共感力が高い人の特徴と共感力が低い人の特徴とは?

共感力とは、相手の考えに対して全く同じように感じる能力のことです。

共感力が高い人は、人望が厚く、周りから信用をされやすいです。

共感力が低い人は、自分の話しかしない、話を聞いてくれない人だと認識されます。

この両者は具体的にどのような部分が違うのでしょうか。

そこで今回は共感力が高い人と低い人の特徴についてご紹介していきます。

あなたに当てはまるかどうか確認しながらご覧ください。

そして共感力を高める方法についても触れていますのでぜひ参考にしてみてください。

【目次】



共感力が高い人の特徴とは

話している相手と同じ表情になる

共感力が高い人は感情表現が豊かな傾向がありますが、特に、話をしている相手と同じ表情に自然になれるという特徴があると言っていいでしょう。

たとえば、二人で会話をしている時に、相手が自分のつらい話をしたとしましょう。

ペットロスで苦しい思いをしているというような話です。

そういう話を聞かされると、共感力が高い人は、話をしている相手と同じ感情を抱くことが少なくありません。

自分はペットロスではないにも関わらず、まるで、自分がペットロス状態になったかのような気持ちになってしまうのです。

そのため、相手がいかにもつらそうな表情をしていると、自然に自分も同じような顔になってしまいます。

逆に、相手がうれしいこと、楽しかった思い出などを話している場合、自分がその場にいたかのような感覚になりますから、やはり相手と同じようなうれしそうな表情、明るい顔つきになるのが、共感力が高い人の特徴なのです。

「もらい泣き」などが、その典型例と言っていいでしょう。

涙ながらに悲しい話、苦しい身の上話などを聞かされると、その相手の気持ちにシンクロし、自分が経験したかのような感覚になるため、ついもらい泣きをしてしまうのが共感力が高い人なのです。

人と同じ気持ちになれない人には、もらい泣きをするということはありません。



人に左右されやすく考えがブレる

共感力がある人は、人の意見や考えに左右されやすいという特徴もあります。

人と話をしている時、意見や考え方がくいちがうということは誰にでもあるでしょう。

会社の会議やミーティングで、意見が対立することもあるに違いありません。

そういう場合、共感力が高い人は、自分とはちがう意見を持っている人の話を、真摯に聞こうとします。

自己主張することがないわけではありませんが、人の意見も尊重しようとするのです。

そのようにして、人の発言を聞いたのち、「なるほど、そういう考え方、そういう意見もあるのだな」と考えるのが共感力が高い人と言っていいでしょう。

自分とは違う意見にも共感してしまうわけで、その結果、相手の意見に従うということがよくあります。

相手との議論に屈して、それに従うというわけではありません。

心の中では異を唱えながらも、表面的に相手に同調するのではなく、心の底から相手の意見を認め、「そちらの方が正しい」と判断するのが、共感力がある人なのです。

自分の意見や考えに固執しようという意識が薄く、人に左右されやすくブレやすいのが、共感力が高い人の特徴ということになるでしょう。



聞き上手で人から好かれる

聞き上手でコミュニケーション能力が高いというのも、共感力が高い人の特徴と言っていいでしょう。

会話をしている相手の話に共感することができますので、自然に相手の話を上手に引き出すことができます。

たとえば、相手が仕事の悩みを話したとしましょう。

共感力が高い人は、自分が相手の立場に立っているように感じながら話を聞きますから、その仕事の悩みを共有することができます。

悩みを共有することができれば、自然に適切な相づちを打ったり、合いの手を入れたりできるに違いありません。

人間は自分の話に同調して、同じような感情を共有してくれる人には、好感を持つものです。

自分が話をしている時、「わかる、わかる」と同調してくれる人と、「それは違うんじゃないの」と否定的なことを言う人を比べれば、前者の方に好感や親近感を持つことは言うまでのないでしょう。

