回りくどい人の6つの心理とは?
回りくどい人とは、話し方ややり方がストレートな手法ではなく、遠回しで間接的な手段をとるような人のことです。
「もっとはっきり言えばいいのに」とか「誰かに頼むんじゃなくて自分でやれよ」と思う、そんな回りくどい人は数え切れないほどいます。
しかし、あなたもそんな回りくどいことをした覚えはあることでしょう。
その時はいったいどんな心理状態だったのか思い出すことはできますか?
急に言われてもなかなか難しいものですよね。
そこで今回は回りくどい人の心理についてご紹介していきますので、ぜひあなたやあなたの周りの人に当てはまるかどうか確認しながら最後まで御覧ください。
回りくどい人の心理
自分に自信がない表れ
自分に自信が持てない場合によく見られるのが、回りくどい言い方をしてしまう人です。
こんなことを言ったら笑われるのではないか。
バカにされるのではないかと、不安な気持ちが先行してしまい、回りくどくなります。
直球で物事を話せないのは、相手に遠慮している場合も考えられます。
特に上司などには、自分の意見を否定されそうな気がして、結果臆病になります。
臆病になると、気持ちのどこかでストップをかけてしまい、おどおどとするものです。
不必要な言葉を並べ立て、結論に到達するまでに途轍もない時間を要してしまいます。
自分でも付属の言葉が多いと分ってはいるものの、自信のなさから単刀直入には話せず仕舞いになります。
相手にイラッとした様子を感じると、ますます舞い上がってしまい、回りくどくなります。
焦れば焦る程、余計な言葉を発してしまいます。
緊張で汗びっしょりになって、頭の中も真っ白です。
伝えるべきことに自信がないがために、尾ひれを付けて順序よく話さないと伝えられないのかもしれませんね。
自信があれば要点だけをピックアップして、話すことも可能でしょう。
[参考記事]
相手の返答が怖い
こう言ったら相手は何と言うだろうと、常に相手の様子ばかり気にしている人がいます。
相手の顔色をうかがって、コロコロと話しが二転三転します。
自分の意見に対して自信がないからでしょう。
回りくどいのは、自分の意見を否定されるのが怖い人からです。
そういった人は自尊心が強く、否定されると人一倍落ち込みます。
打たれ弱い性格とも言えますね。
そのため、いつも人に合わせてばかりいるので、率直な意見を言えません。
心の中で思っていても、やはり相手に合わせてしまいます。
そのため、相手の出方を探りながら話すので、回りくどくなってしまいます。
合わせるだけが良い結果になるとは限りません。
しかし、「それは違う!」と言われるのが怖いがために、どうしても相手に合わせてしまいます。
時には、少し前まで話していた事と180度違っていても、お構いなしに同調しています。
このように、のらりくらりと話すので、結果的に回りくどくなる訳です。
もっと精神的に成長できれば、少しは回りくどい話しをしなくて済むかもしれませんね。
確かに会話に同調も必要ですが、自分の意見を伝えることも大切なこと。
それが出来ない臆病な性格だから、回りくどくなります。
相手に親切心のつもりが自分が整理できていない
相手が分っていないだろうと、親切のつもりで話すと、話が回りくどくなってしまいます。
実は、自分自身もよく理解していないため、ポイントを絞って話せない理由もありました。
何を伝えるのかは勿論のこと、話す順序を決めていないと、結局回りくどくなって迷惑をかける原因になりますね。
準備のないまま話し始めると、要点がまとまらず相手にも全く伝わりません。
結果、頭の中がパニックになって、気持ちだけが焦ってしまいます。
自分でもどこまで話したかすら、分からなくなる事態に。
そうなると、聞いている方もチンプンカンプンですね。
どうしようと焦る程に、頭の中は真っ白になります。
そうならない為にも、もっとしっかりとした準備が必要だったと自分でも後悔します。
親切心のつもりが、裏目に出てしまいました。
わかり易く伝えなければと思う気持ちが、更に話を回りくどくしてしまいます。
何とかしないと!と思う心理状態が、聞いている相手にも伝わってしまいますね。
聞いている相手もうんざりします。
親切のつもりが余計な事態になり、回りくどい原因を作ってしまったからでしょう。
本当は関わりたくない
回りくどい人の心理を理解するためには、自分が回りくどい話し方をするときはどんな場合かを思い浮かべる必要があります。
