細かい人の心理や特徴7つ
あなたの周りに細かい人はいるでしょうか。
どこの環境にも細かいというか神経質というか、やかましいタイプの人っていますよね。
なにごとにもきちんきちんとしているのはいいことなのですが、あまりにも過ぎたこだわりを見せたり、他人にも同じことを求め過ぎたりすれば煙たがられるもの。
そこで今回は細かい人の心理や特徴をご紹介しますので、このような人の特徴を知って適切な対処ができるようにしておきましょう。
また、「自分は細かすぎないかな?」というチェックにも役立つはずですので、ぜひ最後までご覧ください。
細かい人
真面目で完璧主義タイプ
真面目な人、どんなことにも完璧を目指すタイプの人は、どうしても細かいことにこだわりがちになります。
細やかな仕事ぶりを見せれば、「あなたの仕事は行き届いているね」という評価につながります。
仕事の上で細かいということは美点のようなものですが、本人としては恐るべき強迫観念にとらわれているので、決してラクではありません。
みんなが見過ごしてしまう小さなことも気になる完璧主義者タイプの細かい人は、子どもの頃から努力することを怠らなかった人。
生まれながら天賦の才に恵まれた人には敵わなくても、凡人のたゆまぬ努力は必ず功を奏することを知っているのです。
しかし、努力している凡人は自分以外にもたくさんいる。
そんな中で他と差をつけるためには、誰よりも細部にまで目を配り、注力することが一番だと思っているのです。
また、「他人に頼ることで結果として全体の完成度が落ちてしまう」と思い込んでいることも多いので、一人で目を血走らせながら仕事をしていることがよくあります。
完成度や理想像というものも持っていて、それがまたかなり高いレベルに設定されているので、本人としてはかなり苦しいことでしょう。
ある程度力を抜いた仕事で評価されるという体験を通して少しずつ理想が現実に近づけばいいのですが、そういったことはあまりありません。
むしろ周囲のいい加減に見える仕事が高く買われることで苛立ちを募らせてしまうことも多々あります。
芸術家タイプにも近く、普通の会社員などをしていると生きづらく感じることでしょう。
叱られることを過度に恐れるタイプ
子どもの頃に、普段は使わない絵の具セットやお習字セットなどを持ってくるように言われた日、「あ!忘れてきた!」という子がクラスに必ず数人はいたと思います。
そういう子たちは叱られても「こら!またか!」「えへへ」というやりとりで軽く流してはいませんでしたか?
彼らは子どもの間に叱られ慣れてしまうことで受け流し方をマスターしているので、大人になってからもうまく周囲に甘え、失敗を叱られることをあまり恐れません。
しかし逆に、委員長タイプとまではいかなくても、どうしても忘れものができないタイプの人もまたいたことでしょう。
彼らは自分の失敗を自分で責めるというよりも、周囲に叱られることが怖かったのです。
親、先生といった絶対的な権力者に生殺与奪を握られているという恐怖感が、大人になっても体に染み付いてしまっています。
そしてさらに、子どもの頃に叱られて軽く受け流すという体験を重ねなかったことが、大人になってからの恐れに拍車をかけているのです。
こういうタイプの人は、上役の人との関係がうまく作れていません。
仕事以外の話をする機会を徹底して避け、二人きりで飲みに行くなんてもってのほかです。
子どもの頃に怖かった人と現在の自分の上役とを完全に重ねて見てしまっているのです。
優等生の自分が好きなタイプ
上記二つと似ているようですが、心理的には少し異なるタイプです。
このタイプの細かさは、自己愛に端を発しているのです。
「いつも細かいことにまでこだわった素晴らしい仕事をする自分が好き」というタイプです。
それ以外の自分の像を認められないから、どうしても細かくならざるを得ません。
また、周囲にもそんな自分を理想の人間像として押し付けるので、周りにいると結構迷惑させられます。
このタイプの人には、本当に大切な部分だけを押さえておいて効率よくことを運ぶという考えがありません。
周りに、納期直前になっても進捗は全然ダメ、途中まで出来上がっている仕事の内容は確かに素晴らしいのだけど…という人、いませんか?
