負けん気が強い人の特徴・仕事・長所・短所とは?
負けん気が強いとは、自分に絶大なる自信を持っていて、誰にも負けたくないという気持ちのことです。
そんな負けん気が強い人はあなたの周りにも一人ぐらいはいることでしょう。
人に負けたくない負けず嫌いな性格ですが、具体的には一体どのような特徴を持っている人なのでしょうか。
そこで今回は負けん気が強い人の特徴や長所・短所についてなどをご紹介していきます。
あなたに当てはまるかどうか確認しながらご覧ください。
【目次】
負けん気が強い人の特徴とは
人に頼ったり、人から助けてもらうことが大嫌い
負けん気の強い人は、人に頭を下げることをひどく嫌います。
それは、「人に頭を下げるというのは、相手よりも自分が低い位置にいることを認める行為。つまり、頭を下げれば、自分が負けたことを認めてしまうことになる」と考えるためにほかなりません。
たとえば、量の極めて多い仕事を受け持ったとしましょう。
仕事をしているうちに、「これは、とても自分一人でやり遂げることはできない」と判断したら、多くの人は同僚に手助けしてもらうように頼みます。
その際、「悪いけど、仕事手伝ってくれない?」と、同僚に頭を下げることになるわけですが、負けん気が強い人は自分がそんな行為をすることが許せません。
常に人との勝ち負けを意識している負けん気の強い人は、そんなことをすれば同僚に弱みを見せることになると考えます。
人に弱みを見せるのは、負けん気の強い人にとっては「負け」なのです。
仕事以外のどんなシーンでも、人に助けてもらおうとは、決してしません。
たとえば、金銭的に苦しい状況であっても、友達はもちろん、家族に対しても、お金の援助を依頼することができないのです。
どんな状況にあっても、人に頼ったり、人から助けてもらうことを嫌うのが、負けん気が強い人の特徴と言うことになるでしょう。
向上心が強く、人一倍努力する
負けん気が強い人には、「ライバル設定をしたがる」という傾向が強くあります。
たとえば、会社に同期入社した人が2人いるとしましょう。
その場合、同期の2人を友達というよりも、絶対に負けたくないライバルとして意識するのが、負けん気が強い人なのです。
ですから、「同期のライバル2人には、仕事でぜったいに負けたくない。自分が一番先に出世したい」と考えます。
ただ、そう考えるだけでは、出世争いで必ずライバルたちに先んじることができるとは限りません。
そういう意識を持っていても、努力を怠ったのでは、同期のライバルに負けてしまうこともあるでしょう。
そのことをよく知っているのが、負けん気が強う人ですから、実際にライバルに負けないために、人一倍の努力をするのです。
ライバルがいないケースも、もちろんあります。
その場合でも、「自分に負けたくない」という意識を強く持つため、「今の自分」をライバル視して、より向上しようするのが、負けん気が強い人と言っていいでしょう。
つまり、負けん気が強い人には、ライバルに負けないために、より自分を高めようという向上心が強く、それを実現するために努力を怠らないという特徴があるのです。
ピンチや逆境に強い
ピンチや逆境に強いというのも、負けん気が強い人の特徴と言っていいでしょう。
負けん気が強い人は「負けたくない」という意識を強く持ちますが、それは、ライバルなどの人間に対してだけ向けれらるわけではありません。
自分の置かれた状況に対しても、同じ意識を持つのが負けん気が強い人なのです。
仕事で思わぬトラブルが生じて、その処理がうまく行かず、厳しい状況に追い込まれたとしましょう。
普通の人は弱音を吐くこともあるでしょうし、時にはギブアップしてしまうこともあるかもしれません。
負けん気が強い人は違います。
ギブアップしてしまうことはもちろん、弱音を吐くことさえせずに、事態に敢然と立ち向かっていくのです。
それは、「自分の置かれた状況に負けたくない」という意識があるためにほかなりません。
つまり、ピンチが訪れると、負けん気が強い人は自分の直面している「ピンチ」を、自分が戦うべき敵と考えるのです。