すると回りくどい話し方をする人というのは、「本当はかかわりたくない」といった心理に陥っているケースが多いことがわかるでしょう。
回りくどい話し方というのは、簡単に言えば「時間稼ぎ」をしている状態です。
つまり、中身の全くない内容でどうにかその場をしのぎ、一刻も早くその場から立ち去りたいという心理がそこには隠されています。
ですから、常に回りくどい言い回しをする人は、基本的に他人とかかわることを好んでいません。
重要な用件であればもちろん仕方がないのですが、それ以外では他人とあまり口をききたくないわけです。
もしもあなたの近くに回りくどい人がいたとしたら、その人は十中八九人間嫌いだと考えて間違いありません。
ですから、無理にその人と深い話などしようとせず、適当に相槌を打ってやり過ごすようにした方が無難でしょう。
お互いの距離感をしっかりと保てば、相手がどれだけ回りくどい人であっても、イライラしたりすることはなくなるはずです。
独自の考えが浮かばずに追い詰められている
じっくり耳を傾けてみたけど、結局この人は何が言いたいのかわからない…
あなたの周りにも、そんな回りくどい人というのが一人ぐらいはいるのではないでしょうか。
通常であれば、人は何か言いたいことがあるときに話を始めようとします。
つまり話の中心は話し始める前に決まっていて、あくまでそこにいろいろと肉付けをしながら話を膨らませるわけです。
しかし回りくどい人の場合はそれとは異なります。
なぜなら回りくどい人は、「独自の考えが浮かばずに追い詰められている」心理状態になっているからです。
ひと言でいえば「想像力が足りない」わけですが、回りくどく話す人というのは、それでも何とか一生懸命にその場を取り繕おうと努力しています。
ただ、話し始める前に話の中心を決めておくことができないため、どうしても聞いている方にとっては支離滅裂に聞こえてしまうのです。
もしあなたの近くに回りくどい人がいるなら、できるだけ合いの手を入れながら話を聞いてあげるようにしてください。
「それはこういうことだね」というちょっとしたひと言を発してあげるだけで、回りくどい人の心の中もほんの少しですが整理されるでしょう。
第三者に助けを求めている
回りくどい人と話をしていると、ある特徴に気づくことがあります。
それは、かなりの頻度で「目線が泳いでいる」という特徴です。
そしてそのとき回りくどい人はどんな心理状態になっているのかというと、知らず知らずのうちに「第三者に助けを求めている」状態になっているといえます。
回りくどい人というのは、他人と話をすることが元々苦手です。
話の要点を簡潔に相手へと伝えることができないですし、しかもそれを自覚しているため、できる限り他人との会話を避けようとする傾向にあります。
しかし、全く他人と話をせずに生活していくのは困難なことです。
ですから回りくどい人は、必要に迫られたときだけ、仕方なく他人と会話をしていることになります。
そしてそんなとき、「誰か助けてほしい」という心理が強く働き、さらに話の内容が回りくどく、意味がよくわからないものになってしまうわけです。
もしもあなたの親しい人の中に回りくどい人がいるのなら、そういったケースではできるだけ助け舟を出してあげるようにしましょう。
具体的には、横に付いてあげつつ、話の要点だけを代わりに伝えてあげるようにすれば大丈夫です。
回りくどい人への対処法はそういう人だと理解すること
いかがでしょうか。
回りくどい人の話し方に対してはイライラしてしまうこともあるでしょう。
ストレートに「もっとはっきり言って」と伝えることができるのなら、それに越したことはありません。
しかし、ほとんどの人は心の中ではそう思っているのに言うことはできませんよね。
言ってしまうことで相手との関係や、周りに対する自分の評価などが気になってしまうからです。
確かにそれにはリスクがあります。
なので、回りくどい人への最善の対処法は「この人はそういう人」だと理解し我慢することです。
ちょっとの間、その時間を耐え忍ぶだけで人間関係の和を保つことができます。
後はどうしても馬が合わない場合は、あまり近づかないのが王道な対処法です。
人を変えるのはとても大変ですし、労力も必要になります。
「絶対に変えてみせる!」という強い意志が無い限りは、やめておいたほうがいいでしょう。
また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。