朝礼スピーチのコツ6つ
意外と気にしない人が多いかもしれませんが、朝礼スピーチというのは良い意味でも、悪い意味でもその人の仕事の成果を大きく変える効果があります。
朝礼スピーチがプラスに作用すれば、朝礼のスピーチのコツを押さえて適切なスピーチをする事で、それを聞く職場の社員の志気を高めることができます。
そこで本日は朝礼スピーチのコツをご紹介しますので、ぜひ今後の参考にしてみてください。
朝礼スピーチのコツ
朝礼スピーチをする理由
朝礼を行う会社は多くありますが、情報共有ならメールなどでも十分ですよね。ではなぜ朝礼を行う必要があるのでしょうか。
朝礼の意義はやはり、会社ごとに集まる単位は違いますが、同じ仕事をしている人間が顔を揃えるというところにあると考えることができます。
そこに、同じスピーチを聞くことで仲間意識を共有することができるようになる効果があると言われています。
また、メールではいけない理由として、メラビアンの法則として有名な「7%」があります。これは、言葉の情報では7%しか相手に伝わらないというものです。
相手に重要な情報をインパクトを持って伝えるには、言葉以外の身振り手振りや声などの要素が必要になるため、言葉の羅列だけのメールより直接話す方が相手に伝わりやすくなるというわけですね。
朝礼スピーチのネタは聞き手が共感できることが大切
朝礼スピーチでどんなに素晴らしい話をしても、相手に伝わらないことはよくあります。一方で、人の心を揺さぶるようなスピーチも存在します。
この二つの違いは、聞き手に共感してもらえるかどうかです。
たとえば、偉人の名言やエピソードなどをスピーチで取り上げても、そこにいる人間がどれだけ共感できるでしょうか。
確かに偉人の名言やエピソードは素晴らしく、学ぶ点もありますが、朝礼スピーチで大切なのは自分の訴えたいことを聞いている相手に伝えることですから、伝え方を考えることも大切な点です。
朝礼スピーチのネタと構成
朝礼スピーチのネタに素晴らしい、感銘を受けるようなネタを用意したいと思うことは間違いではありませんが、気に入った名言を引用するために話を構成すると、いまいち相手に伝わらなかったということが起こります。
これはスピーチをする人の経験に基づくメッセージではないために相手に伝わりにくいのです。
相手に「今、自分が伝えたいこと」を伝えるためには、相手にも共感できるネタでスピーチを構成することが大切です。
共感できる話題としては、自分がしてもらって嬉しかったことへの感謝、自分が聞いたり知ったことで共感できたこと、新しい知恵や知識などがあります。
また、スピーチをする際には「わかりやすく」「話題は1つ」に注意して構成し、話すときには明るく元気に話すことが大切です。
朝礼スピーチの前に話す内容を準備しておくことは大切ですが、自分の意見をそのまま言うのではなく、自社に置き換え社員に伝えたいこととして話すようすることもポイントです。
スピーチが長くなりすぎないように気を付ける
スピーチがまとまりがなく、長くなりすぎてしまいますと、聞いている方は大変苦痛に感じてしまうものです。
内容はともかく長い時間をスピーチを聞くという事に取られてしまうと、退屈もしますし早く仕事に取りかかりたいと、そわそわしてしまうかもしれません。
そうなると、せっかく仕事の志気を高めるつもりでスピーチをしているつもりが、かえって志気を下げる事になりかねません。
話したい内容を分かりやすくまとめて、それほど長い時間をかけずにスピーチをするのが、朝のスピーチにふさわしいといえるでしょう。
まずはスピーチの内容を手短かに、かつ心に響くようにまとめる事を心がけましょう。
前向きな内容のスピーチにする
今日も1日頑張りましょう!という風に志気を上げていくのが、朝礼やスピーチの目的のひとつです。その目的のためには、スピーチの内容を明るく前向きな内容にするのも大切な事といえるでしょう。
例えば、色々な問題もあるが、気を引き締めて、力を合わせて頑張っていきましょうといった内容や、毎日暑さが厳しいが、体調に気をつけて乗り切っていきましょうという、前向きな内容でありつついたわりも感じられるものが、朝礼のスピーチとして適切といえます。
くれぐれもネガティブでマイナスなイメージのスピーチにならないように気をつけましょう。
時事ネタなどタメになる内容のスピーチをする
スピーチの内容が、感情論ばかりや中身がないと、聞いている方はそのスピーチを無意味だと感じてしまうかもしれません。
スピーチを通して、仕事に役に立つような情報やネタを、皆さんに伝えるようにしましょう。
日々のニュースや時事ネタを意識する事で、仕事に役立ちそうな話に気がつくでしょう。上手に最新の話題ニュースを取り入れて、聞いた人が聞く価値があったと思わされるようなスピーチをすれば、朝礼のスピーチとして成功だといえます。
