常に敏感です。

いつも他人と自分を比較しては相手の顔色を窺い、「自分は何て駄目な人間なんだ」と落ち込んでしまいます。

それは今までの人生の中で褒められたことや成功したこと、自分の思い通りになったことが少なく、自分に自信をなくしているせいです。

自分への自信が全く持てないので自分に期待をしていませんし、どこか投げやりに生きています。

そんな自分が嫌だと思いつつも、今の自信のない自分からどうやって変わればいいのかわかりません。

そもそも変化すること、今の自分から抜け出すことに不安と恐怖心を抱えているので、無理をするよりはましだと思い現状維持を望みます。

心を閉ざす人を見て、周りの人は「そんなんじゃもっと駄目になるよ」、「もう少しポジティブになろうよ」と励ますでしょう。

しかしそうした励ましの言葉は、心を閉ざす人にとっては大きな棘です。

こんな駄目な自分だから周りの人に迷惑をかけているのだと思ってしまい、今まで以上に自信をなくし心を閉ざしていきます。

逆に自分の駄目なところをちゃんと指摘しつつ、認めてくれる人のことを好ましく思います。

「こんな自分でも生きていていいんだ」と、存在価値をわからせてくれるからです。



警戒心が強く思い込みが激しいので暴走しがち

 

心を閉ざす人はなかなか他人に気を許しません、それこそ家族にだってありのままの自分を見せないこともあります。

手負いの獣のように他人へ対しての警戒心が強いのは、思い込みが激しいという心理的特徴があるからです。

心を閉ざす人はその警戒心と思い込みの強さから、相手のちょっとした発言や行動を自分への攻撃だと感じてしまいます。

例えば、昨日は機嫌よく話し相手になってくれた人が今日は忙しそうにしていて自分に構ってくれない、これだけで「嫌われたかもしれない」と思うのです。

真実は「忙しくてどうしても話す暇がない」であっても、心を閉ざす人にしてみれば、「無視された、嫌われた」に自動変換されてしまいます。

これは心を閉ざす人が、いつもと違う状況や今までと違うこと、つまり変化に弱いからだと考えられます。

いつも優しい人が今日は優しくなかった、いつも愛想のいい人が今日は機嫌が悪そう、これだけで、イコール自分が何かしたのかもしれないと思い込むのです。

ここで相手に「何かした?ごめんね」と謝ることが多いのも心を閉ざす人の特徴、大抵の人は謝られても「え?どうして?」と不思議に思います。

その曖昧な反応が心を閉ざす人にとっては「まだ謝り足りないのかもしれない、徹底的に嫌われたかもしれない」と思い込ませ、ますます心を閉ざしていきます。

相手はとくに何も考えずにした些細な言動や行動を、思い込みを暴走させて心を閉ざしていく、という厄介なところがあるのが心を閉ざす人です。



幼少期に十分な愛情を受け取れなかった

 

大人になる過程で、両親や周りの人から十分な愛情を受け取れずに育った場合、心を閉ざす人と成長してしまうことがあります。

何をしても褒めてもらえなかった、頑張っても認めてもらえなかった、話を聞いてもらえなかったなど、まるで否定されているかのような状況の中育った場合、「自分は必要ない人間なんだ」「居ても居なくてもいいんだ」と思い込んでしまい、人に対して心を閉ざしてしまうのです。

無条件で愛されるべきだったはずの時期に、全くと言って良いほど愛情を受け取れなかった人は、人に対して恐怖心を持ったり過度に距離をとるようになり、大人になってからではなかなか解消されません。

甘えることも褒められることも許されなかった環境で育った可能性があり、人に対しての心の開き方が分からないことも考えられます。

そんな人の心を開くためには、徐々に距離を詰めていくこと、否定したり無視しないこと、そして存在を認めてあげることです。

あなたの周りにこのような理由で心を閉ざす人がいたら、時間をかけてゆっくりと心を開いてくれるよう、あなた自身の努力も必要となるでしょう。

 

自分のテリトリーに入られたくない

 

誰かと話をしたり仲良くなることは、自分のプライベートや思いをさらけ出すことに繋がります。

その人と親しくなれ関係も深くなることはメリットですが、自分の領域に入って来られることで嫌がる人もいるものです。

例えば自分の時間を一番に大事にしている人、プライベートは知られたくないと思っている人、何も知らない人にアドバイスや指示をされたくない人は、自分のテリトリーに入って来られることを嫌います。

そのため、心を閉ざし自分を出さないことで、そのリスクを排除しようとすることもあるのです。

自分の話を一切しない、笑顔を見せない、他人と距離を取るという人に、周りは次第に「近寄りにくい人」という印象を受けるでしょう。

ただ心を閉ざす人にとっては、このように見られることがかえって好都合であり、テリトリーを侵されなくて済むと安心すら感じるのです。

自分の世界に入ってきてほしくない、追及されたくない、邪魔されたくないと感じていることで、心を閉ざしあえて近寄りにくくしているのです。

踏み込もうとすれば、時に攻撃してくるケースもあるため、接し方には注意が必要でしょう。



常にネガティブ思考

 

心を閉ざす人の特徴に、ネガティブ思考という特徴があります。

良い意味で言ったこと、褒めている言葉であっても、その人にとっては、「バカにされている」と思ったり「嫌味で言っている」と思ったりして、前向きに捉えることができません。

そして感情を表に出すことも苦手なため、「それはどういう意味?」と相手に聞くこともできず、誤解したまま受け取ってしまい、結果的に心を強く閉ざしてしまうのです。

周りの人も、何度もこのような経験があれば、「何を言っても悪く捉える」「歪んでる」と思ってしまい、その人とさらに距離をとります。

周りから距離を取られれば取られるほど、心を閉ざしている人は「自分は孤独なんだ」という発想が強くなり、ネガティブ思考が止まらなくなるのです。

心を閉ざす人の中には、このように自分の勝手な誤解や偏見からネガティブに考えている人が多く、周りにも余計な誤解を与え続けてしまい悪循環が続きます。

感情表現が苦手であれば、せめて「どういう意味?」と内容を確認するという手段を用いれば、どちらも誤解をしなくて済みます。

心を閉ざしてしまう原因が、このように自分のネガティブな思考によるものだとしたら、一つずつ改善していく必要があるでしょう。

 

心を閉ざす人の心理を理解しよう

 

いかがでしょうか。

心を閉ざす人というのは、やはり何かしらの原因があってそうなってしまっていることがほとんどです。

その背景を全く考えずに、自分の価値観や自分が育ってきた環境を前提に相手の心を開かそうとしても、相手はますます心を閉ざしてしまいます。

大切なのは、相手のバックグラウンドをしっかりと理解した上でコミュニケーションをとること。

そして時間がかかることを意識すること。

この2つを念頭に置いているだけでも相手の反応は大きく変わるはずですよ。

また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。

きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。



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