燃え尽き症候群になる3つの原因と克服方法とは?

燃え尽き症候群とは、一定期間がむしゃらに頑張り続けてきたのにも関わらず、自分が期待した結果にならないことが連続し、最終的にはその気持ちが折れてしまうことです。

そんな状態になった人は、努力をしたことがある人ほどいるものです。

努力の証といえばかっこいいですが、いつまでもその状態を引きずるのはあまり良くありませんよね。

そこで今回は燃え尽き症候群になる原因と克服方法についてご紹介していきますので、ぜひ今後の参考にしてみてください。



燃え尽き症候群になる原因

 

一つの事に対して全力投球しすぎてしまう

 

燃え尽き症候群になってしまう人の原因として、一つの目標や仕事などに対して全エネルギーを注いでしまう事です。

頑張れば頑張っただけ評価が付いてくると思い込んでしまう事にも原因があります。

他にも楽しみややりがいはあるはずなのに、その事ばかりに力を注いで夢中になってしまうのです。

こんなに一生懸命なのに、こんなに時間も体力も注いだのに結果が思うようにならなかったら燃え尽き症候群となってしまう可能性が高いのです。

あまりにその事だけに集中しすぎてもかえって視野をせまくしてしまい、自分を精神的に追い込んでしまいます。

少しサボったり適当にしていい所は適当にしてみたりの融通が利かないので、全力投球してしまうのです。

性格上、燃え尽き症候群になりやすいタイプとそうでないタイプに別れるのは、うまくサボれるかどうかにかかっているといっても過言ではありません。

思考が偏ってしまって、自分がやらなければ、人には任せられないと思ってひとりで抱え込んでしまったりするのです。

そうすると仕事量も内容も他の人の目に触れないのでミスも多くなりがち。

そうしてミスをしてしまう事で脱力してしまうこともあり得ます。



責任感やプライドが高い

 

この仕事に関しては自分がやらなければ、達成しなければという焦りや不安も自分のプライドで見せようともしません。

そういった責任感やプライドが高い人は、目標に向かって一人きりで走ります。

自分だけの力でできるはずだと過信してしまい、過剰に自分にプレッシャーを与えてしまいます。

プライドが高い人は、失敗する所を人に見られる事を過度に嫌い、それだけは避けようとします。

そうして意固地になって1人でやり遂げようとするので頭の中はその事だけでいっぱい。

他は目に入らなくなってしまうのです。

他の人に頼ったりできるタイプや、失敗しても大丈夫、といった柔軟な姿勢のある人ならば燃え尽きたときもそんな時もあると心得て次に進める事でしょう。

ですが、プライドが高くて失敗したら死んでしまうのではないかという人は燃え尽き症候群にになり、鬱病を発症しかねません。

それぐらい思考が狭く、精神的に追いつめられてしまうのです。

なんとかなる、とうまく逃げ道を作れない人は要注意です。

最初からプライドの高い人と、そうでない人とは目的が違ったりします。

人から評価されたい、目的を達成したいと強く願う人は評価が目的となってしまうのです。

達成する事も大事だけどプロセスを大事にしたり楽しみを見いだせる人とは明らかに違うのです。



自分を過度に追い込んでしまいがち

 

過労やストレスにさらされる現代人にとってどれだけ休息をうまく取るかは病気になるかそうでないかのカギになります。

燃え尽き症候群になりがちな人こそ、うまく休息をとれずに燃え尽きてしまった時に脱力してしまい、何にもやる気が起きずに鬱病になってしまったりします。

楽しくない時に楽しいと思うと脳がパニックを起こすのと一緒で、頑張れない時にひたすら頑張ってしまう事で自分が壊れ始めてしまうのです。

これだけは今日中にやらなければと、気持ちが焦ってしまいがちです。

ですが自分が疲れている、休息を欲している時にも関わらず、無理に徹夜をしてしまうと心にも体にも影響を及ぼします。

自分の体に正直に、少しだけでも眠るなど、休息をうまく取れる人はうまく乗り越えられるのです。

自分を追い込んでしまいがちな人は、平気ではない、辛いのに辛いと言えない、SOSが出せない、誰も頼らないという特徴があります。

そして口癖は「大丈夫」です。

全然大丈夫ではないのに大丈夫という事で体も心も拒否反応を示すのです。

それも無視して自分を追い込む事を続けていると、燃え尽き症候群となって体にも心にも表れてしまうのでしょう。

 