共感力が高い人が、まさにそれです。

相手の気持ちにシンクロすることができるために、自分では意識しなくても自然に聞き上手になることができ、その結果、人から好かれることが多いというのが、共感力が高い人の特徴なのです。



共感力が低い人の特徴とは

自己愛が強すぎる

他人のことを大切にしたいという気持ちを持っている人は、自分だけではなく、まず相手がどう思っているのかを考えられるようになります。

人はみんな違う考えを持っており、その人にどんな背景があって何を経験したからこそこういった思いを抱いているのか、全てがわからないまでも探ろうとするのです。

しかし、自己愛が強すぎて自分第一に考えるタイプは、そういった考えに及びません。

他人が何を思っていようと自分に影響がない、関係ないと判断してしまうのです。

他人に興味が湧かないので関心を示すことができず、自分さえよければいいという考えを持ってしまうからこそ、相手の気持ちを理解しようとすることができず、それどころか話すら真剣に聞こうとする構えを見せないのが特徴になります。

いつでも他人に対して適当で、とても自己中心的です。

かと思えば、自分のことに関しては周囲の人に共感を求める傾向があるのが、面倒でワガママなところでもあります。

気がつけば周囲から浮いてしまいがちですが、共感力が低いことから自分が何故馴染めていないのかその理由を知ることもできません。



自分ならどうするかで判断する

他人をわかろうとする時、自分がもし相手の立場であったらと置き換えて考えることはとても大切です。

しかし、それによってその人の心情を理解して寄り添おうとするのではなく、共感力の低い人は自分ならこうするのにと否定から入ってしまうのが特徴になります。

性格や価値観は人それぞれなのは当たり前です。

その違いを知るための置き換えではなく、相手を理解できない理由付けをするためにしか考えることができません。

どこまでも主観的にしか意見を持つことができず、視野が狭いため、自分なりに相手のことをわかったつもりで話を進め、考えを押し付けようとしてきます。

どこか上から目線で、自分が正しいという論調で会話をしてくることから、否定された側はいい気持ちがしませんし、共感力の低い人からは好かれていないのだろうと感じがちです。

ただ、相手の感情に寄り添うことができませんが、主観で物事を見ているからこそ、誰かに対して自分ならこうするという指南をすることができる場合もあります。

いい意味でいえば感情に流されず冷静でいられるという一面もあるので、そうした場合には頼りになるタイプです。

デリカシーがなく言葉がキツい

共感力が低いと、自分どう発言すれば他人にそれがどう影響するのか、耳にした人が何を感じるかがわかりません。

それによって必然的に無神経な言葉が多くなってしまい、キツい言動が増えてしまいます。

共感というのは周囲の意見を取り入れ、感情を推し量り、気を遣い、その時感じている気持ちを分かち合えることを指します。

そうしたことがわからないからこそ、思いやりのない無意識の言動が多くなり、他人を傷つけ、空気を乱してしまうのです。

自分では考えていることや思ったことを包み隠さず素直に口にしているだけという程度の認識なので、相手がそれによって反発心を抱いたり、悲しい思いをしたところで何故なのか理由がわかりません。

相手が不快感を持っているものを根掘り葉掘り聞き出そうとしたり、他人の不幸に冗談で返したり、空気を読んで察して欲しいという場面になって周囲がひやひやしているにもかかわらず、場を気まずいものにしてしまうことが多々あります。

