ナイーブな人の特徴とナイーブな人への対処法とは?
あなたはナイーブな人でしょうか。
ナイーブな人は人生経験があまりなく、騙されやすい傾向があると言われていますが、実際のところはどうなのでしょう。
また、具体的にどういう人をナイーブな人と呼ぶのかも気になりますよね。
そこで今回はナイーブな人の特徴とナイーブな人への対処法についてご紹介していきます。
ナイーブの意味とは
ナイーブとは、純粋で何も知らない状態のことを意味する言葉です。
しかし、現在では「繊細」といった意味合いで使われることが多く、多くの人がそれをベースに文章で使ったり、会話で利用したりしています。
ナイーブには傷つきやすいという意味合いも含まれているため、そこから派生して広がっていったと考えられます。
ナイーブな人の特徴
冗談が通じず真に受けやすい
ナイーブな人は真に受けやすく、些細な冗談を真に受けて傷つき思い悩んでしまいます。
たとえ気心の知れた仲間とのからかい合いの中で言われたことで、その場では笑ってやり過ごしていたとしても、内心ではそれが重しのようにのしかかっているのです。
本人もほんの冗談だということはわかっているのですが、気にしないわけにはいられず長く引きずってしまいがち。
ついつい言葉の裏の悪意や敵意や嫌悪などを想像しては不安に飲み込まれて、マイナス思考へと陥ってしまいます。
これは純粋な真面目さがその人の本質として根を張っているからこそです。
真面目であるがゆえに逐一人の言葉から真意に触れようとして傷ついてしまいますし、それと正面から向き合おうとして思い悩むことになるのです。
ナイーブとは本来「単純な」、「鈍感な」、「素朴な」、「経験不足の」といった意味を持つ、少しバカにしたようなニュアンスのあるフランス語です。
しかし、日本語では純真なイメージばかりが強調されて、もろくて傷つきやすい繊細な人を表す言葉に転化されています。
このことから、ナイーブな性格の裏には愚直とも言えるようなピュアな性質があるという風に捉えることができるのです。
心配性で些細なことを気にする
ナイーブな人は些細なことでもついつい気にかけてしまっては不安に襲われています。
常に物事が悪い方向に転がる可能性を想像しては気を病み、終わったことでも自分の言動が人に迷惑をかけたのではないか、悪い風に思われていないかと心配を抱えています。
繊細であるがゆえに自分自身が傷つくことを非常に恐れており、相手を傷つけてしまうことにもまた恐怖心を覚えているのです。
一見悪いことばかりのように感じられますが、これはけっして無駄な杞憂ではありません。
いざ傷つくようなできごとがあったとしても、ナイーブな人はあらかじめマイナス思考に自分を慣らしておくことでダメージをやわらげることができているのです。
心がもろいことを自覚できているからこそ働く防衛本能のようなものですね。
また、心配性であるがゆえに他人にも細やかな気遣いをすることができます。
自分が傷つきやすいだけあって、相手の立場を考えて痛みを理解することもできるというのはナイーブな人ならでは。
したがって、周囲には配慮が行き届いている優しい人という風に思われていることが多いです。
一人の時間を必要としている
ナイーブな人というのは性格に内向きな部分があります。
とはいえ、必ずしも「ナイーブな人=暗い人」というわけではありません。
一見明るく振る舞っていても繊細さを隠し持ち、一人になって落ち込んだり思い悩んだりするタイプのナイーブな人だっているものです。
そんな彼らは、一人になって考えごとをしたり気兼ねなくリラックスしたりする時間を必要としています。
けっして社交性がないわけではないのですが、時には干渉してくるすべてのものをシャットアウトし、自分自身とじっくり向き合いたいと感じるものなのです。
したがって、ナイーブな人が一人になりたがっている時、そっとしておくことが本人のためになります。
本人のことを思いやっての行動だとしても、むやみに手出しをすることはナイーブな人の心を傷つける刺激となってしまうのです。
ただ難しいのが、逆に誰かに一緒にいてほしい、構ってもらいたいと思っている場合もあるということ。
そういう時にそっとしておこうと触れずにいると、本人にとっては突き放されたかのように感じてしまいます。
