逃げ癖がある人の心理や原因と改善・克服方法

あなたの周りに逃げ癖がある人はいるでしょうか。

もしかしたらあなた自身に逃げグセがついてるかもしれませんね。

一般的に逃げる癖がついているという人はあまり好まれませんし、信用や信頼を得難いものがあります。

では、そのような人はいったいどのような心理で生活しているのか。

そして、直すにはどうすればいいのか。

そこで今回は逃げ癖がある人の心理や原因と改善・克服方法についてご紹介していきますので、ぜひあなたやあなたの周りの人に当てはまるかどうか確認しながら最後まで御覧ください。



逃げ癖

【目次】
・逃げ癖がある人の心理や原因
・逃げ癖を改善・克服する方法

逃げ癖がある人の心理や原因

「今」しか視界に入っていない

ちょっと困難なことに遭遇すると、すぐに逃げてしまう人には、「視野が狭い」という特徴があります。

視野が狭く「今」しか視界に入っていないために、「今、楽な道」を選んでしまうのです。

アリとキリギリスの喩えではありませんが、多くの人は「今は少々辛くても、明日のためにがんばろう」と考え、それを実践するものです。

つまり、「明日」に目が向いているために、今の困難から逃げずに、対処することができると言っていいでしょう。

それに対して、逃げ癖のある人は、明日のことは意識せず、「今が楽であればそれでいい」と考えるため、かんたんに逃げ出してしまうわけです。

自分に甘く、常に自分に言い訳する

自分に甘いというのも、逃げ癖のある人に共通する心理的特徴と言っていいでしょう。

逃げ癖がある人は、「逃げ癖のある自分」を自覚しているケースが少なくありません。

しかし、自分に甘いために、それを改善しようという気持ちにはならないのです。

「自分に対して言い訳ばかりする」というのも、逃げ癖が治らない原因の一つ。

逃げ出した自分を自覚しても、「しょうがない。ついていないだけだ。そういう状況だったんだから、自分は悪くない」と、自分で自分に言い訳し、自分を慰めるのです。

自分は悪くないというのが、大前提なのですから、改善の意志が生まれるはずはないでしょう。



これまでは何とかなってきたため、反省しない

もう一つ、少し視点を変えて、逃げ癖がある原因、逃げ癖が治らない原因を紹介しましょう。

それは「これまでは何とかなってきた」ということです。

少しでも困難な事態に遭遇したり、めんどうなことにぶつかると、簡単に逃げてしまうということを、これまで何度も繰り返してきたわけですが、それで何とかなってきたからこそ、逃げ癖が治らないわけです。

人生そのものが成り立たなくなるような事態に陥れば、さすがに逃げるわけにはいかないでしょう。

しかし、そこまでの悪い状況にはならずにすんで、ここまでとりあえず生きてこられたために、反省をすることなく、同じことを繰り返すようになっているのです。

ある意味「運の良い人生」と見ることもできるでしょう。

一つのことを続けられない

逃げ癖のある人にも色々なパターンの人がいますが、昔から飽きっぽくて一つのことをやり遂げたことの無い人が挙げられます。

こういう人は、大体において親に甘やかされて育ってきています。

習い事を始めても続かない、受験の時期が近づいてもじっと机の前に座っていられない、自分が望んで親に買ってもらったゲームソフトすらもまともにクリアしたことが無いなど、とにかく最後までやり遂げたことが無く、途中で投げ出しても、親に怒られることがほとんど無かったという人が、そのまま大人になったのがこのパターンです。

少しでも、達成することの喜びを知っていれば、こういう人にはならなかったでしょう。



達成したことに意味を見出せない

達成してもそれに何の意味があるのだと冷めてしまっている人が挙げられます。

こういう人は、先程とは逆のパターンで、親がとても厳しい家庭に育った人だと言えます。

学校のテストで100点を取っても、当たり前だと言われて褒められない、100点でなければ逆に怒られる、また、部活の試合で準優勝になったとしても、あと1つで優勝だったとガッカリされる、そういう経験を積み重ねて大人になった人が、このパターンに当たります。

子供の頃こそ、普通に達成できることは沢山あったかもしれませんが、成長するにつれ、世の中には簡単に達成できないようなことばかりだと気づかされます。

そうなった時、昔から達成が当然だとされてきた人は、失敗する確率が高いならば最初からやらないでおこう、仮に達成しても何の意味もないしと逃げてしまうのです。

悪い方向にばかり考える

自分には出来っこないと諦めてしまう人が挙げられます。

こういう人は、昔は色々なことに挑戦する意欲があったものの、ちゃんと達成されたことが無いため、徐々に自信を失っていった人だと言えます。

成功体験が乏しい人は、物事に当たる際、極度のマイナス思考に陥りがちです。

これは、一見すると石橋を叩いて渡る人のようにも見えますが、実のところは橋を渡る意気地がないだけというパターンがほとんどです。

色々なことを始める前から失敗することばかり考える、また、勇気を出して物事に取り組み始めたは良いものの、ちょっとしたトラブルが起こっただけで、もう駄目だと感じて投げ出してしまう。

