新入社員の悩みと解消法9つ
新入社員は、学生から社会人へと、いきなり転換を迫られてしまう故に、どうしても悩みを多く抱えてしまいがちです。
しかし、ここで諦めてしまうと次へは進めません。
新入社員の間に、乗り越えておくべき壁というものがあるのです。
では、新入社員は、具体的にどのような悩みを抱えてしまうのか。
そこで今回は新入社員の悩みをご紹介しますので、ぜひ壁を乗り越える時の参考にしてみてください。
新入社員の悩み
なかなか仕事が覚えられない
まず、新入社員が必ず悩むのは、「仕事がなかなか覚えられない」ということです。
そのため、どうしても他の人に迷惑をかけてしまうことが多くなります。
このことが自分の中で負のスパイラルとなり、落ち込んでしまうことがよくあります。
新しいことをたくさん覚えなければならないのに、なかなか思うようにいかないことにイライラします。
そして、「できない自分」に対しても嫌悪感を抱き、余計に悩んでしまうのです。
更に、社会人になると、ある程度の仕事のスピードも要求されるため、どんどん焦ってしまうという負の連鎖が怒ってしまうのです。
ここは一旦落ち着かなければ、状況がどんどん悪くなります。
職場の人間関係
学生時代は、自分と同年代の人達とだけ付き合っていれば良かったけれど、社会人となるとそうもいきません。
職場には、色々な年代の人達がいます。
中には、価値観が自分と全く違ったりする人もいますし、非常に厳しい人もいます。
しかし、そのような人たちとも連携して仕事をしなければならないのが社会人です。
更に、会社の中では役職や年齢の上下関係も付き物です。
「苦手だな」と思っている目上の人に対しても、失礼のない態度で接しながら仕事をしなければなりません。
そのストレスを多く抱えると、新入社員の悩みは大きくなります。
しかし、この悩みを解決する特効薬はありません。
新しく出会う1人1人ときちんと向き合いながら、経験を積むことでしか解決できない悩みです。
自分の仕事や行動に対して、常に責任を要求される
当然のことながら、仕事は遊びではありません。
学生時代のアルバイト感覚では決してできないのが、社会人の仕事です。
新入社員になった瞬間、学生気分は捨て去らなければならず、自分が手掛けた仕事に対しては、常に「責任」という二文字が付いて回るようになります。
「責任を要求される」ということは、言い換えれば、「社会人としての覚悟を問われる」ということです。
この覚悟を、早いうちから意識している人は、責任というものに対して悩むことも少ないのですが、なかなか学生気分が抜けない新入社員は、その重さに耐えきれずに悩んでしまうことが少なくありません。
仕事内容に関する、理想と現実のギャップ
憧れていた仕事に就くことができた、という新入社員が陥りやすい悩みの1つに、「理想と現実とのギャップ」があります。
かつて憧れていた仕事ができることに喜びを感じていたのも束の間、任される仕事はどうでも良い雑用ばかり、という現実を目の当たりにし、「こんなはずではなかった」と悩んでしまう人が多いようです。
この悩みは、仕事に対する理想や、自分の世界観へのこだわりが高い人ほど陥りやすいものです。
しかし、どんな職種でも、新入社員にいきなり大きな仕事を任せるような危険はおかしません。
まずは仕事を1から覚えることが先なのです。
これを無視して、謙虚さに欠けた姿勢で仕事をしていると、どんどん悩みは大きくなるばかりです。
生活環境の変化に対する戸惑い
学生時代は、自分がラクだと思うペースで生活していても何も問題はありませんでしたが、社会人となるとそうはいきません。
基本的に、生活の大半が仕事中心に回るようになります。
中には、遠方で1人暮らしを余儀なくされる人も出てくるでしょう。
又、仕事の拘束時間も長く、遊びの予定も思うように立てられなくなります。
そうした束縛がストレスとなり、「このままこの生活がずっと続くのか」と、悩んでしまうのが新入社員です。
学生時代、自分のやりたいことをのびのびと思いっきりやることができていた、という人ほど、激しく悩むようになります。
このように、生活環境が180°がらりと変わってしまったことに対する戸惑いと、新しい環境に馴染むまでのストレスが、悩みを大きくしてしまうのです。
しかし、社会人になると、変化というものは日常茶飯事です。
新入社員のうちに変化に慣れておく必要があります。
ただ、一旦慣れれば、精神的に免疫が付いてきます。
新入社員の悩みの解決法