本人がハッキリと主張をしない限り、これはなかなか扱いづらいところです。
感受性豊かで感情表現がストレート
ナイーブな人の大きな特徴は、人一倍感受性が豊かということでしょう。
子どものような無垢な心の持ち主ですから、外からの刺激に対する受け止め方も子どものようにピュアです。
たとえば、小さな子どもは公園で遊んでいる時、小さな虫や花を見るだけで、喜びを強く表現します。
ナイーブな人も子どもと同じような感受性を持っているため、外部からの刺激に対して敏感に反応するのです。
きれいな景色を見ればその美しさに感動し、うれしいことがあれば子どものように大喜びし、悲しい物語に接すると深い悲しみを感じ、社会正義に反するようなニュースを聞けば、強い憤りを感じないではいられません。
感受性豊かなために外からの刺激をふつうの人よりも強く受け止めるのですが、単に感じるだけでなく、感じたことをそのままストレートに表に出すのが、ナイーブな人の特徴と言っていいでしょう。
ですから、「顔では笑っているけれど、心の中では不愉快に思っている」というようなことはありません。
恋愛においては、「好き避け」をするようなことはなく、自分の気持ちをストレートに表現するのがナイーブな人の特徴なのです。
感情表現がストレートですから、ナイーブな人はつきあいやすいタイプということもできます。
反省力があり「ごめんなさい」と素直に言える
内省的というのも、ナイーブな人の特徴と言っていいでしょう。
自分のことを一人静かに見つめるところが、ナイーブな人にはあるのです。
たとえば、自分に原因があって人に迷惑をかけたとします。
そういうときに、言い訳をしたり自己弁護したりして、自分の非をすなおに認めようとしない人が少なくありません。
中には責任転嫁するような人もいます。
ナイーブな人は、けっしてそのような言い訳や責任転嫁をしません。
内省的で、自分のことを客観的に見つめることができるため、自分の非をごまかそうというような意識を持つことはないのです。
自分のことを内省すれば、自分に非があって、迷惑をかけた相手には謝るべきだということはわかるでしょう。
自分はどうするべきかがわかれば、特別意識しなくてもすなおに相手に頭を下げることができるのです。
自分が悪いとわかっていても意地を張って謝らない人もいますが、ナイーブな人は内省的で、しっかり反省することができるため、つまらない意地を張るということはありません。
反省して自分の非を認め、すなおに「ごめんなさい」と言えるのが、ナイーブな人の特徴と言うことになるでしょう。
人にやさしく気づかいができる
感受性豊かなナイーブな人は、人の気持ちを推し量る能力に優れています。
たとえば、人と話をしている時、相手のちょっとした表情の変化や、口調の変化、さらには態度や仕草によって、相手が今どんな気持ちでいるのか、どんなことを感じているのかを推測する力があるのです。
相手の気持ちを推し量ることができれば、相手が何を望んでいるのか、どうしてほしいのかを知ることもできるでしょう。
また、ナイーブな人は自分以外の人に同調、共感する力にも優れています。
人の感じていることを、自分が感じていることのように受け止めることができるのです。
よく、ドラマや映画を見ながら、登場人物に感情移入して、まるで自分がその人になったかのような感情を抱く人がいますが、ナイーブな人はまさにそのタイプと考えていいでしょう。
そのように人の気持ちを推し量り、人に同調、共感する人は、自然に人に気づかいができます。
「自分だったら」ということを常に考え、自分が相手になったような気持になることができるため、適切で細やかな気づかいができるのが、ナイーブな人なのです。
そのもとにあるのは、無垢な心を持ったナイーブな人の人間的なやさしさにちがいありません。
ナイーブな人への対処法
距離を縮めすぎない
ナイーブなタイプは積極的に人との距離を詰めてきませんし、1人でいることを好む傾向にあります。
ですから、本人が仲良くしたい、関わりたいと思って歩み寄ってこない限りは基本的に好きにさせてあげるのが上手く付き合っていくコツです。
1人で寂しそうにしているからといって声をかけるようにしたり、仲間に入れるように配慮しても、ナイーブな人にとってはリラックスできる自分の空間を乱されたと感じてしまい、余計に心を塞ぎこませてしまいます。