他人がどう思うと自分には関係ないものなので、自分の興味だけを優先するなど深く物事を考えることができないのです。



共感力を高める方法とは

相手が言ったことをリピートする

共感力を高めていきたいけど、具体的にどうしたらいいのか全然わからない…

そんな人にぜひともおすすめしたいのが、「相手が言ったことをリピートする」という方法になります。

誰かに共感するためには、できるだけ相手と自分の考えが近くなくてはなりません。

まるで正反対の考え方を持っている人にはどうやっても共感できないわけですから、むしろそれは当たり前ですよね。

そしてそこで重要になるのが、「相手の立場に立って物事を考える能力」なのです。

なぜ相手が今その言葉を口にしたのか、その理由を完全に把握するのは、実は相当難易度が高いといえます。

ですが、相手の言葉をあえてリピートして口に出してみることで、そういった理由がおぼろげながらイメージできるようになるのです。

また、何かを言ったときにそのフレーズを繰り返された側は、ただそれだけでもある程度同調してくれているといった満足感を得ることもできます。

もちろんこの方法だけで共感力がマックスになるわけではありませんが、少なくともそれを高めていく入り口としては、誰にでもおすすめができる万能な方法だといえるでしょう。



光景を頭に思い浮かべながら話を聞く

共感力を磨いていく上で、最も大切になるポイントをあなたは知っているでしょうか?

それはズバリ、「イメージを膨らませる能力」です。

誰かに共感するためには、その人の思考の過程を知る必要がありますが、それを理屈だけでどうこうしようというのは、あまり賢い選択だとはいえません。

どうしてかというと、たとえどれだけ理詰めで共感力を身につけようとしても、それは「表面上の共感で終わってしまう」からです。

共感というのはその言葉が示すとおり、「共に感じる」ことに他なりません。

つまり、相手と同じ感覚を持つことができなければ、いつまで経っても本当の意味での共感をするのは難しいわけです。

そこでそういった感覚を得るためにもおすすめしたいのが、「光景を頭に思い浮かべながら話を聞く」という方法になります。

たとえば、あなたの友人が、遊園地で観覧車に乗って楽しかったときの話をしていたとしましょう。

このとき大事なのは、必ず「観覧車から見える光景を実際に想像してみる」ことです。

地上の人たちが小さく見え、遠くにある美しい景色がハッキリと見える…

そんな光景をしっかりと頭の中にイメージできるようになれば、間違いなくあなたの共感力はより高いステージへと導かれるでしょう。



否定から入るのをヤメる

「いや、だけどね」

あなたも日常の中で、ついそんなセリフを使ってしまうことがあるのではないでしょうか。

共感力を高める上で最もやってはいけないのは、「相手の言葉を否定する」ことです。

誰でも自分の考えがありますから、もちろん時には否定しなければならないシーンも存在しますが、それでも言葉の最初に否定形を持ってきてはいけません。

たとえ自分の考えとは正反対の内容を相手が語っていたとしても、その中で共感できる部分をあえて探し、そういったところを肯定していくことが、共感力を高める上では必要不可欠になるのです。

この「つい相手の言葉を否定してしまう」というクセを持っている人は、実はみなさんの想像以上にたくさんいます。

ですが、そのクセをきっちりと矯正していかない限り、共感力の向上は決して望めないのです。

「否定から入るのをヤメる」ためには、常に自分が発する言葉に注意を払っておかなければなりません。

特に、「でも」とか「だけど」といった言葉は、基本的に使わないよう心がけてください。

たったそれだけのことでも、相手に共感できる力は確実にアップしますので、すぐにでも実践して効果を確認しましょう。



共感力が低い原因をチェック

いかがでしょうか。

共感力は、人とコミュニケーションをとる上において、とても重要な要素です。

仕事だけでなく恋愛や日常生活など、全てにおいて関わってきます。

共感力が低いとそれだけで孤立してしまうことも少なくありません。

ではどうすれば共感力を鍛えることができるのか。

最も効果的なのは、相手の立場を想像することです。

本当の意味で相手の事をイメージすれば、「こんな時どうしてほしいのか」、「どんな表情だったら話を聞いてくれてると感じるのか」などが明確になります。

あなたにとってはくだらないと思う小さな話かもしれませんが、相手にとっては本気ということを忘れてはいけません。

このような時の積み重ねで、人から信頼される人になるか、それとも邪魔な存在となるのかの分かれ道になることを忘れてはいけません。

また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。

きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。



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