燃え尽き症候群を克服する方法

 

心を休ませる

 

もう何もする気が起きない、体も思うように動かない…

これまでは一度もそんな感覚にとらわれたことがなかったのに、ある日突然そういった気分になってしまうケースがあります。

その場合は、燃え尽き症候群の可能性もありますので注意が必要です。

燃え尽き症候群のタチが悪いところは、”自分でそうだと気づいていない”ことが非常に多い点だと言えます。

そしてそのまま時間だけが過ぎていき、心がボロボロになって取り返しのつかない段階まで進んでしまうのです。

燃え尽き症候群を克服するためには、何よりも”心を休ませる”必要があります。

たとえば体が疲労の蓄積で悲鳴を上げたときは、しっかりと睡眠をとるなどして体を休ませますよね?

それと同じことを、心に対して行わなければならないのです。

ですが、心を休ませるのと体を休ませるのとでは、少し方法が異なってきます。

体の休ませ方はたとえ誰であっても共通していますが、心を効果的に休ませる方法は、人によって違いがあるからです。

部屋でただジッとしていると気持ちが安らぐ人もいるでしょうし、逆に部屋から出て外を散歩していないと落ち着かない人もいるでしょう。

燃え尽き症候群を乗り越えるには、まず自分に合った心の休ませ方を見つけ、そして実行に移すしかないのです。



理想を捨てる

 

自分はこんなに一生懸命頑張っているのに、どうしてあの人はわかってくれないのか…

あなたは、そんな気持ちを抱えて胸が苦しくなったことはありませんか?

燃え尽き症候群は、そういった”努力が報われない”という思いから引き起こされるケースがたいへん多いと言えます。

特に介護系の仕事をしている人や専業主婦など、陰で長期間誰かを支えている人に起こりやすいのです。

では、そんな縁の下の力持ち的な人たちが、燃え尽き症候群を克服するためには何をすればいいのでしょうか?

それはまず第一に、”理想を捨てる”ことです。

最大の原因は報われていないという思いにあるわけですから、それを”報われないこともある”といった思いに変えなければなりません。

もちろんそれは簡単なことではありませんが、そこを切り替えない限り、燃え尽き症候群の克服には至らないのです。

そして切り替えるための方法はたったひとつ、”手抜きを覚える”ことになります。

手抜きと聞くと不真面目な印象を持つかもしれませんが、その不真面目さこそが、まさに燃え尽き症候群を克服する上で最も必要な感覚なのです。



新しい目標を見つける

 

あなたは、何かをやりきったという充足感を覚えたことがあるでしょうか?

そんな経験がある人ならわかると思いますが、それは心の底から気持ちがいいと感じることができる瞬間ですよね。

ですが、その気持ちよさが大きければ大きいほど、その後に訪れるかもしれない心理状態も、より深刻なものになる傾向にあります。

そしてその心理状態こそが、燃え尽き症候群です。

燃え尽き症候群は、ひと言で言うと”達成感の裏返し”に他なりません。

達成感はそこに至るまでの努力の大きさに比例しますから、頑張った人ほどその反動も大きくなってしまうわけです。

そして反動に心が耐え切れなくなったとき、燃え尽き症候群を発症してしまいます。

ですから克服の第一歩は、そんな反動というエネルギーを別の方向に向けるところから始めなければなりません。

つまり、”新しい目標を見つける”必要があるのです。

これまで大きな目標に向かって努力を続けてきた人にとってみれば、新しい目標なんて簡単に見つかるものではないという思いも強いでしょう。

ですが、人生はひとつの目標を達成すればそれで終わりだと言い切れるほど、短いものではないのです。

新しい目標は身近な場所にあることも少なくありませんので、燃え尽き症候群を克服するためにも、ぜひそれを探してみる努力をしましょう。

 

燃え尽き症候群の回復は早めに

 

いかがでしょうか。

仕事をやりきった後などはやはり燃え尽き症候群になりがちです。

一度休憩という意味で間を挟むのは問題ありませんが、その期間が長くなればなるほど危険です。

今後はその状態が当たり前になってしまうので、再度やる気を引き起こすことが困難になるのです。

燃え尽き症候群の症状がでたら、「こんな時もあるか」と楽観視しないで、できるだけ回復に努めたほうが立ち直りも早いです。

また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。

きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。



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