ゆっくり考えごとをしたかったり、他者の意見に惑わされることなく自由に行動したい、そう思ってあえて集団から離れていることも多いので、そうした意思を尊重してあげることが双方にとって適切な対処法になるのです。
繊細な人だからといって、下手に気を遣う必要はありません。
あまり相手にしすぎると、構おうとしているこちらのほうがいろいろと気疲れしてしまいますし、せっかく仲良くしようと距離を縮めたのに期待していたような態度を取られずにイライラしてしまうといったことも起こってしまいます。
放置のスタンスでいるようにしましょう。
明るく笑顔で接して落ち込ませないようにする
普通の人なら軽く流してしまうようなことも重く受け止めて、深く傷ついてしまいやすいのがナイーブなタイプの特徴です。
理由を聞いてもそんなことでと思ってしまうことが多々ありますが、本人にとっては非常に重要なことになります。
一度傷つくとどん底まで沈んでしまい、浮上させるのが厄介なタイプでもあるので、付き合う際には日頃から褒めて肯定し、この人といると安心できると精神的な安定を得てもらうことが効果的です。
何か心配ごとがあるようであれば、大丈夫と声をかけてあげるだけでも落ち着きますし、ネガティブな意見をポジティブに変換してから認めてあげるようにするなど、落ち込まないように笑顔で話しをするように心がければ、必要以上に傷つくことを防げます。
1つ1つの意見を真に受けて同調してしまうと、こちらのほうまで釣られて気分を沈ませてしまいますから、あまり深刻に捉えずに大らかな気持ちで接するのがポイントです。
心に余裕を持って大人の対応をしてあげれば、ナイーブなタイプの少々面倒な思考も軽く受け流せるようになりますし、明るく対処できるようになります。
意見を聞く時には期限を決める
ナイーブな人と接する際に困ってしまうのが、細部にまでこだわりを持つ性質であることから非常に優柔不断だという部分です。
その上、自分の意見を表に出すことが苦手ですので、意見を聞いても明確な回答を得られないことが多々あります。
決断力に乏しいことからハッキリとせず、そうした態度が接する人を苛立たせてしまうこともよくあるというのが特徴ですので、意見を求める際には即決を期待せずに、期限を決めて答えを出してもらうように対処してください。
それを過ぎればこちらで判断すると断っておけば、必要以上にナイーブな人の態度に不満を持つことはありません。
ただ、何事も真剣に考えるというのは悪いことではありませんし、ナイーブな人の細かいことを考慮して納得が行くまで意見を吟味したいという性質は、選択に後悔がないようにしたいという思いゆえのことです。
とはいっても、集団で足並みを揃えなければならない時などは1人のペースに惑わされるわけにはいきませんので、そうした優柔不断な態度に困る時には、こちらでコントロールしてあげることで対応しましょう。
ナイーブな人の恋愛は傷つきやすい
いかがでしょうか。
ナイーブな人は基本的に傷つきやすいです。
それは恋愛でも変わりありません。
むしろ恋愛の場面のほうがショックを受けたりすることが多いかもしれませんね。
恋愛というのは相手がいて初めて成り立つものですし、自分勝手に振る舞えば相手に嫌われてしまいます。
抜本的な解決方法はやはりある程度、ナイーブな性格から少しずつ改善させることでしょう。
もっとも効果的なのは場数を踏むことです。
経験を積めば積むほど慣れていくため、ナイーブな神経を尖らせる必要はありません。
これは結婚生活でも同じようなことが言えます。
結婚は他人が共同生活するので、初めてのことばかりです。
ナイーブな人にとってはとてもストレスが溜まりますし嫌にもなってしまうかもしれません。
しかし、次第に経験を積んでいけば神経は図太くなり、ちょっとしたことでは動じなくなります。
その段階までいけるかどうかがナイーブな人にとっては1つのハードルと考えてもいいでしょう。
嫌なことだからと逃げてばかりいるといつまでもナイーブな性格を変えることはできませんので、少しチャレンジングなことにも挑戦してみましょう。
また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。