同僚に親しい仲間を作る
誰もが皆、新たな職場に入社したのなら新入社員となり、右も左も分からない不安な日がしばらく続くでしょう。
その不安の中には、「どうしたらいいんだろう」という悩みも含まれている為、解決しながら徐々に慣れていきたいもの。
新入社員が悩みを解決する為には、まず同期と呼ばれる同時に入社した同僚と仲良くなることです。
同じ時期に同じ会社に、同じ立場として入社した同僚であれば、環境も立ち位置も同じ為、悩みを共有できることが多いのです。
仮に違う仕事をしている友達に上司の愚痴などを話しても、友達はその上司が分からない為に的確なアドバイスをすることはできないでしょう。
境遇が一緒で、尚且つ年代も近ければ悩みの解決に力を貸してくれます。
逆にその同僚が悩んでいる時には自分が助けてあげる、聞いてあげることができるため、仲間意識が強くなり、悩みに立ち向かう強さを築けるかもしれません。
身近な先輩に相談する
新入社員としての悩みは、やはり同じ悩みを乗り越えてきて、今でも同じ仕事をしている先輩に相談することが良いでしょう。
先輩が新入社員の時にどうしていたのか、どう解決に向けて行動したのか、経験者からのアドバイスはとても貴重であり参考になるものです。
できれば新入社員を教育する立場にある先輩や、直々の上司といった身近な先輩だとより良いアドバイスを得ることができます。
新入社員がその悩みのせいでミスをしたり、辞められてしまっては、身近で指導している先輩にも責任があると思われてしまうからです。
そういった点から「親身になってくれる」「経験者としての選択を得られる」ため、身近な先輩とはできるだけコミュニケーションをはかっておくと良いでしょう。
挨拶をしたり仕事帰りに交流を持ったりして、悩みが言える関係を築くことも新入社員のうちにしておきたいものです。
情報を仕入れたり勉強に励む
新入社員であれば分からないことも多くて失敗も続いてしまうのは当たり前です。
分からないことが普通であって、そこからどれくらい努力するかで、同期との差も出てくるものです。
「あの時○○しておけばよかったかな」「明日怒られるかな」とクヨクヨと悩んでいる時間があるのなら、自分に役立つ情報を仕入れたり、知らないことを勉強したりと努力が必要です。
過去のことを後悔したり、先のことに不安を覚えていても何も変わらないことを頭に入れておくべきなのです。
過去のことは悩むのではなく反省し活かすように、先のことは不安になる前に今できることを見つける。
悩むという選択をするのではなく、行動に移してみることで、悩んでいること自体をかき消すのです。
ミスや問題を起こしたとしても、大目に見てくれるのは新入社員のうちだけ。
だからこそ、どんどん挑戦したり勉強して努力し、自分が前進することが大切なのです。
友人の仕事と比較してみる
全く違う仕事をしている友人と会う機会があったら、その時に自分の悩みを打ち明けてみると良いでしょう。
自分の中で悩んでいたことであっても、場合によっては「こんなことで悩んでたなんてもったいない」と思うこともあります。
例えば「時間ピッタリに帰りたいけどなかなか上司に言えない」と悩んでいた時に、友達は「自分は毎日必ず残業、休みも出勤してる」という過酷な状況を聞くかもしれません。
定時ピッタリに上がりたいと思っていることが、友達と比べると贅沢な悩みに感じることでしょう。
仕事によってその時に感じる悩みは様々です。
自分ばかりを見ていると、あたかも自分がどん底にいるかのような気分になって、些細な幸せに気付けないこともあります。
新入社員としては同じ立場の友達が、自分と比較してどのような悩みを持っているのか、たまに共有することで悩みへの意識が変わるかもしれません。
新入社員には悩みがつきもの
いかがでしょうか。
新入社員になった瞬間、今までの学生気分の生活とは別れを告げなくてはならなくなります。
まずはそれをしっかり覚悟しましょう。
その覚悟がないまま社会人になってしまうと、「自分の社会人生活はこんなはずではなかった」と不満ばかりが大きくなってしまいます。
新入社員の間に、必死でそこを踏ん張る毎日は大変ですが、確実に社会人としての成長に繋がっていきます。
前向きに、壁を乗り越えましょう。
また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。
きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。