常に聞く人がどう思うかという事を考えて、スピーチをする事で、きっと意義のあるスピーチになるでしょう。
朝礼スピーチのネタ
昨日自分に起きたことで感じたこと
自分に昨日起きた、なんと言うことはないということも朝礼のネタになります。
特に気合を入れたネタよりも、なんでもないような、生活の中の起きた出来事と言うものは、誰からも共感を得やすいことも多いです。
朝礼と言うと、昨日の晩に夜更かしをして、いきなり重たくなるような話が待っていると思うと、けっこう憂鬱だと感じる人もいるかもしれません。
自分自身が睡眠不足の時は、ちょっと緩いネタの方が、メンタル的になんとなく助かると感じたことがあるという人もいるはずです。
そんなふうに、自分自身に起きた、なんともない日常の出来事をさらりと交える感じで話題にするのも良いのではないでしょうか。
「昨日の通り道にゴミが落ちていて、子供がそれを拾って見習おうと思った」
「昨日、通り道沿いの川に鳥がいて、餌をつまむ様子が可愛くて、命を知った」
等、少し、自分なりの学びを入り混ぜるのも、また良いでしょう。
ちょっとした健康管理について
季節の変わり目など、体調を崩しやすい時期、あるいは、真夏日の脱水症状が気になる時期や、寒くてインフルエンザが流行り出したころ等、体調管理に関する事柄はいつでも絶えることはありません。
朝礼で、健康に関する自己管理を促すことは、会社等の集団社会にとっても利益につながることでもあり、一人一人が意識することで、健康につながれば、聞いている人それぞれにとっても良いことに繋がります。
その時に流行っているような病気、疾患について、マメ知識を添えて、対策法を伝えることも、さらに有益を促すでしょう。
あまりにつっこんだ、おせっかいな健康管理法よりも、朝礼の時に、さわやかな雰囲気を感じながら、健康を維持したいような気持ちにさせるネタは、優れた文章能力も伴うかもしれませんが、健康に関して前向きになる一歩を促す話題になるでしょう。
いわゆる雑学を取り混ぜた話題
誰にでも、雑学と言うものは耳にしやすい時代であり、ちょっと情報を得ようとすれば、持てるものです。
現代は情報社会ですので、ネットや媒体で、時事ネタでなくとも、あらゆる情報があふれています。
あまりに、嘘めいたものや、惑わされているのではないかと思わせるようなネタは、朝礼と言う場ではどうかと思いますが、れっきとした理論が成り立っているような雑学を披露するのも良いでしょう。
雑学を披露と言うと、ややおこがましい言い方かもしれませんが、それを聞いて、学びがある方にしてみたら、ありがたい知識となります。
すぐに実行に移せるような、生活のあれこれの雑学ネタはかなり多いはずです。
みんなにとって、有益となるかどうかは別として、それを聞いた何人かが、学びを得たと思うのであれば、ありきたりの長い話題のものよりも、朝礼ネタとしてかなり成り立つものと言えるでしょう。
天気に関することからの話題
朝礼のネタで、そうそう気合いを入れた雰囲気にしたくない日は、やや緩いなんともないようなネタの方が、みんなのピリピリした感じを、穏やかな雰囲気にすることもあります。
そんなふうに癒しのネタのひとつとして、天気のネタも良いでしょう。
天気なら、毎日の話題にはうってつけです。
晴れても乾燥している日は、「乾燥に気をつけようと思います」等、ちょっとしたアドバイス的なものもさり気なく、話題に入れやすいです。
動物の話や子供の話等、癒しネタはいろいろありますが、中にはそんなネタに、逆に、「早く終わればいい」と、ピリピリする人もいるかもしれませんが、天気なら、誰もが自分自身に関わってくることです。
雨が続くので、駅に傘を忘れないようにしようとか、ちょっと現実的なことも取り入れられます。
「爽やかな晴れた空が美しかった…」という後に、「紫外線が強いから直射日光を浴びすぎないように…」等のアドバイスが続けば、穏やかな話題でありつつ、シビアな人に対する管理にも触れることができるネタとなります。
朝礼スピーチで一日が変わる
いかがでしょうか。
あなたの朝礼スピーチが相手の心に刺さると、その人の1日がガラリと変わるものです。もしかしたら一日だけでなく、その仕事に取り組む意欲に大きな変化をもたらすこともあるかもしれません。
朝礼スピーチというのはルーティンになりがちで、慣れてくると相手の言葉が耳に入ってこないこともしばしばあるでしょう。
そんな状態だからこそ、朝礼スピーチに力をいれてみてはどうでしょうか。
今回ご紹介し下朝礼のスピーチをする際のコツを参考にし、いくつかのコツを上手に押さえて、朝礼に相応しいスピーチをして、気持ちの良い1日のスタートを切りたいものですね。
また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。