何か一つでも達成することが出来ていれば、自分に自信が持て、簡単に逃げ出すことはなくなっていたでしょう。



逃げることも一つの手段であると感じている

問題に直面した時に、解決出来ない問題であると感じたり、相当な時間を要すると感じた人は、逃げることも選択肢として考えることでしょう。

逃げることは決して負けではない、逃げることは間違いではないと思っている場合、こうした選択肢を常に持っています。

逃げることで問題が解決とはならないにしても、直面して向き合うことでも解決しない。

どちらにしてもリスクを抱えてしまう場合は、自分にとって楽な方、メリットとなることが多い方を選択するのは、人として自然なことかもしれません。

あえて無駄な労力を使わない、無駄な時間を割かない為に、逃げるという選択肢を用いることもあるのです。

失敗が怖くて進むことが出来ない

逃げ癖がある人の中には、失敗が怖いと怯えてしまう人もいることでしょう。

失敗することは逃げること以上に怖いことであり、どうしても臆病になってしまう人は、逃げることが最善だと認識してしまいます。

これが日常的に続いてしまうことで、逃げることが悪いことだとは思えなくなり、問題に向き合うことが出来なくなってしまっているのです。

上手く乗り越えられる自信がない人、失敗しか想像できない人は、逃げるという道を選ぶでしょう。

失敗してしまって人から笑われたり、やっぱりやらなければよかったという後悔を抱きたくない為に、逃げ癖がついてしまったのかもしれません。



自分のやることすべてを否定され続けてきた

自分で「こうするべき」「こうしたら良いだろう」と思ったことを、ことごとく否定され続けることで、自分に自信を失くしてしまうケースもあります。

元々はやる気があって、向き合う力を持っていたのに、家族や友人といった身近な人から否定されることで、自分が間違っていると判断してしまうのです。

人から否定されることが多かった場合は、向き合うこと自体に自信を失くしてしまいます。

そして「どうせ」とか、「でも…」という考えを持つようになり、逃げるという方法しか思いつかなくなってしまうことも。

自分が良かれと思っていること、しようとしていること全てを否定され続けると、人は逃げるという手段しか用いることが出来なくなってしまうのです。

逃げ癖を改善・克服する方法

目標は低い位置に、達成しやすくすること

逃げ癖がある人は、自分が「出来ない」「無理だ」と感じた瞬間に、つい逃げるという手段を選んでしまいます。

自分には出来ない、無理という考えに至ってしまうのは、目標が難しかったり高かったりすることが原因です。

あまりにもハードルが高すぎる目標は、自分をより追い込んでしまい、達成できないことでさらに自信を失ってしまいます。

自分に自信を持つためにも、逃げ癖を改善する為にも、目標は自分が達成しやすい位置に定めるようにしましょう。

他の人から見た時に、「そんなことが目標?」と思われることであっても、初めはその方が克服しやすいのです。

克服する能力を最初に身につけなければ、それ以上先に進めないのです。



やる前から諦めるのではなく、まずはスタートさせてみること

逃げ癖がある人は大抵、「きっと自分には出来ないだろう」とか、「きっと失敗するだろう」というネガティブな発想を持った先を見てしまいます。

ネガティブな発想を持ってしまっては、そこに恐怖心とか不安感しか抱くことが出来ず、逃げたくなってしまう原因にもなるのです。

このような発想を持つ前に、強制的にスタートさせてしまった方が、かえって逃げるという手段を選択しないかもしれません。

「とりあえずやってみる」「とりあえず行動に移してみる」という感覚でスタートすることで、「逃げなかった」という自信もつきます。

その後どうなるかを考えて諦めるのではなく、まずは「試しに」「とりあえず」という感覚でスタートさせてみると良いでしょう。

出来なかったことに後悔するのではなく、出来た所までを褒めること

逃げ癖を持っている人は、自分のことを責めたり、後悔することが多かったりと、前向きに考えることが出来ていないはずです。

それは、結果だけを見ている状況であって、それまでに努力したこと、自分がやれたことは認めていない状況であることが原因です。

反省や後悔というものは必ずつきものであって、それを経験にしたり糧にして人は成長していくものです。

逃げ癖がある人は、自分を褒めてあげること、認めてあげることが必要で、成せたことを自信に変えていってあげるべき。

「ここまで出来た」とか「この間よりも出来た」という点を挙げて、自分で自分の努力や成果をきちんと評価すべきなのです。



できることをリストアップする

面倒だ、嫌だということから逃げてばかりいては、いつかそのツケを払わなくてはなりません。

もし逃げ出しそうになってしまったら今の自分に何をすることができるのか、些細なことでいいのでどんどんリストアップしていきましょう。

その中から実行できそうなものを選んで行動するんです。