間違いなくこのタイプです。
結局間に合わず叱られても、「自分としては満足いくまで細かいことにこだわれたから」とどこ吹く風。
完成させるということすら眼中にないこのタイプの人には、あまり打つべき手だてもありません。
「こだわり派の自分がかっこいい」という考え方を捨てさせるには、いつも目新しい仕事を渡してこだわる余地を生まないようにフル回転させることくらいしかできないでしょう。
常に大きな不安を抱えている
細かい人は、大きな不安を抱えている傾向があります。
何かにつけて細かい人は、心に大きな不安や心配事を抱えているのですが、本人はその状態に気がついてはいません。
潜在意識の中で不安が膨らんでおり、それを解消するためにちょっとしたことにこだわるようになっているのです。
細かい人の多くは、すべてに細かいのではなく特定のことにこだわりを持っていますが、一つのことにこだわることで不安を解消しようとしているのです。
ある意味、不安を解消するための儀式や強迫性障害のような症状としての細かさになっているため健全ではありません。
この状態の細かさは、一人で解決することはできず、カウンセラーや医師の治療も必要になってきます。
何か心の奥に不安を抱えている人は、精神面でのケアを受けることで細かさを改善することができます。
ずぼらな人に囲まれて育った影響
周りの人がずぼらが多い状況で育ってきた人は、何かと細かい性格になりやすくなります。
親や兄弟、親せきがずぼらだと、生活を送る中で感じる不都合も多くなってきます。
家の中がぐちゃぐちゃになっていて快適に過ごせなかったり、学校に提出する書類や給食費なども用意してもらえなかったりと、様々な苦労を味わうことになるでしょう。
育っていく中で、いろいろな苦労を重ねていくことにより、それがトラウマとなり細かい性格が出来上がってしまうのです。
自分は、家族や兄弟のようにだらしない性格にはならないという気持ちが強すぎてしまうことで、より強固な細かい性格が出来上がってしまいます。
周りがずぼらだったために細かい性格が出来上がってしまった人は、ずぼらと神経質は違っているようでよく似ていることを意識してみましょう。
どちらの性格も、度が過ぎれば周りの人に迷惑をかけることになるのですから。
人の欠点ばかりが気になる
人の欠点を許すことができないと、細かい性格になってしまいます。
人はいろいろな性格を持っていますが、人の良いところではなく悪い部分ばかりに目が行ってしまうと、ついつい細かくなってしまいます。
目についたところを指摘したり、文句を言ってしまい他人からひんしゅくを買ってしまうのです。
どうしても、この傾向が抜けられない人は、人の良いところを積極的に見るように視点を変えていく必要があります。
他人の良い部分に注目すれば、いやな気持ちが湧き上がってくることがなくなるので、細かい点についてぶつぶつと文句を言うことがなくなってきます。
また、良い部分を褒めることもできるようになるため、今までと比べて人間関係も円滑になってくるのです。
人の欠点ばかりに目がいってしまう人は、人の見方を変えてみましょう。
実は爽快感を感じている
爽快感を味わいたい人は、細かい傾向にあります。
仕事を細かく行ったり家事を好きなだけ行うと、やり切ったという達成感を感じることができます。
その日する仕事を自分で納得できるまで行えば、爽快感や喜びを感じやすくなるのです。
このタイプの人は、無趣味だったり派手な生活を好まず、質素に暮らしていくことに喜びに感じています。
だからこそ、日常で感じることができる爽快感を大切にしたいと考えているのです。
爽快感を得るために細かい性格になっている人は、細かい作業を行うことで脳の快楽物質も出やすくなるため、他人が矯正することは難しくなります。
周りに迷惑がかかっていない状態であれば、好きなようにやらせてあげるとよいでしょう。
細かい作業を行うことで、本人は喜びやストレス解消効果も感じているので放置が一番です。
細かい人の対応は面倒
いかがでしょうか。
細かい人の多くは、恐れを抱えています。
「きちんとしなくちゃ」「叱られ内容にしなくちゃ」という恐れです。
これらをうまくほぐしていけないと、いつか自分がストレスでやられてしまう結果になります。
大筋を押さえることだけを重視してあとは適当にこなしてしまうような人を見てもイライラせずに、何かしら学べるといいですね。
また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。