ライバルを敵視し、その人に負けまいとするのと同じように、自分が直面しているピンチや逆境に負けたくないと強く思うのが、負けん気が強い人ということになるでしょう。
負けん気が強い人の仕事の仕方とは
自分から積極的に仕事を取りに行く
負けん気が強い人にとっては、仕事も勝負の内です。
仕事ができない状態を負けと考え、仕事で活躍することを勝ちと、負けん気が強い人は考えます。
勝負の上で敗者となることを何よりも嫌悪しており、仕事に向き合う自分の姿勢というのも、負けん気の強い人は厳しく評価します。
仕事での失敗や、成果で同僚に後れを取るという現状に対してはもちろんのこと、職場で仕事がなく暇を持て余しているというシチュエーションも負けと判断するほどに、仕事への意識を非常に高く持ちます。
業務への打ち込み方として、自分から積極的に仕事を取りに行くという姿勢が見られるのもそのためです。
経験のないことにも恐れず、新しいスキルを習得する場も逃さず、仕事での勝利を勝ち取るために、いつでも全力投球で業務に打ち込むのが負けん気の強い人のスタンスです。
仕事への高い関心と他の追随を許さないほどの向上心は、ビジネスの場では安定した評価を得ます。
やる気のある態度によって、会社の上役の世代からの評判も高くなりがちで、早い内から組織の中で出世する機会を与えてもらえることもあります。
そのスタンスは、会社組織にとってはまさに理想の働き方なのです。
途中で妥協しない
負けん気が強い人は、基本的に挫折にも強い傾向にあります。
生活の中でのあらゆる行動を常に勝負と関連付け、闘志をもって対抗する生き方は、一度の敗北で挫けるような、やわな精神力では続きません。
敗北を経験し、苦汁を舐めてもそれをバネにして、立ち向かうことができてこその負けん気です。
負けん気の強い人は、仕事の上での困難や逆風にも負けません。
進めていたプロジェクトに問題が立ちふさがったり、横やりが入ってかけた労力が無駄になったとしても、落ち込みはしても持ち前の勝気さですぐ立ち直って、現状でのベストの結果を目指して邁進することができます。
振り出しに戻ることよりミスを叱られることより、負けん気の強い人が何より許せないのは、一度始めたことを途中で投げ出してしまうことです。
他者からの妨害や理不尽な対応によって、仕事に対する熱意を失うということもありません。
逆風を前にすると闘争心が増す性質は、ビジネスの上でも有利に働きます。
何があっても真っ直ぐに目標に突き進んでいける負けん気の強い人は、仕事のパートナーとして望むには最良の存在です。
チームプレーには向かないが自分の仕事はきっちりする
負けん気の強い人は、基本的に周囲の人間を競争相手のポジションにおいています。
職場の同僚やプロジェクトチームのメンバーも、協力し合って共に同じ業務に立ち向かう仲間というよりは、負けたくないライバルであり、和気藹々と行う仕事をあまり好みません。
勝ち負けにこだわる性格は、フェアプレイ精神の下にあるので、他人の仕事を妨害したりすることはありませんが、人との協力よりも自分の仕事を優先する働き方を常にします。
手を貸してほしい、という要望に応えることはできますが、悩んでいる相手に気を利かせて、自分から進んでサポートしにいくということのできないタイプの性格です。
自分の能力を把握し、適切な目標を立てられる能力によって、個人プレーでは優秀な成績を残すことができますが、周囲の人とリズムを合わせるのは苦手であるのでチームプレーには向きません。
ただし自分の仕事は責任をもって果たすことができるので、チームでの仕事でも役割分担がきちんと決められている業務に対しては、適切に対応することができます。
チームのまとめ役や縁の下の力持ちではなく、プロジェクトの中心で業務をこなして、成果によって周囲を引っ張るポジションにはピッタリの人材です。
負けん気が強い性格の長所とは
強い向上心を持っている
たとえば、失敗してもそのままにしておくことを自分に許しませんし、成功させるまで努力することができる根気強さがあります。
