やる気を引き出す5つの法則
by stevendepolo
仕事のやる気が出ない、勉強のやる気が出ないということは良くあります。
また「やる気」に関する悩み事というのは自分自身だけの問題ではなく、
部下や子どもなど相手のやる気をどうやったら引き出せるんだろう・・・と頭を悩ませることもしょっちゅうです。
そこで本日は自分にも相手にも年齢問わず活用できるやる気を引き出す法則をご紹介します。
やる気
出典
頑張ればうまくいくことを理解する
やる気というのは過去の成功体験があるかどうかで変わってきます。
成功体験がない人は
「こんなことをしても時間を無駄にするだけ。意味が無い」
と考えてしまうことでも、
成功体験がある人は
「前のときもこうだったけれど、結局成功した!だから続けよう」
と思い、やる気を持続させることができます。
また、「もうダメだ・・・」とどうにもならない状況からひょんなことから「もしかしたら何とかなるかも!」と解決の糸口が見つかれば、やる気が急に湧き上がってきますよね。
これは諦めずに頑張ってやり続けたからこそ、生み出されたやる気です。
「頑張ればなんとなる!」と理解しているだけで、
やる気は上がります。
自分でもできそうだと感じるとやる気がアップする
新しいことを始めるとき、人は高すぎる目標を設定しがちです。
それは相手に目標を与えるときも同じでしょう。
しかし高すぎる目標を前にすると多くの人は
「自分には無理だ」、「無理、無理。できっこないよ」
と目標に取り組もうとすらしなくなります。
心理学の実験でよくあるのが次のようなものです。
いつもテストで60点とっている子どもに100点を取らせたい。
そこで「100点とったら、欲しいものを何でも買ってあげる」という目標設定をします。
しかし結果はでません。
これは現実と目標の差が大きすぎてしまいやる気が出なくなってしまったからです。
そこで「65点とったら、マンガを買ってあげる」とすると、
「65点だったらやってみようかな」となります。
実際に目標を達成したら次は70点、75点、80点・・・、
と最終的に100点を目指すほうがやる気を維持しながら成長していけるというものです。
有名なトヨタのカイゼン活動もコツコツ改善して大きな結果を生み出しています。
カイゼン活動はストップウォッチで測り、作業工程をコンマ1秒単位で削っていくそうです。
例えコンマ1秒であってもその積み重ねがあるから今があることがよくわかります。
また、最近では成果主義は失敗だと伝えられていますが、
これは最初の目標が高すぎるためモチベーションが上がらないことも1つの原因だと言われています。
自分にも、相手にも目標設定する時は
「これぐらいだったら十分できそうだ」
と感じるぐらいがやる気を保つポイントです。
そして「売上を30%増やす」という目標ではなく、
「訪問件数を30%、つまり〇〇件」と具体的に設定することが基本です。
何をどうすればいいかが分かることがやる気につながる
何をどうすればいいかわからない五里霧中の中で、
「突っ走れ」と言っても無理な相談である。
安心して全力を発揮させるためには、
目的地に到達するまでの道順を教えなければならない。
仕事できない部下や勉強ができない子どもに説教をしても
やる気を出すことは滅多にありません。
できないのはやり方がわかってないからの場合がほとんど。
説教する前にやり方を教えることが先決です。
たとえば、手品師が手品を披露した後、
「あなたもやってみますか」
と言われても、誰もその気にならない。
しかし、種明かしをすればどうだろうか。
がぜん、やってみたくなるはずだ。
このことから相手のやる気を引き出すにはテクニックなどの「種明かし」をすることが効果的です。
自分でやる気を上げるには「種明かし」してくれる人に会ったり、本を読んだりすることです。
ピグマリオン効果でやる気が出てくる
想像してみてください。
もし、あなたが仕事中、社長に声をかけられたらあなたのやる気はどうなりますか?
もちろん、上がりますよね。
すごく単純な話ですが、期待されているのを実感すると人はやる気を出します。
しかし声のかけ方に注意するべき点があります。
ただし、期待していることを自覚させるために、
「期待しているよ」などと声をかけるだけではあまり効果はない。勘違いでもいいから、本人が期待されていることをひしひしと実感するような褒め方が望ましい。
これは多くの人が実感しているのではないでしょうか。
「期待しているぞ!」と言われても自分はやる気が出ないのに、
相手にはつい「期待しているぞ!」と言ってしまっているはずです。
ポイントは「他人より優れている」ということを感じる、感じさせることです。
このことがよくわかるのが「ピグマリオン効果」です。
ピグマリオン効果を確かめる有名な実験があります。
その実験とは、
まず知能テストを小学校の子どもたちに受けてもらいます。
教師には「この知能テストは成績が伸びる子どもを割り出すテストだ」と理解させます。
しかし実際には、この知能テストは何の意味もありません。
そんな中身の無い知能テストのあと、教師に
「この名簿の子どもたちは知能テストの結果、数ヶ月の間に成績が伸びる可能性がとても高い子供たちだ」
とウソを伝えます。
もちろん教師はそれを信じ込みます。
それからいつもと同じ授業を毎日続けました。
その結果、「成績が伸びる子どもたち」と伝えられた子どもたちは実際に成績が上がり、「名簿にのっていない子どもたち」は変化が無かったそうです。
先ほども伝えましたが、知能テストはダミーです。
これは教師が「成績が伸びる子どもたち」に対して期待を込めて熱心に教え、その子どもたちもその期待を感じ取ったからだという結論です。
これがピグマリオン効果と呼ばれています。
このことから「叱る」、「怒る」よりも「期待する」「褒める」というやり方がやる気に直結し結果にも表れやすくなることがわかります。
安心感がやる気を生む
アメリカ流のマネジメントのやり方であまり良くない例が紹介されています。
とある企業では、毎年、実績が低い社員をリストラしています。
やり方は「業績下位メンバーの1割」を機械的にリストラしていくというもの。
下位に入りそうなメンバーがその1割に入らないように必死にやる気を出すと期待されていました。
しかし実際には、普段は安全圏であるメンバーも業績を落とし、全体的に効率が落ちたそうです。
機械的にリストラしていくやり方は社員の疑心暗鬼を生んでしまい結果につながりませんでした。
このことから「安心感」を感じる環境はモチベーションにつながります。
例えば、「この人がいれば大丈夫!」「この人に相談すれば何とかなる!」と安心した経験はありませんか?
このように安心を感じると、思い切った行動をしやすくなったり、気持ちに余裕が生まれたりします。
行動的になっているのでもちろんやる気も急上昇です。
自分が安心できる環境を整える、
相手に安心感を与えることがキモです。
やる気を引き出す
やる気というのはちょっとしたことで上がったり、下がったりします。
そんなやる気をある程度コントロールできれば、
こんなに心強いものはありません。
まずは己を知ること。
今、モチベーションアップしている、やる気が出ていると感じたら何がきっかけでそうなったかを明確にしましょう。
一度のその要因がわかると自らの手でその環境を作り出すことができます。
「仕事辞めたい・・・」と後ろ向きな思考は要注意です。
このようにやる気を引き出す仕組みを作り上げれば、
常にプラス思考で仕事できる、勉強できることにつながるはずです。
きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。