逃げたいと思った時にできることを考える習慣を付けておくと、自分にも対処することが可能なのだと少しずつ自信をつけていくことができます。

そうしてステップアップしていくと、立ち向かうためにできることがどんどん増えていきますよ。

誰しも一番大変なのが、最初の一歩なんです。

まずやれることからやってみたら、それが取っ掛かりになって逃げない勇気を持ってるようになります。

期限をつけた目標を立てる

苦しいことがあったらすぐに逃げ出してしまうという場合には、最初に取り掛かる段階で目標と期限を決めておいてください。

「この日までにこれをここまでやっておく」という目標に向かって努力をすることで、逃げた場合にはその分だけ後々予定が苦しくなっていくことを実感することができます。

目標を持つことでそれを達成しようという気持ちが自然と働くものですし、達成したときの気持ちよさを一度でも味わったことがある人であれば気合いも入りますよね。

意識が変わってきますから、楽なほうに逃げようとする心をセーブすることが可能です。

無理をせずに実行可能な範囲内で目標を決めて努力してみてください。



逃げたあとのリスクを考える

嫌なことを先延ばしにしたり、逃げることで生じるリスクについて考えてみてください。

逃げ回っている間時間を無駄にすることになりますし、いつまでも気にしてしまって憂鬱な気分になってしまいませんか。

逃げるということは解決する手段も、克服する可能性も0にしてしまっているということです。

それがいつかやらなければならないことであれば、時間が経つにつれて余計に取り掛かりにくくなってしまいます。

時間は永遠ではありませんし、早く行動することができればそれだけリスクは少なくて済むんです。

逃げそうになったら、目を瞑ってまずは思い切って嫌なこと飛び込んでみてください。

そうすれば、あとはやるしかありません。

怖がってばかりいても仕方がありませんし、案外勢いがついて何とかなってしまうものですよ。

本当に逃げていいのか考える

何かに対してもう逃げ出してしまいたいと思った時に、それは本当に逃げていいのか分析する癖をつけましょう。

まずは逃げてしまった場合に起こりえることをリストアップします。

そしてそれらが起こると自分がどうなるのか、自分はどういう気持ちになるのか書きます。

そして、それらが起こった後の未来の自分はどうなるのか書くのです。

次に逃げなかった時はどうなるのか書きます。

逃げなかった場合に成し遂げられること、それによるメリット、デメリット、そして逃げなかった場合の未来の自分はどうなっているのか想像して書きましょう。

書き終わったら、逃げた場合と逃げなかった場合で書いた内容を見比べてください。

それらを見比べれば、逃げない方が得だと思うようになるでしょう。

明らかに得だと思うことができれば、逃げたくなる気持ちも多少は改善されます。



少しでもできることがないか考える

何かから逃げ出したいと思った時、それをやりきること自体が無理な話だから逃げ出したくなるという場合があります。

その時は、少しでもいいからできることがないか考えるようにしましょう。

無理だから何もしないではなく、無理かもしれないけれども今の自分には何ができるのだろうと考えるのです。

今できそうなことを真剣に考えて、きちんと書き出してください。

できそうなことを書き出したら、後はそれを実行するだけです。

できそうなことをやってもまだ最終目標に達することができていない場合は、またその時点でできそうなことはないかひねり出します。

できそうなことをちょっとずつ書き出して実行するという方法をとって、全てを投げ出して逃げるということを避けるわけです。

逃げたいという気持ちを吐き出す

逃げ出したいと思っている時は、同時につらい、嫌だといういマイナスの気持ちを抱えているものです。

そうした気持ちを自分でどう処理していいかわからずに、逃げ出すという行動をとってしまうのです。

そこで、そうした逃げたい、つらい、もう嫌だという気持ちを吐き出してしまいましょう。

何かに書き出してもいいですし、人に話すのもいいでしょう。

方法はなんでもいいですので、自分のマイナスの気持ちを吐き出してふつけることが大切です。

そうすることでストレスが軽減され、逃げなくても大丈夫になります。

自分だけでどうにかしようとして潰れて逃げる必要はありません。

弱さを出した方がうまくいくことが多いのです。

逃げ癖がある人のまとめ

いかがでしょうか。

逃げグセを改善するにはやはり向き合う覚悟が必要だと言えるでしょう。

それだけの思いを突っ込めるものを見つけることが一番の解決策かもしれませんね。

また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。

きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。



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