また、自分が二番でいることに納得できませんので、一番の人に対抗心を燃やし続け、自分がその座に納まるために何とかして追い越そうと頑張ることをやめません。
負けん気の強いタイプというのは決して諦めず、目的達成のためにどこまでも自分を向上させることができる強い心の持ち主でもあるのです。
結果的に、誰にも負けたくないという気持ちを持ち続けていることで自分自身の成長を促すことができますし、その姿勢が他者からの評価にも繋がります。
悔しいと感じるのは優秀な他者をきちんと認めることができているということですし、自分自身にさらにその上を行く能力があることを信じているからでもあるのです。
そんな気の強さに扱いづらさを感じるかたも少なくありませんが、自分を高めるために広い視野を持っていろいろなものを吸収しようとしたり、他者のアドバイスを受け入れたり、トップに立つためにはあらゆる努力を惜しまない素敵な人でもあります。
リーダーシップを発揮する
負けん気の強さはそのまま意志の強さにも繋がります。
結果を出すまで諦めませんから、集団で物事を進めていく際にはいつの間にか中心人物になっていたり、リーダーに推薦されることが多々あるタイプです。
実際、他者をしっかりまとめられる自分にもプライドを持っており、とても頼り甲斐を感じられます。
これを成し遂げる、そう決めたことに関しては決して妥協することなく、きちんと成功を実現させる力があることから、誰からも尊敬されつつ、輝かしい成果を手にすることができるのです。
誰かの頼りになる存在になれることに誇りを感じていますし、強い責任感を持って周囲の人達を導くことができる自分に自信を持っています。
もちろん、時には躓いてしまったり定めた目標を達成することが難しくなる場面もありますが、負けん気が強いからこそ誰にも不安な心を見せることはありませんし、そうした姿を他者に見せて心配させるようなこともないのです。
どんな時を前を向いて「絶対に成功する」という強い意思を持っているからこそ、「この人に着いていけば安心だ」と思われやすいのが魅力となっています。
得意なことのスペシャリストになれる
負けん気が強いタイプというのは、特に自分が絶対の自信を持っている得意分野に対して、その負けず嫌いぶりを大きく発揮します。
基本的にとても真面目でどんな時にも真剣だからこそ、高みを目指して真っ直ぐに進んでいくことができるタイプですが、その中でもこれだけは誰よりも優れていると自負している事柄に関しては、強いこだわりを持っているのです。
その分野の腕を磨くために努力をし続けた結果、本当にその道のスペシャリストに上り詰めてしまう人も少なくありません。
たとえば優秀なスポーツ選手、学業の分野で世界から認められる結果を出している人、趣味の分野で誰よりも深い知識を有している人、さまざまな人がいますが、優れていると自覚している能力を高めていくことに快感を覚え、努力を努力とも感じないくらいそれに関わることを好きになり、常人には成し得ないことを成してしまうのは得てして負けん気の強いタイプです。
好きなこと、自信のあることには驚くような集中力を発揮し、一流になるために何よりも優先してそれを中心とした生活を送るようなタイプも多くいます。
一つのことに特化し、プロフェッショナルな能力を発揮するのです。
負けん気が強い性格の短所とは
時間の無駄になることがある
負けん気の強い人は、自分が勝つまで納得しません。
ゲームで負けるとあと1回、あと1回と結局自分が勝つまで続けたがります。
車に乗っているときは、他の車に追い抜かれるのは気分が悪く、なんとか追い抜かせないか考えています。
負けん気の強いさは言い方を変えれば、粘り強さでもあります。
ですが他の人から見れば、どうでもいいことにこだわって、時間と労力を消費するのです。
負けん気の強い人も後になって「あの時間と労力があったら、本当はもっと生産的なことをたくさんできたのにな」と反省することもあります。
ですが、いざ自分の負けを認めなければならない状況を目の前にすると、まるで麻薬のようにひきつけられ、なかなか引き下がれないのです。
