リーダーの役割9つ
リーダーの役割にはどのようなものがあるのでしょうか。
最近リーダーになったばかりの人や、リーダーとして成果を上げることができない人は常に悩んでいるものですよね。
しかし、頑張りや努力が結果につながらないと、自分自身のやる気やモチベーションが下がってしまいますし、それが部下にも影響していきます。
そこで今回はリーダーの役割についてご紹介していきますので、ぜひ今後の参考にしてみてください。
リーダーの役割
意思決定をし、方向性を示す
数あるリーダーの役割の中でも、特に大きいものが「方向性の提示」でしょう。
仕事のセクションであれ、スポーツなどのチームであれ、「何が目標(目的)なのか」「どちらの方向へ向かうのか」をメンバーが理解できていなければ、組織として前に進むことはできません。
ですから、まずはリーダーがその進む方向を明確に示し、メンバーにしっかり理解させる必要があるのです。
また、そのように進みながらも、随時、細かい意思決定の必要が出てくるでしょう。
一つの目標を達成するためにどうしたらいいのかについて、メンバー間に意見や考え方の違いが生じることも少なくありません。
その際、個々のメンバーの意見を聞き、尊重しながらも、最終的な意思決定をするのが、リーダーにとっての大切な役割になります。
メンバーの能力向上と人材育成
目標を達成したり、より良い成果を得るためには、個々のメンバーの能力をアップさせる必要があります。
現状の戦力で何とか目標を達成させるための作戦を考えるのもリーダーの役割の一つではありますが、戦力を底上げさせた方が、当然、より良い成果が期待できるわけです。
ですから、個々のメンバーの能力や個性、性格を見極め、それぞれにふさわしいコーチングをするのが、リーダーの負う大切な役割なのです。
メンバーの中には経験の浅い人、まったく経験のない人も含まれます。
そうした未熟なメンバーを鍛え、有用な人材に育て上げるのも、リーダーの役割と言っていいでしょう。
組織を構成するメンバーの「ロールモデル」になる
リーダーは、組織を構成している個々のメンバーの目標、「ロールモデル」になるような人物でなければなりません。
メンバーから尊敬され、たとえば「自分もあんな風に仕事をができるようになりたい」というように、羨望のまなざしで仰ぎ見られるのが、リーダーに求められる資質なのです。
そのためには、高いスキルを身に着けているだけでなく、人間として尊敬されるようになる必要があるでしょう。
ポイントは「言行一致」ということ。
たとえば、メンバーには「時間厳守。遅刻厳禁」と強く諭しながら、自分はしばしば遅刻するようでは、とても尊敬されません。
言行一致で、メンバーの模範になることが、リーダーにとっての大切な役割ということになります。
リーダーにための素質について
ひとえに、リーダーと言ってもいろいろな場面や状況に合わせていろいろな種類のリーダーがいます。
具体的に例を挙げていくとするならば、会社の課長、部長、社長などにあたる管理職、それからスポーツの世界でいけば、チームの選手のマネージメントから対戦相手のスカウティングを行う監督、チーム内の士気をあげて、鼓舞するキャプテン。
それから、政界の世界で考えると、各国のトップである、総理大臣や大統領。
これらの人たちを、一度想像してみてください。
このような人たちは、かなりの信頼や名声を得ているのです。
まずは、人からの信頼を得ることが大切です。
U23サッカー日本代表手倉森誠監督
リオデジャネイロオリンピックに出場が決まった、U23サッカー日本代表の手倉森誠監督をご存知ですか。
彼は、監督になる前サッカー選手でした、しかし選手としては有名ではありませんでした。
そんな、手倉森さんが監督になるきっかけとなったのは、28歳の時所属していたチームの監督に、「俺は、お前を使わないだろうからコーチに転身したらどうだ、今から経験を積めば、いい監督になれる」と言われたことでした。
手倉森監督は、そんなサッカーに関してあまり信頼されない状況から、たくさん勉強して今に至るのです。
今では、一躍時の人です。
リーダーの役割について
手倉森監督からリーダーの役割について見ていくと、まず、リーダーには部下がいるわけですが、部下の長所短所を正確に把握する必要があります。
手倉森監督は、選手の長所短所を考えて選手を招集します。
次に、問題に対して冷静に判断して、適切な決断を下すことです。
手倉森監督は、試合中に生じた問題に対して選手に指示したり、選手を交代することにより対処しています。
そして、最後は、やはり部下の士気をあげることです。
いくら、リーダーが素晴らしくても、仕事は集団でやっているわけですから部下のやる気がなければなかなか成績は上がりません。
以上の3点がリーダーの役割です。
チームワークの大切さを教えること
チームのリーダーとなった時、どうしても「皆を引っ張らなければならない」という責任が生まれることでしょう。
ただ、がむしゃらに引っ張ったり、無理に束ねてしまうことで、チームワークが悪くなってしまうこともあります。
一度チームワークが乱れてしまうと、修正することが難しく、また余計な時間を割かれることになります。
まずリーダーとしてやるべきことは、チームワークがいかに大切かという事を教える事です。
協力しないとどうなってしまうのか、協力することで何が得られるのか、明確な答えを提示し、意識を一つにまとめることが重要なのです。
チームという組織の必要性、重要性を教えることで、それぞれの意識が一つにまとまり、束ねやすくなることもあるのです。
進むべき方向性を理解してもらうこと
チームで行動する際には、最終的な目標を一つに絞ることが大切です。
その目標を先に掲げることで、意見が割れたとしても、進むべき方向性は統一されます。
最終的にどうなることが目標なのかを、皆に知ってもらうことがリーダーの役割。
なぜその目標を掲げたのか、なぜその目標でなければならないのか、具体的に説明することで、理解してもらうのです。
皆が進もうとする方向性が違うだけで、意見はバラバラになり、人によってやる気も異なってしまいます。
温度差がチーム内にあることで、まとめることが出来ず、また一丸となることが出来ないのです。
仲介者として意見をまとめること
チームという組織になれば、必ずどこかで意見が分かれていきます。
自分が「こうしたい」と思うことに賛同を得られなかったり、逆に「こうすべき」という意見を受けることもあるでしょう。
ただそこでリーダーだからと自分の気持ちや考えだけを押し付けてしまっては、チームをまとめることが出来ません。
リーダーだからこそ皆の仲介人として役割を担うことが大切なのです。
違う意見が出たら、真っ向から否定するのではなく、その意見にはどういった意味が込められているのか、そしてどう活かせるかを考える。
こうして皆の意見を取りいれ、皆が納得出来るようにまとめていくのがリーダーの役割なのです。
リーダーの役割のまとめ
- 意思決定をし、方向性を示す
- メンバーの能力向上と人材育成
- 組織を構成するメンバーの「ロールモデル」になる
- リーダーにための素質について
- U23サッカー日本代表手倉森誠監督
- リーダーの役割について
- チームワークの大切さを教えること
- 進むべき方向性を理解してもらうこと
- 仲介者として意見をまとめること
きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。