そしてうかつに負けてしまった後も、簡単に潔く認めません。
恥ずかしいので表には出しませんが、フツフツと悔しい気持ちを煮えたぎらせていることがあります。
本当は自分の方が上なのに、負けたのは自分の実力じゃなくて外的要因があったからだ、もう一度チャンスがあれば絶対こうやって勝つのにと、自分を正当化するための理由を一点を見つめながら考えています。
本人にとってこだわりのある内容ほど、負けたときの負の感情から開放されるまで時間がかかります。
人に嫌われる
負けん気の強い性格の人は、負けたときに不機嫌になるので面倒くさがられます。
例えば友人同士で楽しんでいるところを、ゲームで負けて場の雰囲気を悪くします。
本人もなんとか取り繕うおうとしていますが、どこかで挽回のチャンスがないか伺っていて、ずっと一人相撲しているのです。
それが相手に伝わるだけでちょっと面倒くさい人です。
人の自慢話が相手の勝利自慢のように聞こえて、つい自慢し返しをしてしまいます。
そういう人を前にすると、周りも面倒ですから適度に負けたふりをしてあげたり、うっかり自慢に聞こえるような話をしないようにと気を使います。
ですが負けん気の強い人に限らず、人の本能として誰しも負けるのは不快ですから、そういった負担を周りにかけ続けると嫌われる原因になります。
また負けん気の強い性格の人は、負けたくないがゆえに全力で向かってきます。
ライバルというと聞こえが良いですが、もし自分が勝てないと分かったら、水面下で脚をひっぱるといった工作も人によってはするかもしれません。
いつか”ライバル”を打ち負かして、自分と同じ悔しさを味あわせてやろうと思っているのです。
少なくとも”ライバル”が有利にならないように気を張っています。
ですからうっかりしていると、負けん気の強い人にとんでもない所で足をすくわれかねません。
安らぎがない
負けん気の強い性格の人は、何においても全てに勝たないと気が済まないわけではありません。
その人によって特にこだわりの分野があります。
負けん気の強さには、それが功を奏してスポーツで勝つ、事業に成功するなどの長所もあります。
ですから親に負けん気の強さを煽るような育てられ方をしたのかもしれません。
兄弟同士の競い合いが激しかったのも親の差し金です。
そうしていつしか相手と比較することでしか自分を評価できなくなってしまったのです。
勝つことは認められる証拠だと思っています。
でも自分でも本当は気づいているのです。
いったい他人に勝ったところで何があるんだ?と。
しかし過去の洗脳や刷り込みによって、自分が追い立てられていることに気づいていません。
エネルギーを使いはたし、とても疲れていても止められないのです。
負けたら血が煮えたぎるほど頭にきたり、自分のふがいなさに酷く落ち込んだり、戦闘モードでは目をランランとさせています。
常に勝った負けたを意識してる人の隣にいて安らぎを感じる人はいません。
負けん気の強い人を見ていると、早くその呪縛から逃れられると良いのだけれど、と願わずにはいられなくなります。
負けん気が強い性格は男も女も上に行きやすい
いかがでしょうか。
負けん気が強い人は、その性格ゆえ、人よりも上の立場に行くことが多いです。
なぜなら、その分野で一番になりたい、あの人には負けたくない、という思いで努力をするからです。
最初から努力せずに諦めてる人と比較したら、勝負にならないほど差がついてしまうケースも少なくありません。
これは男性も女性も変わりはありません。
努力をするときに一番大切なのはモチベーションです。
そのモチベーションをどう作り出し維持するのかが継続する鍵となります。
負けず嫌いな人は、対象が人である限りそのモチベーションが常にある状態なので成果が出しやすいというわけです。
あなたが負けん気が強い性格であればこれを存分に生かしてみるのも一つの方法です。
また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。